バンダイナムコエンターテインメントが、8月29日に発売予定のPS5/PS4/Nintendo Switch/Steam用ソフト『ガンダムブレイカー4』の先行プレイレビューをお届けします。
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『ガンダムブレイカー』シリーズは、ガンプラパーツを自由に組み替えて自分だけのガンプラで戦うことができるアクションゲームです。
最新作ではこれまで僚機にしか存在しなかったSDガンダムがパーツとして追加されたほか、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』のガンプラも登場。さらに発売後の無料アップデートにて今年公開されたばかりの『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』で活躍した“マイティーストライクフリーダムガンダム”も追加が決定しているなど、ガンダムゲームのお祭り的な存在となっています。
この記事では、先行プレイで判明した未公開のシステムや経験者が抱えているだろう不安点などにフォーカスしてまとめています。
ゲームはシンプル。壊れたら何度だって直す! 前に出るんだ!
ゲームとしてはステージクリア型のハクスラアクション。ガンプラという設定の古今東西さまざな『ガンダム』作品の機体を倒してパーツを獲得し、そのパーツで自分だけのガンプラを作成する。いわばアクションの爽快感とアセンブルの思考力、達成感を両立しているのが本作の大きな魅力。
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パーツの性能は基本的にどれも一緒で、付随しているアビリティやパーツレベルによって差が生じています。このアビリティは後述の合成で好きなパーツに付与できるので、ハクスラアクションとしては「よりステータスの高いパーツを探す」のではなく、「好みのアビリティの付いたパーツを集めて好きなパーツを強化する」といったスタンスのゲームです。
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バトルはウェーブ形式のステージを3つ突破すればステージクリアとかなりシンプル。一部ステージにはマスターグレード(MG)、パーフェクトグレード(PG)の超絶大きなMSが登場するので、一風変わったバトルも楽しめる形となっています。
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ストーリーではさまざまなガンプラが登場しますが、クエストで登場するガンプラは、"宇宙世紀系"、"SEED系"といった特定の作品が集まっている傾向があり、早い段階で特定のパーツを集めやすくなっているのは親切に感じました。
参戦している作品もTVシリーズ、漫画、劇場版と幅広く、それぞれメイン機体やライバル、ボス機体。量産型などが軒並み揃っており、身体の各部位だけでなく武器やシールドなども個別にある充実っぷり。こう書くと好みのガンプラのパーツを一式揃えるだけでも苦労しそうなイメージですが、なんとショップで一式まるまる購入できるのが嬉しいところ。
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ショップにガンプラ箱が並ぶのには条件があるので、クエストミッションでいち早く集めるか、ショップに並ぶまで待つかといった選択肢があるのも個人的にマルです。
なにより、このショップでしか揃わないパーツもあるのは地味に見逃せない要素でした。例えばマスターガンダムを購入するとマスターガンダムのパーツ一式に加えて、風雲再起のヘッドとレッグパーツが付随してきます。風雲再起とは馬の形の機体で、独特なアセンブルをしたいガンプラユーザーにはお馴染みのパーツですね! ゴッドガンダムではなく、マスターガンダムにというのがポイント。
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アセンブルの奥深さ。見せてもらおうか! 俺ガンプラの性能とやらを!
