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「キングダム 覇道」先行レビュー。『キングダム』らしい一発逆転要素や井闌車の戦略性は作品ファン必見。戦略シミュレーション初心者も遊びやすい配慮が満載

文:Ak

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 iOS/Android用新作戦略シミュレーション「キングダム 覇道」の先行レビュー記事をお届けします。

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 今回の先行プレイでは、まずはチュートリアルでゲームの基本を学んだあと、砦戦&攻城戦を体験できました。育成や部隊編成に関しては限定的ですが、対人戦の流れや楽しさを体験することができたので、その魅力についてお届けします。

 なお、先行プレイは開発中のデータを使用して行ったものとなります。正式サービス開始時とはバランスやテキストなどが異なる場合もあるのでご了承ください。

チュートリアルでは信の仲間になったような感覚を味わいながらゲームの基本を学べる!【「キングダム 覇道」先行レビュー】

 ゲーム開始後、まずチュートリアルでゲームの基本を学んでいく流れ自体は、従来の『覇道』シリーズなど同ジャンルのゲームと変わらず。

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 チュートリアルといえば、一般的な戦略シミュレーションゲームでは簡易的な会話シーンしかないものも多いイメージですが、本作ではキャラクターとの会話をしっかり楽しむことができるのが特徴的。

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 主人公=プレイヤーは一人の将として、信の部隊と協力しながら基本的なシステムを学んでいきます。ゲームをこれから学んでいくプレイヤーと、秦に登用されたての主人公の立場がリンクしているので、没入感をしっかり味わえます。

 登場するキャラクターの姿や立場は作中序盤のものなので、作品ファンからするとなつかしさがありますね。

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 チュートリアルでは、実際の戦闘の流れについても学ぶことができます。といっても、戦闘は基本的に攻撃対象をタップするだけでOKなので簡単です。操作がシンプルなぶん“どこを攻めるか”の駆け引きに集中できるので、より直感的に戦略性あふれる戦闘が楽しめる印象。

 ちなみに5部隊を編成できますが、操作する対象は5部隊をまとめた単位の「軍勢」のみ。多様な武将の活躍を楽しみつつも、戦略シミュレーションゲームとしては操作の負担が少なめなので、初心者でも安心!

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 戦闘では攻撃対象をタップしたら基本的に見ているだけで大丈夫ですが(攻撃対象の再指定は可能)、軍団戦においては任意で救援武将の発動も可能。部隊の兵力回復やバフをかけることができます。操作は発動させたい武将のアイコンをタップするだけなので、煩雑さは感じません。

 救援武将の発動に必要な救援Ptは施設の破壊や時間経過でたまります。出し惜しみは勿体ないですが、戦局を変えることもできる機能なので、発動タイミングは研究のし甲斐があるかもしれません。

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 チュートリアルでは“心得”というプレイヤーの成長要素も少しだけ体験できました。いわゆる『覇道』シリーズの内政要素にあたるものです。『キングダム』らしさを落とし込みつつ、従来の『覇道』シリーズよりも要素が簡潔になっており、戦略シミュレーションゲーム初心者でも理解しやすい作り。

 名称こそ違えど『覇道』シリーズに似た要素も多いので、シリーズ経験者であればよりスムーズにシステムを理解できると思います。

砦戦:軍陣を占拠すると出現する総大将を倒すと勝利!【「キングダム 覇道」先行レビュー】


 本作の戦いにおける目的は、フィールドを進んでいって、重要な城、砦を占拠しつつ戦地目標を突破すること。

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 一般的な戦略シミュレーションゲームではいわゆる“陣取りゲーム”のような形で、どんどん領土を広げていくこと自体が目的となる場合も多いですが、本作ではフィールドをどんどん進んでいって、マップを制覇していきます。

