電撃オンライン

【ほぼ週刊電撃スタッフコラム:オッシー】『まさ美女』パイスラ課長に釘付けからのパラサイト少女登場で韓国エンタメ盛り合わせ感。『ロストソウルアサイド』が聖闘士星矢っぽいなと思ったら男塾だった件

文:オッシー

公開日時:

最終更新:

 みなさんこんにちは。TGS前なので早めにコラム書いちゃおうと思いつつ、9月も鬼のタイトルラッシュでそれどころじゃない。『ダイイングライト ザ・ビースト』に『ラタタン』、挙げ句に大好きだった『パズルクエスト:イモータルエディション』まで同日に出るなんて。まだ『デモンエクスマキナ』も終わってないのに。TGS行ってる場合じゃねえゲームしたいオッシーがスタッフコラム17回目をお送りします。

[IMAGE]

 このコラムでは、狂ったようにプレイしている日々のゲーム体験や、ゲーム以外の趣味である映画鑑賞などで摂取したエンタメコンテンツを、短文レビュー形式でお送りしています。今回はゲーム編と映画編。ネタバレ注意!

まさかの美女率100%。今すぐ韓国で下宿探すレベル

タイトル:『まさか!下宿生が美女ですって?』
プレイ状況:Steam版 ミンジョンルートクリア済み

 実写恋愛ゲーム配信でプレイ。中国→日本ときて、次はお隣韓国のFMVゲームに挑戦。

 『MOTESOLO』など、モテナイ男のFMVゲームはプレイしたことがあったが、実写恋愛ゲームは始めて。韓国ホラー映画は好きなのでよく見ているが、確かに可愛い子多いな~と思っていたので期待に胸を膨らませてプレイ。

 いやはや、ビジュアルレベルで言うと過去イチ。大好きな『キミ邪魔』をも超える脅威の美女率。だって攻略対象の5人中5人が可愛い。え、なにこのお店レベチ過ぎない?

[IMAGE]
▲まごうことなき美女率100%

 30目前ニート(求職中なので厳密にはニートじゃないけど)の主人公。当然、自活できるわけもなく、両親と同居の子供部屋おじさんだ。そんな主人公の両親が、突如夫婦水入らずの旅行で家を空けることに。その間、下宿生を募ることになる……というどこか懐かしい感じの設定。でも主人公の家はめちゃくちゃ広くて綺麗。控えめに言って豪邸。実家が太い主人公が裏山すぎる。そりゃニートになるわ。

 そんな(実家)ハイスペック主人公だが、顔面偏差値は低め(劇中でブサイクと明言)。特に取り柄も無いし、前述の通り無職。そんな主人公だが、実写恋愛ゲーム補正でとにかくモテまくる。前世で世界救ったレベルの徳の貯め方しとる。といった下宿モノ(?)ではありがちな設定ではあるものの、何故か自宅に「開かずの間」があるという……。正確には、三階建ての三階が上がってはならない立入禁止区画になっているのだ。そんな家ある?? 

 両親の不在、立入禁止区画、異常にモテる主人公……何も起きないはずがなく。あとは恒例の爆美女紹介いくぜ! 全員美女だと紹介にも気合が入るぜ!

・最初の入居者、20年来の女友達:コ・マルスク

[IMAGE]
▲このジト目がええんじゃぁ~。

 安定の幼馴染キャラ。名前がマルクス過ぎて絶対あだ名はマルクスだったと思う。配信でもマルスクが言いづらすぎて、諦めてマルクス呼びしていた。ごめん。

 目の下のクマが気になるやや地味めな見た目だが、しっかり可愛い。だんだんそのジト目が可愛く見えてくる。スルメ系幼馴染。幼馴染パワーで主人公宅に不法侵入してくる。そして家賃を払わずになしくずし的に下宿するというパワープレイ。でもこんな可愛い幼馴染ならウェルカム。

