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『ステラーブレイド』クリア済み先行レビュー。圧倒的なアクションと世界観の作り込み、フェチズムを感じすぎる衣装のバリエーションに注目【PS5/Stellar Blade】

文:Ak

公開日時:

 4月26日発売のPS5『Stellar Blade(ステラーブレイド)』。SIEから製品版コードを提供いただいたので、その先行レビューをお届けします。

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 なお今回の先行レビューではストーリーはクリア済み。総プレイ時間は30数時間ほどとなっています。ストーリー上のネタバレなどはありませんが、中盤以降に開放される要素について一部言及しているのでご了承ください。

アクション:斬撃を中心とした幅広くやり応えのあるアクションが楽しめる!【ステラーブレイドレビュー】


 本作は、斬撃の気持ちよさを重視したアクションゲーム。シンプルに剣を振り回す気持ちよさもありますが、爽快感よりは駆け引きが重要となるバランスになっています。

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 体験版時点でもパリィやジャスト回避を始めとする多彩なアクションを楽しめましたが、製品版ではさらに別のスキルツリーが開放されたり、本格的な銃撃アクションが可能になったりとさらにアクションの幅が広がっていました。

 パリィやジャスト回避はそれぞれ対応可能な攻撃やメリットが異なるので、使いわけが可能です。序盤は好みで使いわけられますが、中盤以降はパリィが重要になってくる印象。

 難易度ノーマルの場合は実質的にパリィの習熟は必須になってきますが、スキルやエグゾスパイン(装備品のようなもの)でタイミングを緩和できます。目に見えてタイミングが簡単になるので、アクションゲームが苦手な人にはありがたい救済要素ですね。

 アクションは幅広いものの、スキルツリーを順々に開放していくおかげで操作に戸惑うことはないと思います。ちなみに体験版時点で未開放だった二種類のスキルツリーは、ネタバレになるのでくわしくは言えませんが、新たに強力なアクションを開放可能。さらに爽快感のある戦闘を楽しめるようになります。

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 遠距離攻撃(銃撃アクション)は、ゲームをあるていど進めると開放されます。銃撃に対応した弾薬を消耗しますが、弾薬は敵からもドロップするので、気楽に使っていいバランス。弾薬はお店でも購入できます。

 やっかいな近距離攻撃を繰り出す敵を牽制したり、敵のバリアを剥がしてから追撃したり、高所をとって一方的に攻撃したりとプレイヤーによって遠距離攻撃の活用法はさまざま。

 メインの攻撃手段ではないものの、使える弾薬の種類が多くなってくると活用するのが楽しくなってきます。またステージによっては銃撃による遠距離攻撃しか使用できないダンジョン的な場所も。一味違った戦闘が楽しめていいアクセントになっています。

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 アクションだけでなく、敵のバリエーションもかなり豊富。ストーリーを進めるごとにアクションの幅が増え、ステージごとに異なる敵やギミックに挑めるので、エンディングまで飽きずに戦闘を楽しめます。

 アクションの難易度は一般的な“死にゲー”のイメージよりは個人的には低く感じましたが、基本的に高め。さらにゲーム終盤ではボス戦の難易度もかなり高くなります。とはいえ難易度設定を“ストーリー”にするとかなり難易度が下がるので、爽快感を重視したい人も安心です。

ストーリー:驚きのどんでん返しもあるドラマチックなストーリー! マルチエンドの分岐は比較的分かりやすい?【ステラーブレイドレビュー】


 体験版時点では「人類のために何かエイリアンのようなものを倒す」という大筋くらいしか分からなかった本作のストーリー。

 てっきり冒頭のノリ的にも、シンプルながらも王道なSFストーリーが展開していくものかと予想していました。

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 しかしその予想は、いい意味で裏切られることに! 序盤の導入こそシンプルですが、ストーリーを進めるにつれて世界観に秘められた謎がじょじょに判明していき、その内容はかなり衝撃的でした。

 ネタバレ防止のためにくわしく言及はしませんが、ストーリー展開や世界観設定はドラマチックで意外性があって、かといって複雑ではなく王道の面白さがありました。

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 終盤までプレイすると、フィールドなどで発見できるファイルのひとつひとつの意味もよく分かるようになります。ファイルを読み込むほど、世界観の深みも理解できるかと思うので、隅々まで探索したくなりますね。

