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【ほぼ週刊電撃スタッフコラム:オッシー】『タレットと少女』と私…愛するムフフの為とかではない。『クレセントタワー』のWizっぽさが好き、初遭遇のゴブリンで全滅したわ。映画『8番出口』は意外と怖い。●●が特に…!

文:オッシー

公開日時:

 みなさんこんにちは。真っ当な社会人なので全力で言い訳から入りますが、8月下旬のタイトルラッシュヤバない?

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 最終週だけで、『ギアーズ・オブ・ウォー:リローデッド』からの『メタルギアソリッドΔ』アーリーアクセスからの『スーパーロボット大戦Y』とか大作ゲーだけでも忙しいってのに、『ヴァレット』とか『SHINOBI』とか面白そうなタイトルも出た上に『連呪』とか『禁足地』とかホラーゲームまで充実してる。そりゃコラム書いている暇なんてありませんよね?

 社会人のスキルツリーは保身に全振り、そんなオッシーがスタッフコラム第14回目をお送りします。


 このコラムでは、狂ったようにプレイしている日々のゲーム体験や、ゲーム以外の趣味である映画鑑賞などで摂取したエンタメコンテンツを、短文レビュー形式でお送りしています。

 今回はゲーム編と映画編です。いつものことですが、ネタバレ注意!

なぜ人は塔に登るのか。そこに塔があるからさ(ストーリー覚えてない)

タイトル:『クレセント・タワー』
プレイ状況:Steam版 クリア済み

 8bitサウンドに痺れるレトロライク2DRPG。SFCくらいのJRPGをオマージュしたタイトルは多いけど、FCライクはあんまり無いような気がする。正直、大好物なので、早速プレイ。

 見た目は『FF1』で、システムは『ウィザードリィ』に近い感じ。マーフィーズゴーストっぽい敵もいる。ギルドでキャラクリもしっかりあるので、ここまで似せるならボーナスポイント厳選したかったな! 初期NINJA作りたかったわ。

 『ウィザードリィ』とかもそうだけど、ストーリーは導入くらいで、自分で紡いでいくスタイルなので、正直ストーリーは覚えていない。なんか数年に一回現れる塔(クレセントタワー)を登る。なんで登るのかは分からない。

 最後の方で女の人が出てきて伝説の剣みたいの覚醒させたけど、由来とか全然分からなかったわ。まあでもそんなの関係ねえ! ダンジョン探索が楽しければそれでいいのよ。

 難易度もFCライクで、結構難しい。初期の『FF』みたいに、こっちは主人公一人なのに、平気で5体同時にエンカウントしたりする。一撃も重いので即寺院送り。

 でも救済措置として、メインのネームドキャラ3名は無料で復活できるスキルを持っているので、詰むことはないようになってる。でもそういう時に限ってネームド以外のオリキャラが死ぬのよね。これが本当のマーフィーの法則。なんつって。

 敵が強いので、自然とレベル上げをするようになるのだが、必要経験値がバカ高い。ただ、モンスターからのドロップがガンガン落ちるので、そこまでレベル上げの作業感は無かった。最後の方は、「しっぷうのローブ」(敵より先に必ず魔法を打てる)でティルトウェイト的な全体攻撃魔法をブッパすれば大体一掃できるので、かなりサクサク。

 難点は、マッピングがかなりしづらい仕様で、そこが面倒だった。たいまつで明かりを付ける→マッピングアイテムを使う、という二段構えで、自動マッピングが初期は無いので、全部埋めないと気が済まない勢の筆者は結構ストレスが溜まった。まあ探検家ジョブを育てればオートマッピング使えるようになるので、そこまでの苦労ではある。が、それなら最初からオートマッピングでも良かったかなと。

 ラスボス撃破までの時間はレベル上げ含めて15時間くらい。一気にプレイしたが、懐かしさと相まって非常に楽しめた。あと音楽やSEが素晴らしい。8bitサウンドって身体に沁み入る感じがしていいよね。

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▲ラストダンジョンはクリスタルタワー感ないとね!
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▲このサイドビューがたまらない。