 開始時に主人公の部屋にあったマルクス幼少期の写真がマジモンの美少女で期待大だったが、こんなジト目に成長するとは思わなんだ。アリよりのアリ。

 クールビューティーでスレンダー体型だが、
巨乳妹に比べてちっぱいを気にしているのもポイント高し。こんな感じのクールな見た目なのに「踊って」というとK-POPアイドルばりに踊りだすのも良き。

・二番目の入居者、初恋のアイドル:パク・ミンジョン

[IMAGE]
▲超絶美少女アイドル。全力で貢がせて頂きたい。

 主人公の好きな現役アイドルミンミンの現世でのすがた。『キミ邪魔』リンヤーでみたやつ。何故か自分のCDをジモティー的なやつで売り捌こうとして主人公に引っかかる。地下アイドル的なのか、近所のカフェ的なのでバイトしている設定。めちゃくちゃ可愛い正統派美少女。こんなん近所のカフェでバイトしてたら大変なことになるわ。

 恒例のストーカー的なやつに襲われるテンプレ展開もあり。FMVストーカー多すぎない? 仙人のヤツ以外、必ずいるんだが。ただ、本作のストーカー展開は一味違う。ストーカーの正体は生き別れの父親でした! それだけならまだいいんだが、この父親はミンジョンに合わせる顔が無い、とか言って、下宿先(主人公の家)の
調子の悪かった玄関ドアを勝手に直していた事が判明。妖精さんかよ。

 また、アイドルとしてビジュアルは圧倒的なものの、歌やダンスの実力はいまいちなのか、他のメンバーにいじめられている設定あり。練習中に意地の悪そうなメンバーに水をかけられるシーンがあるのだが(昭和かよ)、おかげで服がスケスケになって一転サービスシーンに。悪メングッジョブ。なんなら悪メンが水かけて去る際に主人公に目配せするので、実は悪ぶったフリして主人公とミンジョンの恋をサポートしてた聖人説あり。

[IMAGE]
▲妖怪水掛けババアぐっじょぶ。いい仕事してますねぇ。
・三番目の入居者、厳しい職場の上司:ドン・グラン
[IMAGE]
▲パイスラ課長の胸元に視線が吸い込まれすぎて会話が頭に入ってこない。
オーラバトラーに出てきそうな名前の上司。圧倒的エロスの女神。どれだけエロスかというと、むき出しの胸元(SUGOI DEKAI)に常に社員証のストラップがパイスラッシュしてる。パイスラッシュというか、パイがでかすぎて紐が吸い込まれている。ブラックホールパイ。

 脚もエロス。黒ストッキングが伝線していたので主人公(パシリ)が買いに行かされるのだが、買ってきたストッキングをその場で脱ぎはきする。トイレでやれ。そんな大人のビデオでしか見ないような女上司が、何故か下宿人に。さすがに無理がある。でもなんやかんやあって住み着く。正直年齢的にもキャラ的にも浮きまくってるが、本人は意に介さず。強い。

 ちなみに、夜のオフィスに主人公と二人で潜入するシーンもあるが、今度は尻を強調してきてヤバい。三刀流やんけ。完全に大人のビデオの世界の人。惜しむらくは、顔が美人だけど妖怪人間ベラ系のキツめの顔。まあキャラには合ってるからいいのか。ぶっちゃけパイスラしか見てないから顔とかどうでもいいまである。

・四番目の入居者、大胆な年下ガール:コ・ウンビ
[IMAGE]
▲SUGOI DEKAI系妹系幼馴染。

 主人公の幼馴染その2。マルクスと被っとるやんけ! と思ったらマルクスの妹だった。姉と似てなさすぎる。

 海外留学していたのに、主人公に会いに韓国まで戻って来る親不孝。しかも実家に帰らずダイレクトに主人公の家に住み着く。幼馴染パワープレイは姉そっくり。

 妹系キャラだが真の妹系キャラが五人目にいるので、ややキャラが薄い。ただ姉よりバストサイズが大きく、姉にパイオツマウントを取るのはいいぞもっとやれ。でもそれも圧倒的なバストサイズを誇るパイスラ課長には負けてしまう悲劇のキャラ。敵が強すぎた。

