井上喜久子さんの演じたアニメキャラクターの中から、アニメとゲームと声優さんをこよなく愛するライターが独断と偏見で選んだキャラクターベスト10をご紹介します。
17才(おいおい)でお馴染みの井上喜久子さんですが、その発端となる出来事や、17才教が出来たいきさつなどは、自叙伝『井上喜久子17才です「おいおい! 」』を読むとわかるので、気になる方はそちらでチェックしてみて下さいね。
17才(おいおい)でお馴染みの井上喜久子さんですが、その発端となる出来事や、17才教が出来たいきさつなどは、自叙伝『井上喜久子17才です「おいおい! 」』を読むとわかるので、気になる方はそちらでチェックしてみて下さいね。
井上喜久子さんが演じたアニメキャラクターベスト10
ふんわり優しい癒しボイスの女神やママは勿論、悪女に少年に老婆まで、なんでもござれな我らがお姉ちゃん。演技の幅もさることながら、17才(おいおい)の生き様を尊敬してやまない井上喜久子さんの、マイベスト10です。『サクラ大戦3』のロベリアなどはゲームキャラという事で、今回のランキングは対象外としました。それでも毎度、好きなキャラが多すぎてベスト10に入りきらない問題に頭を悩ませるランキング、いってみましょう!
1位:ベルダンディー『ああっ女神さまっ』
「はい、こちらお助け女神事務所でございます。ご用件はそちらで伺いますね。」
清く、優しく、美しい、まさに女神と言ってふさわしいベルダンディーは、お人よしが故に不幸すぎる主人公・森里螢一の元に、願いを叶えるために現れた女神です。その願いが「君の様な子に、ずっと側にいて欲しい」だった事により、彼と生活を共にし、お互いに惹かれ合う事になります。
誰に対しても慈愛の心を持ち、純粋さ故にちょっと天然な所もあり、螢一を想うあまり嫉妬心から力が暴走気味になってしまう事もありと、高潔さと可愛らしさを持ち合わせたキャラクターです。
そのキャラクター性にぴったりの、慈愛に満ちてどこか人間離れした神聖なものを感じさせる声で、冒頭の第一声を聴いた瞬間に心を奪われてしまいました。
喜久子さん自身も、ベルちゃんそのもののようなお人柄で、キャラと共に推せるという、奇跡のような巡り合わせを感じます。これからもその女神のようなお声を、ずっと聴かせて欲しいっ!
2位:エレクトラ『ふしぎの海のナディア』
「ずるいですわ、その言い方。もう、あなたを撃てないじゃないですか。」
ノーチラス号の頼れる副長、褐色の肌に金髪碧眼の美しい女性です。無口でちょっと怖い艦長のネモ船長と違い、普段は優しく面倒見の良いジャンのお姉さん的存在のエレクトラさんですが、物語中盤以降は、それだけじゃない複雑な心境を見せる大人の女性です。
筆者が視聴していたのは、主人公と同年代の時だったので、優しくて憧れのお姉さんだったエレクトラさんの本当の思いを知った時は、けっこうショッキングなものがありました。今になって思えばエレクトラさんは24歳の女性ですから、必死で気持ちを押し殺していた、とても大人びた人物だったのだなとしみじみ…。
22話は辛いですが、まだ17才として日も浅い喜久子お姉ちゃんの、愛憎渦巻く複雑な演技が光る素晴らしいエレクトラさん回です。
3位:天道かすみ『らんま1/2』
「早乙女のおじさま、すぐそーやってパンダのマネするの悪いクセですわ。」
筆者が“ほんわかおっとり系のおねえさんキャラ”好きになるきっかけとなったのが、かすみお姉ちゃんです。
メインヒロインで負けん気の強い三女のあかね、お金大好きな悪女的魅力がある次女のなびき、そんな個性強めな2人の妹ですら、最終的に逆らえない絶対的存在の優しいお姉ちゃん。戦闘力の強いキャラが多い本作で、戦闘力はないキャラなのに、ある意味最強。大好きです。
かすみお姉ちゃんも、喜久子さんと人間性に共通している気がします。愛称の“お姉ちゃん”も、かすみお姉ちゃんから来ているので、もはや同一人物…!
