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『レイディアント シルバーガン』Switchパッケージ版発売記念インタビュー。トレジャー前川正人さんに聞く1990年代の思い出やシューティングゲームへの思い

文:電撃オンライン

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 スーパーデラックスゲームスが6月20日にNintendo Switchで『レイディアント シルバーガン』のパッケージ版を発売しました。すでにダウンロード版が配信中であるにもかかわらず、あらためて物理的なパッケージ版が発売されるということからも、いかに本作のファンの熱量が高いのかわかりますね。

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 そんな本作を開発したトレジャーの前川正人さんへインタビューを行いました。アーケード版やセガサターン版を開発していた1990年代の思い出なども交じえ、あらためて『レイディアント シルバーガン』の魅力についてお聞きしました。

 なお、ファミ通DXパックには、作品モチーフのTシャツ、トレジャーの企業ロゴを使用したピンバッジ、アクリルパネル、シルバーガン3機(青、赤、黄)のアクリルキーホルダーセット(全3種)が同梱。さらに、あの“石のような物体”を3D立体レーザー彫刻で再現した3Dクリスタルが付属するセットも用意されています。

※2024年6月19日時点で、システム障害の影響によりエビテン(ebten)はサイトが一時停止中。キャラアニ.com(KADOKAWA)内で“エビテン避難所”を臨時オープン中です。


『レイディアント シルバーガン』が熱量高く愛され続ける理由とは?【レイディアント シルバーガン】


――『レイディアント シルバーガン』がこれだけ熱量高く愛され続けている理由はどこにあると感じていますか?

 全てが、スタッフ全員の力です。トレジャー史上、完璧なスタッフで作ったのが、『レイディアント シルバーガン』です。

 まず、『Iuchi』の素晴らしい企画から始まりました。

 そこにいたのが、『NAMI』。『NASU』を見ていただければ分かると思います。『XIGA』は、もう狂っていて、語るまでもないですね。『DAN-564』の動きを、今のモーション最先端のデザイナーに任せても、違うものになるでしょう。

 次に、『Nakagawa』。5Aが、狂っています。『斑鳩』を1人でプログラムした天才です。ここで『レイディアント シルバーガン』のゲーム性が明らかになり、おかしな世界に入ってしまいます。ここを語ると長くなるので割愛しますが、素晴らしい世界です。

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▲画像はNintendo Switch版『レイディアント シルバーガン』のものです。
――メガドライブやセガサターンの時代は「独自カスタマイズでハードの性能をソフトごとに最大限引き出す」といった思想も強かったように感じますが、今と比べていかがでしょうか?

 今は、技術が進化してしまい、誰でも簡単に、素晴らしい映像を作れるようになってしまいました。それでも、『レイディアント シルバーガン』のゲーム性とか、ドット絵とか、音楽とか、ボスの動きは色あせません。

 ハードの性能を使いまくるのは楽しく、『ガンスターヒーローズ』の『オレンジ』の画面回転とか、メガドライブでは、あり得ない事を実現すると楽しかったですね。

 『セブンフォース』のような多関節ボスは、今でも驚いてもらえると思います。

 また驚いてもらえるものを作りたいですね。

――『レイディアント シルバーガン』は1998年5月ごろにアーケードゲームとして稼働し、同年7月23日にセガサターンへと移植されました。かなりタイトなスケジュールのようにも感じますが、開発中の思い出などはありますか?

 ST-V基板の開発では、まず「BLAST CITY」という有名な筐体を導入しての開発でした。開発室以外に、社長室にも「BLAST CITY」を1台設置したのですが、アーケード基板や筐体に詳しくなかった為、最初は苦労しました。

 そもそも、「BLAST CITY」が、結構大きい為、ドアにひっかかってしまい、部屋に入れられず、ドアを外して、なんとか苦労して入れたところから大変でした。

 ST-V『RADIANT SILVERGUN』のカートリッジは入手難易度が高いです。これを、ST-V基板に差してプレイするわけです。家庭用ゲーム開発しか知らなかったので、色々と斬新でした。

 SATURN版『RADIANT SILVERGUN』も、未開封ものは希少で、入手困難になっていると思います。

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▲画像はNintendo Switch版『レイディアント シルバーガン』のものです。
――シューティングゲームというジャンルに対する思いについて教えてください。

 シューティングゲームは、昔からある根本的なゲームであり、撃って避けるだけで、ゲームは成立します。しかも、リアルタイムに対応する事による手に汗握る、シューティングゲームでしか味わえない面白さがあります。

 クリアが目的というよりも、練習を積み重ねて、腕を上げたりパターン化して覚えたりして、スコアを競うゲームです。「難易度が上がってしまい絶滅した」とか言う人がいますが、絶滅はしていませんし、万人に理解できるゲームです。

 昔は、RPGでも、アドベンチャーでも、一筋縄ではクリアできないゲームばかりでした。しかし、今では、1人用のゲームは、淡々とクリアできるゲームが多くなってしまいました。

 こんな時代だからこそ、シューティングは必要だと思います。トレジャーのシューティングはパズルゲームの側面も強いですが、とにかく、リアルタイムの反射神経と何度もの練習が鍵となる1人用ゲームは、いつの時代でもニーズはあります。

 『RADIANT SILVERGUN』を制作していた当時、周りの多くの会社から、「まだ、こんなシューティングを作る会社があったのか。」と言われまくった事を覚えています。「シューティングはビジネスにならない」という論調には非常に疑問です。ターゲット層が分かりやすい為、ビジネスは意外と成功しやすいです。

