TVアニメ『キングダム』第6シリーズ9話“覚悟の比重”の感想をお届けします。
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蒙恬率いる楽華隊が紀彗の軍と激突! 王翦すら一目置く戦術眼【キングダム】
いよいよ開幕した朱海平原の戦い。蒙恬(もうてん)率いる楽華隊が先陣を切る形で、趙の名将・紀彗(きすい)と交戦状態に突入です。紀彗といえば、黒羊宮の戦いで信や桓騎(かんき)と互角以上に渡り合った相手。一筋縄ではいかないだろうと思いきや、鮮やかな突撃で紀彗軍に大ダメージを与えるあたり、さすがとしか言えません。
川の流れのように悠々と戦場を駆ける蒙恬の姿には、生来の気品としなやかさを感じてしまいました。野性的で直情型な信や、どこまでも頑固一徹な王賁(おうほん)とは少し違って、どこか飄々としている蒙恬は戦い方にも華がありますよね。それでいてしっかりと戦果を出すあたりが、彼の人気の秘訣かも……。
川の流れのように悠々と戦場を駆ける蒙恬の姿には、生来の気品としなやかさを感じてしまいました。野性的で直情型な信や、どこまでも頑固一徹な王賁(おうほん)とは少し違って、どこか飄々としている蒙恬は戦い方にも華がありますよね。それでいてしっかりと戦果を出すあたりが、彼の人気の秘訣かも……。
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さておき、そんな蒙恬の鋭い才覚に気づいたのが、まさかの王翦(おうせん)。自ら「この作戦を完遂したら直属の部下にしてもいい」と、蒙恬にスカウトの言葉をかけてきて正直ビックリでした。いや、蒙恬が王翦のお眼鏡にかなったことに驚いたのではなく。ここで「話にならない」とキレ気味に断った蒙恬に驚いたわけですが……。
蒙恬が静かに怒りを見せたのは、ひとえに友のためってところがエモい。あえてその人物の名を口にしないところからは、彼の押し殺した感情がひしひし伝わってきました。シビれる演出!
そんな蒙恬は、王翦軍の第二将である麻鉱(まこう)の軍の波状攻撃に追従。紀彗が麻鉱に気を取られた一瞬のスキを見逃さず、戦場から行方をくらませています。これは紀彗からするとかなり不気味に映った模様。ぶっちゃけ僕もビックリしましたけどね。「どこ行った?」ってなりますよ……。たった5千人の隊でいったい何を企んでいるのかはわかりませんが、ここらへんは来週に期待でしょうか。
王翦と王賁、この父子にはなんらかの秘密が? 何かを言い及んだ関常の表情が気になった【キングダム】
左翼で蒙恬が活躍するなか、右翼に配備された王賁(おうほん)に下された命令はまさかの“待機”。これに激怒する王賁の姿も、見ていて強く印象に残りました。
戦いはまだ序盤。僕からすれば遊撃隊的なポジションの玉鳳隊に待機命令が下される状況は理解できるというか、さほど違和感はないのですが。当の王賁にとっては大きな屈辱であった模様。どうやら王賁は、この命令は父である王翦の“息子を心配しているがゆえの策”ではなく、“期待されていないがゆえの策”と受け止めているようですね。なるほど、これは精神的にイラつくのもわかる気がします。
戦いはまだ序盤。僕からすれば遊撃隊的なポジションの玉鳳隊に待機命令が下される状況は理解できるというか、さほど違和感はないのですが。当の王賁にとっては大きな屈辱であった模様。どうやら王賁は、この命令は父である王翦の“息子を心配しているがゆえの策”ではなく、“期待されていないがゆえの策”と受け止めているようですね。なるほど、これは精神的にイラつくのもわかる気がします。
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どうもこの父子、ちょっと普通の関係性ではなさそう。王賁は父に認めてもらえないことにいら立っているように見えますし、王翦は王翦で、あえてそんな王賁を無視しているように感じました。王賁自身もそんな父の態度に気づいており、なんとか武功をあげようと躍起になっているのだとしたら……ちょっと怖いですよね。暴走とかしちゃいそうで。事実、今回も王賁は待機命令を無視して玉鳳隊を出撃させましたし。……大丈夫なのかな?
この無謀にも見えた王賁の行動、結果的には窮地に陥りかけていた王翦軍の第一将・亜光(あこう)を助ける形となったので“結果オーライ”になるやもですが、なんだかヒヤヒヤしてしまいます。
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蒙恬が左翼で気を吐いているこの現状、王翦を見返したいのなら王賁にもなんらかの武功がほしい気持ちは理解できますので。亜光に襲い掛かっていた趙の将軍・馬南慈(ばなんじ)を相手に戦果を出せるか……ここも要注目といえそう。まあ、馬南慈自体はかなり強者のオーラをまとっているので、簡単に討ち取って終了ってお話ではなさそうですが(汗)。
ちなみにこの流れのなかで僕の目を引いたのは、王賁の側近である関常(かんじょう)の態度でした。玉鳳隊の兵士が「王賁の才覚は王翦に通じる部分がある」と口にしたとき、関常がちょっと顔色を曇らせたように見えたんですよね。どういうこと? 返答も何やら歯切れが悪かったですし、これはかなり意味深です。
この先、王翦と王賁の確執の理由にもスポットが当たってくきそうな予感。李牧(りぼく)たちを相手に戦っているなかで、総大将とその息子が親子ゲンカしている場合じゃない気もしつつ(汗)。この先もちょっと見逃せない部分になりそうですね。
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さておき、今回は信や飛信隊の活躍がいっさいなかったので、次回こそスポットが当たってほしいな~と思っています。来週も楽しみですね! それでは、本日はこのへんで。