『NIKKE』開発者インタビュー。メインストーリーの大筋は2～3年分決まっていて“プリティー”の設定や物語も完成済み！【勝利の女神：NIKKE（メガニケ）/TGS2024】

文：スズタク

公開日時：2024年10月16日(水) 17:50

　東京ゲームショウ2024（TGS2024）で行われた『勝利の女神：NIKKE（メガニケ）』の開発者インタビューを掲載します。

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　まもなく2周年を迎えるガンガールRPG『NIKKE』。TGS2024では、本作のディレクターのユ・ヒョンソク氏とプロデューサー兼キャラクターデザイナーのキム・ヒョンテ氏にお話を伺えたので、その模様をお届けします！

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今後はオリジナル企画ができそうな作品とのコラボも目指す【NIKKE/TGSインタビュー】

――まもなく迎える2周年に対するお気持ちを教えてください。

ユ・ヒョンソク氏

（以下、敬称略）　1周年や1.5周年といった周年イベントで指揮官のみなさんが楽しんだり喜んだりしてくださっているのを見て、私自身も嬉しくて浮かれていました。

　2周年を迎えるにあたっても、みなさんが楽しむ姿を想像しながらベストを尽くして準備をしております。ご期待に添えるようなアニバーサリーになると思いますので、楽しみにしていてください！

キム・ヒョンテ氏

（以下、敬称略）　2周年のイベントも重要ですが、何よりもみなさんに2年間愛され続けたことに深い意味があると考えています。

　指揮官のみなさんとはこの2年間、ゲームを介して関係性を築いたり愛情を育んだり、深い絆を生んだりできたと感じています。これはゲームを作る者としては、本当に重要でステキな体験だったなと。

　自分のゲーム観が変わるほどの出来事だったという意味でも、2周年は私にとって特別な期間でした。

――期待が高まる2周年ですが、イベントやキャンペーンについて現時点で明かせる内容はありますか？

ユ

この場でたくさんのことは語れませんが、ひとつ明かせるとすればミニゲームにご期待ください、という感じでしょうか。今までもさまざまなミニゲームを制作してきましたが、2周年ではこれまで以上に気合いの入れたミニゲームをお届けします。

　2周年で登場するキャラクターについては、現在制作中のものを見ても、きっとみなさんに満足していただけるビジュアルだろうと自信を持っています。みなさんがどんな反応をするか心のなかでドキドキしていますので、発表のタイミングをお待ちください。

キム

今なにかキャラクターの名前とかキーワードとか言える？

ユ

言えません（笑）。

キム

まあ、こういった情報やキャラクターは本当に適切なタイミングで公開したいので、この場ではご容赦いただければと思います。

――『NIKKE』といえばコラボも盛んに行っていて、直近では『エヴァンゲリオン』コラボが大きな話題になりましたが、コラボする作品はどのような基準で選んでいるのでしょうか？

ユ

今までコラボしてきた作品は、『NIKKE』と相性がよくてたくさんの方に知られていて、かつユーザー層が被っていないという条件で選んでいました。コラボをきっかけに、これまで『NIKKE』を知らなかった方々にも触れてもらいたいですからね。

　ただ、これからは少し方向性を変えて、『NIKKE』とシナジーが生まれるような作品とコラボしたいと考えています。話題性があるタイトルを選ぶのも重要ですが、『NIKKE』の色にほどよく溶け込むことができて、そこからオリジナル企画が生まれるような作品を探したいなと。

　そうすることで、みなさんに予想できない斬新なものをお届けしていきたいです。

――今年の5月末から登場したコレクションと宝ものは、現状かなり長期スパンで取り組む育成要素となっていますが、これは想定どおりでしょうか？

ユ

ゲーム内の育成要素はすべて意図した設計で実装されており、コレクションや宝ものも現状意図どおりにマークしています。

　新しい育成要素を追加するにあたっては、実装後に短期で全部育成しきるのが好きな人もいると思いますが、そういう方々ばかりではないとも考えています。長期スパンで流れを組んで、ユーザーのみなさんがほどよくついていけるようなシステムも目指したいです。

