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『スト6』どぐらさん、因幡はねるさん、SHAKAさんの「ヘアスタイルを揃えてきた」チーム“因幡は寝る”が、初代“SLEEP FIGHTER”王者に輝く!

文:こひき庵

公開日時:

最終更新:

 8月31日、“睡眠計量 e-SPORTS CUP<SLEEP FIGHTER> Supported by ドリエル”が、両国KFCホールにて開催されました。

 実施されたのは『ストリートファイター6』のチーム戦。プロゲーマー、ストリーマー、VTuberから各1名ずつの計3名の構成でチームを組み、4チームによるトーナメント戦を実施しました。

 ただし、単なるチーム戦ではありません。

 大会のテーマは“睡眠”。寝ないで練習したようなチームは減点される、特殊なレギュレーションが採用されていました。
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一風変わった大会ルール

 大会は4チームによるトーナメント戦。先鋒に格ゲー初心者のVTuber、中堅に格ゲー熟練者のストリーマー、大将にプロゲーマー(およびそれに迫る力量のストリーマー)を配置するという構成でのチーム戦です。

 “2先”のルールで、先鋒・中堅は1本につき10ポイント、大将は20ポイントを獲得できます。勝てなくても、一矢報いれば10ポイント(大将なら20ポイント)が獲得できるのがルール上の一つの特徴でした。

 ただ、準備段階から大きく影響する、もっと大きな特徴が用意されています。

 それが大会前1週間の睡眠量にノルマを設けるというもの。

 メインMCを務めた大和周平さんの言葉を借りると、「通常の格闘ゲームイベントとは違う、すべての人の健康を願う格闘ゲームイベント」というコンセプトです。
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 1人1日6時間×7日=42時間がその基準。各自の睡眠量をスマートウォッチを使って計測してそこに達していないと、戦う前から減点されてしまうという方式が採用されました。

 ただし、チームメイトが肩代わりすることも可能。睡眠不足の選手がいたとしても、他にぐっすり寝ている選手がいればカバーできるという方式です。

大会参加チーム

【A】“2000万コマ投げ”

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  • 大将:カワノさん(写真左)
  • 中堅:おぼさん(写真右)
  • 先鋒:甘狼このみさん(写真中央)
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 このみさんが基準を10時間も上回るビッグな睡眠を記録し、時差ボケで厳しい睡眠を強いられていたカワノさん、2時間足りなかったおぼさんを救う。

 「キャリーしてもらった」(カワノさん)
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▲こんなサムネにしていたカワノさんですが、睡眠は最下位でした

【B】“ヨガソニックサイクロン”

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  • 大将:板橋ザンギエフさん(写真左)
  • 中堅:ドンピシャさん
  • 先鋒:火威青さん
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 このチームは全員が基準をクリアする優等生。チーム全体での睡眠総量もナンバーワンでした。

【C】“因幡は寝る”

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  • 大将:どぐらさん
  • 中堅:SHAKAさん
  • 先鋒:因幡はねるさん
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 チーム名に違わず、はねるさんが睡眠でしっかりとした数字を稼ぐ形に。どぐらさんはやや基準を下回るも、チームメイトのおかげで原点なし。ただ、SHAKAさんは肝心の前夜の睡眠が足りなかったそうで、だいぶ眠そうでした。

【D】“エレガントPONだ!”

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  • 大将:なるおさん(写真左)
  • 中堅:Zackrayさん(写真右)
  • 先鋒:ロボ子さん(写真中央)
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 ロボ子さんは深夜にアメリカで開催されたイベントに出演して不規則な睡眠を強いられた時期もあったのですが、「12時間寝た」と言ってきた日もあり、起伏が激しいながらも総睡眠量は余裕持ってしっかり確保。やや基準を下回ったZackrayさんで減点を受けるのを防ぎました。

 結果として、やや危ういチームはあったものの、どこも減点なしという結果になりました。

 解説を務めたハイタニさんが「大会の前は睡眠を削って練習しがち」と語っていたように、こうした大会は熱が入りすぎて健康を害してしまうことも多いですが、今大会に関してその心配はなかったようです。

 事前のチームでの練習配信でも「ちゃんと寝た?」といった話題になることが非常に多く、各選手が睡眠を意識しながら練習に励んでいたのが印象的でした。

特徴的だったVTuberによる先鋒戦

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▲青くんさん(ダルシム)とロボ子さん(本田)による“ホロライブ対決”も実現

 大会のもう一つの“色”は格闘ゲームや『ストリートファイター6』についての経験や知識を欠いた初心者のVTuber4名が先鋒で起用されたことでしょう。

 選んだキャラも個性的。例えばホロライブプロダクションの火威青さんは、ダルシムを選択。

 「シムぴ」という愛称を付けて30年の歴史を持つこの特異なキャラクターを愛し、その個性を使って大会でも素晴らしいプレーを何度も見せてくれました。

 モダン・キーボード操作のダルシムということもあり、スト6を見慣れた方にも新鮮な感覚を持たれたようでした。

 チームメイトの板橋ザンギエフさん、ドンピシャさんを巻き込んで「ヨガソニックサイクロン!」と一緒に楽しくシャウトする様は、大会を象徴する場面の一つでしたね。

激戦の末の勝者は……

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 トーナメントを制したのは、どぐらさん、SHAKAさん、因幡はねるさんの3人で構成された“因幡は寝る”チームでした。

 初戦で“エレガントPONだ!”を破ると、決勝では“2000万コマ投げ”を撃破。見事、初の“SLEEP FIGHTER”王者に輝いています。

 大将どぐらさんは「面白小噺おじさん」(byホロライブ・獅白ぼたんさん)としてVTuber界隈でも知られる方になってきましたが、この大会では熟練の格ゲーマーとして圧倒的存在感を発揮しました。

 「魂のキャラ」であるベガがイチかバチかの攻防をソウルフルに制していく様は格ゲーの醍醐味そのもの。本人は「運が良かった」と謙虚に回顧していましたが、さすがのプレイぶりでした。

 中堅のSHAKAさんは残念ながら勝利を記録できず。特に決勝で当たったおぼさんとは「何の因果か戦い続けている」関係性があり、大いに意識する相手でした。

 「本田とかいうキャラ辞めさせないといけない」と挑みましたが、前日の睡眠不足が祟ったか、勝ち切れず。「悔いが残るのは友達を救えなかったこと」と肩を落とす結果になりました。
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▲暴れ回る、はねるさんのブランカ
 そして「因幡3きょうだいの長女」を自称するはねるさんは、かわいいブランカを駆って躍動。特に決勝で甘狼このみさんに競り勝った試合は圧巻でした。

 リスナーさんにお願いして、わんこ蕎麦ならぬ「わんこザンギ」、「わんこ本田」をやってきた成果を出し切りました。

 「私が『この大会出る』って言ったとき、『多分ねるちゃんにはできないよ』と言われた」と振り返るように、格ゲーのようなタイプのゲームに取り組む印象はありませんでしたが、すっかりその魅力の虜になった様子でした。

大会ならではの賞も

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 睡眠をテーマにする大会らしく、量だけでなく質も含めた“睡眠ポイント”を競う個人賞“MVS”も設けられました。

 MVP(最優秀選手)ではなく、MVS(最優秀睡眠者)です。

 受賞したのはミリプロの甘狼このみさん。「“パパ”と“ママ”が自分」(つまりセルフヴァーチャル受肉)という異色のクリエイター系VTuberは、睡眠に関してもトップレベルのパフォーマンス。

 大会では1勝1敗。「勝つ楽しさ、負ける悔しさの両方を知ることができました」というコメントも印象的でした。
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 2位は板橋ザンギエフさん、3位はドンピシャさん、4位にロボ子さん、5位はなるおさんが続きました。

 ドンピシャさんは「大会となると寝られないことが多いんですけど、この大会は『早く布団に入ろう』という強い意識を持ち、寝る大切さを学べました」とコメント。しっかり睡眠を取った結果、パフォーマンスも上々で見事に全勝でした。

 一方、時差ボケに苦しんで1週間の睡眠時間が最低だったカワノさんは決勝で苦杯となり、「やっぱ最後、睡眠って大事だな」と実感を込めて振り返りました。

 解説のハイタニさんも決勝の結果について「最後の紙一重のワンプレーは完全に睡眠時間の差が出た。あのミスは寝てたら出なかった」と分析。実力派のカワノさんに“らしからぬ”ミスが出た理由は睡眠不足が原因だったと喝破していました。

 初めての、そして異色の試みが為された大会は、1週間の準備期間含め、参加者に多くの喜びと学び、そして新たな仲間を生み出す貴重な時間となったようです。
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参加者の声

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