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ハピエレ新作『リバ×リバ』先行レビュー。真っ向から中二病に向き合った世界観に心が躍る。ソシャゲの到達点のようなシステムも快適!【リバースブルー×リバースエンド】

文:カワチ

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 現在事前登録受付中の新作スマートフォンゲーム『リバースブルー×リバースエンド(リバ×リバ)』の先行レビューをお届けします。

 本作は、Happy Elementsとグリモアが本格的にタッグを組んでリリースする完全オリジナルの新作タイトル。未来のために“永遠”となった、少年少女の物語が展開されます。

 なお、記事中に第零章のネタバレを含みますので、ご注意ください。

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思わず「騙された!」と思える素晴らしいストーリー!


 本作は、不老不死の若者“騎士団”と、世界を支配する神々の“軌道修正”が、星の支配権をめぐって戦う姿を描くRPG。世界は8度も神々によって滅ぼされ、人類はその都度6人の若者を不老不死として、神々を打ち払ってかろうじて生き延びているという状況。

 プレイヤーは9度目の人類史“第九軌道人類史”の騎士である“久条運命”となって、その戦いに身を投じていくことになります。

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 物語のプロローグでは、主人公が勇者のパーティと魔王を討とうとしたところ、じつは魔王などは存在せず、勇者たちが人類を騙して支配しようとしていたことが判明。

 主人公も殺されかけそうになりますが、じつは主人公には隠された秘密があり、この窮地を乗り越えていく展開になっています。

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 プレイをはじめたときは勇者一行による王道のストーリーが展開するのかと思わされますし、彼らが旅の仲間だとミスリードさせられるので、いきなりの急展開に引き込まれます。また、わかりやすい勧善懲悪のストーリーではなく、人々に理解されない立場で星を救うために活動するという展開が、中二病をくすぐられていいのです。

 そう、中二病なんです。

 筆者は独特な設定やカッコいい演出を“中二病”という言葉でひとくくりにするのはあまり好きではないのですが、本作は中二病という言葉がとても似合う世界観や演出になっています。

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 やりすぎな演出や、やかましいほどに技名を叫ぶキャラクターなど、好きな人にはたまらない作風。制作陣が作りたいものが存分に伝わってくる内容になっています。

 主人公は世界で唯一、星遺物“魔剣”を使用できる特殊能力を持っているという設定となっており、こういったところも気分が盛り上がるポイントです。魔剣、いいですよね……。

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 プロローグもおもしろいのですが、その後のストーリーも必見。みなさんはこれからプレイすると思うのであまりネタバレはしませんが、いきなりトップギアで盛り上げてきます。

 ソーシャルゲームのシナリオは尻上がりに盛り上がっていくものも多いですが、本作は序盤から「こんな深いところまで描くんだ!?」という驚きがあり、とてつもなく重く展開するストーリーが気になってしまい、どんどん先に進みたくなります。

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 人類の存亡をかけた壮大な話ではあるものの、ひとつの命の尊さや儚さも描かれるのでしっかり感情移入しながら楽しめるようになっていましたね。

 また、本作には膨大な量の資料も用意されています。雰囲気的になんとなく中二病の作品を作っているわけではなく、本気で中二病の作品を愛しており、真剣に作っていることがわかって好感が持てました。また、アーカイブに書かれている内容も本編では描かれなかった意外な素顔がわかったりして、夢中で読み進めることができました。

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個性的という言葉では収まらないキャラクターたち


 本作は、陛下や騎士が暮らす“浮遊拠点都市 ランヴィリズマ”を舞台に、それぞれが魔王のような強さを持つ“騎士”たちの物語が描かれます。

 騎士のキャラクターは、第一軌道人類史から第八軌道人類史の騎士団に所属するメンバーたちが登場。それぞれ個性的で、彼女たちとはマイページで交流することができます。

 騎士団にはそれぞれ“剣と魔法”や“魔術”、“高度な科学技術”などのテーマがあり、それぞれの騎士団ごとに特徴もあっておもしろいですね。

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 キャラクターはかわいかったり、カッコよかったり、しっかり者だったり、甘えん坊だったりと多種多様。王道的な魅力がありつつ、どのキャラクターも世界を滅ぼす魔王なのでアクが強いです。

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 筆者のお気に入りのキャラクターは“MAZE LABORATORY”所属の人類復興科学部門のリーダーであるメイズ。幼い容姿をしていますが、とても頼りになるキャラクターで仲間たちのママとして慕われています。

 筆者はロリママがいちばん好きなジャンルなのでクリーンヒットでしたが、もしもこのジャンルに出会っていない人がいたら趣味が歪んでしまうのではないかと思います。井澤詩織さんボイスのママに甘やかされたら、もう……。

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 戦闘に参加するキャラクターはさまざまな方法で強化ができますが、なかでも注目なのは覚醒。最後まで覚醒すると特別なイラストに進化します。

 このときのセリフはかなりエモく、主人公とキャラクターの絆を感じられてめちゃくちゃいいです。ぜひ、お気に入りのキャラクターを見つけたら愛を持って育ててあげてほしいです。

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つねにクライマックスのバトル!


 バトルに関しては制限時間内にエネミーたちをかいくぐり、ボスを倒すラインディフェンスバトル。最初からボスが登場しているのが本作のポイントで、最初からクライマックスのバトルが楽しめます。

 なお、ボスは一定のダメージを与えることで行動パターンが変わる仕様になっており、最初から最後まで盛り上がれるようなバトルになっています。

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 オート機能などは完備されているほか、強化クエストでは一気にスタミナを消費してこなすこともできるので、レベルアップや素材集めがとても楽ちん。ソーシャルゲームのシステムというのは長い歴史でかなり円熟の域に達していると思いますが、本作はその完成系ともいえるようなもので、ストレスを感じずに遊ぶことができます。

 どこまでもやり込めるだけでなく、そのやり込みに対して遊びやすいようにUIやシステムが工夫されていました。

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 仲間たちの拠点となる基地は、主人公自身が店長をする“ラーメン屋”や、仲間を医療機関に貸し出す“実験”などさまざま。全体的にダークな世界観の本作ですが、コミカルな要素も用意されており、プレイするのが楽しくなります。

 というか、なぜラーメン屋? ちゃんとスープやトッピングの種類を決められたりと、しっかりしたシミュレーションゲームになっていますし、こまかいところまでこだわっていることが感じられました。なぜラーメン屋の経営であるのかはわかりませんが、とにかくラーメンが食べたくなります……。

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 先が気になるストーリーやキャラクターの育成が楽しいシステムなど、ソーシャルゲームのよさが詰まっている作品。ぜひ正式サービスが開始したら遊んでみてください!

カワチRPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。

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