オラオラ系アグレッシブ引きこもりってタチが悪い

タイトル:『BrokenLore: DON'T WATCH』
プレイ状況:PS5版にてプレイ クリア済み

 親のスネをかじり一人暮らしをしている、クズオブクズの引きこもりニート・シンジ君が部屋から出るホラーゲーム。

 親の金で一人暮らしさせてもらっているにも関わらずゲームしかしていないシンジ君は、言動が基本的にクズ。宅配ピザが主食なのだが、配達員のねーちゃんに暴言を吐いたり、親に電話で金の無心をして断られると口汚く罵ったりする。

 しかも一人暮らしあるあるで独り言が多いので、終始このクズの悪態を聞かされ続ける。胸糞悪すぎるので、早くMOTTAINAI GHOSTに襲われて欲しい。ピザしか食ってないけど、こいつならきっと食べ物も粗末にしてるやろ。

 そんなドクズニートなのに、意外とネットだと友達が多い。なんなら付き合ってんの? くらいの距離感の女友達すらいる。淳子、目を覚ませ。

 ストーリー的には、引きこもり仲間(?)のネット友達が次々に怪異に見舞われ、主人公の部屋にも……という流れ。「ヒャクメ」という怪異がメインモンスなのだが、部屋中の至る所に目が浮かび上がってくるのは中々に気持ちが悪くて良い。

 しかもそれを包丁でブツブツ潰していく。完全に主人公がヤバイ奴(いや、実際ヤバイ奴ではあるけど)。

 そこで主人公のクズエピソードその2。ネット上の友達が襲われて、それでヒントを得たりするんだけど、全然友達の心配したりしない。序盤から親身になって主人公を心配してくれている女友達が襲われて消えたっぽくても、全然動じない。

 「あいつらはダメだった。オレは上手くやる」みたいなことしか言わない。なんでこんなヤツと付き合ってるのか分からん。

 なんやかんやあって主人公が部屋の外に出るところで終わり。魂の開放的な感じらしい。

 ただ終始主人公がクズなので、果たしてこんなヤツを解き放って良いのか悩む。バッドエンド(自分の分身的なやつに殺される)のが真エンディングってことにしたい。

 恐怖表現としては、やっぱりピザ配達員のねーちゃんがグッド。映画『SMILE』も最高だったけど、やっぱ感情のこもっていない笑顔って怖いよね。

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▲きゃーのびたさんえっち!

インベーダーゲームも令和になったらこんなにエロくなるんやな、って


タイトル:『タレットと少女』
プレイ状況:Steam版 未クリア

 プレイするタイトルが被りまくっているタイミングなので少ししかプレイできていないものの、触りだけでも結構楽しい『バレットガールズ』と『マルフーシャ』と『NIKKE』、そして『インベーダーゲーム』をキメラ合体した意欲作『タレットと少女』。

 『インベーダーゲーム』よろしく、水平方向にだけ移動できる自機を動かしながら、迫りくる敵軍を銃器で蹴散らしていく。ロックオンは出来ずエイムしていくのだが、偏差射撃しないとうまく当たらないので結構難しい。

 Waveをクリアすると稼いだお金でランダムに出てくるアイテムを買って強化していく。ここは『マルフーシャ』スタイル。防衛対象であるジェネレーターも買えるので、武器にお金を使うか防衛にお金を使うか選べたりと結構戦略性がある。

 プレイ画面は『NIKKE』よろしく、やや斜め後方からのカメラアングル。しっかりパンツがこんにちは。

 自キャラがダメージを食らうと脱衣モード発動。規制が厳しくなってすっかり減ったものの、昔はこれ系のゲーム多かったよね。『バレットガールズ』を思い出した。

 ローグライクなので持ち込む武器なども多少は選べるのだが、それとは比較にならないくらいに下着などの衣装が選べる。パンツの種類が半端ない。昔のディースリー・パブリッシャー感が素晴らしい。敵も巨大虫の大群だったり巨大ハチの大群だったりするので、『地球防衛軍』みもある。

 恒久アップグレードが充実しないと結構難しいので、時間を取れるようになったらしっかりやりたい。

 なんで触りしかプレイしてないのにレビュー書いてるのかって? エロい画像掲載するため以外ある?

