電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。Bliss Brainが、7月16日に発売するPS5/PS4/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/PC用シューティングゲーム『70年代風ロボットアニメ ゲッP-X』。
70年代のロボットアニメのあのシーンやあの展開、ストーリーなどを中心としたオマージュとリスペクトがてんこ盛りの本作の製品版レビューを、ロボットアニメ好きのライター・シューがお届けします。
70年代のロボットアニメのあのシーンやあの展開、ストーリーなどを中心としたオマージュとリスペクトがてんこ盛りの本作の製品版レビューを、ロボットアニメ好きのライター・シューがお届けします。

なお、電撃オンラインでは尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
【第1話】令和に復活!! 本気のロボットアニメオマージュ!!【70年代風ロボットアニメ ゲッP-X】
幼い頃からテレビでロボットアニメ観てましたし、日曜朝と夏休みに再放送の昭和特撮を放送してる環境で育ち、某ヒーロー大戦やらロボットシミュレーションも嗜んで来たような純粋培養のロボオタクゲーマーが、『70年代風ロボットアニメ ゲッP-X』を遊んだらどうなるかわかりますか? はい。ツッコミが足りなければ、ニヤニヤも止まりません。


カラオケに入ってるんで『ゲッP-X』の存在だけは知っていましたが、遊べる機会がなくてずっと触れずにいました。そしたらまさかのリマスターで復活という大チャンス!!

ご存知の方も多いとは思いますが、自分は調べるまでは本作のジャンルはロボットアクションかと思っていました。しかし実際はHPありの残機制横スクロールのシューティングゲームというシンプルな内容。
そこにロボットアニメのお約束シーンやオープニングにエンディング。アイキャッチ、CMなどなどをこれでもかと肉付けしていった結果、ゲームをプレイしているというより1本のアニメが出来上がってしまった伝説的なタイトルです。




やれ世界を救うだの伝説の剣の封印を解くだの、そういう光の正義とは反対方向に全力全開で熱い正義に傾いてるのが『ゲッP-X』。
まぁどこもかしこもオマージュとお約束だらけなので終始、真面目にふざけてるんですが、この肩肘張ってないゲームの雰囲気がすごく懐かしいですし、今となっては貴重。
心の中でツッコミを入れつつ「ニヒヒ(笑)」っていうオタクのとても悪い笑いを浮かべながらプレイしてました。とても楽しかったです。

【第2話】3つの心を1つに!! 3形態を使いこなす横スクロールSTG【70年代風ロボットアニメ ゲッP-X】
そもそもこのゲームのレビューってなんですか。オマージュだらけの本作のスゴさを語るとするなら元ネタのタイトルを全部拾っていくしかないじゃない! なんてことはさすがに(ネタが多すぎて)できませんが。

改めまして。ゲームは全8ステージで構成され、1ステージが時報→オープニング→会話→シューティング前半→アイキャッチA→CM→アイキャッチB→シューティング後半→アニメ→エンディング→次回予告で成り立っています。
見ての通り1ステージがまるまるアニメ1話分になっているお遊びが特徴。改めて構成を列挙してみて自分でもアニメの台本を書いてる気分になってきました。




アニメパートの力の入りようは上記のように凄まじいのですが、シューティングパートもかなり面白く。3機のマシンが合体して1つの人型ロボットになる設定から、自機を3形態に変形させて戦えるシステムは横スクロールSTGのジャンルとしてはかなり珍しく大きな魅力でしょう。

自機が変わると攻撃手段が変化するのは当然。破壊力バツグンの溜め撃ちで敵を一掃できる楽しさや一発逆転の超必殺技を撃てたりとロボットSTGらしい要素も満載です。



ちなみに別形態への変形中は完全無敵。自機の当たり判定が胸部分となり、やや大きめで少し被弾しやすい分、変形を使った回避で被弾を減らしていくのもロボットらしくていい落とし所だと思いました。
また自機の向きを反転させることもでき、ボスの背後から攻撃したり左からくる敵にも対抗可能。ただただオマージュだらけのゲームなだけでなく、システム面も練られていて楽しく遊べました。

さらにロボットアニメお約束とも言えるメインパイロットの離脱によるストーリー分岐があり、選んだシナリオによってメインパイロットが変わるほか、ストーリーの雰囲気や流れも大きく変わるという作り込み。


