電撃オンライン

『アナザーエデン ビギンズ』先行プレイレポート。「移植なのでは?」という疑念は一瞬で晴れた。フィールド、バトル、育成……あらゆる要素がスマホ版とは別物に

文:世界のザキヤマ

公開日時:

最終更新:

 2017年にスマートフォン向けRPGとして登場し、重厚なストーリーと魅力的なキャラクターたちでプレイヤーを魅了してきた『アナザーエデン 時空を超える猫』(以下『アナデン』)。

 全26章からなるメインストーリー第1部の物語を、シナリオ・演出を手掛ける加藤正人氏の解釈で再構築した作品が、2026年9月17日に発売予定の『アナザーエデン ビギンズ』(以下『アナデンビギンズ』)です。対応プラットフォームは、Nintendo Switch 2、Nintendo Switch、Steamとなり、Nintendo Switch 2、Nintendo Switch版のパッケージ版も各ストアでの予約が順次スタートとなります。

 今回、電撃オンラインは、『アナデンビギンズ』を先行プレイする機会に恵まれました。「スマホ版と何が違うのか?」「本作ならではの特徴は?」といった疑問を、インプレッションを通してお伝えしていきます。

光と奥行きが織りなす極上の2D体験。自由移動とフルボイスで描かれる新たな『アナデン』

 『アナデンビギンズ』は、スマホ版の第1部をベースとしたもの。なので『アナデン』をまったくプレイしたことがない初心者も安心です。

 一方、スマホ版をプレイしている身としては、プレイ前は、「再構築と言っても、移植に近いのでは?」と少し高を括っていたのですが、この疑念は開始してすぐ、粉々に晴れました。


 もうね、奥行きがぜんぜん違います。スクショだけだとこの衝撃が伝わりにくいのですが、ぜひ実機でご確認いただきたい……!
 
 本作ではゲームエンジンがUnityに置き換えられており、極限まで追求したという光、レイヤー、カメラ演出の技術の粋が結集。そのうえでスマホ版が持つ温かみも活かされており、細部に至るまでリッチに進化していました。

 さらに大きな変化をもたらしているのが移動方法。スマホ版ではライン移動でしたが、本作ではフィールドを自由に駆け回ることができます。


 マップの大きさ自体はスマホ版を踏襲しているとのことですが、実際に動かすと空間が立体化したこともあり、格段に広く感じられましたね。

 キャラクターグラフィックも大幅にブラッシュアップされています。主人公のアルドはもちろん、妹であるフィーネのグラフィックもスマホ版から刷新され、より生き生きと描かれています。

▲とくにフィーネの印象がガラッと変わりました。

 イベントのフルボイス化も見逃せません。主要なストーリー展開はもちろん、「こんな細かいイベントまで!?」と思うようなシーンまでしっかりボイスが付いています。

▲スマホ版でも楽しめたサイラスとのワンシーン。同じイベントであるはずなのに、フルボイス化により新鮮な気持ちで楽しめました。

バトルはシンボルエンカウントに変更。“チェインスキル”で戦略性も大幅アップ


 バトル周りにもさまざまな変化があります。まず、会敵の仕様が大きく変わりました。

 スマホ版だと特殊な強敵である“FEAR(フィアー)”はシンボルエンカウントでしたが、それ以外はランダムエンカウント。対して『アナデンビギンズ』は、完全にシンボルエンカウントを採用しています。

 奥行きのあるフィールドで自由に移動できるため、エネミーを避けるという選択肢も生まれました。探索のテンポが非常によくなりましたね。

 さらにバトルには新要素である“チェインスキル”が加わり、戦略性が劇的に跳ね上がっています。


 チェインスキルは、各キャラクターにひとつずつ設定できるもの。発動条件として、「弱点を攻撃した時」「会心が出た時」などが設定されており、条件を満たすことでCP(チェインポイント)が蓄積。一定まで溜まると、自動的にチェインスキルが発動し、追撃をしてくれるという寸法です。


 このシステムがおもしろい点は、CPの蓄積条件が「本人の行動だけでなく、他メンバーの行動でも満たせる」ということ。

 たとえば、チェインスキルの発動条件が「無属性攻撃」だった場合、他メンバーも無属性攻撃を使用すればすぐにCPが溜まり、1ターンでくり返しチェインスキルを叩き込める状況もあります。


 さらに、他メンバーのチェインスキル条件も満たしていれば、怒濤の連撃で一気に敵を殲滅することが可能です。

 1回のバトルにおける比重はスマホ版より高まっていますが、『アナデンビギンズ』はコンシューマらしく、じっくり遊ぶことに舵を切った印象ですね。

 「どのような編成で、どのスキルを使えば、効率的に連撃できるか」を試行錯誤しつつ考えることに楽しみがあるので、スマホ版とはバトル体験そのものが大きく異なります。

 試遊時、最初は無計画に殴っていたら「やたら敵が硬いな……?」と感じたものの、チェインスキルを活用したら笑えるほど敵が溶けていき、「これぜったいおもしろいシステムだ!」と確信しました。


 そのうえで、キャラクターのスキルを放ち放題になる“アナザーフォース”は健在。変わらず爽快な要素でしたが、このゲージは「チェイン数が多いほど蓄積量がアップ」する仕様となっています。

 つまりチェインを意識して素早くゲージを溜め、アナザーフォースで一気に畳み掛けると、めちゃくちゃ気持ちよくなれるということです。


 パーティシステムも刷新され、メインパーティ4名、控えとなるアナザーパーティ4名の計8名にて編成。

 さらに“ヴァリアブルチェンジ”という、パーティをまるっと入れ換えられるシステムもあります。


 チェンジ発動時は、アナザーパーティのメンバーに応じてスキルが発動。ピンチ時には体力が残っているパーティにチェンジしたり、敵の弱点に対して有利なパーティを呼び出したり……等々、状況次第でさまざまな選択を楽しめますね。

プレイアブルはDLCを含め29名。自由度の高いスキルツリー&バッジシステムも期待大


 ストーリーを進めて仲間になるキャラクターは、主人公のアルドを含め総勢19人。お馴染みのエイミ、サイラス、リィカといった初期メンバーはもちろん、シェイネやメリナといった面々も登場します。

 なお、スマホ版では基本的に「星の夢見館」のガチャ方式で仲間を集めましたが、『アナデンビギンズ』ではまったく異なり……。


 なんとクエストのような形でイベントが発生し、それをこなすと仲間になってくれるんです! それぞれにフルボイスの専用シナリオも付いているので、ベースは同じゲームながら、とにかく新鮮でした。

 
 さらにダウンロードコンテンツでは、第1弾〜5弾まで、チルリルやエルシールなど、計10名のキャラクターが登場します。

 キャラクターの成長システムは、スマホ版のアビリティボードから、カスタマイズ性の高いスキルツリーへと変更。


 ツリーは大きく二軸に分かれており、たとえば「クリティカル攻撃に寄せるルート」と「毒などの状態異常を重視するルート」といったように、好みに合わせて特徴を伸ばしていくことができます。

 なおアイテムを使用すればポイントの振り直しもできるため、臨機応変にスキル構成を組み換えていくこともおもしろそうでした。

 育成の幅をさらに広げているのが「バッジ」システムです。装備させることでさまざまな恩恵があることはもちろん、特定のスキルを使える効果も得られます。

 バッジの中にはスマホ版をプレイした人なら「おっ」とニヤリとしてしまうようなものも。バトルをくり返し、レアなバッジを収集するハクスラ的な楽しみかたも用意されています。

“ニューゲーム+”で解放される未知の物語と、10種類以上のマルチエンディング


 『アナデンビギンズ』最大の目玉と言えるのが、クリアー後の要素です。1周目は、第1部26章に準拠していますが、2周目からは“ニューゲーム+”として挑戦可能。

 これはキャラクターのレベルや装備、育成状況を引き継いで開始できるモードです。つまりは“強くてニューゲーム”というわけですが、なんと1周目とは異なるストーリー分岐が待ち受けています。

 しかも、マルチエンディングは10種類以上。2周目からが本番と言って過言ではありません。そして10種類“以上”という言い回しに、どうしても期待してしまいますね。「特定条件でさらにルートが現れる」といったやり込み要素があるかも……?(※確定情報ではなく、あくまで希望です)

 この2周目のストーリーにおいて、重要な鍵を握るのが『アナデンビギンズ』オリジナルの新たな仲間である、砂の精「ラミュ」です。


 彼女が2周目の物語にどう介入し、歴史を変えていくのか。そして10種類以上のエンディングの先にどのような驚きが待っているのか……!

 なおマルチエンディングや隠し要素などのコンプリートには、80時間ほどが想定されているとのことで、かなりの大ボリュームです。

 そして『アナザーエデン』と言えば、光田康典氏が率いるプロキオン・スタジオによるBGMも大きな魅力です。『アナデンビギンズ』のため新たに書き起こされた楽曲もあるとのことで、ファン必聴です。

 そんな『アナデンビギンズ』ですが、スマホ版のシリアルコードも同梱。

 新規ユーザー&復帰勢にとって嬉しいのが、第1部をスキップした状態で始められるコード。『アナデンビギンズ』をクリアした後、物語の続きが見たくなったら、スマホ版でいきなり第2部からプレイできるようになるんです。

 加えて、ラミュを確定で仲間にできたり、『アナデンビギンズ』版のアルド&フィーネの衣装着せ替え、さらに★5クラスの仲間と確定で出逢える、“★5確定十の出逢い( BEGINS)チケット”×3枚と、スマホ版向けの特典コードがめちゃくちゃ充実しています。

 シリーズを長年追ってきたファンはもちろんのこと、『アナデンビギンズ』で初めて『アナデン』に触れるという人にもピッタリ。『アナデンビギンズ』を気に入ったらスマホ版にも移行しやすいという至れり尽くせりな仕様です。

 ライトフライヤーストアでは先行予約が始まっていますが、通常・コレクションボックス含むパッケージ版の予約も本日スタートとなります(スペシャルコレクションボックスには、なんとオーガベインのペーパーナイフが付属しています)。
・ライトフライヤーストア「スペシャルコレクションボックス」販売ページ
・コレクションボックス(通常版)店舗別オリジナル特典はこちら

 しばらく『アナデン』から離れていたり、まだプレイしたことがないという方も、『アナデンビギンズ』をきっかけに『アナデン』の世界に触れてみてはいかかでしょうか。

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この記事を共有

公式SNS