 重要な城、砦や戦地目標はフィールドの右側にあるので、フィールドを右方向に進んでいくのが基本的な流れ。軍団として動く目標がわかりやすいので、連携しやすそうですね。

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 フィールドを進んでいくなか、道中で挑むことになるのが“砦戦”。まずは周囲の見張台を必要数占領すると、砦に宣戦することが可能になります。
 今回挑んだのはNPCが占領する砦でしたが、正式サービス開始後は当然先に別の軍団が占領していることも。見張台が攻められると防衛側のプレイヤーに告知が出るので、その間に防衛側が準備を整えることができるようです。従来の『覇道』シリーズと同様、軍団メンバー同士でスケジュールを合わせて砦を攻めるのが基本になりそうですね。

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 砦戦開始後は準備時間があり、まずプレイヤーそれぞれが出発地点となる“詰所”を選択。その後、そのまま詰所にこもるか、自陣営の占拠する施設の防衛に向かうかを選べます。

 この時点で軍団内でチャットによるコミュニケーションがとれるので、ある程度戦略を決めておくのがよさそうです。おそらく、軍団のリーダー(または軍師)的なプレイヤーが目標地点を指定する流れになるかと思います。

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 また準備時間中は、スタンプを使ったコミュニケーションも可能。歓声の出る「うおぉぉ!」など、スタンプの種類は多彩です。もちろんとくにシステム上の恩恵はありませんが……みんなで使えば気分も盛り上がるはず! 軍団ごとにお決まりのスタンプなどを決めておくと一体感がでるかもしれません。

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 砦戦の最終目標となるのが、敵陣営の総大将の撃破。初期状態では総大将は出現しておらず、軍陣(左・左右・中央)を占拠すると登場します。当然軍陣は敵も防衛してくるので、いかに自陣営の軍陣を守りつつ、敵の軍陣を攻めるかが重要に!

 また砦戦では、森・山・丘など、地形によって戦略も変化。森などに身を隠して奇襲をかけるなどの戦術も可能になっているようです。うまく地形を利用することで敵を出し抜けば、少数で多数を打ち破ることもできるはず!

砦戦の流れ

  • プレイヤーそれぞれが出発地点とする詰所を選択する
  • 敵側の軍陣を占拠すると総大将が出てくる
  • 周囲の施設を占拠し、ダメージ量アップを狙いつつ総大将撃破を狙う
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 軍陣を占拠して総大将を出現させ、総大将を倒すのが基本的な流れですが、総大将に与えるダメージは、軍陣を複数占拠するほど倍率が上がっていきます。

 そのため、素早く敵大将を倒すには並行して施設の占拠も目指す必要があります。うまく軍団内で手分けして、効率的に占拠していきたいところですね。

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 戦略性はしっかりと備わっていますが、実際に動かしてみると、操作が1軍勢なのもあって操作は簡単。どこを優先的に攻めるか考える指示役は忙しそうですが、それ以外のプレイヤーは比較的気楽に遊べるようになっています。

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 ちなみに砦戦の総大将は、砦によっては作中に登場した武将が配置される場合も。蛇甘平原編が舞台になるシーズン1では、宮元や呉慶と戦うことができます。

 ザックリとしたイメージでは、中ボスが宮元、ラスボスが呉慶といった感じですね。試遊時は呉慶に挑めましたが、とにかく耐久力がハンパなくて撃破できず……! 今回は10人ほどで挑みましたが、正式サービス開始後は軍団上限である30名までで挑めます。ぜひリベンジしてみたいところです。

戦況を一変させる“勝機の炎”が熱い!

 戦闘でもっとも印象的だったのが“勝機の炎”。特定の条件下で発動する特別なモードで、一気に勝負を決めることも、逆転を狙うこともできるシステムです。

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 戦闘を続けるなかで、“勝機”と呼ばれる炎のようなエフェクトが発生。勝機に触れると“種火”を獲得し、その状態で戦闘をすると炎ゲージが上昇していきます。最大までたまると、“炎”または“大炎”が発動!

