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『探偵死神は誘う』レビュー:ランダム生成される殺人事件の犯人を見つけ出すローグライト+推理アドベンチャー。短い時間で手軽に推理ゲーを堪能できる【電撃インディー#657】

文:紅葉つかさ

公開日時:

 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。PLAYISMが配信中のPC(Steam)用ゲーム『探偵死神は誘う』をレビューします。

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 なお、電撃オンラインでは尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

犯人に対して一切の慈悲なし【探偵死神は誘う】


 本作は、殺人事件の内容やマップなどがランダムで生成されるローグライトと容疑者の証言から犯人を捜す推理アドベンチャーの要素が組み合わされた作品です。

 ランダムで生成されるマップでは、事件に挑む通常推理・難推理・苦難推理、商店、宝箱、商店や宝箱など止まるまで何が起きるかわからないランダムイベントのマスが用意。隣り合ったマスを選んで最も右側のマスをクリアすると新しいマップに進めます。

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▲事件を解決したときにもらえるお金でアイテムの購入やHP回復ができます。
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▲ランダムで入手できるアイテムの中には、デメリットしかないものも。
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 メインとなる推理パートでは、さまざまな効果を持つカードを使用して容疑者から証言を引き出し、犯人を捜します。

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▲事件が始まったときに容疑者と犯人の数が表示されます。

 事件では容疑者の中から決められた人数の犯人を“執行”するとクリア。犯人は必ず嘘をつき、それ以外は必ず真実を話すという前提条件に基づいて推理を始めます。

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▲“執行”は死神らしく、その人間を消してしまうこと。ただし、犯人以外を“執行”してしまうとペナルティが発生します。

 最初からいくつか証言を聞き出せていることもあるので。それを基に犯人を見つけることも可能。序盤は容疑者や犯人の数が少ないので、少ない証言でも推理できますが、人数が増えていくとどうしても最初の証言だけでは推理が難しくなってしまいます。

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▲証言には「水が飲みたい」のような事件とは関係なさそうなものも。

 そのために使用するのがカードですが、特定の人物から証言を聞き出すものやHPを回復するものなどが用意されています。

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▲ただし、一部のカードを除き、“執行”した容疑者にカードは使用できません。消されてしまっているのでそれも当然か……。

 1人ができる証言の数は決まっているので、無限に証言を引き出して犯人を捜すという方法は不可能。さらにカードは所持枚数が決まっており、使用するとその事件では再使用できません。使用するのにもお金が必要になるので、できるだけ少ない証言から犯人を推理しないとすぐにカードを使用できなくなってしまいます。

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▲ゲーム開始時のカードは共通。事件の開始時に所持しているカードがすべて使用できる状態になります。
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▲事件を解決すると好きなカードを入手できます。

 かなり条件があるようですが、難しい事件ほど犯人を見つけられたときはうれしいもの。さらに、マップを進めていくと「なぜ死神が探偵となって推理していくのか」ということに焦点を当てたストーリー展開されます。

 たしかによく考えれば、死神が探偵をしているなんておかしな話ですよね。それが見つけた犯人を消していくならなおさら。

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 推理アドベンチャーにローグライトの要素が加わったことで、毎回違った事件の操作が挑める推理アドベンチャーとは一風変わった作品。1つの事件を解決するのにかかる時間も数分程度と手軽にプレイできるのもうれしいところです。



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