　今も楽しんでいる方がたくさんいらっしゃると思いますが、もし育成システムで改善を求める声がたくさん挙がれば、我々はもちろん対応していきます。

――宝ものがあるキャラは順次追加されていますが、アブノーマル（コラボ）のキャラにも宝ものは実装されますか？

ユ

今のところアブノーマルキャラへの宝ものの適応は予定しておりません。必用に応じてさらに検討と議論をする可能性はありますが、現時点では考えていないです。

近いうちにSRキャラの誰かがパワーアップを遂げる!?【NIKKE/TGSインタビュー】

――これまで登場したニケのなかで、一番露出が際どいと感じたのは誰ですか？

キム

人によって感じ方が違うので一概には言えないのですが、個人的にはアニス：スパークリングサマー（水着アニス）がすごかったですね。公開から時間がたっていますが、今見てもあれは名作です。

――今後、レアリティがSRやRのキャラにも何かしらの強化要素が出る可能性はありますか？　SRキャラや量産型にも魅力的なニケが多いので気になります。

ユ

SRやRのキャラを愛してくださる指揮官が多くいることは知っています。ただ、そういったキャラを何かしらの育成要素で単純に強くするのではなく、そのキャラが活躍できる場やきっかけを作り、一連の流れのなかでパワーアップする形で取り入れたいと考えています。

　それは例えばストーリーと絡めたものになる場合もありますし、パワーアップのタイミングについては各キャラで異なってくると思います。実は、ちょうど近いうちに一部のSRキャラがパワーアップする機会がありまして、そちらはストーリーと連携して描かれます。

――スノーホワイトたちと関わりが深いであろう“ナユタ”というニケが名前だけ出てきましたが、既出のキャラ以外にもピルグリムのニケは存在するのでしょうか？

ユ

はい、もちろん存在します。みなさんに名前が知られているピルグリムやヘレティックは、全体のごく一部となります。地上にはまだまだたくさんのピルグリムとヘレティックがいるので、それらをゲーム内で紹介できるよう順次準備しています。

――メインストーリーはどんどん広がりを見せている印象ですが、現時点で『NIKKE』のストーリーはどこまで構想しているのでしょうか？

ユ

メインストーリーの大筋に関しては、今後2～3年分の方向性が決まっています。ただ、それに付随するストーリーは、そのときの運営の状況やユーザーさんの投票などで決まるものもあります。

　すでに固まっている大筋にそって、その時々で肉づけしながらストーリーを仕上げていく作業になると思います。

――本作の謎や伏線のなかで最近とくに気になるのが“プリティー”なのですが、このキャラクターについて語られるタイミングはもう決まっていますか？

ユ

プリティーに関しては、設定とストーリーはすでに固まっています。ただし、これをいつリリースしてどのようにイベントで登場させるかについては、現在検討している段階です。

　プリティーのストーリーは私も期待しているところがあるので、一日も早くみなさんにお届けしたいと思っています！

――最後に、『NIKKE』ユーザーへメッセージをお願いします。

ユ

この2年間、たくさんの方が『NIKKE』を愛してくださって、身に余る応援に心の底から満足感や達成感を感じられました。みなさんのその愛に対して恩返しができるよう、2周年の準備をしてきましたので、ぜひ期待していただきたいと思います。

　そして、この2周年が20周年になるまで、さらに20周年のその先まで続くよう頑張ってサービスをしてまいります！

キム

『NIKKE』のサービスを2年続けて思ったのは、ゲームというのは単に開発会社が制作して配信するだけのものではないということです。

　ユーザーのみなさんと一緒にひとつの世界を作り、そのなかでいろいろな関係性を築いていくことで、ゲームの世界が実在するかのような感覚が得られました。ユーザーのみなさんがいらっしゃってこそ、今の『NIKKE』のキャラや世界が存在するのだと確信しています。

　これからも『NIKKE』を愛してもらえるよう努力していきますが、それにはみなさんの愛や声、支えが必要です。ゲームプレイや二次創作、オンラインコミュニティへの書き込みなど、『NIKKE』に対するあらゆる関わりが私たちの励みになりますので、どうか今後ともよろしくお願いいたします。

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スズタク：RPGとアクションをこよなく愛するライター。近年、シミュレーションRPGのおもしろさに気づき始める。

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