iOS/Android/PC用ドラマチックRPG『ヘブンバーンズレッド』のプレイ日記をお届け。今回は新たなストーリーイベント“熾天臥龍演義”のプレイレポートをお届けします。

※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。
こんにちは。ライターのカワチです。6月19日から李映夏が主役のストーリーイベント“熾天臥龍演義”が開催されました。これまでのストーリーイベントで31Xの過去や成長は描かれてきましたが、今回の映夏のイベントはその31Xの絆を統括するようなものになっていましたね。

物語のなかで描かれる作戦のスケールも大きく、31Xだけでなく、31C、30G、31E、31Fも参加する内容。その5つの部隊を映夏が軍師として束ねるという展開で、とてもアツかったです。とにかくプレイして欲しい……! と思いつつも、今回も布教のためにクリティカルなネタバレにならない程度に魅力をお伝えしていきましょう。


なお、イベント自体はメインストーリー第一章クリアでプレイできますが、前述の通り、ほかの31Xのストーリーイベントが絡む内容になっているので、できればほかの隊員のストーリーからクリアすることをオススメします。
今回のイベントは“罪と罰と愛と”の回想からスタート。もしもこのときシャロを救えなかったら……という最悪のIFが展開されます。『ヘブバン』はセラフ部隊のメンバーが命がけでキャンサーと戦うストーリーであり、このシャロが犠牲になる未来もありえるもの。映夏は軍師の判断として、いちどキャンサーを足止めするシャロを置いて前線から撤退したので、このとき救いにいくのが間に合わなかったら……と考えてしまう展開は、よりリアルでしたね。


また、映夏がこんな最悪な悪夢を見てしまったのは、彼女が北京時代の仲間たちと31Xを重ねてしまうから。今回は映夏が北京時代にどのような過去を過ごし、そのときのトラウマを乗り越えることができるかが物語のカギになります。


映夏には玄徳(げんとく)、雲長(うんちょう)、翼徳(よくとく)、子龍(しりゅう)、月英(げつえい)という仲間がいて、『三国志演義』の“桃園の誓い”をしていたことが判明します。「たとえ生まれた時は違えども」っていうヤツですね。筆者は歴史モノに疎く、桃園の誓いについて詳しくないのですが、それでも今回のストーリーイベントは楽しめました。

桃園の誓いをするほどに仲のよかったかつての仲間ですが、映夏は戦死してしまった彼女たちから怨まれていたような描写が差し込まれます。この出来事の真相が気になる作りになっており、物語を読む推進力になります。
とはいえ、全体がシリアスということもなく、今回もストーリーの前半はギャグが多め。初日に関しては映夏の視点を通してバラバラだった31Xがしっかり連携が取れるようになり、成長していることが描かれます。それぞれの長所を生かす戦いが得意だった31Xですが、これまでの交流によってお互いのことを理解して相手のほうに歩むことを知った隊員たち。


映夏が指示をしなくてもしっかりと連携を取って戦えるようになった31X。戦いだけでなくプライベートでも相手を尊重した会話がおこなわれます。しかし、そんな状況に映夏は“自分はもう必要ないのでは……”と寂しさを覚えてしまうことに……。


2日目は映夏が31Xに「さがさないでください」という書き置きを残し、ほかの部隊に客員軍師として参加しようとする展開に。31Xに今の映夏が必要ないと判断した以上、さらに優秀な軍師となって31Xに戻るという考えで、とても前向きです。


その後は映夏を操作して基地を探索することになりますが、「軍師―、軍師はいらんかねー。」と声をかけながら走る姿がおもしろいです。奏多には「焼き芋か」と言われてツッコんでいましたが、あきらかに焼き芋屋のノリで声を発していたのでそう思われてしまうのも仕方がないというもの。映夏役の小柳日菜さんの演じ方もおもしろいのでぜひ音声をオンにして聴いてみてくださいね。

軍師としての自分を売り込む映夏は奏多と豊後、一千子などに当たりますがどれも失敗に。映夏と一千子の絡みは珍しいと思いますが、デスクワークで肩が凝ってしまったという一千子のためにお灸(きゅう)を据えるというものです。……ですが、なぜかスポコンのようなアツい展開になっていて思わず笑ってしまいました。



そのほかにも手を貸して欲しいという食堂のスタッフにお願いをされて軍師としての腕を振るうことになる映夏ですが、彼女が声をかけられたのは中華フェア担当のスタッフが急に休んでしまったから。軍師として頼られたわけではなく、中華料理に詳しい人が必要ということで呼ばれたわけですね(笑)。



軍師として必要とされる場所を見つけられずに落ち込む映夏。そんな彼女を励ましに来たのがシャロで、31Xには彼女が必要であることを伝えてくれます。今回のイベントは“罪と罰と愛と”を経て仲を深めた映夏とシャロの関係が描かれるので、そのふたりの尊い関係ににニヤニヤしてしまうこと間違いなしです。


その後、司令室からの呼び出しが。小河内ダムにキャンサーの大群が迫っていることから、侵略を止めるための大規模な作戦を決行することに。そして、その作戦を中核を担うのが31Xで、作戦全体の指揮を映夏が執ることになります。その理由は映夏が北京時代に立案して指揮を執った作戦と酷似していることから。しかし、その作戦は映夏にとってはツラい思い出が残るもので……。



3日目のストーリーに31C、30G、31E、31Fも登場。本格的にストーリーが動き出します。映夏もシリアスな雰囲気になり、一気に引き込まれる内容になっています。ここから先はぜひ実際にプレイして確認してもらいたいですが、映夏の過去を絡ませながら壮大な作戦に立ち向かっていく展開でとてもおもしろいです。また、ストーリーや声優陣の芝居のほか、3Dのグラフィックを活用した演出も凝っているのでそこも見どころです。ぜひじっくりとプレイしてみてくださいね!

ちなみに、スタッフクレジットによると、今回のシナリオは『遊戯に夢中な気まぐれ天使の堕としかた』や『前世不死身の魔王にとって、デスゲームはぬるすぎる』などを手がけるライトノベル作家の高橋びすいさんが担当。

今後はどのような作家さんがシナリオを担当することになるのか楽しみですし、今回のシナリオもおもしろかったので、高橋びすいさんのほかの作品もチェックしてみたいと思います!