サッカーを題材にしたスポーツ育成シミュレーション最新作『プロサッカークラブをつくろう!2026(サカつく2026)』(セガ)がPlayStation 4、PlayStation 5、iOS/Android、Steam、Google Play Games on PCにて好評配信中です。
本記事ではそんな『サカつく2026』を作り上げている久井克也プロデューサーに加え、過去の『サカつく』シリーズを形作った“レジェンド”山田理一郎氏と鈴木信宏氏をお招きし、懐かしい思い出から最新作に込められた想いまで語り尽くしていただきました。
本記事ではそんな『サカつく2026』を作り上げている久井克也プロデューサーに加え、過去の『サカつく』シリーズを形作った“レジェンド”山田理一郎氏と鈴木信宏氏をお招きし、懐かしい思い出から最新作に込められた想いまで語り尽くしていただきました。
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索引
閉じる『サカつく』のレジェンド2名と現プロデューサーが集結
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サッカークラブの経営と選手の育成をテーマにしたシミュレーションゲームであり、ジャンルそのものを開拓したシリーズ、『プロサッカークラブをつくろう!』(『サカつく』)。
30年に及ぶシリーズの歴史は、クリエイターたちが注いだ情熱の系譜でもあると言えるでしょう。
今回、電撃オンラインでは、シリーズの歴史に深く関わってきた3人のキーパーソンをお呼びすることとなりました。
1人は最新作『サカつく2026』のプロデューサーとしてシリーズの現在と未来を背負っている久井克也氏。また、『サカつく』の黎明期からシリーズを支え、今日まで続く試合部分の根幹を築き上げた鈴木信宏氏。そして、『サカつく』にJリーグの熱狂的なカルチャーを注入してシリーズの中興期を創出した山田理一郎氏です。
今回の鼎談は、ドリームキャスト時代の知られざる開発秘話から、思わぬ展開となっていたシリーズの裏話、そして「サポーター教育」と称して当時は若手スタッフだった久井氏をJリーグの応援席へと送り込んだ伝説的エピソードまで多岐にわたることとなりました。
今だからこそ語れる話も満載でお送りする、『サカつく』30年の系譜が語られています。
黎明期から転換期へ。『サカつく』の歴史と共に歩んだ証言
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――本日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。
久井
よろしくお願いいたします。
『サカつく2026』のプロデューサーをしている久井克也と申します。
――それでは、久井さん以外のお2人に、電撃の読者に向けて『サカつく』歴を振り返る形で、自己紹介をお願いできますか?
『サカつく2026』のプロデューサーをしている久井克也と申します。
――それでは、久井さん以外のお2人に、電撃の読者に向けて『サカつく』歴を振り返る形で、自己紹介をお願いできますか?
鈴木
直接的なゲーム開発での関わりで言うと、自分が一番古いですかね? PS2で出た『サカつく3(J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう! 3)』に初期から関わっています。
『サカつく』シリーズは、セガサターンで96年に『サカつく1(J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!)』と97年に『サカつく2(J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!2)』を発売していて、その後の99年にドリームキャスト版の完全新作『サカつく3(J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう! 3)』を作ろうとなりました。そのタイミングで鈴木は入社になりました。結局はハード事業を撤退し、PS2で販売することとなった、といったかたちです。
『サカつく』シリーズは、セガサターンで96年に『サカつく1(J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!)』と97年に『サカつく2(J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!2)』を発売していて、その後の99年にドリームキャスト版の完全新作『サカつく3(J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう! 3)』を作ろうとなりました。そのタイミングで鈴木は入社になりました。結局はハード事業を撤退し、PS2で販売することとなった、といったかたちです。
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山田
自分もその頃にセガに入ったと思ったら、スマイルビットというセガの開発子会社にまず行く形になりまして、それが『サカつく』を作っているところだったんですよ。
当時はインターネット黎明期なのですが、若手のころはみなさんからのお便りを整理して、それをシェアするという業務をまずやっていました。
僕はずっと『サカつく』はもちろん、サッカー自体がすごく好きだったんです。メールを読んでいると、すごい情熱の込めたものが送られてくるんですね。
例えば、『特大号2(サカつく特大号2 J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!)』が出たときに、発売日に怒りのメールが届いたんですよ。
「俺の地元がない! お前らにこの気持ちがわかるか」と。
「俺は発売日に会社で休みを取って『サカつく』を始めたんだぞ」と。にもかかわらず、「俺の地元がない」という内容でした。
これは大変なことだと思って、当時のディレクターに連絡して、すぐにBバージョンを用意しました。当時はネットを通じてパッチという時代ではなかったですから。
――それはシンプルなミスだったんですか?
当時はインターネット黎明期なのですが、若手のころはみなさんからのお便りを整理して、それをシェアするという業務をまずやっていました。
僕はずっと『サカつく』はもちろん、サッカー自体がすごく好きだったんです。メールを読んでいると、すごい情熱の込めたものが送られてくるんですね。
例えば、『特大号2(サカつく特大号2 J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!)』が出たときに、発売日に怒りのメールが届いたんですよ。
「俺の地元がない! お前らにこの気持ちがわかるか」と。
「俺は発売日に会社で休みを取って『サカつく』を始めたんだぞ」と。にもかかわらず、「俺の地元がない」という内容でした。
これは大変なことだと思って、当時のディレクターに連絡して、すぐにBバージョンを用意しました。当時はネットを通じてパッチという時代ではなかったですから。
――それはシンプルなミスだったんですか?