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▲画像はNintendo Switch版『レイディアント シルバーガン』のものです。
――2022年9月14日にSwitchのDL版で発売されてから数年、あらためてSwitchのパッケージ版という形で展開されることになった感想がありましたら、教えてください。

 特に、COLECTOR'S BOX に関しては、コアユーザー向けのコレクターアイテムの色合いが強いですし、物理的な「物」として存在するパッケージ版は、DL版が主流になった今でも、そして今後も、非常に意味があるものだと考えています。

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▲Nintendo Switch版パッケージ
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▲『レイディアント シルバーガン COLECTOR'S BOX』
――エビテン限定セットとなるファミ通DXパックに同梱されるグッズに関する感想があれば教えてください。

 COLECTOR'S BOX よりも、更にコレクターアイテムとして素晴らしいです。Tシャツ他、全ていい感じですが、3Dクリスタルの「石のような物体」は、LEDスタンドで、是非、飾って眺めていただきたいです。

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▲3Dクリスタル「石のような物体」
※2024年6月19日時点で、システム障害の影響によりエビテン(ebten)はサイトが一時停止中。キャラアニ.com(KADOKAWA)内で“エビテン避難所”を臨時オープン中です。


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▲ファミ通DXパック同梱『レイディアント シルバーガン』オリジナルTシャツ
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▲ファミ通DXパック同梱「トレジャー」ロゴピンバッジ2種セット
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▲ファミ通DXパック同梱『レイディアント シルバーガン』オリジナルアクリルパネル
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▲ファミ通DXパック同梱『レイディアント シルバーガン』オリジナルアクリルキーホルダー3種セット
――最後に、『レイディアント シルバーガン』、およびトレジャー作品のファンに向けてのメッセージをお願いします。

 昔、『RADIANT SILVERGUN』を遊んでいただいた方は勿論、遊んだことがない方でも、現在は練習機能等が充実していますので、是非、触れてみていただけると幸いです。今後、Switch版のアップデートも行う予定で、STEAM版と同等に追加機能が搭載されますし、その後も、色々と修正や追加を続けていく予定です。

 難易度は高めですが、シューティングとパズルゲームが融合した感じで、異常な弾幕や避けきれない高速な弾がないので、自分のできる範囲内で、練習を繰り返せば、必ず上達するゲームです。

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▲『レイディアント シルバーガン』ランキングサイトより

 全機種総合ランキングやトップランクリプレイは、下記で閲覧可能ですので、参考にしつつ、真似できる部分は真似をして、無理な部分はスルーして、自分なりのプレイを構築し始めると、面白さがじわじわと分かってくると思います。


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▲『レイディアント シルバーガン』リプレイサイトより

そもそも『レイディアント シルバーガン』ってどんなゲーム?


 『レイディアント シルバーガン』はトレジャーが開発した縦スクロールシューティングゲームで、1998年5月下旬にアーケードゲームとして稼動。同1998年7月23日にはセガサターンに移植されました。

 その後、シリーズ続編的な『斑鳩』のほうが先にXBOX Live Arcadeで登場(2008年4月)したのち、2011年9月14日に『レイディアント シルバーガン』もXBOX Live Arcadeで待望のリメイク版が登場。2022年9月14日にはSwitchのダウンロード版が配信され、2023年11月3日にはSteam版も配信。このたび2024年6月20日にはSwitchのパッケージ版が発売されることになりました。


ストーリー


 西暦2520年7月14日。

 紀元前の地層から発掘された「石のような物体」は、自ら発する光によって地球を包み込み、人類を全滅させた。かろうじて衛星軌道上に退避した宇宙巡洋艦「TETRA」クルー4名と、1体のロボノイドを残して……。

 一年後。軌道上から機を窺ってきたTETRAだったが、遂に艦内の物資が枯渇してしまう。TETRAはやむを得ず大気圏に再突入し、人類生存のための戦いを開始することになる。

戦略性の高いシューティングゲーム


 入り組んだ隙間や動くコンテナなど、様々な地形をもつステージが戦場となり、上下左右あらゆる方向から敵が襲いかかってきます。そしてその先に待ち受ける23体のボスたち…攻略性の高い6ステージがあなたを待ち受けています。

 同じ敵を倒し続けることでスコアが伸び続けるチェーンボーナス、また特定の順番で敵を倒すことにより発生するシークレットボーナス、隠しスコアアイテムの存在。これらを網羅し、攻略におけるオリジナルパターンを構築し、狙った敵を的確に撃破することがスコア獲得への鍵となります。

 得点を稼ぐことによってレベルアップしていく武器を使い分け、ハイスコアを叩き出そう!

特徴


・シューティングゲームの原点に特化したスコアシステム
・敵を倒すことでレベルアップする武器の数々
・初心者でも十分に楽しめる、5段階の難易度設定
・メッセージ性の強いストーリーモード
・3Dグラフィックで演出する、美麗なグラフィック
・国内外で高く評価されている崎元仁氏によって生み出された、ゲームの世界を彩るサウンド
・プロジェクトRS第二作である「斑鳩」のルールで楽しめるゲームモード
・世界中のライバルたちと競い合える、オンラインランキング


※2024年6月19日時点で、システム障害の影響によりエビテン(ebten)はサイトが一時停止中。キャラアニ.com(KADOKAWA)内で“エビテン避難所”を臨時オープン中です。


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