電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、qureate(キュリエイト)が11月21日に配信開始したNintendo Switch/PC(Steam)用ソフト『プリズンプリンセス ハメられし姫たち』のレビューをお届けします。
なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
本格的な謎解きADVにビックリ! そして、そこかしこに待ち受けるお紳士・お淑女向けの要素にも注目【プリズンプリンセス ハメられし姫たち】
本作は、謎解きアドベンチャーゲーム『プリズンプリンセス』シリーズの2作目です。大魔王の奇襲で魂となった勇者を操り、魔王城で出会った姫とともに、様々な場所に捕えられた仲間を救出して脱出するのが目的です。
前作からボリュームアップし、キャラも前作から引き続き登場するアリアやゼーナに加え、孤島の小国の姫のジュリエッタや、アリアに忠誠を誓う「くっ、殺せ」が口癖の女騎士のシャルロットなど、かなり増えています。
そんな本作ですが、ゲーム自体は非常にシンプル。主人公の勇者は魂となっているため、気になるところをタッチして仲間の女の子たちを導いて、手に入れた様々なヒントやアイテムを手掛かりに謎を解き明かしていきます。
タイトルからしてちょっぴりエッチなゲームなのかな、と思ってしまうかもしれませんが、実際にプレイを開始すると、非常に本格的な謎解きゲームでビックリします。そのうえ、イベントシーンはもちろん、探索中の会話もフルボイスと、豪華な作りになっている点も見逃せません。
最初こそ行動できるのは屋根裏部屋だけですが、物語が進むと行けるところが増えていくので、謎を解く手がかりを求めて別の部屋に移動するなど、どんどん謎解きが複雑になっていきます。
「ここはあとで何かに使いそうだ」と心のなかでメモしたり、手に入れたアイテムをどこで使うのか考えたりと、常に頭を使うのが楽しいです。
セクシーなコスチュームの女の子たちが、謎を調べようとして偶然お尻を突き出してきたりすることもありますが!
追記します。本作はお紳士・お淑女向けの知的で硬派な謎解きアドベンチャーです! 手枷を外そうとしてヌルヌルした液体を被ったり、「ムラムラ」としか言えない魔法をかけられて魔法陣にハメられたりするのですから、いろいろな想像が捗ること間違いなしです。
そのうえ、ハメられている仲間たちをタップすると、しっかりとアニメーションで動くうえ、頬を赤らめたり吐息を漏らしたりするあたり、さすがお紳士様・お淑女様向け謎解きゲーム。しかも、ちゃんとボイスつきで反応が返ってくるのがたまりません。フルボイス万歳。
難易度は謎解きゲーム初心者でも安心してプレイ可能。乙女の見えてはいけない部分の対策も万全!【プリズンプリンセス ハメられし姫たち】
謎解きゲームの部分に話を戻して、本作の難易度は初心者の筆者でも少し考えればクリアできるものが多く、これまであまり謎解きゲームをプレイしてこなかったという人でもちょうどいい難易度だと思います。
どうしてもクリアが難しいという人のために、まだ探索していないところを教えてくれる魔法の“ぬすっとのはな”も用意されているので安心です。使用回数が30回までですが、いざというときに非常に助かります。
また、手がかりとなるアイテムを、“メモ”というショートカットにセットできる機能が非常に便利。1クリックでアイテムを表示できるので、スイッチなどの操作中にアイテムを見やすくなっているのも嬉しいポイントです。
そして、乙女たちの見えてはいけないところを光のカーテンで隠してくれる、“ナイーブモード”が搭載されているあたり、お紳士・お淑女向けのゲームならではの配慮と言えるでしょう。
このモードをONにすれば、家族と一緒の部屋でのプレイはもちろん、動画配信なども安心して行えるというもの。まわりの目を気にせず、謎解きに集中できることまちがいなしです。
また、助けた仲間たちと休憩所でのサブイベントが楽しめるなど、謎解き以外の部分もかなり充実しています。しかも、プレイヤーの選択次第で、物語が変化するというから、やり込み要素もバッチリです。
シリーズ2作目とはいえ、本作から始めても全然問題ありません。この冬、腰を据えて硬派な謎解きゲームで遊びたいというお紳士・お淑女のみなさんには、ぜひ本作をプレイすることをおすすめします。
ちなみに、Nintendo Switch版は12月11日23:59まで、Steam版は12月5日3:00まで、通常2,780円のところ、10%オフの2,502円でセール中なので、お見逃しなく。