 妹で負け、パイオツで負け、幼馴染属性は姉と被り……がんばれウンビッピ。

・??番目の入居者、かわいい引きこもり:チョ・スンイ

[IMAGE]
▲この子はマジで喋り方が可愛いのよ。娘に欲しい。

 最後に登場するのは主人公の自宅の立入禁止ゾーンに棲息する謎の少女。映画『パラサイト半地下の家族』やんけ。まあこっちは半地下じゃなくて三階だけど。

 完全にホラー展開な感じで出てきた上に、結局ミンジョンルートだと出自の謎が明かされずマジでホラー。存在が発覚した後に旅行に言っている母親を問い詰めるもはぐらかされる。絵文字やめーや。

 自宅寄生ニートの主人公に存在がバレないとかありえるのか……? でも映画『パラサイト』でも案外見つからなかったし、協力者(両親)がいると考えればなんとかなるのかもしれない。

 ホラー的に考えれば両親が誘拐してきて軟禁していたのだろうけど、本人は外出禁止も意に介さずという感じなのでマジで謎。スンイルートやらなきゃ。

 ほとんど外に出たことが無いということで、主人公が連れ出して愛を育む展開。自転車は乗れるんかい。チマチョゴリ(?)姿のスンイちゃんも可愛い。

■電撃インディー配信のアーカイブはこちら

ずっとアラモンのターン。封印されてる癖に寂しんボーイすぎない?

タイトル:『Lost Soul Aside』
プレイ状況:PS5版にてプレイ クリア済み

 いつぞやのState of Playで突如発表された中国の『FF15』っぽいゲーム。主人公とかはノクティスっぽいといえばぽいけど、ゲーム性は『デビルメイクライ』とかそっち系。『原神』要素も散見される。

 結論、
めちゃくちゃ面白かった! 

 これ、初期は一人とか少人数で作ってたそうな。つまり実質インディー。きっとクリエイターが日本のサブカル大好きっ子だったと予想。そのくらい、日本だとお馴染みの要素が詰まってる。

 先述のように『FF』というか野村哲也リスペクトはありつつも、なんか敵は『聖闘士星矢』に出てきそうな聖衣(クロス)きてるし、ラスボスのアラモンはネビュラチェーンみたいなの付けてるし、主人公は伝説のドラゴンとバディ組むし、最終的に覚醒したら『デビルマン』みたいになるしで、枚挙に暇がナッシング。

[IMAGE][IMAGE]
▲カラフル聖衣の四将軍。キャラも濃ければ色も濃い。

 あと、敵は大体、洗脳されていて、倒すと「おれはしょうきにもどった」して仲間になる。仲間といっても操作できたりはしない。設定上ね。なので、大体は力こそパワーでぶん殴ってどんどん仲間を増やしていく『男塾』スタイル。

[IMAGE]
▲デビルマンにしか見えない覚醒主人公。

 とにかく、俺達が好きだった少年漫画とかアニメとかゲームとかの影響を受けまくっているのが随所に見られるのよ。そこがなんか日本人として嬉しかった。

 アクションも、武器が4つあって、それぞれが全然別ゲーくらい特徴分けされていて楽しかった。個人的には投擲スタイルの槍が好き。エフェクトが派手なので、普通にプレイしていてもスーパープレイしているみたいでなんか気持ちいい。

[IMAGE][IMAGE]
▲真ヒロインザナちゃんとテレポート魔法少女ゲシヤちゃん。

 難易度はそこそこだけど、救済措置というか死ぬと強力なアクセサリが手に入る仕様で、それを使うと難易度が下げられる。
ゲームオーバーになったときに「イージーモードにしますか?」みたいなこと聞かれるとゲーマーとしてプライドが傷付けられるのがイヤなんだけど、このゲームみたいにこっそりアイテムとして渡されると嫌な気分にならない。これは発明やで。

