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爆風に乗って最強CPUを追いかけた。『ボンバーマンファンタジーレース』の裏面に何度も挑んだ思い出【メモリの無駄づかい】

文:保坂柊

公開日時:

最終更新:

 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ……」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります!今回は、1998年にハドソンからPS(プレイステーション)で発売されたアクションレースゲーム『ボンバーマン ファンタジーレース』。爆風まで加速に利用しながら、裏面の最強CPUを相手に何度も1位を目指した思い出を語ります。

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最速クラスのブラックルーイなら勝てると思っていた


 『ボンバーマン ファンタジーレース』は、ボンバーマンたちがルーイやティラの背中に乗ってコースを駆け抜けるレースゲームです。

 レースで集めたボンバーマンコインを使い、性能の異なるルーイやティラと契約できるのも本作の特徴。そのなかでも、当時の自分が愛用していたのがブラックルーイでした。

 黒い体に赤い目という、いかにも強そうな見た目。そして、ルーイのなかでもトップクラスのスピード。レースゲームなのだから、とにかく速いキャラクターを選べば強い。ブラックルーイを手に入れた自分も、これならCPUを圧倒できると思っていました。

 しかし、通常コースの左右が反転したミラーコース、当時“裏面”と呼んでいたコースに挑戦すると、その自信はあっさり崩れます。

 こちらも最速クラスのブラックルーイで走っているはずなのに、CPUがとにかく速いのです。少しでも壁や障害物にぶつかれば、先頭の姿はあっという間に遠ざかっていきました。

ボンバーキャッスルの裏面は壁との戦い


 裏面の全コースで1位を目指すなかでも、特に苦戦したのがボンバーキャッスルのミラーコースです。

 細い通路や急な曲がり角が多く、ブラックルーイのスピードを生かそうとすると、今度は壁にぶつかりやすくなります。

 なかでも厄介だったのが、道がジグザグに折れ曲がっている区間。右へ曲がった直後に左へ切り返すような場所を高速で抜けようとして、何度壁に激突したかわかりません。

 慎重に曲がれば壁にはぶつかりませんが、今度はCPUに置いていかれる。追いつこうと焦って速度を上げれば、また壁にぶつかる。最速クラスのブラックルーイを選んでいるからこそ、その速さを扱いきれない悔しさがありました。

 さらに、このコースには当時の自分が“四段ジャンプ”と呼んでいた難所もあります。

 最初は鉄板に当たった勢いで飛び、そこからジャンプアクションを3回連続で成功させて高速移動するというもの。最初の跳躍を含めて、頭のなかでは“四段ジャンプ”として記憶していました。

 すべてきれいにつながったときの爽快感は格別です。しかし、ジャンプする方向やタイミングが少しずれるだけで失速。せっかく成功しても、その先のジグザグ区間で壁にぶつかれば、稼いだ差も一瞬でなくなります。

 四段ジャンプに失敗してやり直し。成功したのに壁へぶつかってやり直し。CPUに先行されて挽回できず、またやり直し。ボンバーキャッスルの裏面を何度も走り続けていました。

相手を邪魔する爆弾で自分を加速させる


 CPUへ少しでも食らいつくため、当時よく狙っていた小技が爆弾ダッシュです。

 レースゲームに登場する爆弾といえば、相手を妨害するためのものという印象があります。本作でもライバルへ爆風を当てられますが、自分の近くで爆発させることで、爆風に乗って加速することもできました。

 少し前へ爆弾を投げてから追い越し、ちょうど自分の後方で爆発させる。うまく爆風の先端に触れれば、ブラックルーイが勢いよく前へ飛び出します。

 もちろん、爆弾ダッシュを使わなければ裏面で勝てないわけではありません。それでも自分にとっては、最強CPUとの差を少しでも縮めるために使っていた、とっておきの小技でした。

 ただし、加速に成功したからといって安心はできません。爆風に乗った勢いを制御できず、次の壁へ激突することもあります。速く走るために自分から爆風を浴び、その結果として壁にぶつかる。今考えると、なかなか忙しいレースです。

 どのコースで何回負けたのか、正確な回数までは覚えていません。

 それでも、ブラックルーイに乗ってボンバーキャッスルの裏面へ挑み、四段ジャンプや爆弾ダッシュまで使いながら、最強CPUを追いかけ続けたことは今でも覚えています。

 壁にぶつからずジグザグ区間を抜ける走り方も、ジャンプを入力するタイミングも、現在の生活では何の役にも立ちません。それでも、当時の自分が何度も1位を目指した記憶は、脳のメモリにしっかりと保存されているのです。

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担当者プロフィール

  • 保坂柊

    保坂柊

    世界2位まで突き詰める探求心でゲームの物語の深みを言語化します。 ライター歴5年。eスポーツ大会レポートから最新ゲームの紹介まで幅広く執筆。『Battlefield 6』にてスナイパーキル数世界2位を達成。好きなものを突き詰める探求心をいかして、読者が求める攻略情報、考察記事を提供します。 『ゼンレスゾーンゼロ』『崩壊:スターレイル』などのHoYoverse作品や『ペルソナシリーズ』、Battlefield 6などを中心にプレイ。ゲーム歴:10年。知識:キャラクターのステータス最適化や世界観の深掘りなどを得意としています。

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