 ちなみに本作はマルチエンディングを採用。選択肢の直前からやり直すことができないので確証はないですが、終盤のとある大きな選択肢で分岐するものと思われます。

 ほかにも分岐条件が存在するかもしれませんが、少なくとも終盤の分岐するであろう選択肢部分は分かりやすかったです。

フィールド&クエスト:広大なフィールド探索や依頼受注でボリュームは十分! フィールドでは釣りも楽しめる【ステラーブレイドレビュー】


 体験版ではそこまで到達できませんでしたが、本作には“ザイオン”と呼ばれる都市が存在。ここを拠点にして、さまざまなフィールドへの探索に出発できます。

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 “ザイオン”にはさまざまな生存者たちが暮らしており、各種ショップも存在。消費アイテムやカスタマイズアイテムの購入以外に、髪型の変更なども可能です。

 さらに生存者から依頼を受注するサブクエスト的な要素も。依頼にはシンプルなお使いもありますが、それぞれストーリーがしっかりあり、先の展開が気になるものが多く自分から進めたくなります。

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 依頼の報酬はSP(スキルポイント)や各種素材など。育成に役立つので報酬目当てでも依頼をこなしていく価値は高めです。

 できればすべての依頼をクリアしたいと考えてプレイしていましたが……自分の場合は、とある依頼での謎解き要素が難しくそれは諦めてしまいました(笑)。2週目以降に挑んでみたいと思います。

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 拠点から出発できるフィールドは、荒野や大砂漠、廃棄された鉄道などさまざま。体験版ではなかったセミオープンワールドでの探索が楽しめます。複数あるフィールドのどれもが十分な広さがあるので、探索のしがいがあります。

 フィールドでは乗り物などは存在しませんが、一定距離を移動するとダッシュの速度が上がるため広大なフィールドの探索もストレスフリー。変化に富んだフィールドは戦闘以外の楽しみも満載です。

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 ちなみにフィールド上では釣りができる要素も。釣りができるようになるのは中盤以降ですが、水場で魚を釣れるようになるので探索がより楽しくなります。

 釣りはアクション要素もあり、けっこうやり応えがある作り。魚のバリエーションも豊富で、魚は換金できるので収集要素としてもボリュームがあります。

カスタマイズ&収集:カスタマイズ要素は序盤から豊富! 着せ替え衣装や缶の収集がかなり楽しい【ステラーブレイドレビュー】


 多彩な衣装の着せ替えも本作の楽しみのひとつ。自分の場合、エンディング到達までにイヴの衣装は十数種類入手できました。

 衣装は設計図を探索で入手後、素材を消費して製作可能。素材は比較的入手しやすいので、衣装は序盤からどんどん入手していけます。衣装製作の必要素材が、ほかのアイテムの製作素材とは別なのも親切な作りですね。

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 衣装は基本的にどれを選んでも性能的な影響はない(スキンスーツのみバリアが無効化する)ので、好みで決めてOK。自分の場合も気分しだいで着せ替えながら進めていましたが、チャイナ服っぽい衣装の“ボタン”がとくにお気に入りでしたね。

 ほかにも、背中の露出度がおかしい水着や縦縞セーターなど、とにかくフェチズムを感じる衣装が多数用意されています。衣装集めは、ゲームを進めるうえでかなりのモチベーションになるはずです。

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 また収集要素としては、缶の収集が楽しめます。集めた数に応じてさまざまな恩恵を得られ、主に消費アイテムの所持数を増やすことが可能。缶を見つけたときのイヴのよすぎるリアクションにも注目です(笑)。

 缶は自販機を調べると出てくることもあれば、フィールド上に落ちていることも。一応缶の収集に役立つドローンの能力も開放できますが、すべてを集めるのはなかなか大変! とはいえ、すべての缶を収集したときの報酬である衣装が超セクシーなので、全部集めたくなりますね。

 ちなみに全体的なゲームボリュームは、自分の場合はストーリークリアまでに25時間前後といったところ。依頼や収集要素をどれだけこなすかでも変わるので、個人差は出そうです。

 ストーリークリア後、ニューゲームで始めるとハードモードおよび特別な衣装が開放されます。

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 多くの名作アクションゲームのいいところを集めて煮詰めて、非常に高いレベルでまとめたという印象の本作。アクションもストーリーも作り込みが素晴らしく、満足度が高めです。“死にゲー”的な楽しさがある割には難易度設定のおかげで間口が広いので、アクションゲームファンであれば幅広い層が楽しめると思います。

 最後にあえて不満……というか要望を書くとすれば、セクシー要素にこだわりを感じすぎるだけに、やはりフォトモードが欲しかったところですね。

 個人的には上記写真のように一部のボックスを開けているところが絶好のスクショチャンスだと思うので、ぜひアングルを変えてさまざまな写真を撮ってみたい!

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