電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、Switchで発売されたダンジョン探索RPG『エルミナージュオリジナル~闇の巫女と神々の指輪~』を紹介します。

なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
シンプルなのに奥深さは深淵級のダンジョンRPG【おすすめ度:8点】
本作は、シンプルなシステムで奥深いゲーム性を楽しめる、ダンジョン探索型RPGの名作です。元々は『エルミナージュ ~闇の巫女と神々の指輪~』というタイトルで2008年にPS2で発売。
その後、ニンテンドーDSやPSPなどに移植され、今年4月26日、Switch版として登場しました。今回は、そのSwitch版をプレイしてレビューしていきます。なお、筆者は最初のPS2版をクリアしており、実に18年ぶりの“再会”となりました。

ダンジョンRPGの楽しさが濃密に詰まった作品!
ゲームの内容は、街での冒険の準備と、ダンジョンでの探索と戦闘をひたすら繰り返していく、オーソドックスなスタイル。戦闘でレベルを上げたり、装備品を回収してキャラクターを強化したりしながら、街やダンジョンで発生するさまざまなクエストをクリアしていくことになります。

見た目通り、名作『ウィザードリィ』シリーズの影響を強く受けた作品であり、基本的なシステムやゲームの流れはほぼ同じです。そこにオリジナルの要素を追加し、ダンジョンRPGのおもしろさを凝縮しています。現代でいうハック&スラッシュ的なゲームが好きなら、確実に楽しめる内容といえるでしょう。

キャラクターメイキングで1時間は当たり前
冒険するキャラクターは、すべて自分で作成する必要があります。種族、性別、職業などを決めていくのですが、能力値は、種族の基本値に、ランダムでもらえるボーナスポイントを振り分けていきます。通常6~9程度ですが、たま~に20以上の数値が出ることがあるのです。

まずここで、高いボーナスポイントが出るまで粘るという、本家『ウィザードリィ』にもあったお約束が立ちはだかります(笑)!
個人的にどうしても1人は“人間の侍”を入れたく、最終的に6人ぶん作るのに1時間以上かかりました。人間で侍は、かなり高いボーナスが出ないと作れないんですよ! しかし久しぶりにこの“ボーナスポイント振り直し地獄”を味わい、懐かしくも楽しい時間を過ごせました(笑)。

ちなみに本作では9種族(初期)+16職業と種類も豊富で、錬金を行える“錬金術師”や、タロット占いで戦う“遊学者”など、個性的な職業も多いので、構成は迷いました。
最終的に編成は、侍、神女、戦士、盗賊、魔術師、僧侶に決定。わりと普通です(笑)。まぁ、後々転職もできますので、おもしろそうな職業は、あとにとっておくのもいいでしょう。

できることが増えていくシステムもうれしい
基本のゲームシステムはシンプルなのですが、ゲームを進めてクエストをクリアすることで、できることが増えていくのも魅力です。

お店の道具の在庫が無限になったり、錬金や鍛冶の使用が無料になったり、種族を変更できたり、違う性格同士でのパーティ編成(本来はできない)が可能になったり……。
クエストのクリアで、ゲームの展開もどんどん便利になっていくので、継続して遊ぶモチベーションになってくれます。

また、錬金でアイテムを作ったり、鍛冶で装備品を強化したりといったことも可能で、主に中盤以降、より深いキャラ育成に欠かせないシステムになってきます。
戦闘では常に緊張感のある戦いを楽しめる
戦闘システムはターン制のコマンド入力型。各キャラごとに攻撃や魔法、スキルを使って戦っていきます。

弱点を狙ったり、睡眠などで行動を阻害したり、効果的に魔法を使ったりといった、オーソドックスながら細かい戦術を楽しめます。
リピート機能や全員で攻撃する総攻撃機能もあるので、テンポも抜群に良く、サクサク展開するのも魅力です。

いきなりダンジョン全開! 自由度の高い冒険も
本作では、最初のクエストをクリアすると、全ロケーション(ダンジョン12カ所と街5カ所)に行けるようになります。そこからの行動は自由! いきなり超強力な敵と戦ったりもできるのです。

自分の場合、序盤から強めのダンジョン(コートラスト要塞など)でセーブ&ロードを繰り返し、勝てそうな敵が出たら1戦だけして宝箱を開けてすぐ帰還……を繰り返しながら装備を集めていました。

セーブ&ロードは邪道という人もいますが、個人的にはせっかくそういう機能があるので、ガンガン使っていく派です。とくに本作はソフトリセットからの復帰が素早く、快適に行えるので頼もしいのです。

ちなみに、細かいセーブはお忘れなく! 本作にオートセーブはありませんので、セーブをサボっていると、リセット時、大幅に戻される可能性があります! 数レベルぶんの経験値が消えたこともありました(涙)。
ダンジョンRPGの魅力が満載。しかし説明不足な点もあり!
総合的に、クラシカルなダンジョンRPGのおもしろさを、現代風にしっかり再現した作品と感じました。どこかノスタルジックなモンスタービジュアルやサウンドも相まって、昔遊んだダンジョンRPGの魅力を存分に味わえました。

ダンジョンRPGが好きな人はもちろん、未経験の人にもぜひ経験してもらいたいですね。今プレイしても、かなりの満足感と没入感、そして中毒性を味わえます。

とはいえ、ダンジョンRPGは始めてという人には、やはりちょっと敷居は高めです。基本的にゲーム中に説明がほとんどなく、錬金や鍛冶の使い方から、主目的である指輪探しに使うコンパスの使い方まで、説明不足で混乱することもあるかと思います。

そうした点も考慮して、オススメ度は8点とさせていただきました。ダンジョンRPGに慣れているなら、+1点と考えてください。
ただ、各種システムを使いこなせるようになれば、ゲームの奥深さも広がるので、あれこれ試行錯誤してみてほしいです!

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