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パズルが解けない? じゃあ爆破だッ!! 脳筋理論も許されるパズルゲーム『ダイヤループ』レビュー【電撃インディー#1145】

文:電撃オンライン

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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回はByking Inc.が開発する『Dialoop(ダイヤループ) 』体験版のレビューをお届けします。

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 なお、電撃オンラインでは尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

ときには盤面を破壊しながらブロックを揃えるパズルゲーム【Dialoop】


 本作は、ブロックを動かして同じ色のブロックを3つ以上つなげると消えるタイプのパズルゲームです。目的は、一定時間内のスコアを競うのではなく、限られた手数の中で指定スコアを達成するとステージクリアとなる方式になっています。

 この“ステージ”という言葉には「新しいステージに挑戦できる」という意味もありますが、本作にはローグライクの要素があるため、「次のステージに進める」という表現のほうがしっくりくるでしょう。今回プレイした体験版では全5ステージが収録されており、ステージクリアの条件は固定ですが、ブロックの配置は毎回異なるため、同じ手順で攻略することはできません。

 パズルは縦6マス×横7マスの盤面で行われます。選択したブロックは斜め方向には移動できませんが、縦横方向であれば自由に動かせるため、移動前の時点で斜めの位置にあるブロックを狙うことも可能です。

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▲ブロックを移動した際に画面外へ出てしまったブロックは、反対側から出現します。左端から外に出たブロックは、同じ列の右端に現れるという“一列でつながっている”構造になっています。

 ブロックの動き方はスライドパズルに近い感覚ですが、基本操作は非常にシンプルです。とはいえ、本作の肝となるのは“ひらめき”。どの場面でそれが求められるのか、プレイを重ねるうちに理解できてきます。

 まず注目したいのはブロックの消し方です。3つ以上のブロックをつなげると消え、4つで“ロケット”、5つ以上で“サンダーボルト”、“L字またはT字で“爆弾”が生成されます。

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 これらの特殊ブロックにも通常のブロックと同じように色が設定されていますが、存在しているだけでは何の効果もありません。3つ以上のブロックと組み合わせてつなげたときに初めて、その力を発揮します。

 “ロケット”は矢印の向きに沿って縦または横一列を、“サンダーボルト”はランダムな位置を、そして“爆弾”は周囲のブロックをまとめて消し去ります。きれいに揃えてブロックを消すのではなく、盤面そのものを破壊するような、パズルゲームらしからぬ一種の力技です。

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▲ブロックが揃っていなくても、“ロケット”などの効果によってブロックが消えた場合は、その際にも効果が発動します。つまり、ブロックを揃えなくても発動できるところが本作の特徴です。

 しかし、これが非常に強力です。効果によってブロックを消してもスコアが加算されるため、4つ以上のブロックを揃えて次々と消していきたくなります。

 “ひらめき”が問われるのは、詰みそうな場面でも特殊ブロックの位置を生かして状況を打開できる点です。盤面が不利な状態でも、うまく組み合わせれば逆転できることがあります。したがって、生成した直後に消すことが必ずしも最善手とは限りません。使うタイミングや使い方こそが、“ひらめき”の真価を発揮するポイントです。

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 ほかにも、“レリック”と呼ばれる要素が重要です。これは、ステージクリア時に残り手数に応じて獲得したコインで購入できる、いわばアイテムのような存在です。

 効果としては、特定の色のブロックが落ちやすくなったり、特定の条件を満たすことでスコアが追加加算されたりするもののほか、パズル部分に直接関係しないがクリア時のコイン獲得量を増やすものなどもあります。

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 パズル部分に直接関係しないものもありますが、レリックによってプレイスタイルが大きく変化することは間違いありません。特定の色のブロックが落ちやすくなれば、“ロケット”や“爆弾”を作りやすくなり、スコアの追加加算条件も満たしやすくなります。

 一方で、特定色に偏りすぎることで条件を満たしにくくなる場合もあります。レリックはステージクリアごとに購入できるため、自分のプレイスタイルに合ったうえでスコアも稼ぎやすい組み合わせを考えることが、“ひらめき”を発揮する場面のひとつです。

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▲マイナス効果が設定されているステージも存在します。特定の色に偏らせたとき、その色に対するマイナス効果を受けてしまうと、一気に形勢が崩れてしまうこともあります。

 パズルとしてはシンプルで遊びやすく、ブロックの消し方によっては盤面を吹き飛ばすほどの爽快感も味わえます。

 さらに、10/10のアップデートからは最大8人で競い合えるオンライン対戦モードも体験版で実装予定とのことで、ほかのプレイヤーとの駆け引きにも期待が高まります。

 体験版でプレイできたのは5ステージのみでしたが、その中だけでも有効そうな組み合わせがいくつも見つかりました。今後、挑戦できるステージが増え、レリックの種類も拡充されれば、“ひらめき”がより重要になる奥深い戦略性が楽しめそうです。

 遊ぶたびに新たな発見がありそうな本作。規模の拡大が予感される製品版の登場に、大いに期待が膨らみます。

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