この分岐シナリオ以降は“ゲッP-X”が“ゲッP-XX”となりパワーアップするだけでなく、タイトルもしっかり変わります。なんならオープニングとエンディングの絵も変わり、歌詞も2番になります。
しかも全ステージ8話のうち5話目でこれが解禁されるので、いわゆる後半に向けての主人公機の乗り換えイベント! 2クール目的なやつ!! この遊び、最高ですね。


おまけにゲッP-XXになるとメインショットも強化されるし、画面下部のインジケーター周りもパワーアップします。随所へのこだわりがスゴぉい。


自機の判定が大きめなこととボス戦の攻撃が思ったよりも激しく、しっかり避けたりショットを強化していないとコンティニューが増える難易度。とはいえ、全8ステージでライフ制かつ残機あり。コンティニュー3回も可能なので、アニメ観るくらいのノリでさくっと楽しめます。

さらにさらにリマスター版の本作には巻き戻し機能があるので、いざってときは時を戻せます! アイテム取り損ねた瞬間とかちょっと被弾が多かったら少し巻き戻すとか、コンティニューを重ねずに済む親切設計も嬉しい限りです。

【最終話】叫べ必殺技!! 感じろ元ネタ!! 散りばめられた笑顔へのピース【70年代風ロボットアニメ ゲッP-X】
やっぱり外せないのはオマージュ部分。そしてロボットアニメのお約束部分を列挙するのも本作の魅力だと思います。正直すべては拾いきれないので抜粋も抜粋でいくつかお届け。

往年のロボットアニメといえば必殺技の時に叫ぶこと。今じゃ音声認識システムなんて言われたりしますが、やっぱり技名を叫ぶってのはめちゃくちゃ大事ですし、気合いの入り方が違ってくるんですよね。
主人公・百舌鳥恵一(声優:神谷明)が溜め撃ちで叫ぶ「エックスビィィーーーッム!!」。こう突き抜けてくるっていうか「ム」の前に小さい「ッ」が入る言い切り方というか。慣れてますよねビームの言い方。最高です。

また、ステージボスを倒す際に毎回フィニッシュシーンがあるんですが、このときも3形態それぞれのパターンがあるだけでなく、特定の形態で倒すと専用の必殺アニメーション“絶対フィニッシュシステム”も観られちゃいます。
このときの必殺技が、あれこの技って……ってのがいくつかあるので、巻き戻し機能を使って全形態見るのがオススメです。

個人的に笑ったのは2号機が、水中戦のボスに“絶対フィニッシュシステム”を使ったときです。技名は全然違うんですが、たぶん超電磁的なスピンだった。モーションが全く一緒だった。なんならグラン◯ッシャー的な見た目のボスもいたし!



そういえばボスに小さなメカを召喚するやつがいるんですよ。画面外から召喚するんじゃなくて、自分の体の中から。今週のビックリドッキリメカ的なノリで。ちなみに倒したあとは3人乗り自転車じゃなくて、何故か一輪車で帰ります。絶妙にズラしてくるからツッコミが追いつきませんて!


あとは記憶を失った敵の女幹部との恋愛とか。六甲山おろしとか。大空魔◯的な戦艦とのバトルとか。そもそもむちゃくちゃな敵の作戦とか。博士の娘がマドンナ扱いだったりとか。いやもうマドンナって言わないか!


あとは個人的に最終ステージのBGMがシューマンの『ピアノ協奏曲イ短調作品54』だったことに感動しています。
僕にはかなり思い入れのあるクラシックなので、これを最終ステージに持ってきたことが嬉しくて嬉しくて。その元ネタの影響もあって赤い眼鏡をかけるようにしていますが、これは余談すぎるか!

などなど。正直、僕自身70年代アニメはまっっったくのリアルタイム世代ではありませんが、あまりにお約束すぎて「この時代っぽいなぁ」って自然と笑みが浮かびます。


ゲームやネットで拾った知識でも十分元ネタが分かりますし、それほどまでに王道なパロディをしてくれているので、少しでもロボットアニメがお好きな方。この時代特有のちょっとおバカなノリが好きな方、ぜひともこの機に『ゲッP-X』に触れてみてください。このゲーム「ハッキシ言って、超おもしろカッコイイぜ!」

電撃ゲームライブ 電撃インディー5周年SP 第2夜『70年代風ロボットアニメ ゲッP-X』動画
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