2024年5月27日にサービス終了を迎えた全方位にハマる! ギリギリアクションRPG『キュービックスターズ(キュビスタ)』。そのメインストーリー集をお届けします。
この記事では、最終章“ひとりぼっちの惑星”5話“星々を救う英雄たち”~“エピローグ”を掲載します。
この記事では、最終章“ひとりぼっちの惑星”5話“星々を救う英雄たち”~“エピローグ”を掲載します。
最終章 ひとりぼっちの惑星 5話
5話 星々を救う英雄たち
ロビン:やったか!?
エルピス:一緒に旅をしてきた仲だ、君たちが強いのはしってる。
ソロモン:全然効いてる様子がないね……。
ノストラダムス:でも……諦めるなんてできないダムス!
ノストラダムス:パンドラに、アンゴルモアに……! みんなの命がかかってるダムス~!!
エルピス:さて、そろそろ幕を引こうか……。
ロビン:これは……!
ソロモン:これがエルピスの真の姿なの……!
エルピス:……お別れの時間だね。
ロビン:ぐあっ!?
ノストラダムス:こんなの何発も撃たれたら、この惑星ごと粉々になっちゃうダムス~!
エルピス:この厄災しか詰まっていないひとりぼっちの世界が……ようやく本物のストライクワールドになるんだ……。
ソロモン:何か別の方法はないの!? 一緒に旅をしていた時のあなたはとっても楽しそうだった……。
エルピス:それは……君たちの隙を伺うために、わざとそう振舞っていたにすぎない……。
ホームズ:……嘘だね。
エルピス:……何?
ホームズ:私たちだって、パンドラ同様に隙だらけだった筈だ…それぞれが単独で行動している機会なんていくらでもあった。
ホームズ:なのに何故、君は私たちをキューブにしなかったんだい?
エルピス:なにが言いたい……。
ホームズ:答えはさっき、君自身が口にしていた。
ホームズ:『楽しかった』んだろう?
ホームズ:仲間と一緒に世界を冒険して回るのが、楽しかったんだ。
エルピス:………。
ホームズ:キューブ化されて生み出された者たちは、どこまでいっても模造品(コピー)で本物じゃない。
エルピス:……だまれ。
ホームズ:君は本物の私たちと、一緒に冒険をしたかったんじゃないのかい?
エルピス:………うるさい!
ホームズ:偽物の世界で神になりたいのなら、さっさと私たちをキューブ化させたらいい。
ホームズ:だが、そう簡単にやられるつもりは無いがね……!
エルピス:チッ……!
ホームズ:やはり……。
ソロモン:何かわかったの……!?
ホームズ:ああ……やはり最後のピースはパンドラだ。エルピスがダメージを受ける度に、パンドラのキューブが少し光っている。
ノストラダムス:つまり、どういう事ダムス?
ホームズ:作戦と呼べたものではないが、『彼女を弱らせる』がひとまずの作戦かな。
ロビン:はっ、解りやすくて助かるぜ。
エルピス:ごちゃごちゃと作戦会議は終わったかな?
ホームズ:そうだね。そういえば一つ言い残してた事があったんだ。
エルピス:なに?
ホームズ:……キミとの冒険、私も楽しかったよ。
エルピス:……!!!
エルピス:話は……これで終わり。この世界は、本物のストライクワールドになる……!
エルピス:あなたたちの冒険は……世界は……! ここで終わりだ!
エルピス:何が楽しかっただ! ふざけるな……! 私はお前たちの世界をめちゃくちゃにした黒幕だぞ!
ソロモン:私もあなたとの冒険、とっても楽しかったよ!
エルピス:それは、私をパンドラだと思っていたからだ!
ノストラダムス:確かにパンドラだと思ってたけど! 一緒に旅して楽しかった気持ちは本物ダムス!
エルピス:そんなのは嘘だ……。
ホームズ:パンドラと同じでドジな所もあったりしてね、また一緒に好きなお菓子を並べてお茶会をしようじゃないか。
エルピス:それはパンドラの行動パターンに合わせていたに過ぎない……。
ロビン:小遣いやってもすぐ無駄遣いしちまってな! 全く最後まで世話が焼けるぜ!
エルピス:わたしは……わたしだって……。
エルピス:楽しかった……。
そして希望に
エルピス:はぁ……はぁ……。
ロビン:かなりダメージを与えたはずだが……なんつーしぶとさだ……。
ホームズ:いやはや……手ごわいね……。
エルピス:もう……後戻りは出来ない……。
エルピス:私はこの世界を本物にするんだ!
???:ダメェ~~~~!!!!
ソロモン:パンドラ!?
ノストラダムス:キューブが元に戻ったダムス!?
エルピス:お前が戻ったところで……またキューブにしてやっ……
パンドラ:エルピスちゃん……!
エルピス:……!?