山田
市町村統廃合があったタイミングで、それを受けてデータを整理したときに、うっかり該当の地域を削ってしまったという顛末でした。
チェック漏れが発生してしまって、そのまま発売されてしまったわけですね。
でも、そのときにあらためて『サカつく』ユーザーの熱を感じたことを今でも覚えています。
ただ、ドリームキャスト時代はセガサターン版よりは売れ行きが良くなくて、『サカつく』に対する会社からの評価は低くなってしまっていました。
チェック漏れが発生してしまって、そのまま発売されてしまったわけですね。
でも、そのときにあらためて『サカつく』ユーザーの熱を感じたことを今でも覚えています。
ただ、ドリームキャスト時代はセガサターン版よりは売れ行きが良くなくて、『サカつく』に対する会社からの評価は低くなってしまっていました。
鈴木
それで、そのドリームキャスト版をPS2に移植した『サカつく』がまず出ることになります。
山田
ドリームキャストの『特大号2』をほぼそのまま移植しただけの『サカつく2002(サカつく2002 J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!)』になります。そんな作りなので、「別にたいして売れないだろう」と、みんな思っていたんですよ。
でも、そうではなかった。『サカつく』は、そもそも本当に多くの人がプレイしていた作品だったんですよ。
僕らが大学生の頃、みんながかなりやり込んでいたゲームだったわけなんです。ドリームキャストを持っていないから買わなかっただけだったので、PS2で発売したらすごく売れたわけです。
「ただの移植なのにすごい売れているんだけど」という話が忘年会で出ていたのを覚えています。
最初のサターン版の、とくに『2』が一番売れていたんですが、それに次ぐ売れ行きになったと記憶しています。
で、『サカつく2002』が売れたぞと社内で盛り上がっている、まさにそのときに『サカつく3』を作っていたのが、この鈴木ということです。
でも、そうではなかった。『サカつく』は、そもそも本当に多くの人がプレイしていた作品だったんですよ。
僕らが大学生の頃、みんながかなりやり込んでいたゲームだったわけなんです。ドリームキャストを持っていないから買わなかっただけだったので、PS2で発売したらすごく売れたわけです。
「ただの移植なのにすごい売れているんだけど」という話が忘年会で出ていたのを覚えています。
最初のサターン版の、とくに『2』が一番売れていたんですが、それに次ぐ売れ行きになったと記憶しています。
で、『サカつく2002』が売れたぞと社内で盛り上がっている、まさにそのときに『サカつく3』を作っていたのが、この鈴木ということです。
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鈴木
試合の部分はバグが中々直らず本当に苦労しました。試合を見ていたら、なぜか監督が走り回ったりしているんですよ……。
これがまあよくあるエラーで、データセット上の1番上にセットされる監督のモデルデータが表示されちゃうんですね。
だからスーツのキャラが走り回っているというひどい絵面が繰り返されることに……(苦笑)。
これがまあよくあるエラーで、データセット上の1番上にセットされる監督のモデルデータが表示されちゃうんですね。
だからスーツのキャラが走り回っているというひどい絵面が繰り返されることに……(苦笑)。
山田
そのあとに、『サカつく04(J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう! '04)』が出て、『ヨーロッパチャンピオンシップ(プロサッカークラブをつくろう! ヨーロッパチャンピオンシップ)』が出ました。
『サカつく04』の育成部分はバージョンアップしていましたけど、そこまで大きな改変はありませんでした。
このあと2007年に『サカつく5(J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう! 5)』が発売されて、僕が2009年の『サカつく6(J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう! 6 Pride of J)』、そして2011年の『サカつく7(J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!7 EURO PLUS)』でプロデューサーになる流れです。
『サカつく04』の育成部分はバージョンアップしていましたけど、そこまで大きな改変はありませんでした。
このあと2007年に『サカつく5(J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう! 5)』が発売されて、僕が2009年の『サカつく6(J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう! 6 Pride of J)』、そして2011年の『サカつく7(J.LEAGUE プロサッカークラブをつくろう!7 EURO PLUS)』でプロデューサーになる流れです。
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「サッカーカルチャーを知っている人」が作ったゲームへの変化
――シリーズの流れが『6』から大きく変わったのを覚えていますし、驚きもしました。
山田
そうでしょうね。そもそも当時のゲーム会社にサッカーを知っている人や、実際にサッカーをしていた人はまずセガにいないですし、ゲーム業界的にも少なかったと思います。
僕自身は『サカつく3』から開発に参加したのですが、当時は『パンツァードラグーン』というゲームを作っていました。これがめちゃくちゃ大変だったんですけど、それが終わる頃に当時のプロデューサーの川越さん(川越隆幸氏)から、「『サカつく』を手伝ってくれ」と言われたのです。
「何をやればいいんですか?」と聞いたら、「サッカーをわかるやつがおらんから、プロフィールコメントを書いてくれ」と言われました。
昔の『サカつく』では、選手がリストアップされたときなどにプロフィールコメントが出るんですよ。それをファンの方も楽しみにしてくださっていたのです。
――ああ、固有コメントですね。ありましたね。
