日本ファルコムの名作ストーリーRPG『軌跡』シリーズの名言集をお届けします。
本記事で紹介するのは、「軌跡」シリーズのキャラクターの1人、リアンヌのセリフ。『閃の軌跡IV』でとあることに対する心情が語られた、彼女の名言を紹介していきましょう。
※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。
子を成さなかった人生でしたが…貴女たちと過ごした日々はまるで…(リアンヌ)
●第III部 獅子ノ刻~閃光の行方~(英雄伝説 閃の軌跡IV -THE END OF SAGA-)
リアンヌ・サンドロット(以下、リアンヌ)は、作中の約250年前に起きた《獅子戦役》時代の英雄の一人です。当時の戦いで死亡した彼女ですが、《銀の騎神》アルグレオンの《起動者》であるため不死者として蘇り、250年の時を仮初の命で長らえてきました。
愛した男・ドライケルス皇帝の遺言により、彼の転生体を探して“黒”という脅威から守る誓いを遂行しようと250年間、世界中を放浪したとのこと。
ようやく見つけたドライケルスの転生体であるオズボーンは、すでに結婚して家庭を築いていました。生前の彼を蝕んでいた“黒”の影もないため、結社《身喰らう蛇》へと身を寄せます。
しかし、その目を離した隙を狙って“黒”は動き始め、オズボーンの運命はメチャクチャにされてしまいます。そして《槍の聖女》という異名で呼ばれていた彼女は、その後《鋼の聖女》アリアンロードと名を変え、正体を隠すための兜を装着するようになりました。
その兜は不死者ゆえに外見年齢が変わらないのを隠すという理由と、武の頂とまで言われた力をセーブする役割、そしてオズボーンを守れなかったリアンヌ自身の戒めや、“黒”を必ず滅ぼすという誓いの証でもあったのかもしれません。
その後、彼女は腹心の部下を3人育ててきました。それが《鉄機隊》、アリアンロードに忠誠を誓う3人の戦乙女たちです。
左から《剛毅》のアイネス、《神速》のデュバリィ、《魔弓》のエンネア。
筆頭隊士のデュバリィは、故郷と家族を何らかの事情で喪ったところをアリアンロードに助けられたとのこと。元々《槍の聖女》の伝説に憧れを抱いていたといいます。
アイネスは遊撃士協会の一員としてアリアンロードと戦い、その気高さに魅せられて弟子入りを志願したのだとか。アイネスいわく「筋金入りの武術家根性」とのこと。
エンネアは《D∴G教団》により洗脳と異能開発を施された刺客としてアリアンロードと交戦。敗北して死を覚悟したところ「せめて己の目で世界を見てみなさい」と言われて心酔したと語っていました。
なかでもデュバリィのアリアンロードへの心酔度合いはハンパではなく、『閃の軌跡II』では敵であるリィンにその素晴らしさを情熱的に語っていたのを覚えています。
そんなデュバリィのお話を語っていたら名言記事1本分になりそうなので、今回は割愛させていただくとして。彼女たちがリアンヌのことを心底崇拝し、信じていたという点が一番言いたいポイントになります。
しかし、『閃の軌跡III』『閃の軌跡IV』におけるアリアンロードは、これまで彼女らが心酔していた高潔な人柄からは考えられない行動……“世界の滅亡”へと突き進む道を歩む姿を見せます。
そのことからデュバリィは敬愛するマスターの元を離れ、主人公のリィンたちと行動してアリアンロードの真意を見極めようとしました。それは期間としては非常に短い時間でしたが、アリアンロードとデュバリィ2人にとってはとても大きな出来事だったと思います。
そして次に相まみえたとき、デュバリィは主の真意を看破しました。それは彼女を育て導いてきたアリアンロードにとって、“子”の巣立ちと成長を感じられることだったに違いありません。
力を示すことで、主の誤りを正そうとするデュバリィ。おっと、気を抜くとデュバリィの名言記事になってしまいそうですね(実際、名言ではある)。
戦いがリィン側の勝利で終わり、アリアンロードはリアンヌとしてあらためて力を貸そうとしましたが……そこで“とある悲劇”が起こり、彼女は死を迎えてしまいます(その詳細は別の機会に)。
そんなリアンヌの手を取り、泣き崩れるデュバリィの叫びに応えるリアンヌのセリフが、今回の名言となります。
「子を成さなかった人生でしたが…貴女たちと過ごした日々はまるで…」
子を持たないまま不死者となり、かつて愛したドライケルス皇帝のため、一途に250年の時を生きてきたリアンヌ。デュバリィたちとともに過ごしたのは8年ですので、期間としては短いのは確かです。
しかし、気持ちの面では“親子”であり、母としての慈しみと愛情をもって接していたであろうことは疑いようもありません。筆者はこの名言に、彼女の大きな“愛”を感じました。
子を持たないまま不死者となり、かつて愛したドライケルス皇帝のため、一途に250年の時を生きてきたリアンヌ。デュバリィたちとともに過ごしたのは8年ですので、期間としては短いのは確かです。
しかし、気持ちの面では“親子”であり、母としての慈しみと愛情をもって接していたであろうことは疑いようもありません。筆者はこの名言に、彼女の大きな“愛”を感じました。
また、オズボーン(ドライケルス)の息子であるリィンを赤子の頃から知っているため、「息子がいたらこうなのかとも、夢想したこともあります」と、愛した男との子どものような感情を抱いていたと話します。
本当ならドライケルスと一緒になりたかったはず。それが叶わぬならせめて想像の中だけでもというのは、とても人間らしい感情だと思いました。
『閃の軌跡』のローエングリン城でリィンがピンチに陥った際、リアンヌらしき影が助けてくれたこともありました。きっと結社のなかにあっても、リィンのことはそれこそ息子のように、常に気にかけていたのだと思います。
はい、というわけでリアンヌの名言「子を成さなかった人生でしたが…貴女たちと過ごした日々はまるで…」をお送りしました。
リアンヌは個人として最強の力を持ちながら《騎神》の因果から逃れることはできず、非業の死を遂げることにはなりました。ですが、その最期は決して不幸ではなかったと思います。愛情を注いだ“子ども”たちや生涯の友人に見守られ、託すべき想いをすべて託して逝けたのですから。大往生とも言えるでしょう。
なお、オズボーンも有能な子を集めた《鉄血の子どもたち》を結成していましたが、これも子を成せなくなった不死者ゆえの共通する動きだったのかもしれませんね。
シリアスなものからコメディ的なものまで、軌跡シリーズにはほかにも数々の名言が存在します。今後もそれらを不定期にピックアップしてお届けしていく予定なので、お楽しみに!
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