ジー・モードが展開する“G-MODEアーカイブス”が6周年を迎えたことを記念して、タイトルラインナップの中から電撃オンラインのライターが厳選した5作品を紹介します!
※本記事はジー・モードの提供でお送りします。 フィーチャーフォンで配信されていたゲームアプリを、Nintendo SwitchやSteamで蘇らせる復刻プロジェクト“G-MODEアーカイブス”。2020年4月のスタート以来、コツコツとフィーチャーフォンの名作を救出してきた本プロジェクトが、2026年4月16日に晴れて6周年を迎えました。
端末の進化とともに遊べなくなってしまった作品たちが、ハードの垣根を越えて手元に戻ってきています。筆者もG-MODEアーカイブスにはしっかりお世話になっている身なのですが、6周年というキリのいいタイミングなので、あらためてラインナップを振り返ってみたくなりました。
本稿では、配信されているタイトルの中から、いわゆるレトロゲームがレトロではなかった時代から長生きしており、かつジー・モード愛好家である筆者が、強くおすすめしたい5本を紹介していきます。
端末の進化とともに遊べなくなってしまった作品たちが、ハードの垣根を越えて手元に戻ってきています。筆者もG-MODEアーカイブスにはしっかりお世話になっている身なのですが、6周年というキリのいいタイミングなので、あらためてラインナップを振り返ってみたくなりました。
本稿では、配信されているタイトルの中から、いわゆるレトロゲームがレトロではなかった時代から長生きしており、かつジー・モード愛好家である筆者が、強くおすすめしたい5本を紹介していきます。
少し切ないクマの31日間人生『愛と労働の日々』
まず最初に紹介するのは、『愛と労働の日々』です。プロジェクト初期である2020年4月23日に配信された人生シミュレーションゲームで、プレイヤーが操作するのは、なんと一匹の青いクマ。主人公のクマは、就職してから定年退職を迎えるまでの31日間を駆け抜けることになります。

本作における労働は、いわゆるオフィスワークではありません。指示された場所まで大きな玉をコロコロと転がしていく、まさかの大玉転がしです。穴や溝、障害物を上手によけながら、玉を所定の位置までキッチリ届けるのが日々の仕事内容。なんのための仕事なのか……考えたら負けです。

運んだ玉の色や数によって賃金が決まるという、シンプルかつ味のあるシステムになっています。当時のフィーチャーフォン向け作品らしいテンポのよさで、1日分のお仕事もサクッとこなせるのがうれしいところです。

稼いだお金で、クマは少しずつ生活を充実させていきます。家を買い、自転車を買い、自分のステータスを上げる装備品を整え……。そして本作のとんでもないところは、お金で妻や子どもまでゲットできてしまうこと。
家庭を築くという人生の大イベントすら、購入というシステムで処理されてしまうシュールさは唯一無二です。「人生はお金じゃ買えない」という言葉に、堂々と異議を唱える作品といえます。

31日間という限られた時間の中で、何にお金を使い、どんな人生を送るのか。出世コースを突き進んで富を築くもよし、ささやかな幸せを家庭に求めるもよし。
物語が終わったとき、ふと振り返ってみてほしいのです。「あなたの人生は幸せだったでしょうか?」と問いかけてくるエンディングは、スカッとでもなく悲しいでもない、独特な余韻を残してくれます。

本作にはオンラインランキングが搭載されており、ほかのプレイヤーと人生のスコアを競い合うこともできます。シュールな見た目と裏腹に、プレイヤーの人生観をちょっぴり揺さぶってくる、不思議な味わいの一作です。
派遣社員、銀河系で大暴れ『史上最強 宮本ジュリア』
続いては『史上最強 宮本ジュリア』。2008年から2009年にかけてフィーチャーフォン向けに配信されたアクションRPGです。

舞台となるのは、銀河大戦から50年が経った“東銀河”。バブル経済が崩壊して大不況に陥り、勝ち組と負け組がくっきり分かれた格差社会。
主人公の宮本ジュリアは、そんな殺伐とした時代を生き抜くひとりの派遣社員です。どんな仕事もきっちりこなす、派遣のプロを自認しています。

