電撃オンライン

90年代ロボアニメ好きに刺さる2Dアクション『精霊機フレイリート』体験版をじっくりプレイ。初めて触るゲームなのに懐かしい、不思議な感覚をくれる作品

文:sexy隊長

公開日時:

 インティ・クリエイツが贈る、10月24日発売予定のPS5/PS4/Nintendo Switch/Xbox Series X|S/Xbox One/Steam向けタイトル『カルドアンシェル』。ゲーム内ゲームが多数登場する
本作ですが、その中の1つ『精霊機(スピリットマシン)フレイリート』の体験版をじっくり遊ぶことができましたので、レビューをお届けします!

[IMAGE]※本記事はインティ・クリエイツの提供でお送りします。

少し遠いあの日に帰ったような感覚に。『精霊機フレイリート』とは?

[IMAGE]

 『精霊機(スピリットマシン)フレイリート』は、2024年のエイプリルフールネタとして発表された作品でした。が、思いもよらぬ反響のため、実際に2Dアクションゲームとして開発が決定され、『カルドアンシェル』のパッケージ版に同梱されるという驚きの展開に! 架空のゲーム内ゲームでしたが現実に存在するゲームになった……ということに。

 その際、同梱される対象はパッケージ版が発売されるSwitch版とPS5版のみでしたが、パッケージ版のないPS4、Xbox One版、Xbox Series X|S版、Steam版も開発されることが先日発表されました!

 架空だったはずの『精霊機フレイリート』という作品が、まさか独立した作品になるとは……。発売日は2024年冬季予定、価格、販売形態は後日公開とのことなので、気になっている方は要チェックです。

2つのパートで楽しめる、レトロゲーマーには刺さりまくりのタイトル

[IMAGE]

 本作のゲームシステムは、“主人公・勇人”を操作するトップビューパートと、“精霊機フレイリート”を操作する一人称視点のボス戦パートといった2つの異なるパートで構成されています。どちらもそういう“世代”の人なら刺さるはず! 子どもの頃に部屋でゲームを遊んだ、あの日々を思い出します。

“トップビューパート”はシンプルなのに歯ごたえあり!

[IMAGE][IMAGE]

 トップビューパートは、攻撃ボタン1回で通常攻撃、3回連続入力で三段斬り、そして長押しすることで強力なチャージ斬りといった感じで、攻撃ボタンのみで簡単に剣技が繰り出すことができます。このお手軽さも魅力です……が、それだけではありません。

 攻撃のほかには、向こうの攻撃を回避できるローリングもあります。攻撃のタイミングに合わせてローリングを成功させるとスローモーションになり、カウンター攻撃が発動できるパリィに近いシステムもあるので、シンプル操作ながらも歯ごたえのあるアクションが楽しめます!

[IMAGE]

 また、今回の体験版ではまだ触れることができませんでしたが、旅の途中で出会った仲間を呼び出して強力な魔法攻撃を繰り出したりギミックを解除したりする、支援を受けられるシステムもあるようです。後半になるにつれて、謎解き要素も入ってくるのでしょうか? やりがいがありそうで今から楽しみです。

“ボス戦パート”はコックピット視点のロボバトル

[IMAGE]
 
 ボス戦パートは、コックピット視点での巨大ロボバトルになっています。シューティング寄りの操作感となっており、照準を動かして遠くの敵には魔法弾で狙い撃ち、近づいてきた敵には剣で攻撃する、というオーソドックスなシステムです。

 ここでは攻撃だけではなく、敵の攻撃をガードすることも重要。ガードをすることでフレイリートのパワーがチャージされ、高火力の必殺技である“一刀焼却!フレイムセイバー!”を繰り出すことができるので、ボス戦を優位に進められます。……技の名前にも90年代ロボアニメらしさがめちゃくちゃ漂ってますね! アニメでは発動時に手前にテロップが出るとか、そういう演出があったに違いありません。公園で枝を剣に見立ててごっこ遊びをした日なんかもあったのでは……(※筆者が見ている幻覚です)。

[IMAGE]

 しかし、ボス戦パート……インパクトがありますよね! というより懐かしさすら覚えます……。この「初めまして」とは思えない印象がある画面と戦闘システム、新しい作品であることには違いありませんが、懐かしさもある。不思議ですね。インティ・クリエイツさんの中に“分かっている”スタッフさんがいるのだなと感じます。

※『精霊機フレイリート』の詳しい操作説明や登場人物紹介はこちらの記事をご覧ください!

体験版を周回。まず注目して欲しいのがタイトル画面。これだよこれ! となります

[IMAGE]

 今回、この記事を書くにあたって何回かプレイさせてもらえたのですが、1つ気になることがありタイトル画面をじっくり見てみることに。

 すると、文字が流れ始め、そしてアニメが流れます。90年代スーパーファミコンを通ってきた世代なら、思わず「おぉ!! これだよこれ!」と声を出してしまうぐらい懐かしい演出が観られるので、どこかで見られそうな機会があったらぜひチェックしてみてください。

[IMAGE][IMAGE]

 懐かしさを抱いたままゲームをスタートすると、トップビュー(見下ろし型)パートから始まります。

 主人公の中学生“火野勇人”を操作して、剣技を駆使してモンスターを倒したり、ステージのギミックを解いたりしながら先へ進んでいく2Dアクションになっています。

[IMAGE]

 道中は、コウモリの魔物、剣での攻撃や盾でこちらの攻撃を防いでくる兵士、魔法弾を放ってくるタワーなどバラエティに富んだ敵が多数出現。勇人の行く道に立ちはだかってきます。

 そんな彼ら(?)に対する攻撃方法は上述した通り。攻撃ボタンを押すだけで様々な攻撃が繰り出せるので、比較的簡単に敵を倒せます。

[IMAGE]

 長押しすることで繰り出せる、チャージ斬りについても触れておきます。この攻撃、範囲型になっており数体の敵に攻撃を当てることができるのですが、真価を発揮するのは草むらです!

 というのもチャージ斬りは剣に炎を纏っており、草むらで使用すると炎が草むらへ延焼。敵に大ダメージを与えて一網打尽にできます! 活用していくことで効率よく進められそうです。

[IMAGE][IMAGE]

 ボタン長押しというシンプルな操作ですが、一撃で大量の敵を撃破できるので爽快感がかなり得られます。

カギ探しで本作のデザインを堪能できる!


 マップを進んでいくと鍵がかかった扉がいくつもある場所に着きます。ここを抜けるためには、道中でカギを集める必要があるわけですが……そのカギ自体は比較的簡単に見つかるものの、体験版の制限時間が10分しかないので少し焦ります(笑)。

[IMAGE]

 カギ探索できるかなこれ……!? と最初は思っていましたが、そのおかげで本作のマップや敵のデザインをくまなく堪能できました。これからプレイする人もぜひ本作のグラフィックを楽しんで欲しいです!

ボス戦は焦らず落ち着いてガードを!

[IMAGE]

 最後のカギを見つけ、さあボス戦だ! と乗り込むと……待ち受けていたのは、普通サイズの敵。あれ? と思いながら話しかけると、ここでまさかの巨大化! ウルトラな演出で巨大化します。

 こういったオマージュ的なネタがいたるところに散りばめられているので、よく刺さるタイプの方は会話や演出にどっぷりハマってしまうと思います。

[IMAGE]

 生身で対抗するのは厳しい……ということで、勇人は精霊の力を解放して相棒“精霊機フレイリート”を召喚。ボス戦が始まります! ボス戦パートは、上述した通りコックピット視点での巨大ロボバトルになります。遠い昔の思い出がつつかれる……。

[IMAGE]

 そんなボス戦ですが、かなり手ごたえがありました。やや長期戦のバトルとなるので、集中力を切らさないように頑張りたいところです。

 加えて敵の攻撃のバリエーションが多く、魔法弾を使用するのか? 剣で攻撃するのか? といった判断を問われる中で敵も絶え間なく攻撃してきます。

[IMAGE]

 焦れば焦るほど、こちらの体力はどんどん削られていきます。体験版の制限時間もじわじわと迫ってくるので、焦って攻撃を繰り出しがちになってしまいます(※製品版ではもう少し心に余裕が持てるはずです)。

 攻略のコツですが、焦らずガードを忘れないことでした! 攻撃ばかりでは強敵は突破できない……ということを言い聞かせて、バトルを進めていきます。

[IMAGE]

 ここでも必殺技である“一刀焼却!フレイムセイバー!”が重要になってきます。いかに必殺技を使用するかが肝となっているので、ガードをしつつ、確実に攻められるところで攻めていきます。

[IMAGE]

 落ち着いてプレイすれば、制限時間10分でもボス撃破まで行くことが可能になっています! 時間配分やゲームバランスが絶妙すぎて、インティ・クリエイツさん凄いな……と唸ってしまいました。

 とはいえ筆者は何周かしてようやくコツを掴んだので、初見では難しいかもしれません。それでも本作の“新作なのに懐かしい”雰囲気は十分に味わうことができます。

[IMAGE]

完成度の高いノスタルジック2Dアクションゲーム。90年代ロボアニメ、にピンとくる人はぜひプレイを


 体験版は10分経過か、ボスを撃破した時点で終了となりますが、終了画面もまた味があります。こだわりがすごい。

 本作は、90年代のファンタジーロボットアニメの雰囲気を再現したノスタルジック2Dアクションゲームとされており、どこか懐かしい雰囲気が漂う作品になっているのが一番の(一目見ただけで分かる)特徴です。30代後半以降の方が特にグッとくる感じでしょうか。

 この世代の方なら有無を言わずハマると思いますし、知らない世代の方はレトロの良さを秘めた新たなゲームとして楽しめる作品になっているので、気になっている方はプレイしてみてください!

[IMAGE]

    本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります