ロゴジャック
電撃オンライン

ゲーム『無職転生』レビュー。オーソドックスで誰でも楽しめる3DフィールドRPGは、原作を再現したギルド活動やロキシーのメイドミニゲームなども楽しい

文:電撃オンライン

公開日時:

 ブシロードより6月20日に発売予定のNintendo Switch/PS5/PS4/PC用ソフト『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~ Quest of Memories』の先行レビューをお届けします。
[IMAGE]

フィールド:オートマッピングやアイテム消費なしでの帰還など、ダンジョン探索はかなり快適!【ゲーム無職転生レビュー】

 本作は、『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』のキャラクターたちを操作して迷宮の中を冒険していく3DフィールドRPG。一歩一歩探索しながらマップを埋めていくタイプの、わかりやすい作りになっています。
[IMAGE]

 一部クエストの達成などを除けば、そこまで厳密にマップを埋める必要はありません。もちろんフィールドには宝箱もあるので、探索によるメリットはしっかりあります。この辺はプレイヤーの好みで判断してよさそうだと感じました。
[IMAGE]

 ミニマップの拡大やL・Rでの左右移動など、フィールドRPGでほしい機能はしっかり搭載されており、探索は快適ですね! オートマッピングされるので、歩き回るだけでマップが埋まっていきます。

 フィールド内には中継地点(セーブポイント)も存在しており、1度調べるとその階層に直接突入することも可能に。フィールド探索の際は、とりあえず中継地点を解放するといいでしょう。
[IMAGE]

 またフィールドにはショートカットできるポイントもあります。最初は解放されていないポイントも、条件を満たすことで使用できるように。あくまで序盤をプレイした限りですが、ショートカットできるポイントは結構多めに存在しているので、探索するほどそのフィールドの移動が快適になっていくのはうれしいですね。
[IMAGE]

 しかしフィールド内には、床に罠が仕掛けられているなどのギミックも存在します。罠の上を歩くとダメージを受けてしまうので注意してくださいね。宝箱などに夢中になってしまうと、痛い目にあうことも……。

 ちなみに罠床を回避できるアクセサリもあるようです。入手できればかなり探索が快適になりますので、探してみるといいかもしれません。
[IMAGE]

 またフィールドから帰還する際は、アイテム消費なしでメニューから“RETURN”を選ぶだけで帰ることが可能です。クエスト達成のためにこまめに町に帰還する必要がありますが、この機能のおかげでかなり快適!

バトルシステム:タイムラインゲージやBOOSTなどで戦略的なバトルが楽しめる!【ゲーム無職転生レビュー】


 続いて本作のバトルシステムを見ていきましょう。

 バトルはタイムラインゲージをもとに進行していきます。黄色のWAITゲージの右端までキャラクターのアイコンが移動すると行動を選択し、その後青色のACTIONゲージの右端にいくと実際に行動します。オートバトルや倍速機能も充実しており、テンポよく進められるバトルとなっていたのがよかったです。
[IMAGE]

 ただし敵からのダメージがそれなりに大きいので、常にオートバトルにするのは禁物。敵の弱点を突くのが重要になるため、あるていどは手動でスキルなどを使っていくのがオススメですね。難易度変更も可能ですが、被ダメージが変わるのみで、敵の行動などはそこまで大きく変わらない印象。
[IMAGE]

 注意点としては、行動選択後にやや待ち時間があり、その最中に攻撃されると行動を妨害されてしまうこと。これは敵も同様なので、うまくタイミングを調整すると敵の行動を妨害できます。

 うまく使いこなすと状況を有利にできますが、手ごわい敵とのバトル以外ではそこまで意識しなくても大丈夫なレベルでした。
[IMAGE]

 また本作のバトルにおける特徴的なシステムとして存在しているのが“BOOST”です。

 特定の行動をすることでBOOSTゲージが増加し、ゲージを3つ消費することで“BOOST”した状態のスキルを発動できるように! BOOST状態のメリットは、スキルの消費SPが0になるほか、スキルLVが上がった状態で即時使用できること。非常に強力なので、これをうまく使いこなすことが本作のバトルのコツと言えそうです。

 なお、バトル終了時にBOOSTゲージは0にリセットされてしまいます。なので使わずにとっておくよりは、使ってしまったほうが有利。だけど何も考えずに使ってしまうとあんまり効果的ではありません。そのへんはうまくバランスが取れているなと感じました。

育成システム:スキル選択しだいでキャラクターの立ち回りに変化が!【ゲーム無職転生レビュー】

 キャラクターは戦闘勝利時にAPを獲得可能。APを消費してスキルを取得できます。
[IMAGE]

 最初はスキルを何も覚えておらず、自由にスキルを習得することでキャラクターの個性が変化します。

 たとえばルーデウスの場合、回復スキルや攻撃スキルをバランスよく習得させるか、どちらかのスキルに特化させるかでだいぶ立ち回りが変わってきます。
[IMAGE]

 ルーデウスは回復or魔術、エリスは攻撃特化、ルイジェルドは攻撃or仲間の防御と、初期メンバーの個性は三者三様。

 序盤は原作やアニメと同様にルイジェルドのみレベルが高いですが、さすがにそこまでズバ抜けた強さにはなっておらず、わりとすぐにルーデウス&エリスもレベルが追いつきます。とはいえ、攻守に秀でた能力は頼りになりますね。
[IMAGE]

 スキルの習得に関しては、一定レベルまで特定のスキルのスキルLVを上げると、その上位のスキルを習得できる仕組み。将来的にどのスキルを習得するべきか、しっかり計画を立てていくのが重要です。

 序盤はとにかく複数の敵を攻撃できるスキルが光りますね。エリスとルイジェルドに範囲攻撃系スキルを習得させつつ、ルーデウスは回復メインで立ち回っていました。多くのスキルを習得していくにつれ、各キャラクターの個性も際立っていきます。

ルーデウスの冒険:冒険者ギルドで地道に評判を上げていく! まさかの人物も仲間に⁉【ゲーム無職転生レビュー】

 序盤は、原作と同様に冒険者ギルドに所属して評判を得ていくことになるのが主な流れとなります。
[IMAGE]

 地道に依頼を進めて冒険者として名を上げていくのは地味ではありますが、ある意味しっかり原作が再現されているなとも感じました。アニメ1期を思い出す……。

 デッドエンドとしての彼らの活躍がより鮮明に描かれる本作では、依頼をこなしていくと、どんどん挑める依頼の数も増えていきます。
[IMAGE]

 さらに依頼を進めるうちにイベントも発生します。基本的には原作と同じストーリーが展開するようですね。

 もはやなつかしささえ感じる少年ルーデウスの物語……。この時期はとにかくルイジェルドがカッコいいですね!
[IMAGE]

 また、ストーリーには関わらないものの、原作やアニメではこの時点だと仲間にならなかったキャラクターが“メモリアルキャラクター”としてパーティー入りすることもあります。

 序盤ではまさかのシルフィ(シルフィエット)が仲間に! 幼いころの彼女は実力を見せる機会が少なかっただけに、うれしい要素です。
[IMAGE]

 ただしシルフィエットが加入すると、魔術の使い手であるルーデウスと役割が被るんですよね(笑)。風属性のランダム連続攻撃が可能なシルフィエットは使い勝手がかなりよく、ルーデウスより活躍する場面もしばしば! とくに序盤ではかなり強いと感じました。

 自分の場合はそのせいで、ルーデウスは回復役に徹してもらっていました。もちろんルーデウスとシルフィを同時運用することも可能です。原作ではあり得ない時期に、あり得ない組み合わせのパーティーを作れるのは、結構楽しいですよ。

ロキシーの冒険:ロキシーのメイド姿をおがめるミニゲームが楽しめる!【ゲーム無職転生レビュー】

 ルーデウスのストーリーが一区切りつくと、ロキシーのパーティーに切り替わってそちらの視点のストーリーが展開します。
[IMAGE]

 ロキシーに加えて、原作同様にエリナリーゼとタルハンドの2人も同行。よりくわしく彼らの戦いが描かれます。

 ロキシー編ではルーデウスたちをパーティーに組み込むことはできませんが、アイテムやアクセサリなどはルーデウスたちと共通です。このレビューでも何度か同じような表現を使っていますが、“プレイのしやすさ”についてはしっかりと気を配られている印象がありますね。
[IMAGE]

 そんなロキシーパートの個人的な注目ポイント……それは、ロキシーがメイド姿で食堂で働くミニゲーム。このミニゲームはストーリー進行上必須となっており、条件を満たすとストーリーが進行します。
[IMAGE]

 ミニゲームは基本的にオートで進行。食事の補充や客の呼び込みは可能ですが、そんなにせわしない操作は要求されません。どちらかというと、事前にダンジョンなどでレシピを入手してレシピを入手しておくことが重要ですね。お客が飽きないように、好みに合わせてメニューをセットしておくとお客を満足させやすくなります。
[IMAGE]

 アニメのストーリーを振り返りつつ、ルーデウスたちになりきって冒険を楽しめるのが本作の魅力。比較的シンプルな作りになっているので、誰でも遊びやすくなっています。よりアニメを楽しみたいファンや、過去の『無職転生』の物語を振り返りたい人にオススメの作品です。

    本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります