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レビュー:真相をどう暴くかで結末が変わる!『Kill The Shadow』は死者の行動を再現して事件の謎を解くパズルアドベンチャー

文:電撃オンライン

公開日時:

 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、Shadowlight SanctuaryがSteamで配信予定の『Kill The Shadow』の体験版レビューをお届けします。

 なお、この記事では英語版をプレイしています。

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 電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

※本記事はCoreblazerの提供でお送りします。

死者の行動を再現する能力を駆使し、フィルムのように過去を巻き戻しながら謎を解く『Kill The Shadow』


 本作は、“Dark water city”という街を舞台に、さまざまな事件の謎を解いていくパズルアドベンチャー。

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 主人公の“Ah'Guang”は元警官であるという経験を買われ、ひょんなことから身近で起きた事件の謎を解くことに。

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 物語は、とある工事現場からスタートします。ここの責任者である“Captain Wang”が、なにやら現場の作業員たちを集めて騒いでいます。まずは彼の話を聞いてみましょう。

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 どうやら、Captain Wangの愛犬である“Wangcai”が何者かに殺され、その犯人探しをしているようです。Captain Wangは犯人がこの中にいるに違いないと決めつけ、その捜査を主人公に依頼してきます。

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 先へ進むためにも、ここは協力してあげましょう。情報を集めるために人々の証言を聞いているうちに、なにやら怪しい影が登場してきました。

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 “The Shadow”と名乗るこの影は、主人公に呼ばれたと言って一方的に話しかけてきます。そして、どうやらこの影の姿は主人公にしか見えていないようです。

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 なんだか不穏な感じがしますが、このまま待っていても始まりません。Wangcaiの死因について心当たりを聞いてみると、Captain Wangは毒が盛られたのではないかと自分の考えを打ち明けてきます。

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 実際にWangcaiの口元を嗅いでみると、何か強いニオイがするのは確かなようです。

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 さて、ここまで聞いてきた証言を少しまとめてみましょう。本作では、証言者の写真や証言のポイントをまとめて、集めた情報を整理することができます。

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 刑事ドラマでよくホワイトボードに貼られているアレです。かなり本格的で、ワクワクしますね。証言と証拠をつなぐ赤いラインもバッチリ使えます。刑事モノ好きにはたまりません。

 この時点で必要な情報をまとめると、The Shadowが再び話しかけてきます。なんと、主人公は特殊な能力を持っており、Wangcaiが亡くなる直前の行動を見ることができると言うのです。

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 言われたとおりに能力を発動すると、まるで映画のフィルムを巻き戻すように、Wangcaiの移動した経路をたどることができるようになりました。

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 どこかで毒性のあるものを食べたことは間違いないようです。さらに行動を追っていくと、とある部屋からWangcaiが出てくるのが分かります。

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 その中を調べてみると、床にはチョコレートの包み紙が散乱していました。人間が食べれば美味しいお菓子ですが、犬にとってはチョコレートは毒です。量によっては命に関わります。

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 悲しいことですが、どうやら死因はこのチョコレートだったようです。では、このチョコレートは誰が用意したのでしょう?

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 さらに証言を集めていくと、なんとも悲しいことに、このチョコレートはWangcaiの飼い主であるCaptain Wangが用意したものだということが分かりました。

 故意の事件ではなく、痛ましい事故だったようですね。事件の真相は突き止めましたが、ここからが本作の面白いところ。

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 この真相をどのように暴くか、自分で選ぶことができるのです。今回の事件でいえば、大勢の作業員たちの前ではっきりCaptain Wangのチョコレートが原因であると指摘するか、こっそり本人にだけ伝えるかを選べます。

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 こうした重要な局面での選択によって、自分の捜査をどう締めくくるかを決め、そして事件の結末が変化していくというわけですね。

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 今回は、Captain Wangにだけこっそり伝えるほうを選んでみました。Captain Wangには感謝されましたが、真相も分からないまま犯人呼ばわりされた作業員たちは不満そうです。

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 これが、筆者の選択の結果ということですね。おそらく別の選択をしていれば、別の結末を迎えていたはずです。

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▲エンディング(1/4)という表示を見るに、まだまだ他の結末がありそうです

 ただ事件を解決するだけでなく、その真相をどう暴くか、真実の伝え方を選べるというのは新鮮な体験だったので、とても楽しくプレイすることができました。

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 人によって考え方が違うでしょうから、プレイ後に他のプレイヤーと情報交換をするのも面白そうですね。

 そして、ここで気になってくるのが本作の『Kill The Shadow』というタイトルです。このまま行くと、いつかThe Shadowと対立するときが来るのでしょうか? ストーリーの行方が気になりますが、興味を持った方はぜひ製品版をチェックしてみてください!



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