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『キングダム』第6期8話感想。激戦必至の朱海平原の戦い、栄えある第一陣を務める武将は……?

文:タダツグ

公開日時:

 TVアニメ『キングダム』第6シリーズ8話“火蓋を切る”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『キングダム』第6シリーズ8話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。[IMAGE]

鄴、撩陽、朱海平原。3つの戦場は数の上では秦が不利だが……【キングダム】

 列尾(れつび)の守りを捨て、決死の覚悟で鄴(ぎょう)へとたどり着いた秦軍。そこから軍は3方面に展開しています。

 籠城に入った鄴を攻めるのは桓騎(かんき)率いる6万の兵。彼らが鄴を落とすまで趙からの援軍を阻むため、楊端和(ようたんわ)の山の民の軍(約6万)が撩陽(りょうよう)に、王翦(おうせん)率いる本軍(約9万)が朱海平原(しゅかいへいげん)へと歩を進めることになりました。

 数に劣るうえ兵糧にも不安があり、地の利も敵にある。なんかこうして書くと秦軍が圧倒的に見えちゃいますね……。実際かなり厳しい戦いになることは間違いなさそうで、とくに李牧(りぼく)が総大将として参戦している朱海平原の戦いは正念場。

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▲TVアニメ『キングダム』公式サイトより。

 王翦もそれを理解しているのか、若手の注目株となった信、王賁(おうほん)、蒙恬(もうてん)らの部隊をすべて本軍に所属させています。

 主人公とその親友(ライバル?)が同じ戦場で肩を並べて戦うというのは、昔から激アツって決まってるんですよ。僕は大好物! 彼らが共に戦うのは合従軍編以来とかなり久しぶりのことですし、イチファンとしてこんなにテンションが上がることはない! 

 ……って反面、やっぱり察しちゃいますよね。「あ、これ絶対やべー戦いだぞ」って。

 こうなると、誰が戦場の誉れである“第一陣”を担うのかは気になるところ。今回、この3人のなかから選ばれたのは……楽華隊を率いる蒙恬でした。やっぱり飛信隊ではなかったかー! まあ、勢い任せなところもある信の飛信隊よりは、安定感のある楽華隊のほうが第一陣にふさわしい気はします(苦笑)。

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▲TVアニメ『キングダム』公式サイトより。

 一方で、同じく戦闘力も知性も併せ持つ王賁の玉鳳隊でもよかったのでは? という気持ちがあるのも確か。息子である王賁の安全を危惧して……なんて発想、王翦にあるワケないと思うんですけどね。

 何かこじれているというか、ソリが合わなそうな王翦と王賁の親子関係。この2人にどんな過去があるのかはまだアニメで語られてはいませんが、そのしこりのようなものがこの戦いになんらかの影を落とすことにならないか、注目していきたいところです。

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▲TVアニメ『キングダム』公式サイトより。

 第一陣として、朱海平原の戦いの火蓋を切ることになった楽華隊。相対するのは、第5シーズンにおける黒羊の戦いで桓騎や信を苦しめたあの紀彗(きすい)の軍です。互いに知性派だけに最初はけん制から入るかと思いきや、いきなりバッチバチにやり合う展開は興奮必至。自ら先陣を切る蒙恬の活躍に期待したいところ!

撩陽、鄴の戦いもかなりの激しさ。楊端和の軍にはあの将軍も参戦!【キングダム】

 メインの戦場になるのは朱海平原で間違いなさそうですが、鄴を囲んで攻める桓騎軍、そしてもう一方からの趙の援軍を食い止める楊端和軍の戦いもかなり苛烈。いずれも数では劣るだけにどうしても守勢になるのでは……とも思いましたが、桓騎も楊端和もそんなタマじゃないですからね。こちらもいきなり激戦が繰り広げられています。

 自分が注目しているのは、楊端和の軍に援軍として加わった壁(へき)将軍。信から「兄ちゃん」と慕われている彼が、山の民の軍に所属することでどのような活躍をするのか、かなり楽しみです。壁の兄ちゃんは信たちに比べてどこかパッとしない部分もあるとは思いつつ、人間的にかなり好きなキャラなので。ここでいっちょう男を見せてほしい!

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▲TVアニメ『キングダム』公式サイトより。

 王翦も李牧も自らの策に自信を見せているこの鄴攻略戦。戦場が3つに分かれていて、めまぐるしく状況が変わる群像劇的な見せ方はかなりスピード感があって面白いですね。ここからの攻防に期待しつつ、それでは今回はこのへんで!

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