田舎町で起きた怪事件に仲間たちと挑む、アトラスの名作学園ジュヴナイルRPG『ペルソナ4(P4)』(2008年)。魅力的な登場人物と謎めいたストーリーで多くのファンを魅了し、アニメ化や舞台化もされた人気作が、遊びやすく生まれ変わった『ペルソナ4 リバイバル(P4R)』(Xbox Game Pass/Xbox Series X|S/Windows/PlayStation®5/Steam)となって、2027年2月18日に発売予定です。

『P4』に追加要素を加えた『ペルソナ4 ザ・ゴールデン(P4G)』(2012年)をフルリメイクし、ビジュアル、UI、バトル、イベントなどを現代的に遊びやすく進化させた本作。『P4R』ならではの要素も増えており、初プレイの方はもちろん、原作ファンも新鮮な気持ちで楽しめる作品です。
発売は少し先ですがメディア向けの試遊会が行われ、ストーリー、ダンジョン、日常生活を実際にプレイすることができました。今回は、シリーズファンのライターによるストーリー・ダンジョン編のプレイレポートをお届けします。
STORY
田舎町・稲羽市に転校してきた主人公。突如連続誘拐殺人事件が発生し、時期を同じくして人々の間で都市伝説“マヨナカテレビ”のウワサが流れ始めます。2つの関連性に気づいた主人公たちは、“自称特別捜査隊”を結成して、事件を調べることに……。
発売は少し先ですがメディア向けの試遊会が行われ、ストーリー、ダンジョン、日常生活を実際にプレイすることができました。今回は、シリーズファンのライターによるストーリー・ダンジョン編のプレイレポートをお届けします。
STORY
田舎町・稲羽市に転校してきた主人公。突如連続誘拐殺人事件が発生し、時期を同じくして人々の間で都市伝説“マヨナカテレビ”のウワサが流れ始めます。2つの関連性に気づいた主人公たちは、“自称特別捜査隊”を結成して、事件を調べることに……。


ボイスとキャラの表情で、ストーリーがよりドラマチックに!
ストーリー編では、序盤に行けるダンジョン“異様な商店街”でのイベントを体験することができました。
主人公と友人・花村陽介は、ひょんなことからテレビのなかに入ってしまい、そこで謎の生き物・クマに出会います。テレビのなかには、異世界が広がっており、シャドウと呼ばれる怪物がうろついていて……。

プレイ開始してまず感じたのが、グラフィックの美しさ! 最初に訪れる“異様な商店街”の鄙びた様子や、霧が立ち込める異様な雰囲気など、細部まで作りこまれています。

公式サイトで『P4R』と『P4G』の画像比較が公開されており、キャラクター等身やグラフィックの進化がひと目でわかります。
グラフィックが大きく変わったのに、プレイしていて、まったく違和感がないことに驚きました。原作をプレイしていたときに想像したり、アニメを視聴したりしたときと同じ感覚といいますか……。
原作の持つ魅力が丁寧に再現されていて、思い出が補完されていくような、懐かしくも新鮮な気持ちで『P4R』の世界に飛び込むことができました。
主人公たちキャラクターのモデリングも頭身が上がり、カッコよく進化。マスコット的な存在のクマだけは変わっていないように見えますが、それはそれで安心感があっていいですよね(笑)。

グラフィックが美しくなり、頭身が上がったことで、キャラクターの動き、表情が、原作以上に生き生きと魅力的に描かれているのもファンとして嬉しいポイント。イベントはフルボイス化、カメラアングルも強化され、よりドラマチックな演出になっていて、見ごたえバツグンです。

『ペルソナ』シリーズで印象的なイベントと言えば、ペルソナ覚醒シーン。主人公の覚醒シーンは、アニメーションになっています。アニメーションは、ほかにもストーリーの要所で登場。制作はアニメスタジオ・MAPPAが担当しています。

本作の仲間たちはペルソナに覚醒する際に、“もう1人の自分”と相対することになります。しかし“もう1人の自分”が語るのは、本人が目を背けてきたグロテスクな本音で……。取り繕うことのないむき出しの感情で、本物の自分を追い詰めていく姿にゾクッとします。
“もう1人の自分”は、とってもいい表情しているんですよね……。普段の仲間が見せない表情、言動をたっぷり見られるのもこのシーンの魅力です。