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▲武器よりアンダーウェアの方が種類が豊富。
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▲みんなだいすきNIKKE視点。

言語の壁を越え、転生したユミ先生と添い遂げる


タイトル:『美女,請別影響我成仙』
プレイ状況:Steam版 二姉ルートクリア

 『キミ邪魔』にハマりまくり手を出した、同じスタッフの新作。スタッフどころか、『キミ邪魔』キャストも数多く出演している。

 女子大の唯一の男子学生ライフを楽しむ学園モノだった前作に比べ、今回は中華ファンタジー。仙人修行をする為に弟子入りした主人公が唯一の男だった……ってまんま『キミ邪魔』やんけ。主人公の名前もリンファンで同じ。これは『キミ邪魔』ユニバースを展開する気マンマンやな。いいぞもっとやれ。

 前作の推しキャラだったミドリちゃんが今度は師匠役。圧倒的可愛さはそのまま、強キャラ師匠感出してていいぞ。俺たちのアイドルリンヤーちゃんは妹弟子的なポジション。髪型違うと全然気づかなかった。

 そして胸元開きウーマンのユミ先生は、今度は姉弟子ポジション。師匠じゃないんかい。今回のユミ先生は仙人見習いであり獣使いであり妖狐(?)であるという属性盛り盛りウーマン。キャラの幅が広いぜユミ先生。

 さて、何故新作なのに『キミ邪魔』の役名で呼び続けているかというと……今作の名前が分からんのよ。まんま中国語のタイトルからして分かる通り、今作は一応の日本語翻訳は入っているものの、ほぼ機械翻訳で意味が分からんちん。

 なんとなく雰囲気で実況配信は進めたものの、やっぱりキャラを好きになってなんぼの実写恋愛ゲーには厳しかったね。

 前作よりCGなどパワーアップしている部分は数多く見受けられるんだけど、しっかり楽しむのは翻訳精度が上がるの待ちかな。

 今作はまだSteamだけなので、きっと家庭用移植のタイミングでしっかり翻訳が入るはず。Niu Gamerさん(『キミ邪魔』家庭用版のパブリッシャー)よろしく頼んまっせ!

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▲っぱ中華ファンタジーでもユミ先生しか勝たん。
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▲なぜか食いしん坊キャラに転生したリンヤー。
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▲かなりの強キャラに転生したミドリちゃん。

 次は久しぶりの映画編。もちろん超ネタバレ注意!

まさかの『8番出口』マルチプレイゲーム化(超意訳)映画


タイトル:映画『8番出口』

 超有名インディーゲーム『8番出口』がまさかの実写化。インディーにはストーリーテーリングに優れたタイトルがたくさんあるのに、なぜ特にストーリーの無い『8番出口』を題材に選んだのか。正直無謀な試みだと思っていた。

 だって原作自体、1時間くらいで終わるゲームだからね。それを2時間の映画にする時点で意味が分からない。

超ネタバレ注意(未見の方はブラウザバック推奨!)











 ところがどっこい、答えはまさかの『8番出口』マルチプレイ化(超意訳)だったなんてね!

 二宮和也演じる主人公は一部の主人公で、二部主人公はまさかのおじさん。おじさん肉入りだったんかい! 超解釈にもほどがある。

 ただ、それによって原作プレイヤーも楽しめる構成になったのは発明レベル。おかげで、孤独なループ脱出ゲームから、人間ドラマも盛り込めて、さらにはドラえもん的なアレまで……盛りだくさんすぎる。いやはやあっぱれ。

 そういった構成の妙はもちろん素晴らしいんだけど、ちゃんと異変の表現も良かった。ホラー表現は原作を越えていたんじゃないかな。特にオリジナルの異変のJK関連は怖かった。

 構成的に一人プレイじゃない→おじさんプレイ→他にもプレイヤーが? みたいな流れからのJKだったので余計にね。本当に構成が上手かった。お見事!

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