「時給10倍」、「どなたにでもできる清掃のお仕事」という甘い誘い文句に釣られて“銀河危機管理機構”という会社にやってきますが、待っていたのは清掃などではなく、命がけの戦闘業務でした。
求人広告詐欺もいいところなのですが、戸惑いつつも長年の派遣経験から戦闘にも対応するジュリア。プロの派遣とはこういうこと……でしょうか。

ゲームは各惑星に散らばる業務(=戦闘)を攻略していくアクションRPG形式で進行します。ジュリアが放つ攻撃は強力なエネルギー波。派遣さんのジュリアがどんどん強くなり、攻撃もド派手になっていくのが爽快です。

終業時刻という名の制限時間内にノルマを片付けるルールなので、テンポよく敵を蹴散らしていきます。業務をこなしてレベルアップし、敵が落とす装備品でジュリアを強化していくRPGとしての楽しさもしっかり押さえられています。

さらに目を引くのは、軽妙なノリと現代社会の悲哀を同居させたシナリオです。派遣と正社員の立場の差、職場の人間関係……現実でも耳にしそうなテーマがちりばめられているのですが、それを宇宙規模のスケールで描いており、親近感とファンタジーが交錯する絶妙なバランスだと思います。
気の抜けない展開に振り回されているうちに、いつの間にかストーリーにどっぷりハマってしまうはず。
ファンシーバイオレンスを浴びろ『ラブラブナックル』
『ラブラブナックル』は、2020年7月2日に配信されたファンシーバイオレンスアクション。画面に映るのは、上半身裸でネクタイを締めた屈強な男性で、彼の頭部にはなぜかキュートな動物のかぶりものが装着されています。うーん、ファンシー。

操作はシンプルで、十字ボタンで移動して敵に向かって押せば攻撃が発動。長押しで頭突き、Aボタンでジャンプ、敵と反対方向に十字ボタンを入れればガード。フィーチャーフォンの操作体系に最適化された、簡単な入力で多彩な動きが繰り出せる設計は、アクション初心者にも優しいと思います。

次々と襲いかかってくる敵を倒し、最後に待ち構えるボスを倒すとステージクリア。全5ステージというボリューム感も、ちょっとした空き時間に挑むのにちょうどよく作られています。

本作の肝となるのが、倒した敵の頭をゲットして自分の頭と交換できるシステム。敵を攻撃するたびに“頭パワー”が減っていき、少なくなると攻撃ができなくなってしまいます。そこで、倒した敵が落とす頭……のかぶりものを奪っちゃいましょう!

頭をかぶり替えるとパワーが回復。ただし、攻撃の強さは“かぶった頭”に左右されます。弱い動物の頭をかぶると弱く、強い動物の頭は強いという仕組み。動物の強さの選定眼が問われるのもおもしろいところ。なお回復アイテムはお菓子で、カロリーが高いほど回復量が大きいというのもなかなかにリアル。

プレイ前は「これは一体どういうゲームなんだ?」と困惑しますが、いざ始めると独特の中毒性に取り憑かれて、気づけばクリアまで一直線。怒涛のファンシーバイオレンスを浴びたい方に、強くおすすめしたい一本です。
余命5日の勇者が紡ぐ最後の旅『勇者死す。ディレクターズカット』
4作目は『勇者死す。ディレクターズカット』。2020年10月1日に配信されました。
本作は『リンダキューブ』や『俺の屍を越えてゆけ』などで知られるゲームデザイナー・桝田省治さんが原案・シナリオ・ゲームデザインを担当。また、キャラクターデザインは山下しゅんやさん、音楽は『サガ』シリーズで名高い伊藤賢治さん。
フィーチャーフォン向けタイトルの座組みとは思えない、レジェンド級のクリエイター陣が集結しています。

物語は、世界を救うために魔王を討ち倒した勇者が、自らも力尽きるところから始まります。神様の計らいによって、5日間だけの命を授けられた勇者。その猶予の中で行方不明となった最愛の恋人を探す旅に出るのです。