仲間たちは田舎町で暮らす、いい意味で普通の高校生。嫉妬や羨望など誰もが体験したことがあるような悩みを抱えた彼らが、どのようにそれを乗り越えていくのか。
謎の怪事件を追うミステリだけでなく、等身大の青春×友情ストーリーが楽しめるのも、本作の面白さだなと改めて実感しました。


バトンタッチなどが追加され、爽快感が増したバトルシステム
ダンジョン編では、“雪子姫の城”の探索とバトルを体験できました。
目的地までのヒントが示されており、それを辿っていくことで、迷わずにストーリーを進めていくことが可能です。オートリカバリーや一時撤退も、ボタン1つでできて便利。

オブジェクトを壊すことで、アイテムを入手できるのも新要素です。今回は時間制限があったので、最短ルートを進みましたが、ゆっくり探索するのも楽しそうでした。

ダンジョン内には敵であるシャドウがいます。シャドウに背後からアタック(武器で攻撃)すると、チャンスエンカウントになって、有利な状況でバトルを開始できます。逆に相手から攻撃を受けると、ピンチエンカウントに!
シャドウたちは動き回っているので、意外にアタックをするタイミングが難しいんですよね。本作からガードをすることで前方からの攻撃を防ぐことができ、シャドウをひるませてアタックさせることが可能に! ややアクション性が増し、今までよりチャンスエンカウントが狙いやすくなっています。

『ペルソナ』シリーズはサウンドの人気も高く、定期的にコンサートなどが開かれています。ダンジョン内やバトルのサウンドもステキで、聴いていてテンションが上がるんですよね。
本作はアトラスサウンドチームの小塚良太氏が楽曲を担当し、新たにボーカルとして佐々木詩織氏を起用。リファインされた原作の既存曲のほか、新曲も楽しめるそうです。チャンスエンカウントでは新曲が流れ、聴いていてワクワクしました。
バトルはターン制コマンドバトルで、通常攻撃やペルソナ能力(スキル)を駆使して、シャドウをせん滅させます。『P4G』では主人公や仲間の行動をメニューから選んで決定する必要がありましたが、『P4R』ではアクションごとにボタンが振り分けられ、より操作しやすくなっています。

ペルソナ能力発動時や攻撃の演出が凝っていて、各キャラを操作するのがとにかく楽しいです。

シャドウには弱点属性があり、そこを突いた攻撃をすることで“1MORE(再行動)”を発生させられます。敵をすべてダウンさせると“総攻撃”ができ、敵全体に大ダメージを与えることが可能です。
主人公や仲間にも弱点属性があり、そこを突かれるとダウンしてしまいます。ガードすることで防げるので、上手く活用するのがカギ!

本作より“1MORE”発生時に、仲間に行動の権利を移す“バトンタッチ”が可能になりました。『ペルソナ5』などシリーズファンにはおなじみのシステムが、主人公たち“自称特別捜査隊”でも使用可能に!
“バトンタッチ”することで効率よく弱点を狙えるだけでなく、仲間と一緒に協力している一体感を味わえます。
今回のプレイでは体験することはできなかったのですが、“ふっとばし(状態異常のシャドウをほかのシャドウに衝突させ、状態異常を伝播させる)”、“ボコスカラッシュ(連続行動になり、スキル使用のコストなし、敵の耐性無視、バトンタッチ自由、最後にはド派手なボコスカフィニッシュが発生)”という新戦術も追加されています。戦略の幅が広がったことで、仲間たちの活躍の機会もますます増えそうで楽しみです。

ダンジョン内の目的地にたどり着くと、イベントやボス戦が発生します。
ボスは強力な攻撃を仕掛けてくるほか、自身の弱点耐性を上げてくるスキルを持っているなど一筋縄ではいかず、通常のシャドウとは違った歯ごたえのあるバトルを体験できます。

グラフィックの進化によって、ボスを含むシャドウも、より不気味さ、怖さがパワーアップしていました。
個人的に印象的だったのが、“雪子姫の城”序盤に登場するボスシャドウ。女王様を女子生徒が支えているデザインのボスなのですが、一番下にいる女子生徒の足がプルプルと震えていて……。敵ではあるのですが、ちょっとかわいそうだなと思ってしまうほどです。細かい動き、演出も凝っていて、見ていて面白かったです。

『P4R』の魅力は、謎めいたストーリーやダンジョンでのバトルだけではありません。本作では部活をしたり、バイトをしたり、充実した高校生活を楽しむことができます。そんな高校生活に注目した日常生活編のプレイレポートは、近日中に公開します。