玄馬の事を“早乙女のおじさま”と呼ぶのも上品で素敵だし、「めっ!」って怒るのが可愛すぎます。
4位:アイナ・サハリン『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』
ジオン公国の名家のご令嬢であるアイナですが、自分を庇って後遺症の残る大けがをした兄に負い目を感じ、感情を押し殺して兄に忠実な人形のように生きる女性です。
しかし、主人公である連邦軍のシローと出会い、お互いに惹かれあっていきます。感情を殺していたキャラが、それを取り戻す展開が大好物なのですが、決断をした後のアイナは想像以上に行動力があり、とても美しくてかっこいいので驚きました。シローでなくても添い遂げたくなるってものです。
5位:マクロファージ『はたらく細胞』
おもしろくて勉強にもなるアニメ『はたらく細胞』。マクロファージは細菌などを白血球に分類される自然免疫の一種です。体内に侵入したウイルスや細菌を撃退する白血球のなかでも、殲滅能力が非常に高いのがマクロファージさん。そして、死滅させた異物からヘルパーT細胞に抗原掲示をして、体の免疫力を高める為の働きをしているのです。勉強になる~!
そんな戦闘力高めな、白いエプロンドレスに身を包んだ綺麗なお姉さん。あらあらうふふ系のおっとりキャラなのに、手にした強力な武器で異物をパワフルに叩きのめします。戦う際もその優雅な微笑みは変わらないので、ギャップにハートを撃ち抜かれます。
6位:風見みずほ『おねがい☆ティーチャー』
大人の魅力を醸しながらも、少女のような可愛らしさを持ち合わせた学校の先生です。みずほ先生の声は、個人的に井上喜久子さんのお声の中でも語尾の吐息の量がいつもより多めで、特に甘美な響きを感じ、ドキドキしてしまいます…。お相手の草薙桂くんの声も甘い声なので、この作品を見ると耳と胸がくすぐったくなります。
今でもポッ〇ーを食べると思い浮かべるのはみずほ先生。口癖の「最優先事項よ!」も忘れられません。
7位:パーム=シベリア『HUNTER×HUNTER』
キメラアント編に登場するパームは、物語が進む毎に印象が変わるキャラクターです。
初登場時はかなり怖いサイコな女性。ゴンとデートした時は美人なお姉さん。そして終盤では物語を見届ける美しい心の持ち主。立場と状況と共に、その声色も千変万化し、井上喜久子さん欲張りセット(アニメ編)キャラとなっています。ちなみにゲーム編なら『バディミッションBOND』のイズミ様です。
特にゴンとデート時の気分ジェットコースターな声の変わりっぷりが最高です。
そして、物語クライマックスでのメルエムとの会話での心に迫る演技…。何度見ても涙が止まらなくなります。
8位:砂川愛『俺物語!!』
「猛男に彼女なんかできるわけないじゃん! あんなむさくるしい巨大ゴリラに彼女なんか!!」
強面でガタイの良い猛男と、お菓子作りが好きな大和とのラブコメディ作品『俺物語!!』。少女漫画のヒーローとしては異色な見た目で話題になった剛田猛男。そんな猛男大親友のイケメン・砂川誠くんの姉で、実は猛男をずっと好きだったという美女が、砂川愛です。
ヒロインにとっては恋のライバルなのですが、猛男を好きな大和の気持ちをなんだかんだ応援してしまう優しい人です。
ずっと好きだったにも関わらず、冒頭のセリフのような悪口を言ってしまう所がツンデレ風味で良いです。
いつものふんわり“お姉ちゃん”ではなく、キツめの“姉さん”なキャラでの声がまた良いのです。
9位:パンター『セイバーマリオネットJ』
喜久子さんの演じる悪女の魅力に気づかせてくれたのが、こちらのパンターです。低めの声で口の悪いキャラクターを演じている事に、当時はとても驚いた記憶があります。
物語開始時では敵となる3人組のドールズの1人で、一人称は「オレ」褐色の肌に眼帯をした、非常にセクシーなビジュアルのキャラクターです。敵として登場していた頃はちょっとガサツな口調のパンターが苦手ではあったのですが、主人公・小樽くんの元に来てからの、実は恋愛にはちょっと奥手で可愛らしい一面にやられました。
