PS5 Proレビュー。『スパイダーマン2』やベータテスト版『モンハンワイルズ』でPS5との性能差を確認してみた。ディスクドライブの着脱も解説【PlayStaton 5 Pro】

文：Ak

公開日時：2024年11月06日(水) 20:00

　いよいよ11月7日（木）にソニー・インタラクティブエンタテインメント（SIE）から発売されるPlayStation 5 Pro（PS5 Pro）。その開封＆実機レビューをお届けします。

※この記事はSIEから商品の提供を受けたうえでお届けしています。

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まずは開封！　外観の特徴や従来のPS5と比較したサイズ感は？【PS5 Proレビュー】

　まずはPS5 Proを開封。外箱は黒を基調としたデザインで、シックでカッコいい！

　内容物はシンプルで、PS5 Proをプレイするうえで必要なケーブル類やコントローラーが入っています。ほかに、横置き用のフット×2も封入。

　このフットは、上記写真のように横置き時に下になる面にあるへこみにセットすることで土台となるもの。

　フットなしでも置くことはできますが、ややガタつくのでセットしておいたほうがいいでしょう。

　ちなみにフットありで横置きにするとやや地面から浮きます。角度的にフットは隠れるので、見た目的にも問題なし！

　縦置きする場合、一応そのままの状態でも大丈夫ではありますが、本体が流線型デザインで底面がそこまで安定してしないので、別売りの縦置きスタンドを使うのが推奨です。

　端子類は新型PS5と同様で、USB-Cタイプの端子が前面に2つあります。初期型PS5と違ってUSB-Aタイプの端子は前面にはありませんが、背面にあるので安心。周辺機器なども、問題なく従来のPS5用のものが使えます。

　こちらは初期型PS5、新型PS5（PS5 Slim）、PS5 Proを並べた画像。

　縦置き時のPS5 Proのサイズ感としては、幅は新型PS5に近く、高さは初期型PS5とほぼ同じといったところです。初期型PS5が入ったスペースであれば、問題なく設置できるようなサイズ感ですね。

カバーの外し方やM.2 SSD＆外付けディスクドライブの装着方法について解説【PS5 Proレビュー】

　続いては、カバーの取り外しについて検証。

　M.2 SSDや外付けディスクドライブを換装しない場合は取り外す必要はないですが、将来的に記憶容量を拡張したい場合やディスクドライブが必要になった場合に備えてチェックしておきましょう。

　とはいっても、基本的なカバーの取り外し方は新型PS5に近いもの。カバーの縁に指を引っかけて、力を入れるだけで取り外せます。

　ただし（個体差もあるかもしれませんが）新型PS5と比べると強く力を入れないとカバーが外れなくなっているので、その点は要注意。正直かなり固いので、カバーが壊れないか若干不安になるかもしれません。

　“△〇×□”のマークが入った部分のカバーを外すと、外付けディスクドライブをセットできます。外付けディスクドライブは新型PS5用のものが使用可能。

　外付けディスクドライブの爪部分をPS5 Proの穴に引っかけるだけで、ドライバーなどの道具なしでも簡単にセットできます。

　なおPS5 Proでは、この部分のカバーを外すとボタン電池を交換できるようになっています。当分は交換は必要ないものの、長期的に使う場合は覚えておきたいポイントですね。

　外付けディスクドライブ換装後は、新型PS5と同じサイズのカバーをセットすればOK。外付けディスクドライブ購入時に同サイズのカバーが付属しています。新型PS5とこの部分のカバーのサイズは同じですが、別部分はサイズが微妙に異なるので、従来のPS5用カバーは使用できないので要注意。

　こんな感じで、外付けディスクドライブは簡単に換装可能。唯一問題点は、現在外付けディスクドライブ自体が品薄になっていることですね……。こちらは純正品以外は使えないので、在庫の復活を待ちましょう！

　M.2 SSDは、外付けディスクドライブと同じ面の逆側のカバーを取り外すことで換装可能。こちらの金属カバーを外すには精密ドライバーが必要になります。

　ただしPS5 Proの場合、初期のSSDが2TBとなっているので、従来と比べると換装の重要性は低めかもしれません。

実際にPS5 Pro対応のタイトルを遊んでみた！　『モンハンワイルズ』など現状未対応のソフトではどうなる？【PS5 Proレビュー】

　PS5 Proでは、“PS5 Pro Enhanced”に対応したPS5ソフトをプレイする際にグラフィックやfpsの向上などの恩恵を得ることができます。

　では実際にどこまでグラフィックやfpsが向上するのか、いくつかのタイトルで試してみました。

『The Last of Us Part I』/『The Last of Us Part II Remastered』

　『The Last of Us Part I』では、レンダリングモードに“PRO”が追加。1440pでレンダリングしたあとに4K出力を行います。簡単にいうと、パフォーマンスと画質を両立させたモードですね。

　ふだんは画質優先でプレイしているので、“PRO”に切り替えるとfpsが目に見えて改善されたという印象を受けました。かなりヌルヌル動くようになりますね。

　ちなみに『The Last of Us Part II Remastered』の場合も同様の設定が可能です。グラフィックやfpsの感触も『The Last of Us Part I』と同等。PS4版でプレイした人だけでなく、PS5版をプレイした人でもかなり快適にプレイできると思います。

『Marvel's Spider-Man 2』

　『Marvel's Spider-Man 2』の場合は、Pro用のグラフィックモードとして“パフォーマンス優先（Pro）”と“忠実度優先（Pro）”のどちらかを選ぶことができます。

　“パフォーマンス優先（Pro）”は各種レイトレーシング機能をオンにしつつ、60fpsでゲームを遊ぶことが可能。対して“忠実度優先（Pro）”は、30fpsで安定しつつ、一部グラフィックのディテールを優先して向上させます。

　使うディスプレイにもよりますが、より進化を実感しやすいのは“パフォーマンス優先（Pro）”。画質を維持しつつfpsが目に見えて向上するので、ヌルヌル動きます！

　とくに表示される人数が増えるシーンなどでは影響が大きかったです。

“PS5 Pro Enhanced”非対応のタイトル

　現状“PS5 Pro Enhanced”非対応のタイトルについては、対応タイトルのように明確に設定を変更できるわけではありません。ただしゲームによっては安定してfpsが上がり、プレイ感覚が向上することも。

　試遊では『SILENT HILL 2』やβテスト版の『モンスターハンターワイルズ』をプレイしてみましたが、グラフィックの向上はそこまでではないものの、fpsは目に見えて向上した印象。

　ちなみに『モンスターハンターワイルズ』はβテスト開催時点ではPS5 Pro非対応でしたが、現在製品版での対応は検討中とのこと。続報に期待ですね！

結論：PS5 Proはどんな人におすすめ？【PS5 Proレビュー】

もちろんタイトルにもよりますが、“PS5 Pro Enhanced”対応タイトルであれば画質とfpsの両方、非対応タイトルであってもfpsの向上が見込めるのがPS5 Proでプレイする際のメリット。

■PS5 Proの主な注目ポイント
・“PS5 Pro Enhanced”対応タイトルであれば画質とfps両方の向上が見込める
・非対応でも主にfpsの向上は期待できる
・高画質での動画録画が可能

　最高の恩恵を得るためには、遊ぶタイトルがPS5 Pro対応かつ、4K HDR対応のディスプレイが必要になるため、環境を整えるには正直ハードルは高め。

　とはいえコンシューマーならではの安定感で、より上質なゲーム体験を求めるユーザーであれば購入の価値アリですね。とくに大作ゲームを多くプレイするユーザーの場合は対応タイトルが多いのでオススメです！

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