11月7日に発売予定のPS4/Nintendo Switch/PC(Steam)用ソフト『ダウンタウンスペシャル くにおくんの三国志だよ 満員御礼!!』の先行レビューをお届けします。
前作未プレイでも楽しめる? 『三国志』の知識があれば本作から始めても大丈夫!【くにお三国志レビュー】
本作は、『くにおくん』のキャラクターを『三国志』の武将たちに置き換えたストーリーが展開するアクションゲーム。
ドット絵で描かれるどこかなつかしいグラフィックと『くにおくん』らしさのあふれるハチャメチャコメディ、簡単操作で爽快感が味わえるアクションが魅力の作品です。
前作『くにおくんの三国志だよ 全員集合!』の直後からストーリーが続いており、『三国志』でいう“赤壁の戦い”の直後からスタート。魏、呉、蜀の三国がそろうタイミングということで、ある意味ここからが『三国志』の本番ともいえますね。作品によっては“赤壁の戦い”までで終わることも多いので、その直後から始まるのはけっこう新鮮!
各勢力の関係性や情勢などは説明してくれますが、あくまで前作の続きから各キャラクターの関係性が描かれるので、その点は要注意。可能であれば前作のプレイか、“赤壁の戦い”までの『三国志』の知識があるとより深くストーリーを楽しむことが可能です。
ストーリーの流れ自体は『三国志』をしっかりとなぞっていて、各エピソードなどは基本的に『三国志演義』準拠となっているようです。そのため、『三国志演義』の知識があるとニヤリとできるシーンも!
例えば劉備が長い期間、戦闘に出ることもなく馬に乗ることもなかったため、ももの肉が太くなったことを嘆いた故事。いわゆる“髀肉之嘆(ひにくのたん)”と呼ばれる話も、前作に登場したエピソードがサラリと会話シーンに盛り込まれています。
そのほか『三国志』の小ネタがタップリなので、『三国志』ファンであればよりストーリーを楽しめると思います。
黄忠が覆面プロレスラーだったり、各勢力の呼び方が“チーム”だったりと、ストーリーは『くにおくん』らしいハチャメチャさ!
ただし『くにおくん』についてはほぼ知らなくても、ノリでハチャメチャさを楽しめるかと思います。もちろん、『くにおくん』を知っていれば各キャラクターの関係性をより楽しめるハズ!
アクションは前作同様に簡単爽快! 新アクションの“赤兎馬”でさらなる爽快感が味わえる【くにお三国志レビュー】
アクション性は基本的に前作と同様で、簡単操作で敵の集団を倒していく爽快なアクションが楽しめます。序盤はいかに先に武器を拾うかが重要になるのも、前作と同様です。
“必殺技”や“計略”は序盤から使用可能ですが、習得しているのは一部のみ。育成状況がリセットされるのは、続編ものでは定番の展開ですが、その理由も“謎の夢を見たから”と、『くにおくん』らしさ全開です!(笑)
“必殺技”はスキルツリー形式で表示されており、前提条件となる“必殺技”を習得していくことでさまざまな技を習得可能です。レベルアップ時に入手できるスキルポイントを消費して“必殺技”を習得していくことで、自分好みのスタイルで戦うことが可能になっていきます。
ちなみに効果は前作から共通のものも多いので、前作経験者であればすぐに使いこなせると思います。また味方武将を召喚できる“戦友之計”などの新計略も増えているので、より戦略性も増している印象。
前作よりも序盤からできることが多いので、すぐにさまざまなアクションを試せます。とはいえ複雑ではなく、パンチやキックだけでも十分に戦える敷居の低さも魅力。
敵は集団で出現することも多く、集団を一気にパンチやキックで蹴散らすのはヤンキーのケンカっぽくて爽快! さらに“超必殺技”を使うと主人公の関羽(くにお)が青龍偃月刀を使って敵をなぎ倒すので、しっかり『三国志』らしい一騎当千感も味わえます。
キャラクターの強化も可能で、パンチやキックなどのアクションのほか、基礎能力も強化できます。
強化による影響はなかなか大きいので、よく使うアクションの能力を集中的に強化することを推奨します。自分の場合はキックを集中的に強化しつつ、あるていど打たれ強さも強化していきました。
また、新要素である“赤兎馬”も登場。こちらはゲージがたまったあとに使用することで一定時間無敵になり、敵を吹っ飛ばしながら移動できるアクションです。ちなみに赤兎“馬”と言っていますが、どう見てもバイク!(笑)
“赤兎馬”は拠点でパーツを組み替えてカスタマイズも可能です。パーツはサブクエストなどで入手可能で、突進の威力などが向上していきます。
比較的ゲージはたまるのが早いので、積極的に使っても大丈夫! 乱戦時に敵を強引に吹き飛ばせるのが爽快です。“赤兎馬”の登場のおかげで、前作よりも全体的に爽快感が上がっていますね。なお、“赤兎馬”は序盤から使用可能です。
『三国志』と『くにおくん』が合体した独特の世界観やハチャメチャストーリーは前作から踏襲しつつ、アクションの爽快感を味わえる本作。カジュアルに遊べる『三国志』ゲームを探している人にもオススメの作品です。