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完全セルフ受肉VTuber・甘狼このみさんが、イラスト術の本を出版へ。「目標にしてもらえる立場になれたんだ」という感動を語る

文:こひき庵

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 VTuber事務所“ミリプロ”(MillionProduction)の設立メンバーであり、0期生の甘狼このみさんが『完全セルフVTuberが教える! 一瞬で“かわいい”が作れるイラスト術』を11月7日に発売することを発表しました。

 20日夜には「な、なんだってぇ〜〜〜〜!?!?!?」と題した生配信を自身のYouTubeチャンネルで実施。子どもの頃に「こんなふうに自分もいつか書けるようになれるかなと思ってた、その存在に今なれた」感動を語りました。
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完全セルフ受肉VTuber

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 著者・甘狼このみさんは自身を「完全セルフ受肉VTuber」と形容されています。

 “受肉”というのは、VTuber界の用語で、バーチャルな体を手に入れること。それが「完全セルフ」というのは、自身がイラストレーターであるこのみさんが、キャラクターとしての造形からLive2Dの“体”までを自ら手がけているという意味です。

 このみさんは2023年4月には自ら新たなVTuber事務所“ミリプロ”を立ち上げ、自らをその創設メンバーかつ0期生という立ち位置に置き、意欲的な活動を続けてきました。

 ゲーム実況配信なども盛んに行われていますが、イラストレーターとしての傑出した技量を活かした配信や動画も大きな人気があります。

 そうした流れがあり、今回の書籍出版に至ったようです。

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 20日夜の生配信ではエアコンの水漏れの話から始めつつ、本について笑顔でファンに報告となりました。

 「まだ校了は終わっていない」と笑いつつ、「“はじめに”っていうお手紙みたいな文章をちょうど今日書きました」と切り出し、こう語りました。

 「いろんなことを思い出して、ちっちゃいときに本屋さんでいろんな技術本を並んでいるのを見てたなあ。『どれにしようかな?』と思って一冊買って、お家でワクワクしながら観たなあ」

 そう語ったこのみさん。続けてこうも語りました。

 「こんなふうに自分もいつか描けるようになれるかなと思ってたその存在に今なれた。目標にしてもらえる立場になれたんだって凄く感慨深い気持ちになりました」

 女子小学生から大きな人気があることでも知られるこのみさんの元には「“この”(このみさんの愛称)みたいになりたい!」という声も多く届くようになっているそうです。

 「そう言ってくれる子もいるって凄いことだなと思ってる。うれしいなと思った。この本を切っ掛けにイラストに興味持って貰えたり、もっと描くのが好きになってもらえたらと思います」

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 イラスト術と題されているとおり、そのテクニックについての記述に加え、「得意だと思っている」と語られるキャラクターデザインの極意や、Live2Dについての解説も含まれているそうです。

 また、「イラスト本ではあるんですけど、結構“この”自身のことも描いてある」そうで、「プロフィールだったり、インタビューだったり、配信環境だったりも書いてある。ファンブックみたいな立ち位置もちょっとある」内容に仕上がっているそうです。

 もともとイラストについての本を読むのが大好きだったというこのみさんだけに、そうした本を出すということ自体に、あらためて深い感慨がある様子でした。

 「ちっちゃいときによく行ったあの本屋さんの棚にも並んだりするのかなと思うと……。誰かにとっての“あのときのあの本”みたいな存在になれてるのかな」

 イラストレーターとして大きな夢を持って活動し、「本屋さんが大好きだった」というこのみさんにとって、一つ大きな夢がかなった本。配信のアーカイブをあらためて視聴していただけると、熱い思いが感じ取れることでしょう。

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