みなさんこんにちは。ディズニー映画っていいよね。なんやかんやあっても、新作出たら観ちゃうくらい好き。ベストオブディズニー映画は『プリンセスと魔法のキス』。最近のCG映画もいいんだけど、やっぱディズニーいうたらセルアニメなんすわ。
さあみんなで叫ぼう「かきざきー!」じゃなかった「れいー!!」。ヤックデカルチャーオッシーがコラム41回目をお送りします。

このコラムでは、狂ったようにプレイしている日々のゲーム体験や、ゲーム以外の趣味である映画鑑賞などで摂取したエンタメコンテンツを、短文レビュー形式でお送りしています。超ネタバレ注意。
ディズニー映画みたいな世界観で冒険できるの良くない?【サウスオブミッドナイト】
タイトル:『South of Midnight』
プレイ状況:PS5版:クリア済み
昨年にXboxで出ていたタイトルがひと足遅れでPS5に出るタイプのやつ。
Xbox360は大好きだけど、実績(トロフィー)はPSで集めているので、PS5版がくるまで待っていた。ちょっと気になってたんだけどね。
コマ撮りアニメのようなオープニングムービーと、人形のような造形のキャラを見て、てっきりパズル・謎解きメインのファミリー向け3Dアドベンチャーかと思ったら、全然違って(謎解きはあるけど)、実質『アンチャーテッド』だった。
壁に掴まりロッククライミングしたり、やたら難しい戦闘パートがあったりと、プレイ感がとても『アンチャーテッド』に近い。
まあでも、主人公は超能力使いでどんどん技のバリエーションが増えていくので、『KENA』っぽいと言えなくもない。

嵐の中で流されて(家ごと)【サウスオブミッドナイト】
ストーリーは、アメリカ南部の街に住む母子家庭の話。アメリカ南部というか中南米だと思う。デザインとか宗教観がそっち系な気がする。ディズニー映画の『リメンバー・ミー』っぽい世界観というか。あれはメキシコね。
主人公のヘーゼルは、父を亡くして母と二人暮らし。父の実家は地元の超お金持ちな家柄なんだけど、母親と姑の折り合いが悪く、そちらの援助は得られないので、母と二人、慎ましい生活を送っている。
そんなある日、大嵐がくる警報が鳴り響き、ヘーゼルは近所の人に避難するように伝えて回ることに。そうして家に戻ると、なんと自宅が嵐で流されてしまったのだ! 中にいる母親と一緒に⋯⋯そんなことある?

そうしてヘーゼルは、流された母親を探して、嵐の後の崩壊した街をパルクールで駆け巡るのだった。
いやー、いきなり家が流されるのもインパクト凄いし、それを追いかけるヘーゼルがいきなりパルクール始めるしでビックリ。『アンチャーテッド』のネイトさんも顔負けのクライミングテクニックで廃墟を飛び回るし、これはこういうアクションアドベンチャーなんだな! と思って楽しんでいた。
我が家系に代々伝わりし伝説の⋯⋯糸巻棒!【サウスオブミッドナイト】
……でも全然違った! なんと主人公は“紡ぎ手”という特別な能力を持っていたのだ。
かぁちゃんが流されて、折り合いの悪い実家に助けを求めにいったヘーゼル。当主の孫娘なのにめっちゃ塩対応のメイドBBAと、リアルお祖母さんの強キャラBBAが登場。
助力を求める孫娘に、にべもなく断るBBA。正確には、「助けはする、助けはするが、いつ助けるとは言っていない(要約)」みたいな『カイジ』の利根川みたいなことを言うBBA。

なんか、どうやら息子(ヘーゼルの父親)が駆け落ち同然で家を出たからみたい。ドラマとかでよく見るけど、実際に自分がこの塩対応やられると腹立つわー。
埒が明かないので、脱出して自分で母親を探そうとする主人公は、BBAん家(豪邸)の隠し部屋的なところで、伝説のアイテムをゲット。それが“糸巻棒”。なんでや。
ところがそれはマジで伝説のアイテムで、現れた謎の敵を殴るも良し、ダウンした敵を紐解いて回復したりスキルのクールダウンタイムを短縮したりとやりたい放題。
そう、実は本作は、現代とファンタジー世界が融合したような世界観で、糸巻棒と紡ぎ手の能力で過去のトラウマをぶん殴って解決するゲームだったのだ!
いや、トラウマをぶん殴って解決するのくだりは誇張じゃなくてそのまんま。
本作は、過去の登場人物がひどい目に遭って、そのトラウマが呪いみたいな形で表出してるのよ。それが母親を捜す旅の障害になるので、ヘーゼルが解決してくのね。まあ過程はいろいろあるんだけど、最終的には毎回トラウマを物理で殴って解決する。糸巻棒で。

『インファマス』みたいな超能力移動が快適。戦闘はやたらムズい【サウスオブミッドナイト】
ゲームシステム的には、オープンワールドではなく、行く先々のマップを、能力を使って謎を解いてクリアしていく感じ。
進めると新しい能力がアンロックされて、それを使って進めなかったところを突破していく。

