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新作ホラータイピングゲーム『Dyping Escape』レビュー。文字を打つだけじゃなく、ゲーム外を巻き込むギミックに注目【おすすめ度:8点/電撃インディー#1293】

文:電撃オンライン

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 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、インディーゲームパブリッシングブランド“PLAYISM”より、3月13日にSteamで発売されるホラータイピングゲーム『Dyping Escape』を一足先にプレイした筆者によるレビューをお届けします。

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 『Dyping Escape』は、フリーゲーム投稿サイト“unityroom”で累計50万回以上プレイされた話題作。恐怖体験と謎解き要素を大幅にアップグレードしてSteamに登場しました。




 なお、電撃オンラインでは尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

“打たされる”ことで生まれる没入感。自分のタイピングが破滅を呼ぶ恐怖【おすすめ度:8点】


「言われたとおりに キーを打てば いいですからね。」

 この言葉を聞いたとき、「ビジュアルはホラー寄りだけど普通のタイピングゲームなのかな」と軽く構えていた自分がいました。

 文字を淡々と打ち続けるだけ。それだけのはずだった。しかし、気づいたときにはもう遅い。理不尽な契約書にサインさせられ、自分のPCが破壊されていくような恐ろしいプログラムの実行を”自分の手”で打ち込まされることに。

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 「打ったらヤバい気がするのに、打たざるを得ない」その葛藤が、じわじわと背中に這い上がってくる。

 ストーリーを“読む”のではなく、自分で“打って実行する”というシステムが、これほど没入感の差を生むとは思っていませんでした。

【おすすめポイント】ゲーム外をも巻き込む謎解きギミック


 物語が進むと、ただタイピングをしているだけでは生き残れない絶望的な状況に追い込まれます。

 そこでプレイヤーを助けてくれるのが、古のゲームからやってきた“猫”の存在です。古風なしゃべり方で命を懸けてサポートしてくれる。本作の唯一の癒し枠かもしれませんね。

 本作の最大のおすすめポイントは、単なるタイピングゲームの枠を超えた”ゲーム外からの攻略”というシステムにあります。

 画面内に表示された文字を打つだけではなく、プレイヤー自身が頭を使い、時にはゲームの枠組みそのもの(システム的な部分)に干渉して謎を解いていく必要があります。

 特に印象的だったのは、ゲーム内の存在から突然“自分の住んでいる地域”や“使用しているPCのスペック”に言及された場面。

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 画面の向こうの出来事として受け止めていた恐怖が、一瞬で“自分の現実”に接続された感覚に変わり、「え、本当にハッキングされてる?」と錯覚するレベルで完成度が高く、思わず手が止まりました。

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 メタフィクション的な展開や、PCのシステムを利用した謎解きアドベンチャーが好きな人にとっては、たまらないギミックの連続と言えるでしょう。

総評:刺さる人には深く刺さる!


 本作は、約2時間(真エンディング到達を含めると約2.5~3時間)でサクッと遊べるボリュームの中に、濃密な恐怖と驚きのギミックが詰め込まれています。

 ただし、純粋なスコアアタックやタイピングスキルの向上目的で“タイピングゲーム”を楽しもうとしている人や、メタ的なシステムに興味がない人には、少し好みが分かれる部分があるかもしれません。

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▲ステージクリアごとにスコアも表示されます。

 一方で、画面の向こう側の存在と対峙するようなメタホラー作品が好きな人や、“ゲームの裏側”を突くような謎解きが好きな人にとっては、間違いなくプレイする価値のある良作です。

 純粋なタイピングゲームを求めている人には少し毛色が異なりますが、PCのシステムやゲーム外からのアプローチを駆使する謎解きホラーとしては非常に面白く、メタ要素や謎解き好きには全力でおすすめしたい一作として8点としました!

 自分の手で破滅へのキーを叩く背徳感と、閃きが要求される謎解き。この特異なプレイ体験は、ぜひあなた自身のPCで味わってみてください。


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