 ストーリーとしては、帝国の圧政に立ち向かうレジスタンスに属する主人公が、死にそうになって伝説のドラゴンの力を得る、という王道スタイル。『FF』で見た。なお、メインの敵は外宇宙(別次元)からの侵入者で、伝説のドラゴンもその侵入者族なのよ。でもその侵入者族を裏切って……みたいな展開。正直こういうの好き。

 相棒は伝説のドラゴンだから偉そうなんだけど、実際はちっちゃい浮遊霊みたいなドラゴンになって主人公についてくる。尊大なマスコット。かわいい。ニャンコ先生みもある。ちゃんと最後の方は元の姿に戻って怪獣大戦争になるよ。わかってるね。

 ということで、個人的にはかなり楽しめた。インディー的な粗削り感も正直ありつつ、なんか「好きな要素詰め込みました!」感があってよき。

 難点は、無駄にジャンプアクションとかあって、落ちると結構巻き戻ったり、といったミニゲーム的な要素が結構ある。そういうの要らんのよ。まあでも“なんとか33”でもゲキムズミニゲームあったし、そういうのも好きなんだろうね、きっと。

 ちなみに、ラスボスはアラモンという侵入者族のリーダーなんだけど、こいつは封印されてる設定なのね。アラモンとかいう新種のポケモンっつーかデジモンみたいな名前だけど、姿は『エルシャダイ』+『聖闘士星矢』みたいな感じ。触手みたいなネビュラチェーン生えてる。そんでこいつが、
封印されてる癖にすげー序盤からガンガン出てくる。んでそのエリアのボスみたいなの召喚して消えてく。基本これの繰り返し。封印されてるから霊体みたいな感じではあるんだろうけど、めっちゃハッキリ写ってるし、めちゃくちゃ喋る。主人公とかドラゴンとか煽ったりおだてたり忙しい。こいつ……封印されすぎて暇すぎて他者とのコミュニケーションに飢えてるやつやんけ。

[IMAGE]
▲みんなだいすきアラモン。序盤からめっちゃ出てくる。暇か。

 そんなアラモンが実際ラスボスなんだけど、意外性も無いし何回も見た顔だしで、正直あんまりラスボスの威厳がない。ドラクエみたいなポッと出の魔王も困るけど、こんな自己顕示欲強すぎラスボスもそれはそれで困る。でも単純接触効果か、最終的には結構好きになってくるから不思議。そもそも名前が可愛いモンな。アラモン。

[IMAGE]
▲アラモンを過去に封印した強キャラ。ドリルみたいな髪型でアラモンを圧倒。

きっれいな花火だぜ~!


タイトル:映画『チェンソーマン レゼ篇』

 アニメ『チェンソーマン』のレゼのエピソードを劇場版にした映画。原作は第二部最新刊までチェック済みだけど、大分原作の記憶が薄れていることもあり、「レゼって誰だっけ?」状態だった。正直、あんまり印象に残ってなかった。まーたデンジくんが女に騙されてる、くらい。

 ところがどっこい、MAPPAの超絶作画で劇場で観たらめたんこ面白いでやんの。

 レゼもこんなんだっけ? くらい可愛いし、上田麗奈の演技はなまら上手い。「皆殺しコースかな」みたいなセリフを自然な感じですーっと言うのがよかった。

 あとビームめちゃくちゃ活躍してるしシャークネードしてるし、声は炭治郎だった。花江夏樹仕事しすぎやろがい。漫画だとそんなに印象無くて、いつの間にかいなくなってると思ったけど、実はMVPだった。ビームいなかったらあと3回くらいチェンソーマン死んどる。ついでに暴力の魔人もいい味出してる。コベニちゃんは相変わらず土下座して命乞いしてた。

 戦闘シーンが控えめに言って最高。色が着いたことにより、レゼのボムが花火みたいに綺麗になってる。ボムがカラフルなのよ。それが夜空に連続で浮かぶことによって実質花火大会。まあ作中でもお祭りで花火大会中だったしね。

 デンジくんの「俺が知り合う女がさぁ!! 全員オレん事殺そうとしてんだけど!!」が良かった。ほんそれ。どんまい。

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります