【NGS ver.2先行試遊】M.A.R.S.（マルス）先行プレイレポート。4種の兵装の使用感に加え、攻撃方法やスキルの詳細などのデータも掲載

文：電撃オンライン

公開日時：2024年07月26日(金) 17:00

　セガは、好評サービス中のオンラインRPG『PSO2 ニュージェネシス ver.2』では、7月31日のアップデートで新アクションシステム“M.A.R.S.”の実装を予定しています。

　この記事では、7月中旬に開催されたメディア向け試遊会でのプレイレポートをお届けします。

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新アクション“M.A.R.S.（マルス）”先行体験レポート

基本仕様

　はじめに、記事では各種スキルを習得していることを前提に解説しています。初期状態では使用できないアクションや効果があることにご注意ください。

　M.A.R.S.には、4種類のメイン兵装と3種類のサブ兵装があります。そのなかからメイン2種、サブ1種を選択して組み合わせることが可能。メイン・サブ兵装はセントラルシティなどの各拠点で設定できますが、クエスト中は変更できません。

　メイン兵装は武器種のような扱いで、通常攻撃・フォトンアーツ（PA）・武器アクションがパッケージになっています。それぞれ短押しと長押しの操作があるため、メイン兵装2種の組み合わせだけで12種類のアクションが使用可能。

　サブ兵装は、特定の条件を満たしたときに自動追撃やサポートを行います。補助的な役割になるので、メイン兵装ほどの大きな変化はありません。

　共通アクションには、キャラクター操作と同じく移動・ジャンプ・ステップ・ダッシュ・グライドがあります。キャラクターと異なる部分は、3段ジャンプが可能なことと、ロックオン中に方向入力とジャンプの組み合わせで3種類の回避アクションが使用できること。また、サブ兵装に“SA-1HMP フェンリル”を設定していると、連続ステップが使用できます。

　キャラクターとM.A.R.S.のステータスはある程度独立していて、一方のスキルがもう一方に影響することはありません。ただし、M.A.R.S.のHPが0になると使用状態が解除されてキャラクターが戦闘不能になります。

　M.A.R.S.のゲージは時間経過とともに増加していき、25％以上で呼び出しが可能。M.A.R.S.を呼び出すと、ゲージの25％（30秒）は消費予約状態になります。この時点では消費されていないため、稼働時間には影響しません。30秒未満で解除したときは必ず25％消費され、それ以上は使った時間に応じてゲージを消費します。

武器パレット

　メイン兵装のアクションは、専用の武器パレットにセットして使用します。任意のボタンにアクションを割り振れるため、モバイルキャノンよりも使い勝手が良いのが特徴。

　現在、どのメイン兵装を使用しているかの判定はマルチウェポンとほぼ同じ。M.A.R.S.呼び出し時はメイン1の兵装、使用中は最後に使ったアクションの兵装になります。プレイには影響しませんが、スクリーンショットを撮影するときのために覚えておくといいでしょう。

M.A.R.S.スキル

　M.A.R.S.には専用のスキルツリーとスキルポイントがあります。スキルツリーからスキルを習得することで、さまざまなアクションが使用できるようになります。スキルポイントは、アイテムドロップやタスク報酬などで入手できる“M.A.R.S.アップデーター”と交換して獲得する方式。最終的にすべてのスキルを習得できます。

　スキルツリーはとてもシンプルで、どの兵装用のスキルなのか一目でわかるようになっています。前提スキルがないため、どれから習得するかはプレイヤーの自由。

メイン兵装

■VA-1SRM ガルム

PA…アブソリュートシャター
武器アクション長押し…ガルムデトネーション

　ハンターの大剣に似た使用感のメイン兵装です。“ガルムヒートチャージ”の効果で、攻撃を一定回数当てることで2段階までエネルギーを蓄えることができ、威力や通常攻撃のHP回復量が増加します。

　通常攻撃は近距離への斬撃で全4段。1ヒットにつき1％～3％のHP回復効果を持っています。

　通常攻撃長押しは最大2段。HPを15％消費して攻撃を繰り出します。HPが15％未満でも使用でき、この攻撃でHPが1以下になることはありません。また、この攻撃後に通常攻撃を使用すると最終段になります。

