ロゴジャック
電撃オンライン

新作PvPvE『ダンジョン・ストーカーズ』グローバルβテストをレビュー。アーマーの破壊が見た目にも戦闘にも影響を及ぼす!

文:hororo

公開日時:

最終更新:

 HYBE IMから発売される新作ダンジョンクロウラーゲーム『ダンジョン・ストーカーズ』のグローバルベータテストが8月13日から開始されました。今回は、ライターが本作を実際にプレイしてみた感想をお届けします。

[IMAGE]

ダンジョン探索はつねにドキドキ! 閉所による不自由感が緊張感をより高める!


 ダンジョンクロウラー(またはダンジョンクロウル)というのは、細分化されたゲームのいちジャンルのこと。大まかに言ってしまえば、キャラクターを成長させながらダンジョンをひたすら潜っていくようなゲームのことを指します。

 本作もその例にもれず、ストーカーと呼称されるキャラクターたちから1人を選び、敵と戦いながらダンジョンを探索していくことになります。

[IMAGE]

 また昨今の流行でもあるPvPvE要素を盛り込んでおり、ダンジョン内ではモンスターだけでなく、競合相手の他プレイヤーも敵として立ちはだかることに……!

 さまざまな障害を乗り越えて、ダンジョン内で手に入れたアイテムを持ち帰り、自分の装備を充実させて成長していく、というのが本作の基本的な遊びかたとなります。

 キモとなるのは、“持ち帰らなければならない”ということ。ダンジョン内で倒されてしまうと、持っていたアイテムをすべて落としてしまいます。よって、ある程度アイテムを集めたら転移門を見つけて脱出しなければならないのですが、この転移門は誰かが使うと閉じてしまうのが困りもの。

[IMAGE]

 ダンジョンには同時に最大で18人までのプレイヤーが潜るので、必然的に転移門は奪い合いになります。もちろん転移門は複数存在するため、最後のひとりになるまで殺し合う必要はないのですが、バトロワゲームのように時間とともに探索エリアが狭まっていくこともあって、中盤以降は転移門をめぐった争いも起きがちに!

 レアリティの高いアイテムを見つけたときには、「頼むから誰とも出会わないでくれ……!」と願いながらダンジョンを進むことも多く、緊張感で手に汗が滲んでしまうほどです。

 警戒しなければならないのは他プレイヤーだけではありません。普通のモンスターは1対1で戦っていればそれほど苦戦する相手ではありませんが、場所によっては苦戦必至の強敵が配置されていることも。

[IMAGE]

 アクション要素もある本作では、敵の攻撃を移動でかわすことも可能ではあるものの、狭いダンジョン内ではそれがままならないこともあり、強敵との戦闘はかなり神経を使います。

 悠長に戦っていると漁夫の利を得ようとしたプレイヤーに襲われるかもしれません。では逃げるのかというと、逃げる途中にほかの敵にも見つかって、追い詰められてしまうこともあります。

 というように、対モンスター戦であっても慎重な立ち回りが必要で、何度ダンジョンに潜っても緊張感が薄れることがありません。

[IMAGE]

 ちなみにダンジョンは無数の小部屋や通路で構成されており、それぞれが扉で封鎖されています。この扉は開けるために数秒アクセスし続けなければならないため、前述のように敵から逃げようとしても、事前に扉を開けておかないと追い詰められてしまいます。一度開けた扉は閉めることもできるため、敵から逃げるときは扉を閉めて追ってこれないようにする、という戦法も有効です。

 と聞くと「最初にすべての扉を開けておけばいいじゃない」と思うかもしれませんが、この方法もリスクないわけではありません。

 1つは、単純に合計でかなりの時間を消費してしまうこと。先にも言ったとおり、時間経過で外周からダメージエリアが迫ってくるため、探索時間は限られています。

 この中で敵との戦闘やアイテムの探索、ミッション目標の達成、転移門の捜索などを行わなければなりません。私も最初は見える扉をことどとく開けていましたが、その結果ダメージエリアに呑まれて死んでしまう、ということも何度か経験しました。

