ベルサール秋葉原で6月22日に開催されたインディーゲームの祭典“TOKYO SANDBOX 2024”。新作だけでなく、注目・期待作など多くのインディーゲームが出展されていた本イベントのレポートをお届けします。
“TOKYO SANDBOX”とは、2015年に実施された“東京インディーゲームフェス”の後継として2017年にスタートした、インディゲームの展示や試遊を行うイベントです。
今年も多くのインディーゲーム開発スタジオ、インディーゲーム作家の作品が一堂に集い、個性的なインディーゲームが多数出展されました。
今年は、ゲームパブリッシャーであるBeep Japanが協力し、装いも新たに開催。本記事では、大盛況となったそのイベントの模様や気になったブース、ゲームについて紹介していきます。
“Beep Japan”では2本の期待作を体験!
Beep Japanでは、Vanimals開発によるゾンビサバイバルゲーム『UNDYING』(Switch)と、BLOODIOUS GAMES開発によるサバイバルサイコホラーの『MADiSON』(Switch/PS4/PS5)の2本を中心に出展。どちらも7月発売ということで、実際にプレイして遊ぶことができました。
とくに、ゾンビに噛まれてしまった母親が、息子のコーディを守りながら終末世界を生き延び、残された時間で彼が自分で生き延びられるよう鍛えていく『UNDYING』は、本格的なサバイバルゲームとしてだけでなく、親子の絆を描いた物語にも期待できそうです!
“GGA(グラビティゲームアライズ)”ブースで新作体験
GGA(グラビティゲームアライズ)ブースでは、プレイヤーが探偵として、さまざまな未解決事件を捜査する『東京サイコデミック~公安調査庁特別事象科学情報分析室 特殊捜査事件簿~』(Switch/PS4/PS5/Steam)や、女神に選ばれた修復者として“断片化”された世界の修復と創造を目指すRPG『神箱』(Switch/PS4/PS5/Steam)などを展示。
発売日が8月29日と近くなってきた『神箱』はとくに注目が集まっていました。また、『東京サイコデミック』はすでに発売中で、各機種の体験版が無料DL可能です!
このほか、ダンジョン探索とパン屋経営を楽しむハイブリッドアクションRPG『Aeruta(アルタ)』(Steam)や、父親の借金を返済するために少年“ショーン”が冒険を繰り広げるメトロイドヴァニアゲーム『good old days』(Steam)なども展示されていました。
“HYPER REAL”から3本のゲームが出展!
HYPER REALでは、ウサギを主人公にしたドットスクロールアクション『TELEBBIT』(Switch/PS4/PS5/STEAM/XboxXS)、謎の少女“冴子”に小さくされ、捕えられた主人公の物語が展開するビジュアルノベル『SAEKO:GiantessDaing Sim』(Steam)、清掃員として生きる青年スカイの冒険を描く『SKY THE SCRAPER』(Steam)の3本が出展されていました。
とくに『SAEKO:GiantessDaing Sim』は、親指ほどに縮んでしまった小人(主人公)と冴子との生活を描くアドベンチャーゲーム。
他の小人たちとともに机の引き出しの中で生活していく物語は、なかなかのインパクト。独創的なドットビジュアルも、不思議な印象を醸し出しています。
“インティクリエイツ”の新作展示!
インティクリエイツのブースでは、発売されたばかりの『九魂の久遠』(Switch/PS4/PS5/STEAM/XboxXS)と10月24日発売予定の『カルドアンシェル』(Switch/PS4/PS5/STEAM/XboxXS)の2本が試遊出展。プレイすることでノベルティをゲットできました!
『カルドアンシェル』は、300種以上のカードと、50の歌を駆使して戦う、デッキ構築型のローグライトRPGで、爽快なカードバトルに注目が集まっていました。
『ウィズ』にインスパイアされたローグライトRPG『Wizlite』
“5次元”ブースでは、ローグライト系RPGの『Wizlite』を出展。まだバランス調整前とのことで、直接プレイはできませんでしたが、スタッフさんのプレイの実演を見ることができました。
『ウィザードリィ』のようなコマンドバトルを搭載したダンジョン探索ローグライトゲームで、1プレイ15分程度と、手軽に遊べることがポイントです。
『創神のアルスマグナ』が試遊展示!
“COSEN(買船)”ブースでは、『創神のアルスマグナ』を出展。これは、ナインテイル制作の同名PCゲームを一般向けに再構成し、Nintendo Switch向けに移植した学園RPGです。
イベントでは、オープニングムービーを実装したバージョンが試遊展示され、実機でのプレイが可能でした。また、登場人物紹介や物語の序章が書かれた“公式同人誌”も無料で配布されていました。
ダンジョンクロウラーRPG『残月の鎖宮』がアップデート!
ダンジョンクロウラーRPG『残月の鎖宮』のメジャーアップデート“Ver.弐”の近日配信が決定。TOKYO SANDOBOXでは“カエルパンダ”ブースにて、“Ver.弐”が出展されました。
“Ver.弐”では、100項目以上にわたる調整・変更が実施されようです。有料DLCである“深黒之刻”も控えており、今後の展開にも期待です!
そのほかにも注目のインディゲームがたくさん!
開発会社も出展ゲーム数も増え、かなりの盛況ぶりだった今年の“TOKYO SANDBOX 2024”。すべて見て回るのは大変でしたが、期待作・注目作の多さに嬉しい悲鳴。すべて遊ぶ時間があるのか心配になるほど!
そんなたくさんのゲームから、個人的に気になったソフトをまとめて紹介します。
“Game for IT”ブース
Steam『TASHIKANI』を出展。カニが数字を落とし足し算するシンプルなパズルゲームです。足し算をするカニ。確かに~!
“とーらい”ブース
『ほりほりドリル』が出展されていました。地面を掘って鉱石を集める採掘ゲームです。ハックアンドスラッシュ風の装備システムも搭載し、コツコツ遊べるゲームです。
“ソラマメ工房”ブース
手軽に遊べる街づくりローグライトゲーム『超増税都市』を出展。増税なんかに負けるな!!
“KTMG合同会社”ブース
『蒐命のラスティル - とこしえの迷宮城』が出展されていました。英雄たちの魂から能力を獲得し、主人公ラスティルを強化していくローグライクアクション。お気に入りのモンスターを育成して冒険できます。
“Nagai Industries”ブース
『inKONBINI: One Store. Many Stories』を出展。1990年代のコンビニ店員になって、お客さんと交流。常連客の接客で、彼らの人生に大きな影響を与えることも!