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舞台『ヘブンバーンズレッド』レポート。ゲームでは表現しきれない役者の体全体を使った演技や広い空間を使った立ち回りの表現に感動! ファンは絶対に観に行って欲しい【ヘブバン日記#228】

文:カワチ

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 iOS/Android/PC用ドラマチックRPG『ヘブンバーンズレッド(ヘブバン)』のプレイ日記特別編。

 今回は11月1日~9日までの期間、東京ドームシティ シアターGロッソで上演中の舞台『ヘブンバーンズレッド』の舞台挨拶と公開ゲネプロのレポートをお届けします。

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記者会見:結那「みなさまを『ヘブバン』の連れていきたいという気持ちでここまでやってきた」


 記者会見は、第31A部隊メンバーである茅森月歌役の結那さん、和泉ユキ役の中野あいみさん、逢川めぐみ役の込山榛香さん、東城つかさ役の星波さん、朝倉可憐役の太田夢莉さん、國見タマ役の早川渚紗さん、さらに第31B部隊の部隊長である蒼井えりか役の河内美里さんが登壇。舞台にかける想いを語りました。

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――初めて台本を呼んだ時の印象をお聞かせください。

結那:ゲームをやっているときからすごくおもしろいなと思っていました。ゲームは月歌ちゃんとして選択肢を選ぶと、会話のルートが変わったりするのですが、それがひとつの物語になるなんてどんな感じになるのか想像がつきませんでした。

 でも、いざ台本を読んでみたら、ゲームの面白さがここに詰め込まれていると思いました。泣いてしまうところは泣いちゃいましたし、おもしろいと思ったところはひとりで笑ったりしてしまいました。ひとりで台本を読んでいるときからそんな感じだったので、これは面白いものができるぞと感じました。

河内:私も家で台本を読んだときはクライマックスのシーンで思わず涙がこぼれました。原作が好きなプレイヤーのみなさんにとって、いちばんいいところが詰まった脚本になっているので楽しんでもらえるだろうなと思いました。

 それとは別に、この舞台がきっかけで『ヘブバン』に触れる方も、きっとこの舞台を観ればゲームを遊んでみたいなと思ってもらえたりもするだろうなと。舞台もゲームもいいなと思ってもらえる公演ができそうな脚本だなと思い、稽古もとても楽しかったです。

――本公演のアピールポイントを教えてください。

中野:見どころをあげるとキリがないのですが、各々が扱うセラフという武器でしょうか。その扱いかたや戦闘シーンは、舞台ならではの良さがギュっと詰まっているので注目して欲しいです。また、私の演じる和泉ユキはとにかくツッコんでいますので、何回ツッコんでいるのかぜひ数えていただきたいです。私にもわかりません(笑)。

込山:私はゲームをプレイしていて、カップリングのペアが素敵だなと思ったのですが、月歌とユキのペアやめぐみとタマのペア、つかさっちとかれりん、そして蒼井と月歌やそこに嫉妬しているユキといった部分は舞台でも見ることができます。

 ゲームはしゃべっているキャラクターが表示される形ですが、舞台は登場人物が実際にその場にいるかのように見られるので、自分の推しがどのように動いているのかが観れるのが魅力です。戦闘シーンもみんながどんなふうに戦っているのかを見られるので、いちど全体の動きを楽しんだあとに、2回目にそれぞれのキャラクターを深掘りしながら観るというような楽しみ方もあると思います。何度も観に来てくれるとうれしいです。

早川:このメンバーで生演奏のバンドシーンがあるのですが、込山さん演じるめぐみんの難しいノイズがあったり、初心者の方もいるなかで、3カ月前くらいからみんなで練習をしていました。そのなかでさらに絆が深まったりしたので、バンドシーンがステージでどう繰り広げられるのかを楽しみにしていただきたいなと思います。

星波:役者のみなさんの表情や動きはもちろんですが、場当たり(実際の劇場における練習)をさせていただくなかで、音響や証明といった舞台の全部を細部まで本当にこだわって作ってくださっていることを実感しました。

 キャンサーとの戦闘シーンもまったく同じような色味はないと思います。ゲームを初めてプレイしたときに感じた鮮やかさや繊細で綺麗な画面を舞台でもスタッフのみなさんが作りあげてくれていると感じています。

