2026年7月2日、コナミデジタルエンタテインメント(KONAMI)から『がんばれゴエモン大集合!』が発売される。

本作は1986年に発売された『がんばれゴエモン! からくり道中』をはじめ、ファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイ、ゲームボーイカラーで展開された全13タイトルを収録した豪華版だ。初移植となるタイトルも4本含まれており、ファン垂涎のパッケージとなっている。
今回は収録タイトルの中から、スーパーファミコンの第1作目となった『がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻』を取り上げていきたい。
後期の『がんばれゴエモン』シリーズの基盤を作ったスーファミ初期の傑作
発売日は1991年7月19日。スーパーファミコン本体の発売から約半年後に登場した、ハードとしては比較的初期の作品だ。『がんばれゴエモン2』以来のアクションタイトルであり、前作『がんばれゴエモン外伝 きえた黄金キセル』がRPGだったことを考えると、約2年半ぶりの本格アクション作品となる。

まず印象的なのは、世界観の大きな変化だ。『がんばれゴエモン外伝』からゴエモンの服装がより主人公感あふれる衣装に変化した。
さらに、エビス丸の武器がパワーアップするとヨーヨーになるなど、和製SFとも言える路線へと転換していた。筆者は、『がんばれゴエモン外伝』のプレイが本作より後だったため、世界観の変化にかなり驚いた覚えがある。



ファミコン版でおなじみだった小判投げはサブウェポンとして登場。使用すると実際に所持金が減る仕様で、やや使いづらくなった一方、「今更ながら、小判を投げるなら、そうだよな…」と妙に納得させられたところでもある。

ゲームセンターやハンバーガーショップといった時代劇の枠を超えた施設が登場し、ステージ3の“からくり遊園地”では近代的な遊園地が舞台となるなど、ここでも世界観の変化が感じられて印象的だった。


ゲームセンターでは、同じくKONAMIの看板ゲーム『グラディウス』のプレイも可能。そのほかにも、競馬や絵合わせなどミニゲームも盛りだくさん。




さらに、資金を稼ぐためのアルバイトでも、ペンキ塗りなどのミニゲームがあり、メインのステージ攻略以外の遊びも広がった。

ふたり用モードでは引き続きエビス丸との協力プレイが可能。引き続きとは言ったものの、『がんばれゴエモン2』のエビス丸とは別人で、こちらは『がんばれゴエモン外伝』から登場した本物である。

アクションゲームとしての難易度は比較的高め。これまでと同じような奥行きのあるフィールド型のステージだけでなく、横スクロール型ステージが新たに追加。後半になるほど、落下で即死するポイントも増えるため、歯ごたえのある構成になっている。



とくに、協力プレイ時は画面分割ではなく同一画面内での行動になるので、さらに難易度が上がる。回避策として、横スクロール型のステージの入り口で“一人でいく”を選択すると、ゴエモンかエビス丸のどちらかひとりで攻略できる。

ふたりでプレイする場合でも、どちらかを背負うことで、一体になって攻略できる。ただし、移動と攻撃を分担するシステムになるため、息の合ったプレイが必須だ。

『がんばれゴエモン2』まであった通行手形を集める探索型のアクション要素はほぼなくなり、各ステージでボスを撃破してクリアする王道のアクションストーリーへ転換。コミカルなデザインでプレイヤーを楽しませてくれた。


一方で、パスワードによるプレイ状況保存が可能になり、本体の電源を切らない限り進行状況が一時的に保持される仕様を搭載。ゲームオーバーになった際にも直前にパスワードを確認した“旅日記屋”からペナルティなしで再開でき、長時間プレイに苦戦しなくなったところはありがたかった。
さらに、今回の『がんばれゴエモン大集合!』では、巻き戻しやクイックセーブ機能が実装されているので、当時、アクションが苦手でクリアできなかったプレイヤーにもオススメだ。


『がんばれゴエモン外伝』から登場したヤエちゃんや、からくり忍者・サスケの初登場など、レギュラーキャラも勢揃いしており、後に続いていくSFコメディ路線のゴエモンシリーズの基盤となった作品といえるだろう。
今の時代の基準で考えると、やや難易度が高い部分はあるが、ゲーム性や総合的な難易度、キャラクターや世界観のバランスがとれている。もし『がんばれゴエモン大集合!』で初めて『がんばれゴエモン』シリーズを遊ぶ人がいたら、その入門編としておすすめできるので、ぜひこの機会に遊んでいただきたい。


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