2023年秋に放送され、大きな話題を呼んだTVアニメ『MFゴースト』。その待望の続編となる2nd Seasonが現在絶賛放送中です。今回は2nd Seasonの第9回目である第21話“好敵手(ライバル)”が放送されましたので、視聴してみての感想をお届けします。
TVアニメ『MFゴースト』2nd Season 第9回“好敵手(ライバル)感想(通算21話)
“芦ノ湖GT”の戦いが終わり、訪れた束の間の休息──。今回はちょっとしたブレイク回ではあるものの、物語的に大事な展開がいくつか盛り込まれていた点は見逃せないところです。
第1のポイントはサブタイトルにもあるとおり、新たな好敵手が現れたこと。トヨタのGRスープラ SZ-Rを駆るその男の名は諸星瀬名(もろぼし せな)。20話のラストでもチラリと顔見せしている彼は、その瞬間から強者のオーラをまとっていたこともあって、印象に残っている方も多いと思います。
カナタに声をかけて満足したのか、颯爽と去って行ったこの諸星。ポテンシャルは未知数なものの、高橋啓介が抱える“ドリームプロジェクト”の秘蔵っ子ということで、生半可な相手ではないことはビンビンに伝わってきました。事実、カナタも「彼は速いドライバーです」と認めていましたからね。
そんな諸星の車体ナンバーは“885”。明らかに作為的なものを感じますし、奥山いわく「センスのかけらもない語呂合わせ」とのことですが……あいにく、僕にはこの語呂合わせの意味がわからないんですよね(汗)。
885ってなんでしょう……“ヤバイ”とか“ハヤイ”とか、いくつか思い浮かばなくもないのですが。なんにせよ、たしかにセンスはないのかも? こういうの、すぐにピンと来てなんぼだと思いますしね(苦笑)。なかなかプライドが高そうな諸星瀬名でしたが、案外ヌケたところもあるというか、憎めない奴なのかもしれません。
第2のポイントは、そんな諸星をはじめとしたライバルたちと戦うため、ハチロクにさらなる強化が施されたこと。前回のチューンで足回りを大幅に強化したことで、今回の強化の焦点はいよいよパワーユニットへ。具体的にはターボを搭載し、ハチロクの出力は約300馬力まで強化されることになりました。
うーん、ターボか……もちろんそれも悪くはないのですが! 藤原拓海のAE86は、11000回転までキッチリ回せる超高回転型のレース仕様エンジンを載せていたわけで。個人的に、カナタのハチロクにもその方向性を踏襲して欲しかった気持ちはちょこっとだけあったりします。
一方で、ハチロクターボとなると『頭文字D』好きとしては秋山渉を思い出すわけですが。じつは僕、彼のことも嫌いではないだけに、ターボならそれはそれでアリかなって気持ちもあったりなかったり……って、どっちだよ! 我ながらめんどくさい古参ファンだなあって思いました(苦笑)。
さておき、カナタのハチロクが最大300馬力に強化されたこと、間違いなく朗報ではあります。参考までに書いておきますが、これまでのハチロクが積んでいたNAエンジンは約200馬力。単純に考えたら約1.5倍のパワーを手に入れたことになりますからね。
ボンネットも黒になり、察するところこれはカーボンによる軽量化を図った形。はたしてどれだけの戦闘力に仕上がっているのものやら? 次戦となるMFG第3戦“ザ・ペニンシュラ真鶴”での新生ハチロクデビューが今から待ち遠しいです。
第3のポイントは、カナタと西園寺家の心の距離が近づいたところ。バイトのお給料がたまったことで、レンをはじめとする西園寺家をレストランへと招待し、日ごろの感謝を表現するカナタは、やっぱりめちゃくちゃいいヤツでした。
レンはもちろん、これには真由子ママやパパ(そういえばパパだけ名前がわからず 苦笑)も大感激。普段は落ち着いた雰囲気の真由子ママが、ワインによる酔いも手伝って饒舌になり、カナタにハグまでしてしまうご機嫌っぷりを見せてくれて、僕まで思わずホッコリです。
そんな西園寺家全員の喜びようを見て、他ならぬカナタも嬉しそうなところがまたヨシ! 帰りの電車内で、レストランでのお食事計画を一緒に考えてくれたレンに素直な言葉で感謝を伝えるカナタには、不覚にもグッときてしまいました。なんていい子なの、カナちゃん(真由子ママのマネ)。カナタと西園寺家のみんなの距離が、グッと近づいた夜だったように思います。もしかすると、レンとカナタの心の距離さえも……。
ここにきてこの『MFゴースト』、なんだかアツい夏が近づいてきている気配がしませんか? 快晴となるか、はたまた台風が吹き荒れるのかは、この先のお楽しみということで!(笑)
TVアニメ『MFゴースト』2nd Season第9回(通算第21話)で印象に残ったセリフはこれ!
毎度おなじみの名ゼリフコーナー。今回は、色々な意味でエモいこの2つをピックアップさせてください。
「ありがとうございます……西園寺、パパ(片桐カナタ)」
前述したとおり、西園寺家のみんなとの外食を終えたカナタが、レンのお父さんである西園寺氏に感謝の言葉を伝えるセリフ。
なんといっても「パパ」呼ばわりですよ! しかも、誰一人そこに違和感や文句をいう人もいないこの状況……本当にエモい。カナタもいよいよ西園寺家に馴染んだって証のような気がします。
一方で、レンはもっと反応していいところなのでは……と思わなくはない。だって片想いの相手が、自分の父親に対してはじめて「パパ」って呟いたシチュエーションですよ!? 恋する乙女としてはなんらかのリアクションがあるだろうと! 勉強中、ノートに「片桐 レン」とか書いてニヤニヤしてる場合かよ……と! 思わずツッコミたくもなるってものです(汗)。
まあレンとしては、カナタが本当に家族の一員として認められたことに感極まっていたようですけど……。ホント、ピュアすぎるがゆえに鈍感って意味で、レンの恋愛偏差値はカナタと対して変わらない気がします。幼いというか、純粋というか。こんな2人だからこそ応援したくなるというか。このアオハル要素、ますます目が離せませんね!
「MFGだけが今や俺の生きがいですよ(武内 樹)」
2つ目は、ついに登場した“ガソスタトリオ”の1人、武内 樹のこのセリフです。ちなみに“ガソスタトリオ”とは、『頭文字D』ファンにはおなじみである樹、池谷、ケンジのことを指します。ぶっちゃけここ、『頭文字D』を知らない新規ファンからすれば「誰だこのおっさんたちは……」ってなるところのような。よくも悪くも説明不足ですからね(笑)。
「ありがとうございます……西園寺、パパ(片桐カナタ)」
前述したとおり、西園寺家のみんなとの外食を終えたカナタが、レンのお父さんである西園寺氏に感謝の言葉を伝えるセリフ。
なんといっても「パパ」呼ばわりですよ! しかも、誰一人そこに違和感や文句をいう人もいないこの状況……本当にエモい。カナタもいよいよ西園寺家に馴染んだって証のような気がします。
一方で、レンはもっと反応していいところなのでは……と思わなくはない。だって片想いの相手が、自分の父親に対してはじめて「パパ」って呟いたシチュエーションですよ!? 恋する乙女としてはなんらかのリアクションがあるだろうと! 勉強中、ノートに「片桐 レン」とか書いてニヤニヤしてる場合かよ……と! 思わずツッコミたくもなるってものです(汗)。
まあレンとしては、カナタが本当に家族の一員として認められたことに感極まっていたようですけど……。ホント、ピュアすぎるがゆえに鈍感って意味で、レンの恋愛偏差値はカナタと対して変わらない気がします。幼いというか、純粋というか。こんな2人だからこそ応援したくなるというか。このアオハル要素、ますます目が離せませんね!
「MFGだけが今や俺の生きがいですよ(武内 樹)」
2つ目は、ついに登場した“ガソスタトリオ”の1人、武内 樹のこのセリフです。ちなみに“ガソスタトリオ”とは、『頭文字D』ファンにはおなじみである樹、池谷、ケンジのことを指します。ぶっちゃけここ、『頭文字D』を知らない新規ファンからすれば「誰だこのおっさんたちは……」ってなるところのような。よくも悪くも説明不足ですからね(笑)。
まあ、彼らのことは知らなくても、物語的にはいっさい問題ないのでここは流してください。逆に『頭文字D』ファンからすると、懐かしくてグッとなるシーンだったりするもので……。もちろん、僕もこみ上げてくるものがありました!
『MFゴースト』のTVアニメ1期の頃から登場することが明言されていたこの3人。CVがしっかり“いつメン”なのも最高にうれしかったです。具体的には樹を岩田光央氏、池谷を矢尾一樹氏、ケンジを高木 渉氏が担当されていました。やっぱこのメンバーじゃなきゃね!
ちなみにこのセリフ、一連の会話のなかのイチフレーズなわけですが。この短い会話のなかにもさまざまな情報が凝縮されていて、かなり印象に残りました。具体的には、20キロも太った樹に奥さんや子どもがいること。池谷が相変わらず独身でいること。そして、そんな池谷の生え際が徐々に後退していること、などなど……。
『頭文字D』の登場キャラが年を重ねた姿で登場するのも『MFゴースト』の楽しい部分なのですが、この3人はちょっとリアル寄りな描写で驚きましたね。高橋啓介なんかは相変わらずのイケメンとして描かれていますから、扱いに差を感じてしまいます(苦笑)。まあ、それがいかにもこの3人って感じで僕は大好きなんですけど。また再登場してくれる日が楽しみです!
ということで、レースはお休みだったものの、見どころはたくさんあった今回。次回は早くも“ザ・ペニンシュラ真鶴”が開幕するということで、新生ハチロクのお披露目にも期待できそうです。次こそは表彰台に登るカナタの雄姿を眺めたいところですが、はてさてどうなることやら? そろそろ番組改編も視野に入る時期だけに、ペニンシュラの戦いがどこまで描かれるのかにも気をもみつつ(苦笑)。それでは、今回はこのへんで!