パンドラ:ずっと気づいてあげられなくて、ごめんね。
エルピス:なにを……
エルピス:いまさら……!
エルピス:私は……この箱の中で……。
パンドラ:ずっと一人にさせて、ごめんね。
エルピス:外の世界でみんなに囲まれて楽しそうに過ごしてたお前なんかに……なにが……!
パンドラ:うん……私もキューブにされて、ひとりぼっちの寂しさが少しだけ解ったドラ……。
エルピス:………。
パンドラ:でも、こうして元に戻れたから結果オーライドラー!
パンドラ:私ね、
パンドラ:エルピスちゃんとお友達になりたいドラ!
エルピス:………!
パンドラ:ダメかな…?
エルピス:ダメじゃ……ない……。
ノストラダムス:あー! ずるーい! 私もエルピスちゃんとお友達になりたいダムス!
エルピス:でも……私はみんなを騙して……。ストライクワールドをめちゃくちゃにして……。
ノストラダムス:それはしっかり反省するダムス!
ロビン:悪いと思うなら反省して、やり直せばいい。
ソロモン:ちゃんと皆を元に戻すのも忘れちゃダメだよ。
エルピス:でも、私は……箱の外に出られない……!
ホームズ:確かに、その問題が未解決だったね…。
ホームズ:君が最初から箱の外に出られていたら、そもそもこんな事件は起きていないか。
パンドラ:それ、私がなんとか出来るかもしれないドラ! きっと私の希望に変える力なら……!
ホームズ:そうか……!
ホームズ:エルピスは箱に残された厄災……。しかしパンドラの力があれば――。
ソロモン:――エルピスだって、その存在の在り方が変われば出られるかもしれないね!
エルピス:わたし……外に出られるの……?
ノストラダムス:難しいことは良くわかんないけど! エルピスちゃんも外に出られるなら全部解決ダムス!
ホームズ:君は厄災から、希望に生まれ変わるんだ。
パンドラ:みんなで一緒に帰るドラ~!
エルピス:……みんな……。
パンドラ:これからはずっと、お友達だよ! もう一人になんてしないからね!
エルピス:……。
エルピス:…………う。
エルピス:……うあぁぁあん……!
パンドラ:よしよし。……いいこいいこドラ~。
エピローグ
ストライクワールドが元に戻り、一ヶ月の時間が経った――。
ウリエル:……みんな! 久しぶり!
ロビン:おう、ウリエルか。どうした?
ウリエル:天界の代表として、あらためてお礼を言いに来たの。キューブワールドから助けてくれたことのね。
ソロモン:そんなのいいのに。私達は直接は何もしてしてないし。キューブワールドが消えちゃっただけだよ。
ウリエル:それでもお礼はしなきゃ。助けてもらってすぐは、天界も色々バタバタしてて大変だったのから遅くなっちゃったけど。
ウリエル:あと……シェリダーの件についても。
ソロモン:シェリダーって……! もしかしてあっちで一緒に戦ったこと、覚えてるの……?
ウリエル:ええ、断片的にだけどね。戦った双子の事だって……ちゃんと覚えてる……。
ウリエル:別の世界とは言え、あっちでも色々助けてもらったからね。
ロビン:……そうか。なら礼ぐらいは素直に受け取っておくか。
ウリエル:ええ、そうしてくれると私としても助かるわ。
ウリエル:ところで、他のみんなはどこに……。
ウリエル:あっ!
アーサー:私の国では円卓の騎士という頼りになる騎士たちがいるんだ。あとマーリンの占いはみんなの役に立っていて……。
エルピス:キューブワールドでもそうだったね……。……面白い。ストライクワールドのこと、もっと教えて。
アーサー:ああ、もちろんだ!
ウリエル:あの子がキューブワールドを創った子なのよね? ……アーサーと何を話してるの?
ソロモン:箱の外に出られたから、外の世界のこといっぱい知りたくて勉強してるんだって。
ウリエル:それは感心ね。後で天界の話もしてあげようかしら。
ソロモン:ありがとう! きっとエルピスも喜ぶよ!
ノストラダムス:おやつ買ってきたから休憩するダムス~!
ソロモン:あっ! ノストラダムスが帰ってきたみたい! じゃあみんなで休憩しよっか!
ソロモン:エルピス、あんまり根詰めて勉強し過ぎちゃダメだよ?
エルピス:うん……でもみんなの事、この世界の事……いっぱい知りたいから。
ロビン:いい心がけだな。がんばれよ。
ホームズ:知りたいことがあったらなんでも聞いてくれたまえ。
パンドラ:……あっ! これ食ーべよ! いただきま~す♪
ノストラダムス:あ~! それ私のダムス~!
パンドラ:早いもの勝ちドラ~!
エルピス:……ふふ。
エルピス:みんな……ありがとう。