[IMAGE]

 2つめは、自分の存在を他プレイヤーにばらす行為であること。扉が開いていたり、アイテムが床に落ちているというのは、別のプレイヤーがそこを通った証拠でもあります。

 戦ううえで相手の存在を先に察知できるのは大きなアドバンテージ。他プレイヤーとの戦闘に発展しやすい設計になっている本作において、奇襲されることはなるべく避けたいところ。それを回避するため、開けた扉を閉めながら進むプレイヤーも見受けられました。

 ダンジョン内での立ち回りひとつとっても、本作はいろいろ考えることがあり、それが毎回のプレイを中だるみさせずにおもしろくしている要素だと感じます。このダンジョン探索のワクワク&ドキドキ感、そしてアイテムを持ち帰れたときの高揚感こそが本作の魅力といえるでしょう。

[IMAGE]

アーマーが壊れるとセクシーな姿に! 装備が重要な役目を果たす戦闘システム


 本作の戦闘は、通常攻撃とスキルを織り交ぜて戦う形式。攻撃範囲は厳密に設定されており、例えば剣であれば、しっかりと攻撃の軌道に敵がいないとヒットしません。一応どの角度からどのように攻撃が発生するかは、カーソルのインジケーターに矢印で表示されているため、慣れれば攻撃の軌道を調整してヘッドショット(クリティカル)を狙うこともできます。

[IMAGE]

 通常攻撃は無制限で繰り出せる一方、スキルはマナを消費します。数回使うとマナ切れになるほどカツカツではないものの、使いどころを考えないと、重要な局面である後半に万全な状態で挑めなくなってしまうくらいの感覚。そのためマナ回復ポーションの価値が地味に高く、探索で手に入ったときは地味に嬉しかったです。

 スキルはキャラクターごとに異なる効果を持つアクティブスキルと、すべてのキャラクター共通のパッシブスキルに分かれており、これらから4つずつ装備してダンジョンに挑むことができます。セットされたスキルしだいで多少は戦い方を変えられるのは嬉しいポイントですね。

 なお初期段階では、いくつかのアクティブスキルとすべてのパッシブスキルはロックされているため、ダンジョン探索で得たアイテムを売って得た対価でアンロックしていくことになります。

[IMAGE]

 キャラクターはそれぞれで得意分野がはっきり分かれていて、個性がしっかりしている点は良いのですが、キャラクターによってはクセが強すぎると感じることも……。

 というのも、私はソロで遊んでいたのですが、「ソロだとちょっとこいつは厳しいかも?」と思うキャラクターもいたからです。本作では最大3人でチームを組んでダンジョンに挑戦することもできるのですが、ソロとチームだと使い勝手も大きく変わりそうな印象も受けました。

 例えばクラッドというキャラクターは、味方の治療を行えるヒーラータイプなので、ソロで使うよりも複数人で本領を発揮するタイプでしょう。もちろん自分の回復もできるという意味ではソロでも有用なのは間違いありません。ですが、反面攻撃系のスキルに乏しく、火力が足りないので、強敵や他プレイヤーとの戦いでは後れを取りがちな印象でした。装備の揃い具合や腕の差も当然ありますが……。

[IMAGE]

 プレイしていた感じでは、チュートリアルで使うことになる女性の騎士と、女の子の魔法使いの使用率が高かった印象。特に魔法使いは魔法で引き撃ちができるため、比較的安全に敵を倒せるのも人気の理由かもしれません。

 ちなみに、ダンジョンに入る際に“全員ソロのダンジョン”なども選べるため、「ソロなのにチームと戦わされて無理!」ということは避けられるようになっています。もちろん、そういったハードモードをお望みのかたは、無制限のダンジョンに入ればOK。

[IMAGE]