通常のRPGなら、レベルが上がってどんどん強くなっていくものですが、本作はその真逆。日が経つにつれて、勇者は少しずつ力を失っていくのです。魔法を忘れ、防具の重みに耐えられなくなり、衰弱していきます。

移動など何らかの行動するたびにゲーム内の時間が経過し、5日後には必ず死が待っている。残された時間で何を成すか、誰を頼るか、どこへ向かうか……ひとつひとつの選択が重みを持って迫ってきます。
最後に迎える葬儀の内容は、生前の行動次第で変化するマルチエンディング仕様。一度のプレイではすべてを見届けられないので、何度も周回して別の人生をたどる楽しさが詰まっています。

ディレクターズカット版は、書き下ろしのエンディングや各ヒロインのセリフが追加され、ゲームバランスも調整された決定版。今では『勇者死す。』はPS Vita版や『勇者死す。again』などコンシューマ版が複数出ていますが、その原点となったのがこちらのフィーチャーフォン版です。
本当にフィーチャーフォンのゲームだったのか……と思ってしまうほどのクオリティを、ぜひお試しください。
日曜朝の平和を守るのは俺だ『俺の戦隊オレンジャー』
最後に紹介するのは『俺の戦隊オレンジャー』。2005年にフィーチャーフォン向けに配信された育成シミュレーションゲームです。プレイヤーが演じるのは、ヒーロー戦隊の長官というポジションで、レッド、ブルー、イエロー、ピンク、グリーンの5名を、オーディションで選ばれた候補者の中からチョイスしていきます。

候補者には子どもから年配まで老若男女がそろっており、レッドにおばあちゃんを、ピンクにおじさんを起用するなんて型破りな構成も思いのままです。視聴率より自分の趣味を優先したくなる誘惑がじわじわ来ます。

育成は週ごとのスケジュール管理で進行し、フィジカル(体力)、オフェンス(攻撃)、ディフェンス(防御)、スピード、メンタル(変身に必要な精神力)、ルックスといったステータスを高めていくのですが、ストレスがたまりすぎないように休息を挟むことも大切。

日曜朝の番組収録では戦闘員とバトルです。ここでメンタル値が低いと変身に失敗するという仕様。くっ、変身できない……なんていうピンチ、実際の戦隊モノでもときどきありましたよね。お茶の間から、子どもたちの悲鳴が聞こえてきそうです。

バトルではメンバーの得意分野を活かした“必殺技”が炸裂します。攻撃力が高いと攻撃強化技がつき、ルックスが高いと「ママさんたちのハートを射止めるイケ面攻撃」なる技が発動するなど、ステータスの組み合わせ次第で技構成が変わってきます。

1年=4週×12カ月をやりきった後のエンディングは、何を重視して育成したかで内容が変化するマルチエンディング。「自分だけの戦隊」を作り上げる夢のような楽しさが、これでもかと詰め込まれた一作です。
まだまだ広がるG-MODEアーカイブスの名作の世界
以上、G-MODEアーカイブスから個人の好みで5タイトルをピックアップして紹介しました。しかし改めて並べてみると、これだけバラエティ豊かなタイトルが復刻されていたことに驚かされます。

シミュレーション、アクションRPG、ファンシーバイオレンスアクション、ドラマチックRPG、育成シミュレーション……ジャンルもテイストもバラバラなのに、どれも「フィーチャーフォンというハードならではの工夫」がぎゅっと詰まっているのが共通点です。

今回紹介できなかった作品の中にも魅力的なタイトルがたくさんあり、6年間でラインナップは大きく広がりました。シリーズものの『フライハイトクラウディア』は4作品すべてがそろい、王道RPGの『ヘラクレスの栄光III』、独特の世界観が光る『セパスチャンネル』、アクションRPGの金字塔『ソーサリアン』など、選択肢は増える一方です。
6周年を迎えた本プロジェクトは、「失われゆくフィーチャーフォンゲームを救う」というコンセプトのもと、これからも眠れる名作を目覚めさせてくれるはず。今後の展開もしっかり追いかけていきたいですね。
今回紹介した5本は、いずれも500円~800円で気軽に手に取れるタイトルばかり。気になるものがあれば、ぜひプレイしてみてください!