 シアターGロッソという劇場を最大限に生かして、いろいろなところからキャストが出てくる場面があるので、ぜひ空間全体を楽しんでください。

太田:私の演じる朝倉可憐は二面性があるキャラクターということで、どういう風に演じ分けをするのかと思っていました。今はかれりんの状態ですが、カレンちゃんになるとフードや尻尾が違ったりするので、その変化をも楽しんでもらえたらと思います。切り替えの瞬間はすごく楽しく演じさせてもらっているので、ファンのみなさんも楽しみにしていただけたらいいなと思っています。

――これから始まる公演への意気込みをお願いします。

河内:この後からゲネプロ、プレビュー公演がはじまります。ここにいるキャスト以外にも、素敵なキャストやワールドパフォーマーのみなさんが、本当に少ない人数でたくさん走り回ってこの舞台を支えてくださっています。

 そして、素敵なスタッフさんたちも含めて全員で作っている舞台が、劇場にお客様が足を運んでくださることで完成するんだなと思うと今からワクワクしています。1回1回の公演を大切にお届けして、千秋楽までより多くの方にご覧いただけるように頑張りたいと思います。

結那:緊張はしています。緊張はしてはいるんですけど、今まで作り上げてきたものがあるからこそのものがあるからこそだと思っています。この緊張感もステージ上で生かせるところがたくさんあるので、この気持ちを大事にしたいと思います。

 本当にみんなそれぞれ自分の担当キャラクターと向き合い続けていて、この期間はそのことしか頭になかったんじゃないかなというくらいでした。それをやっとみなさんにご覧いただけるのが楽しみですし、私はずっと『ヘブバン』のみなさんを連れていきたいという想いでやってきました。

 このGロッソの端から端まで全部を巻き込めるよう精一杯頑張りますので、今日から最後までみんなで全力で走りますのでどうぞよろしくお願いします!

ゲネプロレポート:ゲームでは表現出来ない部分の補完が素晴らしい舞台!


 今回の舞台はゲームのメインストーリー1章と2章を再現したものになっていました。3時間の内容で、1章が終わったタイミングで休憩が入ります。基本的にはゲームの流れに沿ったものであるものの舞台向けにしっかりアレンジされており、集中できる内容になっていました。

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 変更の大きなところでは31Cのメンバーは山脇と豊後のふたりのみが登場。豊後の記憶に関するエピソードを中心に物語が展開します。ゲームをプレイしていない人にも分かりやすくアレンジされています。

 ほかの31Cメンバーは登場していないだけで存在するという設定。31Aの対決は山脇と豊後のふたりでダンジョンに挑んだほうが道中のキャンサーに見つかりづらく、最奥のターゲットに近づきやすいという動機付けが語られます。

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 舞台でどのように表現するか気になっていたセラフやキャンサーもしっかり再現。セラフに関してはゲーム内と同じデザインのものでありつつ、派手なアクションがしやすいように軽い素材で作られているようでした。それでいて音響効果によって重圧な剣戟や銃の発砲音を再現。

 スピード感のある爽快感ある戦いと命を懸けた緊張感のある戦いを同時に表現していました。また、バトルに突入するとゲームでおなじみのボーカル曲が流れるので高揚感をあげてくれます。

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 キャンサーはスクリーンに姿を投影しつつ、パフォーマーの方々が激しい攻撃を表現する作り。舞台映えのするヒラヒラが付いた衣装で役者陣の殺陣を盛り上げてくれます。

 なお、筆者が気になっていたのは31Bのビャッコ。ホワイトタイガーである彼女をどう登場させるのか気になりましたが、着ぐるみという形で表現されていました。さすがにバトルなどのアクションはしませんが、蒼井に優しく寄り添う姿などはしっかりと再現されており、物語を盛り上げてくれます。

 文章の流れからビャッコのことを真っ先に書いてしまいましたが、月歌をはじめとしたキャラクターたちの再現度はとてつもなく高いです。

 ゲームでキャラクターを演じている声優陣と舞台でキャラクターを演じる俳優陣は声質こそ違うものの、しゃべり方のニュアンスや間の取り方をしっかり研究しており、ゲームの声優陣に寄せているため、本当にゲームのなかからキャラクターが出てきたように錯覚させられました。

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 また、舞台版で筆者がいちばん興味深かったのは体全体を使った芝居。

 『ヘブバン』のゲームは3Dのイベントシーンもありつつ、基本的にはオーソドックスなアドベンチャーゲームの形式で進んでいきますが、舞台版は役者陣が全身でキャラクターを演じているほか、広い空間で大人数が芝居をしているので、ゲームをプレイしていて「きっとこういう動きをしているのだろうな」と考えていたことが見事に具現化されています。

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 キャラクターの動きに関しては豊後やタマのような表情豊かな人物が顕著で、豊後が山脇にアメリカンドッグをもらってうれしそうにスキップするシーンや、カレンちゃんの素性を知って怯えたタマが這いずりながらつかさのまたぐらを潜って逃げようとするシーンなど観ていてシーンがたくさんありました。

 大勢のキャラクターがいるシーンでも居眠りをしている月歌をユキが叩いたり、ほかの人と群れない樋口が仲間の輪から少し距離を取っていたりとこまかい芝居もおもしろく、BDが発売されたら何度も観直したくなるような魅力があります。

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 そして、今回の公演でサプライズだったのは出演者による生演奏&生歌唱のライブシーン。『ヘブバン』でおなじみのShe is Legendのライブシーンを役者本人が演じるのですが、このシーンの差し込みかたもうまく感動します。

 実際にどのような流れで演奏することになるのかは舞台を観てのお楽しみにして欲しいですが、ゲーム版の切ない展開から、大切な思い出を振り返るような形になっており、最後にカタルシスを感じる作りがとてもよかったです。

 この舞台から『ヘブバン』の魅力を知って欲しいと布教したくなるぐらい素晴らしい公演でした。ぜひ劇場で生で観てもらいたいですが、難しいという方は11月9日に行われる配信チケットをぜひ! リピート&ブルーレイもおすすめですよ!!

舞台『ヘブンバーンズレッド』Blu-ray発売決定。特典付き先行予約版も販売


販売価格:12,100円(税込)
発売:2026年6月上旬
収録内容:
① 本編
② 映像特典
・メイキング&バックステージ
・カーテンコール集
・ビジュアル撮影アザーカット集
・アフタートーク集 他
③ ブックレット
特典付き先行予約版:
2025年11月17日(月)23:59までにご購入いただいたお客様には舞台写真ブロマイドセットの特典が付きます。

舞台『ヘブンバーンズレッド』概要


【タイトル】舞台『ヘブンバーンズレッド』
【原作】『ヘブンバーンズレッド』
【脚本】ほさかよう
【演出】西田大輔
【出演】
茅森月歌役 結那/和泉ユキ役 中野あいみ/逢川めぐみ役 込山榛香/東城つかさ役 星波/朝倉可憐役 太田夢莉/國見タマ役 早川渚紗

水瀬いちご役 松田彩希/水瀬すもも役 久家 心/樋口聖華役 林 鼓子/柊木 梢役 上原れもん/山脇・ボン・イヴァール役 斉藤瑞季/豊後弥生役 小倉愛梨

手塚 咲役 飯窪春菜/七瀬七海役 本西彩希帆

蒼井えりか役 河内美里

【日時/会場】2025年11月1日(土)~11月9日(日)
東京ドームシティ シアターGロッソ

【チケット料金】
特典付きS席15,000円(全席指定・税込)
特典なしS席12,500円(全席指定・税込)
特典なしA席11,000円(後方・全席指定・税込)
※詳細は
舞台『ヘブンバーンズレッド』公式サイトをご確認ください。

舞台『ヘブンバーンズレッド』ライブ配信概要


配信公演:
・2025年11月9日(日)12:00
・2025年11月9日(日)16:00
※全てライブ配信+1週間見逃し配信付きでの販売です。
配信期間:各公演配信開始~2025年11月16日(日)23:59
販売価格:
各公演3,800円(税込・特典なし)
2公演セット7,000円(税込・特典付き)
2公演セット特典内容:ゲーム内使用アイテム取得シリアルコード
販売期間:2025年10月16日(木)21:00~11月16日(日)21:00
※詳細は
舞台『ヘブンバーンズレッド』公式サイトをご確認ください。


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