僕自身は『サカつく3』から開発に参加したのですが、当時は『パンツァードラグーン』というゲームを作っていました。これがめちゃくちゃ大変だったんですけど、それが終わる頃に当時のプロデューサーの川越さん(川越隆幸氏)から、「『サカつく』を手伝ってくれ」と言われたのです。
「何をやればいいんですか?」と聞いたら、「サッカーをわかるやつがおらんから、プロフィールコメントを書いてくれ」と言われました。
昔の『サカつく』では、選手がリストアップされたときなどにプロフィールコメントが出るんですよ。それをファンの方も楽しみにしてくださっていたのです。
――ああ、固有コメントですね。ありましたね。
山田
『サカつく3』のものは僕が書いたんです。
実際に自分が『サカつく』に関わるようになってから、いろいろな仕掛けをしましたね。例えば、今も登場している架空選手のアンタンシェンなど、お買い得の良い選手みたいなのを用意したり。
世界中でサッカーをやっていて、どこかに思わぬ好選手がいるといったようなことも、サッカーの世界の面白さ。それを表現したいというのがありました。
実際にそういう選手が見つけられたら安い移籍金で取れて、大活躍して……というようなことをゲームでできたらすごく楽しいのかな、と思ったのです。
――そういうのはプレイヤー体験としても、大きな快感があったと思います。
実際に自分が『サカつく』に関わるようになってから、いろいろな仕掛けをしましたね。例えば、今も登場している架空選手のアンタンシェンなど、お買い得の良い選手みたいなのを用意したり。
世界中でサッカーをやっていて、どこかに思わぬ好選手がいるといったようなことも、サッカーの世界の面白さ。それを表現したいというのがありました。
実際にそういう選手が見つけられたら安い移籍金で取れて、大活躍して……というようなことをゲームでできたらすごく楽しいのかな、と思ったのです。
――そういうのはプレイヤー体験としても、大きな快感があったと思います。
山田
そしてそれは、別に非現実的な話でもないわけです。
例えば、昔のトヨタカップ(過去に存在した欧州王者と南米王者によるクラブ世界一決定戦。中立地の日本で開催していた)、あるいは最近のクラブワールドカップを観ていても、南米のチームの選手がすごく印象的だったのです。
名前すら聞いたことないような選手が、信じられないくらい上手かったりする。そのため、ゲームでもそういうの仕込んでいたというわけです。
そして、そういうことが今の『サカつく2026』にも引き継がれている。自分にとって、ちょっとうれしいことなんです。
例えば、昔のトヨタカップ(過去に存在した欧州王者と南米王者によるクラブ世界一決定戦。中立地の日本で開催していた)、あるいは最近のクラブワールドカップを観ていても、南米のチームの選手がすごく印象的だったのです。
名前すら聞いたことないような選手が、信じられないくらい上手かったりする。そのため、ゲームでもそういうの仕込んでいたというわけです。
そして、そういうことが今の『サカつく2026』にも引き継がれている。自分にとって、ちょっとうれしいことなんです。
久井
架空選手については、『サカつく2026』で登場させる際に、さまざまな意見をいただき、いまだに人気な要素であることを、改めて感じました!
――選手に個性があって、ある種のキャラクター性を持たせているのは『サカつく』の特徴ですよね。
――選手に個性があって、ある種のキャラクター性を持たせているのは『サカつく』の特徴ですよね。
山田
『サカつく04』と『サカつく6』で油野茂一というライバルを出しました。もともとライバルクラブは設定されてはいたんですが、とくに色は付いていなかったんです。
当時、チェルシー(イングランドの強豪クラブ)のオーナーだった大富豪のアブラモビッチが大きなお金を投入して話題になっていたころで、そういうカルチャーを取り入れたキャラを作ろう、と。
そういう遊びはいろいろと入れていましたよね。それもあって、オリジナルの選手やキャラクターはなぜか心に残るというのもあると思います。
初期の頃からの架空選手はいますよね。河本鬼茂とかはやっぱりキャラが立っているし、矢野竜馬とかも思い出しますね。
当時、チェルシー(イングランドの強豪クラブ)のオーナーだった大富豪のアブラモビッチが大きなお金を投入して話題になっていたころで、そういうカルチャーを取り入れたキャラを作ろう、と。
そういう遊びはいろいろと入れていましたよね。それもあって、オリジナルの選手やキャラクターはなぜか心に残るというのもあると思います。
初期の頃からの架空選手はいますよね。河本鬼茂とかはやっぱりキャラが立っているし、矢野竜馬とかも思い出しますね。
サポーターの中に新人を送り込み、カルチャーを体感
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――山田さんが本格的に陣頭に立ったのが『6』や『7』ですよね。
山田
そうですね。サッカーカルチャー的に言うと、1993年にJリーグが立ち上がってから日本サッカーが伸びていくタイミングで作っていたのが『サカつく』です。
ただ、『6』、『7』が出る2010年前後くらいになると、もう日本のサッカーカルチャー自体がまるで違ってきているんですよ。自分が作るとなったときに、「今のサッカーカルチャーをゲームの中に入れていく」ということに、まずは取り組みました。
それが尖りすぎているとサッカーをわからない人にはプレイしてもらえなくなってしまう。そのバランスを取りながらコンテンツを作りました。
その頃に(このインタビューを担当した)川端暁彦さんとも初めてお会いしましたよね。サッカーのコアな人たちが集まるところにいろいろと顔を出してコネクションを作りながらやりました。
――当時、『サカつく』のクリエイターは、こんなにサッカーが大好きな人なのかと驚いたのを覚えています。
ただ、『6』、『7』が出る2010年前後くらいになると、もう日本のサッカーカルチャー自体がまるで違ってきているんですよ。自分が作るとなったときに、「今のサッカーカルチャーをゲームの中に入れていく」ということに、まずは取り組みました。
それが尖りすぎているとサッカーをわからない人にはプレイしてもらえなくなってしまう。そのバランスを取りながらコンテンツを作りました。
その頃に(このインタビューを担当した)川端暁彦さんとも初めてお会いしましたよね。サッカーのコアな人たちが集まるところにいろいろと顔を出してコネクションを作りながらやりました。
――当時、『サカつく』のクリエイターは、こんなにサッカーが大好きな人なのかと驚いたのを覚えています。
山田
そんなことをやる人間はなかなかいないと思いますけど(笑)。
それは『サカつく』が始まった時点では、日本で暮らす人にとってサッカーが身近なものではなかったということの裏返しでもあると思うんです。ただ、今はサッカーカルチャーが生活に根付いていて、若者は普通に日本にサッカーがあることを受容しています。そういう中で『サカつく』の考え方も変化していったということですね。
そして、久井はその『サカつく6』のときに新人で入ってきた男です。
それは『サカつく』が始まった時点では、日本で暮らす人にとってサッカーが身近なものではなかったということの裏返しでもあると思うんです。ただ、今はサッカーカルチャーが生活に根付いていて、若者は普通に日本にサッカーがあることを受容しています。そういう中で『サカつく』の考え方も変化していったということですね。
そして、久井はその『サカつく6』のときに新人で入ってきた男です。
久井
そうなんです。当時は本当に何もわかっていなかったです……。
『サカつく』というタイトルはもちろん知っていましたが、サッカーについての知識は全然ない状態でした。
『サカつく』というタイトルはもちろん知っていましたが、サッカーについての知識は全然ない状態でした。
山田
まったくサッカーのことを知らない、と。
今サッカーを支えている、応援している人たちの世界を理解していない人が、「これがサッカーのゲームです」と作れるわけがないのですね。
そのため、まずは横浜F・マリノスのサポーターの方にお願いして、久井ともう1人の若手をJリーグのスタジアムのゴール裏(主にチームを応援する席)へ行かせることにしたんです。
ゴチャゴチャと僕が言うより、現場に立つことで伝わるもの、理解できるものが絶対にありますからね。
今サッカーを支えている、応援している人たちの世界を理解していない人が、「これがサッカーのゲームです」と作れるわけがないのですね。
そのため、まずは横浜F・マリノスのサポーターの方にお願いして、久井ともう1人の若手をJリーグのスタジアムのゴール裏(主にチームを応援する席)へ行かせることにしたんです。
ゴチャゴチャと僕が言うより、現場に立つことで伝わるもの、理解できるものが絶対にありますからね。
久井
確かキックオフが昼過ぎだったんですけど、朝7時に集合と言われました(笑)。本当に何もわかっていないので、少し怖かったのも覚えていますね。
「まずは肌でサッカーを感じてこい」という話しで、川崎フロンターレ、FC東京、あとFC岐阜のスタジアムや、ベガルタ仙台の試合にも行かせてもらいました。
「まずは肌でサッカーを感じてこい」という話しで、川崎フロンターレ、FC東京、あとFC岐阜のスタジアムや、ベガルタ仙台の試合にも行かせてもらいました。
山田
本当は全クラブに行かせたかったのですが、さすがにそれは無理でした(笑)。
ですが、『サカつく6』はそういうサポーターのカルチャーを取り込もうというコンセプトを、ある程度実現できたと思います。
「サポーターカンファレンスがあるサッカーゲーム」はそれまでになかったかなと。Jリーグを好きな人たちが「このゲームは自分たちのことをわかっている人たちが作っているんだ」というのを感じて欲しかったのです。
サポーターの考え方自体をゲームに組み込むというのも、僕がやっていました。本来であればプロデューサーのやることではないんですけどね(笑)。ですが、ディレクターもゲームデザインも全部兼任みたいな形でしたから。
ですが、『サカつく6』はそういうサポーターのカルチャーを取り込もうというコンセプトを、ある程度実現できたと思います。
「サポーターカンファレンスがあるサッカーゲーム」はそれまでになかったかなと。Jリーグを好きな人たちが「このゲームは自分たちのことをわかっている人たちが作っているんだ」というのを感じて欲しかったのです。
サポーターの考え方自体をゲームに組み込むというのも、僕がやっていました。本来であればプロデューサーのやることではないんですけどね(笑)。ですが、ディレクターもゲームデザインも全部兼任みたいな形でしたから。
久井
クラブの経営の中でも、Jリーグのチームならではの特殊なイベントやプロモーションを入れていましたよね。
そこは今回の『サカつく2026』にも受け継がせてもらっています。
そこは今回の『サカつく2026』にも受け継がせてもらっています。
山田
あ、入っていたよね。それはちょっとうれしかったな。
久井はそのときに入ってもらったわけです。『サカつく』だけに携わっていたわけではないのですが、やはり『サカつく』シリーズのことをわかってくれているし、サッカーのカルチャーも感じてくれている男なんですよ。その流れから彼自身がファジアーノ岡山のサポーターになりましたからね。
『サカつく』をしっかり作るのであれば、そういうものも含めて理解している人がいないとダメですし、カルチャーをしっかりと継承していく必要があると思っていました。
それで言うと、久井が今こうやって頑張ってくれているのは、『サカつく』シリーズにとってはすごくいいことだと思っています。
久井はそのときに入ってもらったわけです。『サカつく』だけに携わっていたわけではないのですが、やはり『サカつく』シリーズのことをわかってくれているし、サッカーのカルチャーも感じてくれている男なんですよ。その流れから彼自身がファジアーノ岡山のサポーターになりましたからね。
『サカつく』をしっかり作るのであれば、そういうものも含めて理解している人がいないとダメですし、カルチャーをしっかりと継承していく必要があると思っていました。
それで言うと、久井が今こうやって頑張ってくれているのは、『サカつく』シリーズにとってはすごくいいことだと思っています。
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久井
だって、僕の原体験がこの『サカつく6』ですからね。
ただ、当時からまた時代が変わってきていて、新しくしないといけない部分もあるわけです。受け継ぐ部分との配分ですよね。
