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『キングダム』アニメ第6期2話感想。信、王賁、蒙恬……趙への本格侵攻に向けて若き3将が集結!

文:タダツグ

公開日時:

 TVアニメ『キングダム』第6シリーズ2話“激動の起こり”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『キングダム』第6シリーズ2話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。[IMAGE]

中華統一へ向けて最初に戦うのは趙! 苦心の昌平君が導き出した策とは……【キングダム】


 中華統一へ向けて、本格的に覇道を進み始めた秦。第6シリーズ1話では趙の三大天である軍師・李牧(りぼく)に宣戦布告したこともあり、目下の敵となる趙への侵攻戦がスタートしました。

 それにしても李牧か……ゲームに喩えればまだ序盤でいきなりラスボスと戦うことになったというか、ちょっと底知れぬ恐ろしさがありますよね。李牧には“合従軍編(第3シリーズ)”でめちゃくちゃ苦戦を強いられましたし、今回もかなり厄介な存在になりそうです。

 趙攻めの拠点となるのは第5期で桓騎(かんき)や信たちが慶舎(けいしゃ)を討ち倒して手に入れた難攻不落の地・黒羊(こくよう)……と思いきや、早くも方針転換が図られたことにはビックリ。

 あれだけの戦いで手に入れた拠点はたしかに盤石なものの、そこから趙の王都・邯鄲(かんたん)への進路は李牧による守備の策で強固な備えがすでに完成しており、それらを突破して趙を落とすには時間がかかりすぎるとのことで……。これは別の策を練るのも致し方なしといえそうです。やっぱ李牧、あなどりがたし!

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▲TVアニメ『キングダム』公式サイトより。

 ここで秦軍総司令の昌平君(しょうへいくん)が導き出した戦略は、まさかの奇策。黒羊から攻撃を仕掛けると見せかけて、一気に邯鄲の側にある大都市・鄴(ぎょう)を落とそうというものでした。え、敵国のど真ん中に侵攻するの???

 いやいや、これが簡単に実現するなら苦労はないというか、普通に考えると無理筋ですよね。王都の側ということはそれだけ守りも堅牢ってことだし、何より趙の中枢部への侵攻になるため、食料などの補給線確保が難しい。そりゃ李牧だって秦軍がそんな無謀な策で攻めてくるとは思いませんよ。頭がよければよいほど、それが愚策であるとわかりそうなものですから。

 だからこその活路。“これしかない!”と覚悟を決めた昌平君の、そこからの立ち回りはじつにお見事でした。昌文君(しょうぶんくん)をはじめ、介億(かいおく)や蒙毅(もうき)といった頭脳派を呼び集めて、不眠不休で策を講じる姿には、思わず目を奪われましたからね。疲弊していく彼らを見ていて、この時代に労働基準法があったらどうなっていたものやら……なんてちょっと嫌な汗をかきました(笑)。

 それにしても。イケメンが無精ヒゲを生やして憔悴しながら、歯を食いしばって知恵を絞り出す姿には謎の色気があるものなんですねえ……。デカい仕事の締め切り前などはそうなりがちなものの、ただムサくなるだけの僕とは大違いなんですけど? この差はいったい!? ぐぎぎ……。

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▲TVアニメ『キングダム』公式サイトより。

 そんな昌平君たちがギリギリのところで絞り出した策とはいったいどんな内容なのか。それは今後の展開で明かされていくことになるようです。自信満々な李牧を絶対にぎゃふんと言わせてやってほしいですよね! ダンコ応援していきます。

信、王賁、蒙恬ら若き武将達が集結! これは期待大【キングダム】


 今回の鄴攻めを受け、我らが主人公の信はもちろん、王賁(おうほん)や蒙恬(もうてん)といった秦の若き武将たちがこぞって出撃することになったのは激アツでした。成長著しい彼らですが、なんならこの戦いでは更なる進化を遂げることすら期待されている模様です。逆に言えば、その成長がなければ李牧には勝てないって可能性も? 絶対に厳しい戦いになるなこりゃあ。

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▲TVアニメ『キングダム』公式サイトより。

 とはいえ、この3人が集まるだけで何かとてつもないことをやらかしてくれる……そんなオーラがにじみ出るんだから頼もしい。相変わらずケンカ腰の信と王賁も、なんというかすごく頼もしいです(笑)。

 彼らに向けて嬴政(えいせい)が口にした激励の言葉にもグッときました。僕なんか、思わず背筋がゾクッとしましたからね。あれはこの第6シリーズ屈指の名シーンの1つになりそう!

 思えば第1話では、新兵の登用で飛信隊が大幅に強くなった描写もありました。根性の座っている干斗(かんと)、弓術に長ける蒼仁(そうじん)、蒼淡(そうたん)という兄弟の加入は非常に心強いところです。新兵だけに何かしらのミスをやらかす可能性も捨てきれませんけど(不穏)。彼らがしっかり活躍できるかどうかも、今回の戦いの結末を左右するかもしれませんね。

 趙攻めに全力を注ぐ一方で、嬴政と正文君が獄中にあった法律のエキスパート・李斯(りし)を文官として再び国の中枢に据えたのも印象的でした。嬴政がちゃんと戦後のこと、そして中華統一後のことまで考えていることがよくわかるこの描写。かつては呂不韋(りょふい)の側近として暗躍した李斯が、今後どのようにして嬴政らを補佐していくのかも楽しみです。

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▲TVアニメ『キングダム』公式サイトより。

 戦の機運が高まり、武力衝突一歩手前の緊張感が漂っていたこの2話。3話以降の展開にも期待したいですね。それでは、今回はこのへんで!

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