10位:しまのさくら『しまじろう』シリーズ
10位はしまじろうのお母さん、さくらさんです。子供が小さい時に、親子ともどもお世話になりました。あまりにも優しい声で、母親なりたてで右も左もわからない筆者を導いてくれた先輩であり、育児に疲れた心を癒してくれるママ友のような存在です。個人的に思い入れが強すぎてすいません。
子供に歌を歌う優しいお母さんのキャラを知っていたおかげで、『バイオハザード ヴィレッジ』の“バイオ村であそぼ♪”を一層楽しめた気がします。
ほかにもこんなキャラも…
・タトラ『魔法騎士レイアース』…あらあらうふふ系お姉さん。双子の妹タータが久川綾さんボイスなので、女神様っファン的に嬉しい組み合わせ。
・母『有頂天家族』…タヌキ姿がとにかく可愛い! 人間体でのタカラジェンヌ風味とのギャップも見どころ。
・大空翼『キャプテン翼(3作目)』…珍しい元気いっぱいな少年ボイスは一聴の価値あり。
・グレイス・オコナー『マクロスF』…眼鏡の美人マネジャー。物語後半の鋭い声が最高です。
・グリズリーママ『しろくまカフェ』…作中で17才発言があってとっても嬉しい。
・KIKUKO『ミス・モノクローム -The Animation-』…憧れのスーパーアイドル。
・深森聖良『怪盗セイント・テール』…シスターキャラはイメージぴったりですが、意外と少ない。
・カルメン99『ガン×ソード』…頼れる姐御的なお姉さん。憧れ美ボディ。
・ルーン・ヴェーナス『神秘の世界エルハザード』…エルハザードの美しい王女。
・キャンティ『名探偵コナン』…悪女なスナイパー。
・ラスト『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』…鋭く色気のあるお声がまさに“色欲”
・半田あけ美『吸血鬼すぐ死ぬ』…半田の母。ロナルドのファンで見た目年齢17才ぐらい。
・司波深夜『魔法科高校の劣等生』…達也と深雪の母。見た目年齢17才ぐらい。
・セシル・クルーミー『コードギアス 反逆のルルーシュ』…この声のトーンの喜久子さんの君付け呼びが大好きです。
・山田菊乃『WORKING!!!』…お母さんだけど口下手すぎる無口なレアキャラ。意思疎通に取説が必要。
・セフィリア=アークス『BLACK CAT』…精鋭部隊のNo.1が美しい軍服の女性とか…大好きなやつ!
・ローザ・ロイヤル・アイビー『悲劇の元凶となる最強外道ラスボス女王は民の為に尽くします。』…予知能力を持った女王。井上喜久子さんと森川智之さんのお声の夫妻なので、作品を混同してはいけないと思いつつも『ファイヤーエムブレム』ファン的に嬉しくなりました。
・メルセデスド・モルセール『巌窟王』…フランスの古典文学を、目のくらむような映像と豪華声優陣で堪能できる作品。運命に振り回されるメルセデスが辛い。
・トミ『鬼滅の刃 無限列車編』…テレビアニメ版の1話に登場するお婆ちゃん。好きな声優さんが『鬼滅の刃』に出演されると、テンションがめちゃめちゃ上がりませんか?
・ペネロペのママ『うっかりペネロペ』…ペネロペのママ。
・ムーミンママ『ムーミン谷のなかまたち』…ムーミンのママ。
他にも本当に沢山の作品に出演されているので、紹介しきれないキャラクターのファンの方はごめんなさい! もっと詳しくおすすめ出来るように、日々アニメとゲームを追いかけ続けたい!
やはり、そのふんわり柔らかな声質から、女神・菩薩・聖女・お姉ちゃん・お母さんキャラのイメージがありますね。そしてたまに、そのイメージからひねりを利かせたり、逸脱したキャラのお声をされている時は、演技の幅の広さに脱帽します。ゲームだと『メタルギアソリッド3』のザ・ボスの固くて鋭いナイフのような硬派な声もかっこよくて痺れますよね~!
冒頭でおすすめした自叙伝も、ランキングのキャラを演じた際のエピソードなど、とても興味深い内容になっています。文章からも優しく、人を笑顔にしようという素晴らしいお人柄が伝わってきます。そして演じたキャラに負けないぐらい眼福グラビアページがあります…。美脚すぎる…。永遠の17才…。