2段ジャンプしたり、モノを引っ張ったり押したりできる。あとは過去の物質を現代に表出させたりもできるので、足場を使って高いところ登ったりもできる。あるあるなロープを引っ掛けてターザンみたいに移動するやつもあるよ。
なので、超能力を得てからは、『アンチャーテッド』というよりは『インファマス』みたいな感じ。これが結構楽しい。そんなに謎解きも難しくないし、目的地に誘導するガイドが優秀だしね。
で、ところどころで敵との戦闘エリアがある。野良でエンカウントするんじゃなくて、決められた場所に入ると出られなくなって、戦闘が始まる感じ。
これが何故かわりと難易度が高い。敵の攻撃がやたら痛いのよね。回復ポイントは一箇所必ずあるんだけど、全快しないし⋯⋯全然足らない。前述の通り、ダウンした敵を“紐解いて”回復もできるんだけど、微々たるもの過ぎてあんまり意味ない。
なので、如何に被弾を避けて戦うかが重要だったりする。ノーマル難易度でやったけど、道中で結構死んだ⋯⋯。
そういえば、『アンチャーテッド』も同じように、銃撃戦エリアがあるんだけど、やたら敵の攻撃が痛くて何度もリトライしたわ。なぜストーリードリブンな作品でバトルを難しくするのか。解せぬ。
(まあ難易度調整もあるので、ぶつくさ言わずに難易度下げろと思うけど、そこはゲーマーのプライドが許さんのよ。めんどくさくてさーせん)
とはいえ、リトライは無限だし、バトル時間も短いので、気合でなんとかなる。

ボス戦は、なんとHPが三段階くらいに分かれていて、それなりに長いけどね。ただ、段階ごとにセーブ(チェックポイント)が入る神仕様。なので最後の方で死んで最初から、みたいなこともないので快適。つーかボス自体もそんなに強くない。雑魚の群れの方が断然難しい。
ストーリーはかなりいい。絶許BBAは許されない。『ミラベル』のBBA並に許されない【サウスオブミッドナイト】
ストーリーはかなり良かった。旅の途中で、小エピソードが続く感じだけど、どれも『本当は怖いグリム童話』みたいなタッチで、若干の胸くそ悪い感じはありつつも、最後はトラウマを殴って昇天するので後味は悪くない。
『不思議の国のアリス』もモチーフなんだと思う。ヘーゼルがいろんなところに迷い込む感じとかね。

キャラもいいのよ。相棒は大ナマズなんだけど、結構ヒントくれたりして優しい。でも水のないところだと無能なので頼り過ぎちゃ駄目っていうバランスも良かった。
他にも、心優しいゴーレムとかも出てくるし、序盤のボスのワニも、飼い主とのエピソードとか面白いし、ちゃんとキャラとストーリーがマッチしていてとても良かった。ラスト間際に出てくる怪しいダンスおっさんは、声優吹き替えするなら子安武人一択だと思う。

最後の方で、モリーという蜘蛛の化け物が出てきて、子供を攫っていくんだけど、実はヘーゼルの母親と協力して、虐待家庭から子供を救い出していたことが判明。こういう展開いいよね。正直大好き。
といったところからの⋯⋯BBAよ。モリーもボスとして倒すんだけど、誤解が解けて良かったね、となったところからのBBA(リアルBBA=ヘーゼルの祖母)登場は震えたね。悪い意味で。
BBAの目的は、死んだ子供の復活で、それの素材を集めるために、モリーを殺したかったみたい。なので、ヘーゼルがモリーをやっつけたところで出てきて横から死体を奪って、さらに孫娘のヘーゼルを谷底に落とすという外道オブ外道の胸くそ展開。絶対に許されない。

ヘーゼルは助かって母親も助けるんだけど(それも過去を改竄したりと色々と頑張って)、最後の最後でBBAを追い詰めても、結局BBAは悪びれないで、死んだ子供のいる死後の世界的なところに消えちゃう。まあ死んだは死んだんだろうけど⋯⋯もっと直接的に復讐したかったわ!
なんか、ディズニー映画の(今回多いなディズニー。全体的な雰囲気がディズニー映画に近いんだと思う)『ミラベルと魔法だらけの家』を思い出した。
あの映画も、当主のBBAが原因で色々と起こるんだけど、最後もなんか悪びれないで「私は悪くない」感が出ててめちゃんこ腹立った。映画としてはめちゃくちゃ面白いので超オススメなんだけど、BBAは許されない。それと同じ感じがしたのよ、『サウスオブミッドナイト』のBBAもね!
総評:アクションアドベンチャー好きならオススメ! あとディズニー映画好きも。おばあちゃん子は⋯⋯自分のおばあちゃんを大事にね【サウスオブミッドナイト】
ということで、ストーリーよし、世界観よしで良作ではあった。
戦闘の難易度や回数などは改善の余地あり。まあムズかったら難易度下げれば良い(自分は棚の上げて)。
ただムカつくBBA耐性ない人は要注意。最後、伝説の糸巻棒でBBAを殴れたら超名作になれたかもしれん。
いや、自分もおばあちゃん子なのよ。おばあちゃん大好き。だからこそ腐れBBAは許されない! 全国の優しいおばあちゃんに謝れ!
