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レビュー:夢と妄想に振り切った紳士向けADV『バニーガーデン2』はシリーズ初体験でも満足の出来栄え!【おすすめ度:8点/電撃インディー#1324】

文:文章書く彦

公開日時:

最終更新:

 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、4月16日に発売となる、一部で話題を席巻したちょっとセクシーな大人向け恋愛アドベンチャーゲームの続編『バニーガーデン2』のレビューをお届けします。


 なお、電撃オンラインでは尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!


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システムはシンプルでボリューム盛りだくさん! 純粋にゲームとして面白い『バニーガーデン2』【おすすめ度:8点】


 『バニーガーデン2』は、ちょっと不思議なガールズバーを舞台とした美少女ゲームです。

 前作は多くのストリーマーが取り上げるなど大きな話題を呼んだこともあり、筆者もタイトルの存在を前から知っておりました。おそらく前作の評判が非常に良かったからこそ、今回の続編が発売されることになったのでしょう。

 あらかじめお断りしておきますと、筆者は今回がシリーズ初プレイなので、前作との比較などはあまり行えません。ここからのレビューはあくまで“初体験”という目線からのものになる点をご留意いただけると幸いです。

 初体験とはいえ、本シリーズにまったく興味がなかったかというとそんなことはなく、前から遊んでみたいとは思っていましたし、正直なところ興味津々ではありました。


 本作のシステムは、基本的には非常にシンプル。テキストベースで進行するシナリオに合わせてコマンドを選択したり、メインの舞台となる“バニーガーデン”の店内でドリンクを注文したり……といった流れでゲームが進行していきます。

 そのため「システムが複雑で混乱する」というようなことは、ほとんどのプレイヤーに起こらないのではないかと思います。筆者の世代では、こうしたコマンド選択型の美少女ゲームは非常に多かったのですが、最近だと逆にあんまり見なくなっているので、むしろ新鮮さすら感じました。

 また、物語の冒頭で“好みのタイプ”を選択することができます。しかし、ルートが固定されるということはないため、一途に女の子と過ごすもよし、他の女の子との時間を楽しんでもよしと、自由度が高い感じがとても良いと思いました。


 ゲームは、メイン舞台となる“バニーガーデン”(お紳士様向けの休息所ですね)でキャストとの会話を楽しむパートに加え、シミュレーション要素のある日常パートがあります。

 日常パートでは仕事やギャンブルなどで資金を稼ぎ、プレゼントなどを購入することができます。また、フリマアプリを利用して私物を売り、資金を稼ぐことも可能です。

 とはいえ、そこまで極端に大金が必要になるシチュエーションは、筆者がプレイした範囲ではあまりありませんでした。このあたりのサイクルは、ゲームとして突き抜けて新鮮というわけではないのですが、少なくともテンポ感は悪くなく、ノンストレスで遊ぶことができました。


 ヒロインは、前作から登場する元気な正統派の“花奈”、ちょっとギャルっぽい“凜”、クールな毒舌キャラの“美羽香”に加え、ツンデレキャラの“英梨紗”、ミステリアスなお姉さんキャラの“黒音”、口調が変わっており何やら複雑なバックストーリーがありそうな“瑠那”という3人が新たに増えています。

 つまり、ヒロイン数でいえば単純に前作の2倍。おそらくボリュームもかなり多いであろうことが推察されます。価格は前作から据え置きなため、この時点でかなりお得感が高いです。


 筆者は今回、新キャラである“黒音”を中心に攻略しました。キャラクターのポリゴンモデルは非常に出来が良く、表情や動きが可愛らしく描かれています。

 下着が見えたり胸が揺れたりする描写もあり、それらをクローズアップして見ることができるお遊び機能など、セクシーな要素を期待する”紳士向け”な需要にも忠実に応えています。この点を魅力に感じる人は、まず間違いなく買って損のない出来です。

 また、筆者がプレイしたかぎりでは会話パターンの被りがなく、毎回毎回新たな会話が楽しめる点も素晴らしかったです。

 筆者は以前にこういったシミュレーションゲーム的な要素のある美少女ゲームを何回か遊んだことがありますが、すぐに会話パターンが尽きてしまう印象だったため、本作のテキスト量の多さには驚きました。

 シンプルなシステムにもかかわらず、そのパターンの豊富さからゲームプレイがルーチン的にならず、新鮮に遊び続けることができます。純粋に、ゲームとして面白いです。

文章のクセは強く、どこまで乗れるかがキモ


 美少女たちに隠れがちですが、本作のもう一つの主役となるのが、ややクセの強いテキストです。

 主人公の“杯人/はいと”(名前は任意に設定可能)が仕事をクビになったところからストーリーが開始するのですが、ゲーム開始時の精神状態はかなりヤバそう。

 筆者はもっと能天気なものを想像していたので、このあたりの妙に切迫した描写には、最初かなり驚きました(結果としてゲーム前の想像通りの能天気なトーンにはなっていきますが)。

  また、主人公の思考回路は結構ぶっ飛んでおり、ときどき登場する選択肢のなかには「ちょっとどういう意図かわからない」というものも多くあります。

 このあたりのクセの強さを“面白い”と思えるか、それとも“乗れない”と思うかは、結構人によって異なりそうだなと感じました。個人的には面白いと思う場面が大半でしたが、やや引いてしまうときもありました。


 本作にはヒロインの歌に合わせた音ゲーを始めとして、さまざまなミニゲームが登場します。

 ミニゲームの種類が多くテンポがいいことは、ゲーム全体をテキストアドベンチャーにありがちな退屈さからある程度遠ざけており、好印象なのですが、「ちくわをヒロインに食べさせる」というような性的な隠喩が全面展開される結構バカらしいものも多く含まれています。

 このあたり、ヒロインの可愛さを目当てに買ったスケベなプレイヤーであったとしても、スケベさをよろこぶ気持ちより「バカだなあ」という感情が勝つぐらいの内容となっており、こうした部分を笑って受け流せるかどうかは、本作を楽しめるかどうかに大きく関わってくるかと思います。苦笑しながら楽しむのがおそらく正しいバランスでしょう。


 ということで、『バニーガーデン2』のおすすめ度は、10点満点中8点です!

■本作はこんな方におすすめです
・美少女ゲームが好きで本作のキャラクターデザインを気に入っている
・文章を読むのが好きで、ユーモアがあったり、独特なテキストも楽しめる
・ノベルゲームは好きだが退屈な繰り返しは嫌だ

 『バニーガーデン2』はボリュームたっぷりの作品です。キャラクターモデルの出来は良く、システムはシンプルでわかりやすい。ミニゲームが多かったり会話パターンが豊富だったりと、テキストアドベンチャーにありがちな退屈さを打破しようとする工夫が随所に感じられ、純粋にゲームとして面白い点が自分には刺さりました。

 前作のファンや、ヒロインの外見が好きなプレイヤーであれば、まず間違いなくおすすめできる作品でしょう。ただ、クセの強いテキストやネタ感の強いシチュエーションなど、やや人を選ぶ側面があることは間違いありません。

 プレイする際には心に余裕を持って、「しかたないなあ」と笑いながら遊ぶのが一番だと思います。筆者はシリーズ初体験でしたが、かなり楽しめましたし、個人的には大満足の一本でした!


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