みなさんこんにちは。珍しく、仕事っぽい先行プレイレビューやで! いつも趣味でFMVとかしかやってないけど、ちゃんと仕事もしてるのよ。いやまあ『ディアブロ4』は普通に趣味だけどね⋯⋯。公私混同オッシーがコラム42回目をお送りします。

このコラムでは、狂ったようにプレイしている日々のゲーム体験や、ゲーム以外の趣味である映画鑑賞などで摂取したエンタメコンテンツを、短文レビュー形式でお送りしています。今回は先行プレイなので超ネタバレ注意
絶望からの絶望。救いなどない【ディアブロ4 憎悪の帝王】
タイトル:『ディアブロ4 憎悪の帝王』
プレイ状況:PS5版 『憎悪の帝王』クリア済み
『ディアブロ4』サーガ第三章『憎悪の帝王』開幕!

いよいよをもってディアブロさんが地獄の軍勢を連れてやってくる! ⋯⋯なんてことはなかったぜ。知ってた。
もう『メフィスト4』に名前変えたほうが良くない⋯⋯? ってくらい、『ディアブロ4』は三大悪さんの長兄・憎悪の帝王メフィストさんがメインなのよね。
一応、無印『ディアブロ4』の最後で、ディアブロさんが地獄の軍勢を連れてサンクチュアリ侵攻の準備をしてる、みたいなナレーションが入るんだけど、一向にこない。ディアブロさんアップに時間かけ過ぎぃ!
まあお兄ちゃん(メフィスト)に気を使ってる説はある。末っ子は兄弟間の空気読みがちなところあるよね。
そんなこんなで、無印から続くメフィスト(とリリス)サーガ最終章やで! 超楽しみ。

前作『憎悪の器』から大分時間が経っていたので8割くらいストーリー忘れてた。無印『ディアブロ4』に至っては9割くらい忘却済み。でもちゃんと“前回までの『ディアブロ4』は”というアメドラあらすじ的な動画が流れるから安心。
「あー、あったあった。そうね、メフィストワンコだったのよね。はいはいはい、アレね、リリスとイナリウスがアレなのよね。ソウルストーンぶっさし女がネイレルちゃんね。苦労したよね。覚えてる覚えてる(覚えてない⋯⋯ネイレル⋯⋯? 誰だっけ⋯⋯?)」(イナリウスだけ、お稲荷さんみてーな名前なので覚えてた)。
ってな筆者もあらすじ動画でバッチリ復習できた。
そうそう、『憎悪の器』はかなりキツイ話だったんだわ。ネイレルちゃんカワイソス(忘れてたけど)。己の中のメフィストに苦しめられる姿キツかったわ。
っていうか、『ディアブロ』シリーズってこのパターン多いよね。身の内に悪魔が入って殺されたり闇落ちしたりするの。そもそも『1』のラストがそれやしな。
今作をざっくりいうと、『憎悪の器』のラストで、アカラットという偉人の姿で復活したメフィストが好き勝手やる話なわけよ。

これも『ディアブロ』あるあるだけど、結構エラい人とか天使とか光属性の人が実は⋯⋯って展開が多いのよね。そんで今回は伝説のスーパー偉人がそれだからさ。もう主人公サイドとしては絶望しかないよね。
夢の女島に上陸や! ただし屈強&洗脳でムフフ要素はゼロ【ディアブロ4 憎悪の帝王】
しかも、今作の舞台はスコヴォスっていく島国なんだけど(島といっても結構広い)、そこはアマゾネスの国なのよ。屈強な女性が軍隊を作っていて、女王が統治している国。
ロラスっていう、前作にも出てきたホラドリム(三大悪に対抗する組織みたいなの)のオッサンが今回も続投でメインなんだけど、このオッサンがそこの女王と浅からぬ関係なんだって。今でこそオッサンだけど、若い頃はブイブイいわせてたんかロラス⋯⋯。
さらにこのスコヴォスは、無印『ディアブロ』でメインだったリリスの生まれ故郷でもある。リリスの出身地だから女性優位のアマゾネス国ができたのかもしらん。
リリスってのは、色々あるけど、まあメフィストの娘なのよ。なので悪魔のエラい人ではある。なんだけど、大天使のイナリウスとなんやかんやあって結婚して、人間を生み出した。つまり人類の母的な感じなわけ。

ただし、だからといって人類の味方ってわけでもない。つーか無印『ディアブロ4』のラスボスだからね。リリスはリリスの思惑で動いている。
でも、父親であるメフィストは憎んでいて、メフィストもリリスは敵対視している。これもディアブロあるあるだけど、神やら天使やら悪魔やらがとにかくバチバチしていて、人類はそれに翻弄されてヒドい目に遭うのが通例なんよ。今回もまさにそれ。

メフィストは、偉人アカラットとして人々を扇動して洗脳して、何やら企んでいるわけ。アマゾネスの女王もその一人で、メフィストに騙されちゃう。
主人公たちはそれに気づいて女王を説得しようとするんだけど、メフィストを盲信する女王に逆に追放されちゃう。そんで行き着いた先で、なんと無印ラスボスで、自分の手で滅ぼしたリリスを復活させることになる!

この展開は興奮した! 巨悪を倒すために、過去の敵と手を組むとか少年漫画の王道やん! まあ過去の敵とかいうレベルじゃないけど⋯⋯。
『貞子VS伽椰子』の名台詞「バケモンにはバケモンをぶつけんだよ!」を地でいく展開⋯⋯正直好き。
壮大な親子喧嘩の行く末は⋯⋯ママンの愛は⋯⋯必見【ディアブロ4 憎悪の帝王】
先行なので多くは語らないけど、今作はリリスvsメフィストの戦いなわけ。
それに主人公は巻き込まれるんだけど、その過程で、リリスの過去がかなり掘り下げられる。いままでも断片的にはあったけど、今作はかなりガッツリ掘り下げてる。
今までは、リリスも怖いヴィランって感じだったのに、今回はなんか母性を感じた。
実際の息子に対する感情の吐露もあったりするし、その他、生み出した人類に対する母性というか、想いみたいなのがところどころで語られて、今作はかなりリリスの人間性的なところが描かれていたと思う。

それに対して、メフィストの悪性はより際立っていた。なんなら無印『ディアブロ4』ではワンコの姿で、対リリスで共闘してた部分もあるから、「メフィストもなんか話せば分かるじゃん?」みたいな感覚もちょっとあったけど、今作のメフィストはマジで怖い。
動機も、「おもしろいから」みたいな部分が強調されていて、まさに三大悪の風格。
しかも過去のディアブロや次男坊のバールみたいな、直接的な破壊という感じじゃなくて、狡猾な感じがメフィストはイヤ~だね。

偉人を装って人間を分断させるとか、回りくどいし直接手を下したほうが早いんだけど、そっちの方が面白くて、さらに深く絶望させられるからわざわざ手間かけてやってんだ感が凄い。
そんな圧倒的絶望な展開から、昨日の敵は今日の友のリリスの力を借りて、ちょっとずつ希望を見出していく流れはとても良かった。リリスもなんか人間味でてきたし、リリスの作った武器のみがメフィストを倒せる、ってのも納得感あった。
だってさ。『ディアブロ』世界の三大悪ってマジでどうしようもないくらい強大なのよ。人類なんか刃が立たない感がめちゃくちゃ出てて、それがいつも絶望感を纏わせてた。なので、過去作だと天使の力を借りたりとか、伝説の道具使って封印したりとか、いつもギリギリで何とかしてたわけ。
でもリリスはメフィストの子供だし、人類の母だしで、まあリリスの力を借りれば三大悪もなんとかなるかも? というのを『ディアブロ4』と『憎悪の器』で描いてきたからこそ、今作での結末は納得感があったね。

ネタバレ禁止なのでふわっと感想【ディアブロ4 憎悪の帝王】
ここから先は何を言ってもネタバレになるので、キャラごとに感想を述べて締めるわさ。
- ネイレル:最初しか出てこなかったけど、ネイレルの伝書鳩最強説。あれがなかったら負けてたし、道中のスーパー盛り上がりポイントはなかったから実質MVPやで。
- ロラス:幻惑術の餌食になったり、弱気になったり、別行動したけど全然進捗なかったりと今作はあまり良いところなかったけど、最後の見せ場(?)は震えたで。
- ターラ:アマゾネスの隊長だけど一番活躍してたまである。モブだと思ってたけど、この展開なら次回作にも出てきそうだなぁ。
- メフィスト:創造の泉のところは悍ましくて凄くよかった。でも終始アカラットビジュだったから、あんまり強大感がなかったかも、今回。そもそも狡猾・暗躍ポジだもんね。お兄ちゃんはしばらく大人しくして、ええ加減に弟に出番作ってあげて。

- リリス:今回の役どころはよかった。『憎悪の器』ではほぼ出てこなかったから、もう一回メインどころ張れてよかったね! ラスト付近のくだりは、『ディアブロ』ではあんまりないような感動すら覚えたわ。カーチャン⋯⋯。
- イナリウス:いやイナリウスくんさぁ。無印でも嫁(リリス)にボッコボコにされてたし、今回もさぁ⋯⋯大天使の名が泣くでホンマ⋯⋯。名前が覚えやすい以外に良いところなし。稲荷臼。