　PAは、PPを150消費して素早くエネミーに接近する突きです。

　PA長押しは、PPをすべて消費してエネミーに接近後、前方に斬撃を飛ばします。1発ごとの威力は低いものの攻撃範囲が広く、多段ヒットするのが特徴。

　武器アクションは使用した瞬間にガードポイントが発生し、さらに前方へ小威力の斬撃を飛ばします。

　武器アクション長押しは、“ガルムヒートチャージ”のエネルギーをすべて消費して放つ強力な攻撃。ダウン中のエネミーに当てた場合、“ガルムビートアップ”の効果でダウン時間を延長できます。ダークファルスなどの強力なボスエネミーはダウン時間を延長できませんが、その代わりに威力が増加します。

■VA-2MRM ニズヘッグ

PA…ワールウィンド
武器アクション長押し…ニズヘッグエクスキューション

　ニズヘッグは大鎌型のメイン兵装で、使用感はファイターの双小剣に似ています。“ニズヘッグディスパワーマーカー”の効果で、攻撃を一定回数当てることで対象から受けるダメージを減らすマーキング状態にできます。

　通常攻撃は最大5段で、各段の攻撃の出始めにガードポイントが発生します。攻撃後はキャンセル可能なディレイモーションが長いのが特徴。5段目をヒットさせるとM.A.R.S.の稼働時間が1.8秒延長します。なお、ニズヘッグの通常攻撃段数は、連続攻撃中にPAや武器アクションを挟んでもリセットされません。

　通常攻撃長押しは範囲攻撃で、さらに最後まで出すとマーカー蓄積量が高めになっています。

　PAはPPを100消費して放つ範囲攻撃。使用中はエネミーの攻撃を無効化でき、さらに方向入力で移動できます。

　PA長押しは、PPをすべて消費します。PA短押しとほぼ同じモーションで攻撃後、追加の一撃を与え、マーカー蓄積量が増加するバフを自身に付与します。

　武器アクションは前方に向けて3回斬撃を飛ばします。

　武器アクション長押しは前方に切りつける攻撃。“ニズヘッグディスパワーマーカー”を起爆して追加攻撃を発生させ、“ニズヘッグウィークネス”の効果で4秒間対象に与えるダメージを増加させます。

■VA-3LRM ハイドラ

PA…ブレッシングナパーム
武器アクション長押し…ハイドラターミネーション

　ハイドラは大砲型のメイン兵装。使用感はレンジャーの長銃と大砲の中間といった印象です。自分以外のキャラクターを支援できるため、補助的な役割も担えるのが特徴。

　通常攻撃は最大1段の単発射撃。“ハイドラオーバーチャージ”で強化されると、レーザー状の射撃に変化します。

　通常攻撃長押しは、最大1段の連続射撃です。長押し中は、段階的に発射間隔が短くなる連続射撃を続け、フィニッシュとして高威力のレーザーを放ちます。

　PAはPPを150消費して、小さくバックステップしながらナパーム弾を放ちます。着弾地点の周囲に、自分以外のキャラクターのHPを回復するフィールドを展開します。

　PA長押しはPPを全消費して、短押しと同じくナパーム弾を放ちます。こちらは着弾地点の周囲に、自分以外のキャラクターのPP消費量を軽減するフィールドを展開。

　武器アクションはリロードのようなモーションで、回避は可能ですが攻撃やカウンターといった効果はありません。通常攻撃長押しのフィニッシュ後など、特定のタイミングで使用すると“ハイドラオーバーチャージ”の効果を得られます。

　武器アクション長押しは、エネルギーを充填して超強力なレーザーを放ちます。約10秒のチャージ中は無防備になる欠点はあるものの、その威力は絶大の一言。命中すると、“ハイドラエクステンドタイム”の効果でM.A.R.S.の稼働時間が6秒延長します。

■VA-4XRM スカイラ

PA…ミーティアライダー
武器アクション（長押し）…スカイラリタリエーション

　スカイラは長杖型のメイン兵装。通常攻撃の使用感はフォースの長杖と似ているものの、PAや武器アクションまったく別物です。

　通常攻撃は最大4段の単発射撃で、上空からフォトン弾を降らせます。武器を振る動きをしますが、武器自体には攻撃判定がありません。各兵装のPA使用直後は、移動性能の高い最大3段の攻撃に変化します。

　通常攻撃長押しは、フォトン弾を1発降らせたのちに前方へ突進し、追加で2発のフォトン弾を放ちます。

　PAはPPを100消費し、高速移動しながら4連射のフォトン弾を放ちます。

　PA長押しもPPを100消費。長押し中はPPを消費し続ける代わりに、高速移動とフォトン弾連射状態を維持し続けます。

　武器アクションは、“スカイラスターリンク”の星紋を全消費して前方へ爆発弾を放ちます。星紋が3つの場合、一定時間無敵状態になります。

　武器アクション長押しは、短押しと同じく爆発弾を放ったのち、上空から超強力なフォトン弾を降らせます。ハイドラの武器アクション長押しと同じく、攻撃が発動するまでの約10秒は無防備になります。

サブ兵装

SA-1HMP フェンリル
　移動速度が上昇し、2連続ステップが使用可能になります。また、ステップなどで回避に成功すると追撃が発生します。

SA-2HDP ファブニル
　HPが70％以下になると被ダメージを軽減します。また、攻撃を当てた場所を中心に被ダメージを軽減するフィールドを展開。さらに、ガードが成功したときに追撃が発生します。

SA-3HFP リンドヴルム
　PP回復率が増加します。また、視界内のエネミーから受けるダメージを軽減。さらに、40回攻撃を当てたときに追撃が発生します。

ステラのプレイレポート

　2023年12月26日に新アクションシステムとして初報が出てから約7カ月、いよいよM.A.R.S.が実装されます。今回の先行プレイで最初に気付いたのは、操作感がキャラクターの延長線上にあること。『PSO2』のダークブラストやA.I.S.はサブパレットまで使用したので、苦手だった人もいると思います。M.A.R.S.独自の操作は方向入力＋ジャンプで使える3種類のアクションだけで、基本的にはキャラクター操作と同じです。

　サブパレットは、キャラクターに設定しているものをそのまま使います。キャラクターのクラススキルやPA・テクニック、フォトンブラストなどは発動できませんが、レスタサインとリバーサーサインは使用可能。

　メイン兵装はマルチウェポンと同じ扱いで、2つの兵装の通常攻撃・PA・武器アクションが1つの武器パレットで使用可能。これはM.A.R.S.での戦い方にも大きく影響します。一例をあげると、カルムの通常攻撃長押しは使用後の通常攻撃が最終段になるのが特徴。ニズヘッグの通常攻撃5段目につなげれば、稼働時間延長の効果を受けやすくなります。このように、メイン兵装を跨いだコンボを想定した仕様なので、組み合わせが重要になるのは間違いないでしょう。

　個人的に使いやすかったのはガルム。基本的な戦い方が大剣に近いため、普段から使っている人にはしっくりくるでしょう。逆に使いづらかったのはスカイラ。PA長押しを中心に使って星紋をためて、武器アクションの無敵時間を活用する戦い方なので、普段とは違う立ち回りが必要です。そのため、限られた時間の試遊会ではこのような感想になりました。

　サブ兵装には、特定の条件を満たしたときに追撃が発生するスキルが存在。フェンリルは回避成功時、ファブニルはガード成功時、リンドヴルムは攻撃が40回命中時となっています。そのため、組み合わせがはっきりしていると感じました。フェンリルはどれでも組み合わせられる汎用タイプ、ファブニルはガードができるガルムやニズヘッグ、リンドヴルムは攻撃回数が多いハイドラやスカイラと相性がよさそうです。

　M.A.R.S.の性能は高いものの、どんなクエストでも楽々になるわけではありません。例えばデュエルクエストなら、デフィ系特殊能力を付けた装備とキャラクターで戦ったほうが強いです。また、最低限必要なゲージがたまるまで約2分かかるため、トレイニアのような短いコンテンツにも向いていません。

　ちなみに、M.A.R.S.実装と同時に練習用の期間限定クエスト“M.A.R.S.訓練センター”が配信されます。制限時間やクリア条件がなく、好きなだけエネミーと戦えるという内容。フィールドには“M.A.R.S.バッテリーチャージャー”というオブジェクトが設置されていて、アクセスするとゲージが回復します。まずはこのクエストで4つのメイン兵装を試してみましょう。

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