 またPvPが苦手な人向けに、対人機能がオフになっているダンジョンもありました。ただしこちらはソロ向けではなく、ひとつのフロアに無数の敵がいるチーム向けのダンジョンになっています。一応ソロでも1体ずつ釣って倒していけば進めなくはありませんでしたが、探索の難易度は高くなります。とはいえ他プレイヤーとのマッチメイキング機能もあるので、気軽に遊べそうではあります。

 ただしPvEダンジョンは1日に挑める回数に上限があるようで、ここで永遠にアイテム堀りをすることはできなさそうでした。

[IMAGE]

 もうひとつ重要な要素として紹介したいのがアーマー(胴装備)です。胴装備には耐久値が設定されており、この耐久値があるあいだは攻撃を受けても耐久値が削れるだけで、体力にダメージは受けません(※毒などの特殊なダメージを除く)。簡単に言えば外付けの交換可能な追加ヒットポイントですね。

[IMAGE]

 体力と違うのは、ポーションやスキルで回復できないこと。耐久値がなくなった状態で攻撃を受けると体力が減少してしまいます。本作では体力は低めに設定されており、攻撃を数発受けただけで死んでしまうほど。アーマーの耐久値がない状態というのは非常に危険なのです。

 よって予備のアーマーがかなり重要! アーマーの付け替えには約15秒と長い時間がかかるので、安全な場所で行う必要があります。

[IMAGE]

 正直この機能だけであればバトロワ系タイトルによくあるシールド的な要素なのですが、本作ではアーマーの破壊が見た目に反映されます。実際にキャラクターが身に付けている装備がボロボロになり、ところどころ素肌が露出するという演出に! キャラクターによってはちょっとセクシーでもあり、思わず見とれてしまう人もいるのでは……?

[IMAGE]

 素直に受け取れば、見てわかる危険信号と言えるのですが、それとは別の仕組みも用意されています。それがいわゆる“究極技”という必殺技的な要素で、自分のアーマーを犠牲にすることで、キャラクターの能力を一時的にパワーアップさせるというもの。

 細かい効果こそ異なりますが、一発逆転を狙える要素としてすべてのキャラクターが使うことができます。身軽になることで、防御を捨てて攻撃に集中する、といったイメージでしょうか。当然防御力は皆無になるため、使いどころはかなり難しいですが、甲冑を脱ぎ捨てたキャラクターが怒涛の勢いで敵を倒す姿にはロマンがあります!

[IMAGE]

 他プレイヤーとの戦闘で痛感しましたが、本作では装備品の力がかなり大きいです。特に初期装備(無制限に支給される最低グレードの装備)はステータスがかなり低く、この装備で対人戦に突入するとほぼ負けてしまいます。ということもあって、まずPvEモードで確実に装備を持ち帰り、通常のモードに移行するのがいいかもしれません。

 この手のゲームでは、私はアイテムロストが怖くてアイテムを持ち込むのを躊躇しがちなのですが、初期装備の弱さゆえにそんなことを言っていられなくなりました(笑)。

[IMAGE]

 ダンジョンに入る前に、NPCのショップからも装備やアイテムを購入することができるため、本当に始めたばかりでお金に困っているとき以外は、装備を整えていくほうが、最終的に生還できる可能性も高そうです。

[IMAGE]

 またユーザーがアイテムを販売できる取引所もあるため、手に入ったけど自分では使わないアイテムを売ることで、自分の資金に変換することもできるようです。ダンジョン探索を生業にしている感じがして、個人的には好きな要素です。激レアアイテムを見つけた際に、自分のものにするか売るかで悩みそうですね。

[IMAGE]

 ただ、スタイリッシュなアクションを繰り出しそうなキャラクタービジュアルをしているにもかかわらず、アクションがもっさりめであることにはミスマッチ感な印象を受けます。

 6対6の純粋な対戦モードや、強力なボスに挑むレイド戦など、やりこみたくなるような要素も用意されているので、じっくりとキャラクターを育てていけば、また違った魅力も見えるかもしれません。

 最近流行のPvPvEのタイトルとしては入りやすい方だと思うので、正式サービス時にはぜひ遊んでみてください。

    本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります