『蒼き雷霆ガンヴォルト』が10周年。シリーズの魅力＆“良い”要素がギュッと詰まったOVA版を振り返る【電撃夏アニメ×ゲーム】

公開日時：2024年08月21日(水) 11:45

　インティ・クリエイツのタイトル『蒼き雷霆（アームドブルー）ガンヴォルト（以下、ガンヴォルト）』シリーズ。今年の8月20日で、発売から10周年を迎えました。

　なお、電撃オンラインでは2024年の夏におすすめしたい、アニメに関連するゲームを特集する“夏だ！アニメだ！ゲームも遊ぼう（電撃夏アニメ×ゲーム）”を展開中。この記事もその企画の一環としてX（Twitter）でのプレゼントキャンペーンの対象となりますので、ぜひご参加ください。

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『ガンヴォルト』とは？

インティ・クリエイツのパブリッシングタイトル！

　本作は『ロックマンゼロ』をはじめ数々の横スクロールアクションを世に送り出してきた“インティ・クリエイツ”と、『ロックマン』シリーズを手がけてきた稲船敬二さんの最強タッグで制作された、インティ・クリエイツ初のパブリッシングタイトルです。

　熱いストーリーと世界観、スピーディーかつハイテンションなアクション、プレイ中に会話劇が繰り広げられるライブノベル、プレイを盛り上げる数十曲もの劇中劇……これらすべてを味わえる“ライトノベル2Dアクション”というジャンルの作品になっています。独特な魅力があり、このテンポのよさは一度味わったら忘れられません！

10年で5作品がリリース。今からでもぜひ

　『ガンヴォルト』シリーズは、インティ・クリエイツの創立20周年記念タイトルで正統続編になる『蒼き雷霆ガンヴォルト爪（ソウ）』、シリーズ最新作となる『蒼き雷霆ガンヴォルト鎖環（ギブス）』の3作がリリースされています。
　
　そして、『蒼き雷霆ガンヴォルト爪』でプレイアブルキャラクターであったアキュラが主人公で、『ガンヴォルト』シリーズからスピンアウトした外伝的な作品の『白き鋼鉄のX（イクス） THE OUT OF GUNVOLT』、続編の『白き鋼鉄のX（イクス）2』の2作品も欠かせません。実質5作品がリリースされていることとなるのですが、どれもアクションの手ごたえバッチリです。

※ガンヴォルトシリーズのより詳しい世界観やキャラクター設定については、過去記事にて紹介しているのでそちらをご覧ください！

世界観とキャラクターの魅力が満載の『蒼き雷霆ガンヴォルト』シリーズをザックリと解説

OVA版『蒼き雷霆ガンヴォルト』のことを知っていますか？

　……と、ここで『ガンヴォルト』シリーズがなぜ“電撃夏アニメ×ゲーム”で特集されるのか？　と、不思議に思う方もいると思います。

　というのも、OVA版『蒼き雷霆ガンヴォルト』が2017年にニンテンドー3DS用のDLソフトという形で全世界同時配信されており……9月28日には2枚のCDが付属したBlu-ray版が発売されているため、10周年の機会に紹介しよう！　となったワケです。

　『ガンヴォルト』シリーズを3DS版からプレイしていたら知っている人が多いと思いますが、PS版やSteam版がリリースされるより前に発売されたOVA作品なので、知らなかった！　という方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。OVAのことを初めて知った方はぜひ、視聴してみてください。

　本作品は『Tokyo 7th シスターズ -僕らは青空になる-』を手掛けた“LandQ Studio's（ランドック・スタジオ）”と“東北新社”という強力な布陣によって制作されました。

　『ガンヴォルト』シリーズといえばハイクオリティなBGMと歌が魅力的な作品ですが、本作ではBGMがなんと書き下ろし！　モルフォの歌も4曲書き下ろしという豪華さです。ゲームをプレイした人全員、聴いてほしい……。

　加えて、声優陣はゲーム版のオリジナルキャストを起用しているので、ゲームがそのままアニメになったような感覚が味わえます。『ガンヴォルト』シリーズファンにはたまらない魅力が凝縮されている作品です。

OVAのストーリーをちょっとだけ紹介

あらすじ

　人類の中に“第七波動（セブンス）”と呼ばれる特殊能力を持つ者――第七波動（セブンス）能力者が現れ始めた近未来。

　世界中が混乱をきたす中、日本国内では、巨大複合企業“皇神（スメラギ）”グループの統制により安定した秩序が保たれていた。

　……しかし、皇神がもたらした平和とは、能力者の犠牲の上に成り立つ仮初めの平和に過ぎなかった。

　表向きにはクリーンな企業として振舞いながらも、その裏では能力者たちを強制収容し、非人道的な人体実験を今なお続ける皇神。

　そんな皇神の裏にいち早く気付き、反旗を翻した組織があった――その名を“フェザー”。

　フェザーに所属する第七波動（セブンス）能力者の少年“ガンヴォルト”は、能力者たちの自由のため、今夜もまた皇神の施設へと潜入するのだった。

原作要素もおさえたオリジナルストーリーが展開

　OVAは『ガンヴォルト』と『ガンヴォルト爪』のゲームのストーリーやキャラクターをベースにしたオリジナルストーリーが描かれます。

　そのため、ゲーム未プレイだと話についていけない！　ということはありませんので、『ガンヴォルト』シリーズは気になっているんだけど……という方は、OVAを観てからプレイするのも全然アリだと思います。むしろ、OVAから入った方の感想も聞いてみたいところです。

　ゲーム本編のストーリーと多少違うとはいえ、シリーズの設定やメインのキャラクターたちはもちろん登場。世界観がかなり掴みやすい作品となっている印象です。

　また、ゲーム本編では見られなかったGVのメガネ姿や、えっ、あのキャラ同士の絡みが？　といったOVAならではの要素も。ゲームをプレイしたことある人はより楽しめるようになっています。

久々に観たらゲームがやりたくなってきて思わず起動

　今回の記事を書くにあたり、数年ぶりにOVAを視聴しましたが……本当に良い作品です！

　22分ほどのOVAですが、『ガンヴォルト』シリーズの魅力がギュッと詰まった内容になっており、ゲームプレイしたことある人も、まだプレイしたことない人でも新鮮に楽しめると思います。

　ちなみにOVAには、全14曲書き下ろしのサウンドトラック集と、OVA主題曲“真実≒現実（リアリティ）”を含めたモルフォのソング4曲のフルコーラス版（＋カラオケ版付き）のミニアルバムCDという、なんと贅沢な2枚のCDと8Pのブックレットが付属。気になる方はもちろん、入手していないという方はぜひチェックしてみてください！

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　OVAを観ていると「あぁー！　懐かしい！」とか「変態のオジサン好きだったなぁ！」といった感情が湧いてきまして、思わずゲームを起動してしまいました。引っ張り込む力がすごい。

▲なんか嫌いになれない不思議。

　まさにOVAの登場人物たちが登場する『蒼き雷霆ガンヴォルト』と『蒼き雷霆ガンヴォルト爪』の2本セットになった『蒼き雷霆ガンヴォルトストライカーパック』がNintendo SwitchとPS4にて販売されていたり、Steamでも『蒼き雷霆ガンヴォルト』と『蒼き雷霆ガンヴォルト爪』が配信されています。

　『ガンヴォルト』は最初の作品の発売から10年経ちますが、色褪せずまだまだ楽しめる作品なので、本記事を読んで気になった方はぜひゲーム本編の方も楽しんでもらいたいです！

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