三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。
何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。
そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は2005年にPS2で発売され、ドラゴンボールゲームの歴史を大きく変えた初代『ドラゴンボールZ Sparking!』を語ります。
何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。
そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は2005年にPS2で発売され、ドラゴンボールゲームの歴史を大きく変えた初代『ドラゴンボールZ Sparking!』を語ります。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/64640/a74fe410597e51ded3f293c1c91c593dd.jpg?x=1280)
それまでのドラゴンボールのゲームといえば、横視点の2D格闘や、『武闘伝』シリーズのような距離によって画面が分割されるスタイルが主流でした。しかし、初代『Sparking!』が出た時の衝撃は今でも忘れられません。
キャラクターの背後からの視点(TPS)、3D空間を自由に飛び回れる浮遊感、岩山やビルを破壊しながら戦うダイナミズム。”これは格闘ゲームじゃない、ドラゴンボールシミュレーターだ!”と、当時の少年たちは狂喜乱舞しました。
だからこそ、単に”勝てばいい”わけじゃない。いかにアニメのあのシーンを再現して、カッコよく勝つかという、“魅せプ”への異常な執着が生まれるのです。
その象徴とも言えるのが、魔人ベジータを使った時の、ある異常なこだわりです。
勝利よりも大事なものがある。”ファイナルエクスプロージョン”への執念
魔人ブウ編におけるベジータの名シーン。家族のため、そしてライバルであるカカロットのために、自らの命を燃やして放つ自爆技”ファイナルエクスプロージョン”。
ゲーム内でも究極技として実装されており、その威力は絶大。広範囲を吹き飛ばすド派手な演出は、見る者を圧倒します。しかし、原作再現を重んじるこのゲームにおいて、その代償もまた絶大でした。
そう、使用後に自分のHPが1になるという特大のデメリットです。対戦ゲームのセオリーで言えば、こんなリスクの高い技は封印するのが正解でしょう。外したり、倒しきれなかったりすれば、次の瞬間に相手の気弾一発、あるいはただのパンチ一発で負けるのですから。
けれど、当時の私はこう思っていました。”魔人ベジータを使って、自爆以外で勝って何が嬉しいんだ?”と。
“お膳立て”という名の、孤独なチキンレース
そこから始まるのは、対戦相手との戦いではなく、己の欲望との戦いです。このプレイのゴールは”ファイナルエクスプロージョンでトドメを刺して勝つ”ことのみ。
距離を取り、気力を溜め、微調整しながら相手を攻撃しているのに、心のどこかで「死なないでくれ!」と祈る矛盾。逆に、相手の反撃を食らってこちらのHPが減りすぎると、「自爆する前に死ぬ!」という焦りが生まれます。
コントローラーを握る手は汗ばみ、心臓はバクバク。理想的なHPまで削った瞬間、ここだ! と叫びながらファイナルエクスプロージョンを発動。
「さらばだ…ブルマ…トランクス…そして…カカロット」
心の中で一緒に詠唱するこのセリフ。それは、全てのHP(命)を燃やし尽くす合図。この瞬間、勝敗を超えた何かが満たされるのを感じるのです。
それはきっと単に勝ったからではなく、ベジータで命を賭して、そしてサイヤ人の誇りを見せて勝ったからこその感動だったのでしょう。