パーツにはランダムなアビリティが付いており、またパーツのレアリティによってスロット数が異なります。一般的なハクスラタイプのゲームでは最高レアリティと狙ったアビリティが付随したものをひたすらに探しますが、『ガンダムブレイカー4』の良い所はパーツ合成でアビリティを移植できる点とレアリティとレベルを任意で上げられる点です。
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これにより使いたいパーツだけをとことん突き詰められるので、レアリティ☆1でも拾えれば合成で簡単に強くしていけるため作業感がなくスムーズなゲームプレイが楽しめました。
また本作のアビリティにはレベルがあり、高いほど効果も強くなります。パーツ合成でアビリティを付与する際、同一アビリティが付与されていた場合、アビリティのレベルが上がる仕組みがとられており、ムダにならないのも良い点です。むしろ同一アビリティを付与し続けて効果を高めていく点では、やり込み要素の一つでもあります。
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ちなみにパーツを最高レアリティまで上げるとパーツに内蔵されている装備が”マスタースキル"化し、該当パーツを未装備でも内蔵兵器が使用可能に。例をあげるとガンダムエクシアのバックパックを最高レアリティまで上げると”トランザム”がマスタースキル化し、ほかのガンプラのバックパックを装備していても"トランザム"を装備としてセットできるようになります。
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アセンブルの快適さ、自由さでいえばパーツのサイズや位置をかなり自由に調整できることも外せません。『ガンダム』の世界ではMSの大きさが作品によってバラバラなので、同じHG(1/144)でも微妙なサイズ差が生じてしまいます。その微妙な差を消せるパーツのサイズ調整は非常に素晴らしい要素でした。
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ちなみにパーツのサイズはデフォルトから大小それぞれ300段階調整でき、振り幅も広め。パーツの位置もかなり動かせることから、好みの位置にオプションパーツを設置したり、サイズ差で埋もれた顔を少し前浮き上がらせたりと、微妙に手の届かない部分を補完してくれます。ちなみに、極端な調整をすれば歪な俺ガンプラも作れます(笑)。
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ゲームが進むとMG(1/100)のパーツも登場し始めます。敵として登場するMGは強敵で、パーツそのもののHGとの大きさの違いにも驚きますが、HGとMGでステータスの性能差はなし。過去作ではMGになると性能が一回り強くなる要素がありましたが、今作では『ガンダムブレイカー3』に引き続き、HGとMGの違いはサイズ差のみとなっていました。そのため初回から全力で俺ガンプラを強く、突き詰められたのは個人的に一番嬉しい点でした!
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パーツ調整でサイズ差も埋められるので、MGをさらに大きくしてもヨシ。HGと大きさを合わせて組み上げてもヨシとアセンブルがさらに楽しくなりました。ちなみにパーツ調整は武器だけ行うことができません。ですが、腕のサイズに追従してサイズ変更が可能なうえ、MGサイズの超大物武器をHGに持たせたアンバランスさを楽しんだり、HG大剣武器をMGにして超特大剣として換装できるのは特権かなと。今回はSDガンダムも参戦しているので、アセンブルの幅はとてつもなく広く、深いです。
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HGとMG、そして作品ごとでもステータスに性能差がないので、完全に見た目重視で俺ガンプラを組めるのはアセンブル、そしてガンダム大好きプレイヤーにとっては最高という他ないでしょう!
パーツごとのこだわり。まさしく愛だ!!
一部パーツは変身系スキル(トランザムやゼロシステム、NT-Dなど)を使用すると各部が展開し、姿が変わるというギミックも仕込まれています。ちなみに"スーパーモード"は金色。"トランザム"は赤色に残像。"NT-D"は各部のサイコフレームのみが発光と単なる発光だけに留まらないこだわりが随所にあります。
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また、この変身系スキルが装備されているパーツの箇所がまたこだわりを感じまして。例えば"ゼロシステム"や"NT-D"はシステムの中心となるボディパーツにのみ搭載されていますが、"トランザム"は核となるGNドライヴがマウントされてる場所に依存しているなど、設定に忠実な所はファンとしても嬉しいところ。
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武器1つでも単発ショットと照射ビームを撃ち分けられるものが存在したりと、かなりの作り込み。凄いと思ったのはたくさんありますが、なかでもフリーダムガンダムなどに装備されている”ラケルタビームサーベル”。サーベルカテゴリなんですが、ボタン入力でツインブレード状態にもできるというスグレモノ。いわゆる"アンビデクストラス・ハルバード"モードが再現されています。
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こんな感じで武器の特性を持ち替えなし、ガンプラ的にいえば差し替えパーツなしで表現されているのも本作の凄さかなと思います。
シンプルなゲーム性ながら、奥深いアセンブルの自由さ。そして『ガンダム』作品への愛を随所に感じるパーツへのこだわり。『ガンダム』に愛着のある、それこそガンプラを作った経験のあるプレイヤーならかなりおすすめしたい作品です。ゲームプレイの大半がアセンブルに費やされること間違いなしの『ガンダムブレイカー4』をぜひ、お楽しみください!!
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