アトラスより『ペルソナ3 リロード』のDLC「エクスパンションパス」第3弾として、追加シナリオ&ダンジョンをプレイできる『ペルソナ3 リロード:Episode Aegis』が9月10日に配信されます。
ここではストーリーやダンジョンなど、体験会の範囲を含む序盤のプレイレポートをお届けします。
『ペルソナ3 リロード:Episode Aegis』先行プレイレポート
突如現れた人型兵器メティスと謎の地下空間“時の狭間”
本コンテンツはPlayStation2用ソフト『ペルソナ3 フェス』に収録されたシナリオ“Episode Aegis”を、『ペルソナ3 リロード』の快適なゲーム性でプレイできるリメイク版です。
オリジナル版をプレイした身としては、美しいグラフィックで、“Episode Aegis”の印象深いシーンを体験できることが感慨深くて……。
移植されたことがない作品だったので、気になっていたけど遊んだことがない方が、プレイしやすい環境になるのも大きな魅力ですね。
タイトルで察する人も多いと思いますが、本コンテンツは仲間の1人である人型兵器・アイギスが主人公となり、S.E.E.S.メンバーたちとの新たな物語が紡がれていきます。
物語は、本編終了後の後日談になっています。もしも「本編プレイ中だよ」という方は、配信までにぜひクリアしておきましょう。
たくさんの思い出が残っている学生寮が閉鎖されることになり、閉鎖前日である3月31日にみんなで集まることになったS.E.E.S.メンバー。しかし、さまざまな事情から全員がそろうことはありませんでした。
本編でときにぶつかりながらも、絆を深めてきた仲間たちが、バラバラになっているように見えて、少し切なくなります(理由が理由だけに、仕方がないことではあるのですが)。
アイギスたちは、美鶴が手配してくれた特上寿司を食べながら、S.E.E.S.の活動を振り返りつつ、寮での最後の夜を過ごします。
しかし0時を迎えた瞬間、影時間のときのような違和感が彼女たちを襲うのでした。
さらに寮の1階部分の床が突然開き、アイギスと同じ謎の人型兵器・メティスが仲間たちを襲撃する事件が起こります。
その強さの前に苦戦するものの、仲間たちを守ろうとしたアイギスのペルソナが、アテナからオルフェウスに変化し、メティスの撃退に成功。
さらにアイギスは、S.E.E.S.のリーダーと同じ、複数のペルソナを付け替えて戦う“ワイルド”の能力に覚醒します。
その後、不在だったゆかりと真田も合流し、捕縛したメティスから話を聞くことにしたアイギスたち。
メティスはアイギスの妹を名乗り、3月31日が繰り返される異空間に閉じ込められた彼女を救うために来たと言います。
メティスの案内で、アイギスたちは異変の原因である謎の空間“時の狭間”へ。そこでは砂漠のような空間に、複数の扉が並び、異質な光景が広がっていました。
襲撃者であり、謎の多いメティスに不信感を抱きながらも、一行は“時の狭間”を探索することに……。
アイギス視点で仲間と交流! メティスとの関係にも注目
本編のように主人公=プレイヤーという形ではなく、アイギスの個性はそのまま、彼女視点での物語が展開していきます。
ときおり選択肢が発生し、物語に介入している感じが味わえるのも、個人的に面白かったです。どの選択肢もアイギスらしくて、それに対する仲間の反応が新鮮なんですよ!
アイギスとして仲間と接することで、彼らの新たな一面を知ることができます。
S.E.E.S.のリーダーたちと絆が生まれたことで、人型兵器から人間へと変わっていったアイギスですが、本編終了後の現在は大きな悩みを抱えているようで……。
さらに“ワイルド”の能力に覚醒したことで、ベルベットルームの客人となったアイギスは、S.E.E.S.のリーダーと同じ“命のこたえ”と向き合うことになるのです。
彼女の心の揺れ動きを、じっくり見守れるのも、本コンテンツの見どころの1つになっています。
アイギスに大きな影響を与えそうなのが、妹を自称するメティスの存在です。
いきなり仲間を襲撃するなど過激な行動を取りますが、それもこれも、姉であるアイギスのため。S.E.E.S.のリーダーと出会ったばかりのころの、少し融通が利かないアイギスに似た部分を感じます。
仲間に対してはツンツンしてばかりいるメティスですが、言動からアイギス大好き&根は素直なところが感じられ、どこか憎めない可愛らしさがあるんですよね。
しかし美鶴曰く、アイギスに妹はいないそうで……。彼女が何者なのかも、物語の大きなカギを握っています。
新ダンジョン“時の狭間”で待つものとは?
“時の狭間”にある扉の先は、“タルタロス”のようなダンジョンになっています。
アイギスが“ワイルド”の能力を使える、パーティメンバーにメティスを選べるという新要素はありますが、基本的に探索やバトルシステムは変わらないので、本編と同じプレイ感覚のまま、新ダンジョンに挑戦可能です。
なお、仲間の使用ペルソナは覚醒済みのものですが、レベルは引き継ぎがなく、一定のレベルからのスタートになっていました。
ダンジョン内でシャドウにアタックする、オブジェクトを壊す方法が、銃を使用するアイギス専用のものに変化しています。一定距離近づくと自動補足のターゲットマークがつくので、狙いを定めるのが下手な私でも、ちゃんとシャドウを攻撃できるのが助かりました。
うまくシャドウにアタックして先制を取れたときは、新戦闘曲が流れたような……。新曲、アレンジ曲など、楽曲の素晴らしさも『ペルソナ』シリーズの魅力なので、配信後にじっくり聴くのが楽しみです。
アイギスが“ワイルド”の能力に覚醒して使用ペルソナが変化し、オルギアモードが使用できなくなっています。
必殺技“テウルギア”は、S.E.E.S.のリーダーと同じ“ミックスレイド”に変化。複数のペルソナを所持している状態で探索できるので、最初からいくつか使うことができました。
新戦力であるメティスは、パワータイプの長モノを使用。アイギスに代わって、メティスの“テウルギア”が“オルギアモード起動”になります。
“オルギアモード起動”は強力ですが、使用するとしばらくメティスが強制行動、その後オーバーヒートによる行動不可のターンが発生するので、使いどころには注意が必要になりそうです。
敵をすべてダウンさせ、総攻撃でトドメを刺すと、バトル終了時に最後にダウンを取ったキャラの一枚絵カットインが入ります。装備が新しくなったアイギスと、メティスのぶんも用意されているので、狙って見てみてほしいです。
システムUIもアイギス仕様になっています。ずっと見ていたくなるほど、どれも美しいイラストばかり。
個人的にお気に入りなのが、ダンジョン内でのパーティメンバーの会話です。メティスを連れていると、彼女のアイギス愛がわかる会話をたくさん聞くことができます。宝箱を開けたり、シャドウとの戦闘を始めたりすると、途中で終わってしまいます。私は何度もやらかして、「何の話してたの!?」状態に陥ったので、みなさまはご注意ください。
『ペルソナ3 リロード』の完結編と言える“Episode Aegis”。本編だけでも完成された名作ですが、アイギスたちのさらなる物語を体験したいという方は、ぜひ9月10日から“時の狭間”の探索に挑戦してみてください。