例えばJリーグばっかりにコミットするわけではない部分など、ある程度バランスを考えながら今回は進めていきました。
ただ、当時からまた時代が変わってきていて、新しくしないといけない部分もあるわけです。受け継ぐ部分との配分ですよね。
例えばJリーグばっかりにコミットするわけではない部分など、ある程度バランスを考えながら今回は進めていきました。
鈴木
山田は熱い魂でグイグイ進めていくタイプですが、久井はまたベクトルが違うタイプなんです。
調整や誠実な対応がうまいタイプなんですけど、山田の無茶ぶりを久井が頑張って実現させて、というのは当時にも見られましたね。
調整や誠実な対応がうまいタイプなんですけど、山田の無茶ぶりを久井が頑張って実現させて、というのは当時にも見られましたね。
山田
現場に出してみると、わかるじゃないですか。
そこで観たものをどう捉えて、どういうアウトプットにつなげていけるか。その点、久井はすごくよくやってくれていました。
だから僕としては久井にもっとやらせてみたいと思って、『7』でディレクターに任命しましたね。
そこで観たものをどう捉えて、どういうアウトプットにつなげていけるか。その点、久井はすごくよくやってくれていました。
だから僕としては久井にもっとやらせてみたいと思って、『7』でディレクターに任命しましたね。
山田
そのあと、僕はアプリの『プロサッカークラブをつくろう!ロード・トゥ・ワールド(RTW)』を作ることになりました。
久井に伝えたかったことでもあるんですけど、『サカつく』はいわゆるゲーム好きが遊んでいるゲームとは少し違った部分があって、でもサッカーを知らない人でもプレイできるゲームという特殊なシリーズです。
『つくろう』シリーズが好きな人の特徴を作り手がわかっていないといけない。そのため『RTW』では、途中までできたものを全部一回作り直しているんですよ。
久井に伝えたかったことでもあるんですけど、『サカつく』はいわゆるゲーム好きが遊んでいるゲームとは少し違った部分があって、でもサッカーを知らない人でもプレイできるゲームという特殊なシリーズです。
『つくろう』シリーズが好きな人の特徴を作り手がわかっていないといけない。そのため『RTW』では、途中までできたものを全部一回作り直しているんですよ。
久井
これはちょっと恥ずかしい話でもあるのですが、僕も同じことをやっています。
「そばで見ていたんだから学べよ」と言われてしまうかもしれませんが、今回の『サカつく2026』も完成まで決して平たんな道のりではありませんでした。
『サカつく』を好きな人はスタッフにもいます。むしろそういう人を集めたつもりでしたが、開発中にできあがったものが新規性を取り入れすぎたり、リアルなサッカーの世界を落とし込もうと考えすぎたあまり、「これははたして『サカつく』なのだろうか?」と思うようなアウトプットになっていました。
開発としては新しいものを表現したいという想いがつねにあり、それはもちろん大切ですし尊重するのですが、一方でシリーズものとして守らねばならない部分もある。ここのバランスをどう差配するかが自分の役割でもあったので、苦慮した結果まさに僕も同じで、「全部やり直したほうがいい」という流れを一度行うことになりました。
これについては開発の責任というよりも、変えてもいいところと変えてはいけないところを、しっかりと言語化して目線合わせできていなかった企画者である自分自身の責任だと反省している部分ではあります。
「そばで見ていたんだから学べよ」と言われてしまうかもしれませんが、今回の『サカつく2026』も完成まで決して平たんな道のりではありませんでした。
『サカつく』を好きな人はスタッフにもいます。むしろそういう人を集めたつもりでしたが、開発中にできあがったものが新規性を取り入れすぎたり、リアルなサッカーの世界を落とし込もうと考えすぎたあまり、「これははたして『サカつく』なのだろうか?」と思うようなアウトプットになっていました。
開発としては新しいものを表現したいという想いがつねにあり、それはもちろん大切ですし尊重するのですが、一方でシリーズものとして守らねばならない部分もある。ここのバランスをどう差配するかが自分の役割でもあったので、苦慮した結果まさに僕も同じで、「全部やり直したほうがいい」という流れを一度行うことになりました。
これについては開発の責任というよりも、変えてもいいところと変えてはいけないところを、しっかりと言語化して目線合わせできていなかった企画者である自分自身の責任だと反省している部分ではあります。
山田
そうだったのか。でも、そうなりがちなのはわかる。
久井
今はリバイバル文化というか、かつてのIPを再発掘して利用することを各社が進めていると思います。
それはセガも同じなんですが、そもそもそのIPの魅力がなんで、どこを現代に向けて調整すべきか、そしてこれだけは大事だというところをわかっていないといけない。わかっている人がやらないといけないんです。そうでないと、結局はファンがついてこないんですよね。
――「名前使ってるだけか」みたいな感じになっちゃったりもしますからね。
それはセガも同じなんですが、そもそもそのIPの魅力がなんで、どこを現代に向けて調整すべきか、そしてこれだけは大事だというところをわかっていないといけない。わかっている人がやらないといけないんです。そうでないと、結局はファンがついてこないんですよね。
――「名前使ってるだけか」みたいな感じになっちゃったりもしますからね。
久井
もちろん、難しい作業ではあるのですが、リーダーがそこは頑張ってやらないといけないと思います。
今回ユーザーから、「家庭用のゲームにはこういう機能があったのに、なんで今回はないんですか」とコメントが来ました。1つずつ向き合っていきつつ、ただフリートゥプレイのゲームでもあるので、そのバランスも取りながら制作、運営を進めています。
今回ユーザーから、「家庭用のゲームにはこういう機能があったのに、なんで今回はないんですか」とコメントが来ました。1つずつ向き合っていきつつ、ただフリートゥプレイのゲームでもあるので、そのバランスも取りながら制作、運営を進めています。
『サカつく』を受け継いだゲームだと感じた『サカつく2026』
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――実際に『サカつく』の最新版(2026)をプレイされて感触はいかがでしたか?
山田
まず、チュートリアルが長いな、と(笑)。
ただ、そのあと実際にプレイしてみると、『サカつく』でしたね。『6』や『7』とかの流れを直接汲んでくれているというか、久井が作っていた『サカつく』をベースにして作られているんだなと、まず思いました。
『サカつく』は『フットボールマネージャー』とは違って、やっぱりクラブを育成していくロマンのゲームなんですよ。もちろんそれはファンタジーとも言えるのですが、ファンタジーとリアリティーのラインを決めて表現するゲーム。
ちょっと誇張するけど、決して誇張しすぎないようにラインを設定するのが大事で、この感覚は簡単に言語化できるものではないと感じています。まず、そこは頑張って調整しているなと思いましたね。
変な話に聞こえるかもしれませんが、サッカーを知らない人であっても、なんとなく進めているだけでもチームは前に進んでいけて、なんかどんどん楽しくなってくるのが『サカつく』では大事なんですよ。
そこはうまく守りながら作れている思いました。もちろん、評価は僕らが出すものではなくて、ユーザーさんの評価がすべてですけどね。
ただ、ユーザーさんが楽しんでくれているみたいで、今は数字も好調と聞いています。それは本当に、すごく良かったです。
ただ、そのあと実際にプレイしてみると、『サカつく』でしたね。『6』や『7』とかの流れを直接汲んでくれているというか、久井が作っていた『サカつく』をベースにして作られているんだなと、まず思いました。
『サカつく』は『フットボールマネージャー』とは違って、やっぱりクラブを育成していくロマンのゲームなんですよ。もちろんそれはファンタジーとも言えるのですが、ファンタジーとリアリティーのラインを決めて表現するゲーム。
ちょっと誇張するけど、決して誇張しすぎないようにラインを設定するのが大事で、この感覚は簡単に言語化できるものではないと感じています。まず、そこは頑張って調整しているなと思いましたね。
変な話に聞こえるかもしれませんが、サッカーを知らない人であっても、なんとなく進めているだけでもチームは前に進んでいけて、なんかどんどん楽しくなってくるのが『サカつく』では大事なんですよ。
そこはうまく守りながら作れている思いました。もちろん、評価は僕らが出すものではなくて、ユーザーさんの評価がすべてですけどね。
ただ、ユーザーさんが楽しんでくれているみたいで、今は数字も好調と聞いています。それは本当に、すごく良かったです。
鈴木
自分はまだやれていないんですけど、時間を見つけてやりたいですね。イングランドのプレミアリーグが好きなので、そこでやりたいです。
ただ、イングランドは難易度がすごく高いということだけは知っています(笑)。
ただ、イングランドは難易度がすごく高いということだけは知っています(笑)。
久井
はい、2部のクラブからやると大変だと思います。ただ、プレミアリーグの強豪でプレイするぶんには、そうでもないと思います。
僕がいちからプレイするとなると、やはり地元でやりたい気持ちもあります。
僕がいちからプレイするとなると、やはり地元でやりたい気持ちもあります。
山田
僕はサンフレッチェ広島でプレイしたい。やっぱり好きだから。
ただ昔の広島は「J2に落ちるかも」というギリギリのチームで、若手が中心でした。そして、選手もお金のあるクラブに引き抜かれていくという状況のほうが、ゲームとしてはやりがいがありましたね(笑)。
そもそも僕は“海外厨”(海外サッカーファンを指す俗称)だったんです。WOWOWで放映されていた海外サッカーが大好きでした。でも、久保竜彦さんのプレイを観たときから、もう広島のファンになりました。
今やスタジアムも立派になったんですけど、そうじゃないスタジアムを立派なサッカー専用スタジアムに変えるというのもゲームならではだったんですよね。でも現実がそうなってしまったので(笑)。
そう考えると、やはり『サカつく』はロマンなんですよね。そこにユーザーの体験としての面白さもあると思います。
ただ昔の広島は「J2に落ちるかも」というギリギリのチームで、若手が中心でした。そして、選手もお金のあるクラブに引き抜かれていくという状況のほうが、ゲームとしてはやりがいがありましたね(笑)。
そもそも僕は“海外厨”(海外サッカーファンを指す俗称)だったんです。WOWOWで放映されていた海外サッカーが大好きでした。でも、久保竜彦さんのプレイを観たときから、もう広島のファンになりました。
今やスタジアムも立派になったんですけど、そうじゃないスタジアムを立派なサッカー専用スタジアムに変えるというのもゲームならではだったんですよね。でも現実がそうなってしまったので(笑)。
そう考えると、やはり『サカつく』はロマンなんですよね。そこにユーザーの体験としての面白さもあると思います。
久井
どこまでリアルにするかという話にも通じるんですけど、選手の獲得に関するゲームシステムも、現実に寄せるかどうかは迷いどころでした。
自分が開発チームに一度作り直しをお願いしたバージョンが、まさにリアルな移籍市場を再現しようとしたものだったんです。そうなると、移籍のタイミングは年に夏と冬の2回だけになってしまう。選手獲得の遊びが限定されてしまうわけです。それはゲーム体験としておもしろいのか、という……。
自分が開発チームに一度作り直しをお願いしたバージョンが、まさにリアルな移籍市場を再現しようとしたものだったんです。そうなると、移籍のタイミングは年に夏と冬の2回だけになってしまう。選手獲得の遊びが限定されてしまうわけです。それはゲーム体験としておもしろいのか、という……。
山田
だって、選手を取るところが一番楽しいからね。
久井
あとすごく意識したのは、イベントドラマのシーン部分の作り方です。例えば、Xでバズっていたのが、ハーランドが日本にやってきて、みちのくダービー(ベガルタ仙台とモンテディオ山形の東北対決。非常に熱く盛り上がることで知られる)で、ハーランドが「緊張しちゃう」とか語っていたイベントです。
ああいうのはやっぱり、『サカつく』っぽいなと思っています。ああいうノリは『6』や『7』の頃から変わっていないですし、『サカつく』らしさの1つだと思っています。
ああいうのはやっぱり、『サカつく』っぽいなと思っています。ああいうノリは『6』や『7』の頃から変わっていないですし、『サカつく』らしさの1つだと思っています。
山田
先ほども出た『フットボールマネージャー』は、より現実的なサッカーのシミュレーターとして作られているんです。そこが『フットボールマネージャー』のコンセプトだからそれでいい。ただ、『サカつく』はやはり“ゲーム”であることを大事にしないといけません。
サッカーチームを運営するロマンをどう体感してもらうか、どう用意するかというのは、『サカつく』を作るうえでのポイントだと思っています。サッカーが、そしてスポーツが持っているドラマ性を体感する楽しさが『サカつく』にはあると考え、実際にサッカー界で起こりそうなことを実装しようよと話をして、『6』からはイベントを大幅に増やしました。
サッカーチームを運営するロマンをどう体感してもらうか、どう用意するかというのは、『サカつく』を作るうえでのポイントだと思っています。サッカーが、そしてスポーツが持っているドラマ性を体感する楽しさが『サカつく』にはあると考え、実際にサッカー界で起こりそうなことを実装しようよと話をして、『6』からはイベントを大幅に増やしました。
久井
だからこそ『サカつく』は、サッカーを知らない人でも楽しめるんだとも思います。今回はターゲットを海外に据えるという話も出たのですが、最終的にはそこは変えないでいいと判断しました。
山田
そこはなかなか簡単じゃないですよね。
とくにヨーロッパは昔から『サカつく』のような作品がたまに出るのですが、あまり受けてはいないので。
とくにヨーロッパは昔から『サカつく』のような作品がたまに出るのですが、あまり受けてはいないので。
久井
今作は、日本以外では特に香港では受けがいいです。インドネシアやタイもユーザー数が伸びています。そうした意味ではアジアでの広がりは実感しているところです。
山田
オイルマネーを持っている中東のチームがビッグスターを集めることが、現実のサッカー界でも起きているじゃないですか。
こういう事例も『サカつく2026』に取り込んで、アジアのサッカー自体を盛り上げられたら面白そうですね。
こういう事例も『サカつく2026』に取り込んで、アジアのサッカー自体を盛り上げられたら面白そうですね。
『サカつく』のさらなる発展を目指して
――世界市場を意識する必要はありますよね。また、現在は日本代表選手のほとんどが欧州でプレイするようになり、日本サッカーを取り巻く状況も大きく変わっています。求められるロマンが変わった面もあるかもしれません。そのあたりはどう考えていましたか?
久井
どうなんでしょうね……。ただ、自分が新しい『サカつく』を作るとなったとき、まず思ったのは「絶対にJリーグは入れたい」ということでした。
僕がファジアーノ岡山のファンだからというのもありますし、そのへんは山田の思想を強く受けていたこともあると思いますが、むしろ「絶対に入れなきゃだめだ」と思っています。結果的に日本市場に向けては、やっぱりJリーグを中心に据えたのは良かったと思っています。
僕が発信しているXでのポストのなかで、インプレッションが伸びたのが、じつは「J3まで実装しました」というものなんです。正直、J1からJ3まで入れるのは、別に普通のことだと僕自身は思っていたんです。
ただ、J1だけ、J2までとか、そういうことも多かったようで、J3のクラブを応援している方は本当にうれしかったみたいなんですよね。思えば自分もファジアーノ岡山をJ2のときから観ていて、「J1限定コラボ」の施策が行われた時は、すごく悔しかったことを覚えています。
「J1からJ3を実装します」という内容をすごく拡散してもらえたのも、その証明なのかもしれません。やはり日本の会社が日本でゲームを作っている以上、そういうところから少しずつでも実現していかないといけないと思いますし、Jリーグが拡げている裾野にむしろ頼らせてもらっている感覚もあります。
僕がファジアーノ岡山のファンだからというのもありますし、そのへんは山田の思想を強く受けていたこともあると思いますが、むしろ「絶対に入れなきゃだめだ」と思っています。結果的に日本市場に向けては、やっぱりJリーグを中心に据えたのは良かったと思っています。
僕が発信しているXでのポストのなかで、インプレッションが伸びたのが、じつは「J3まで実装しました」というものなんです。正直、J1からJ3まで入れるのは、別に普通のことだと僕自身は思っていたんです。
ただ、J1だけ、J2までとか、そういうことも多かったようで、J3のクラブを応援している方は本当にうれしかったみたいなんですよね。思えば自分もファジアーノ岡山をJ2のときから観ていて、「J1限定コラボ」の施策が行われた時は、すごく悔しかったことを覚えています。
「J1からJ3を実装します」という内容をすごく拡散してもらえたのも、その証明なのかもしれません。やはり日本の会社が日本でゲームを作っている以上、そういうところから少しずつでも実現していかないといけないと思いますし、Jリーグが拡げている裾野にむしろ頼らせてもらっている感覚もあります。
山田
やはり、サッカーはカルチャーなんですよ。だから、その思想はすごく大事だと思います。例えば『フットボールマネージャー』が本当に細かいところまで調べて作り上げていて、イングランドなんて6部まであるんですよ。普通はできない(笑)。
あらゆる地域のあらゆるサッカー情報を取り入れるという思想を彼らは持っていて、そのこと自体をセールスにもつなげているわけです。
あらゆる地域のあらゆるサッカー情報を取り入れるという思想を彼らは持っていて、そのこと自体をセールスにもつなげているわけです。
久井
欧州がサッカーの中心で、日本選手がそこでプレイしているといっても、やっぱり僕らの根っこはJリーグなんですよね。だから『サカつく』も結局そうで、やっぱり日常的にサッカーを観ている、Jリーグを好きな人たちが楽しんでもらえるものじゃないとダメだと思います。
『サカつく』は自分の町にJリーグのクラブができている喜びとか、そのクラブが大きくなってほしいという願いとか、そこにロマンを感じる人たちの思いがベースにあると思います。そこは多分、ずっと変わらないんじゃないかな、と。
『サカつく』は自分の町にJリーグのクラブができている喜びとか、そのクラブが大きくなってほしいという願いとか、そこにロマンを感じる人たちの思いがベースにあると思います。そこは多分、ずっと変わらないんじゃないかな、と。
ワールドカップ前に大きなアップデートを予定!?
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/67801/a306f524197b1518d7d3de38092853042.jpg?x=1280)
――『サカつく2026』が出たあとのユーザーの反応も、外野から見ていても非常に熱量を感じました。
久井
率直に「すごいな」と思いました。ポジティブなものもネガティブなものもすごくいっぱいいただけたのは、シンプルに励みになっています。
ネガティブな反応も、それだけ熱を持って遊んでくれているからこそですから。本当に僕らが想定していた以上にプレイヤーの数が多くて、とくに継続率は僕が管掌しているほかの事業と比較しても高く出ています
継続率はゲームとして「おもしろい」と思ってもらえているかどうかの指標だと考えているので、うれしかったですね。ゲームの実況動画も我々が想像していた以上に多くの方が配信してくださっていて、ほとんど観ていますがどれもすごく楽しんでくれていて、本当に良かったなと思います。
――最後に、今後のアップデートやアピールポイントをお願いします。
ネガティブな反応も、それだけ熱を持って遊んでくれているからこそですから。本当に僕らが想定していた以上にプレイヤーの数が多くて、とくに継続率は僕が管掌しているほかの事業と比較しても高く出ています
継続率はゲームとして「おもしろい」と思ってもらえているかどうかの指標だと考えているので、うれしかったですね。ゲームの実況動画も我々が想像していた以上に多くの方が配信してくださっていて、ほとんど観ていますがどれもすごく楽しんでくれていて、本当に良かったなと思います。
――最後に、今後のアップデートやアピールポイントをお願いします。
久井
今年はワールドカップが6月にあるので、このワールドカップ前にすごく大きなアップデートをかけようと思っています。現状では多くのことは話せないのですが、いろいろな機能を入れていきますので期待してください。
例えば、各国代表戦を想起させるような要素も入れていきたいと思っています。
――インターナショナルカップ(『サカつく』世界における代表の世界一決定戦)が実装されるんでしょうか?
例えば、各国代表戦を想起させるような要素も入れていきたいと思っています。
――インターナショナルカップ(『サカつく』世界における代表の世界一決定戦)が実装されるんでしょうか?
久井
はい、インターナショナルカップは実装したいと考えています。あと新しいリーグやクラブのライセンスも取得しているので、こちらも楽しみにしていてください。
またこの機会にあわせて改めて、アジアや北米などへの展開も再度ブーストさせたいと思っています。そうやってさらに規模を拡大できれば、よりやりたいことがやれると思っていますから。
――では、お2人からも今後の『サカつく』に期待する部分をお願いします。
またこの機会にあわせて改めて、アジアや北米などへの展開も再度ブーストさせたいと思っています。そうやってさらに規模を拡大できれば、よりやりたいことがやれると思っていますから。
――では、お2人からも今後の『サカつく』に期待する部分をお願いします。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/67801/a2927a9adf4354ae025e41e13eb6e588b.jpg?x=1280)
鈴木
『サカつく』はフックがすごくあるゲームですよね。自分だけのサッカーチームを作って、運営できる。すごく夢があるし、それを体感できるのがやっぱり『サカつく』の原点で、一番おもしろいところだと思うんですよ。
だから、そこの部分をしっかり実現できているのが大前提。そのうえで、山田や久井が言ったように、おもしろいイベントがあって、漫画的な楽しさを味わいながら、誰でもプレイが楽しめるのが『サカつく』の良さだと思うんですよ。時代時代で変わるサッカーの良さをうまく入れながら、末永くバージョンアップを続けてほしいと思っています。
ちなみに、僕が好き勝手に言っていいのなら、マルチクラブオーナーシップ制(※)の導入とかも楽しそうだなと思ったりしますね。
だから、そこの部分をしっかり実現できているのが大前提。そのうえで、山田や久井が言ったように、おもしろいイベントがあって、漫画的な楽しさを味わいながら、誰でもプレイが楽しめるのが『サカつく』の良さだと思うんですよ。時代時代で変わるサッカーの良さをうまく入れながら、末永くバージョンアップを続けてほしいと思っています。
ちなみに、僕が好き勝手に言っていいのなら、マルチクラブオーナーシップ制(※)の導入とかも楽しそうだなと思ったりしますね。
久井
そうした考え方はギルドみたいな形の「MCO」という名前で『サカつく2026』でも実装しています。
そこを拡充するとか、ほかのアイデアはまだまだあるかもしれません。MCO参加者同士で選手を貸し借りするとか、遊び方をもっと増やせるんじゃないかとは考えています。
そこを拡充するとか、ほかのアイデアはまだまだあるかもしれません。MCO参加者同士で選手を貸し借りするとか、遊び方をもっと増やせるんじゃないかとは考えています。
山田
ゲーム的なおもしろさと両立しながら、サッカーカルチャーを表現していってほしいですね。それは日本だけではなく、アジアも含めて表現していき、アジアのサッカーカルチャーをリードできるようなタイトルになったら、理想的ですね。
そんなタイトルはほかになくて、そういう唯一のものになれるとも思っています。あとは、このゲームからサッカーカルチャーを知るという存在としても育てていってほしい。ぜひ、頑張ってください。
そんなタイトルはほかになくて、そういう唯一のものになれるとも思っています。あとは、このゲームからサッカーカルチャーを知るという存在としても育てていってほしい。ぜひ、頑張ってください。
久井
はい、ありがとうございます。でも改めて、先輩方の意見を聞くのは大事だなと今回思わされました。
鈴木
『サカつく』は作っているときよりも、作らずに遊んで文句だけ言っているほうが楽しいんですよ。作るのは本当に大変です。わかっています。でも、言いたくなっちゃうんですよね(笑)。
それもまた、このゲームの魅力だと思います。より良い存在になれるよう、本当に頑張ってほしいと思っています。
――本日は貴重なお話をたくさん聞かせていただき、ありがとうございました。
それもまた、このゲームの魅力だと思います。より良い存在になれるよう、本当に頑張ってほしいと思っています。
――本日は貴重なお話をたくさん聞かせていただき、ありがとうございました。
![[IMAGE]](https://cimg.kgl-systems.io/camion/files/dengeki/67801/acba757b050e535bd1f70d509e7b37ba7.jpg?x=1280)