 “勝機”をいかに通るかも重要な要素なので、敵の施設に攻める際は進軍ルートも重要になりそうです。

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 “炎”または“大炎”が発動すると、味方に強力なバフ効果が得られます。効果も演出もド派手なので、かなり盛り上がる! とくにカットイン演出時に武将ごとの台詞が見られるのが、『キングダム』っぽくて熱いですね。

 ちなみに“炎”か“大炎”どちらが発動するかはランダム。運次第ではありますが、“大炎”が発動すると一気に逆転できるほどの効果が得られます。1つの軍勢がパワーアップして戦況をひっくり返すこの感じ……まさに『キングダム』って感じがして燃える!

攻城戦:城壁を打ち破るため城楼または城門を占拠しよう!【「キングダム 覇道」先行レビュー】

 フィールド上で、とくに重要な意味を持つのが“城”。こちらを攻める際は、砦とはまた違った攻略法が必要になります。

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 お互いが総大将を狙い合う砦戦に対して、攻城戦では明確に攻め側と守り側に分かれて戦います。攻め側の勝利条件は城壁を打ち破ることで、守り側は時間いっぱい守り切ること。

 今回体験できたのは攻め側でしたが、守り側も異なる戦略性が味わえそうですね。

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 攻め側は城楼または城門を占拠すると勝利ですが、とくに城門はかなり固く正面突破はなかなか大変。後述する“井闌車”を使って壁上に駆け上り、城楼を狙うのが基本となりそうです。

 基本的な操作方法は砦戦と同様ですが、攻め側はどんなルートを通って城壁までたどり着くかが重要に! 一点突破を狙っても当然相手もそこの守りを固めてくるので……状況によっては片一方で囮として攻めつつ、もう片方で城壁に近づくといった戦略も重要かも?

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 また施設を占拠することで攻撃力アップなどの恩恵を得られます。着実に施設を占拠して戦力を高めていくともちろん有利にはなるのですが、制限時間があるのが悩みどころ。

 施設を占拠して攻撃力を高めて城門を狙うか、あるいは井闌車を使って城楼を狙って速攻を決めるか……軍団内で方針を決めていくのがよさそうですね。

井闌車を使えば一発逆転のチャンス!

 『キングダム』でお馴染みの“井闌車(せいらんしゃ)”ももちろん登場。“兵器陣”と呼ばれる施設から、一定時間ごとに出現します。

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 梯子を使って城壁を登ることはできますが、城壁を守る敵から一方的に攻撃されてしまいます。そのため井闌車を使うことで一気に城壁を登ることができ攻撃しやすくなります。

 とはいえ井闌車の出現は当然相手にも見えるので、うまく防衛されてしまうことも。井闌車メインで攻めるのか、逆に井闌車を囮にするのかなど、攻め側と守り側それぞれで異なる駆け引きが楽しめそうですね。

プレイしての感想:『キングダム』らしさを落とし込んだ演出やシステムはファン必見! 戦略SLG初心者も遊びやすい配慮もあり【「キングダム 覇道」先行レビュー】


 一発逆転のチャンスを作れる“勝機の炎”や、兵器を使った攻防の駆け引きが楽しめる“井闌車”など、『キングダム』らしさを感じる演出やシステムが満載の「キングダム 覇道」。

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 ちなみに筆者の推し武将である壁ももちろん登場。というか、チュートリアル後の引き直しガチャで引ける武将でした(笑)。

 SSR武将でも天賦900から天賦800と幅があり、能力の成長に差があるのも従来の『覇道』シリーズと同様ですが、どの武将が天賦900であるかもそこそこイメージ通りだった印象です(ちなみに壁は天賦850)。

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 低レア武将のラインナップも豊富で、とくに飛信隊の面々はかなり充実しています。武将がそろっていない序盤では、疑似的に飛信隊の再現になるプレイヤーもいるかもしれません(笑)。作中序盤に登場したキャラクターが多いため、「誰だっけ?」となった場合でも、それぞれにていねいな解説が書かれているので安心です。

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 『キングダム』ファンはもちろんのこと、システムが従来の『覇道』シリーズよりも作品らしく、機能も最適化されているのもあって、戦略シミュレーションゲームに敷居の高さを感じているプレイヤーも楽しめる作品になっています。正式サービス開始後は、ぜひ気楽に触ってみてください!

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