ネットマーブルが配信中のiOS/Android/PC用ダークファンタジー戦略RPG『King Arthur:伝説の誕生』のレビューをお届けします。なお、このレビューではPC版をプレイしています。
アーサー王の伝説を追体験できる! 高グラフィックとド派手な戦闘演出でテンション上がりまくりのターン制RPG
本作は、“アーサー王の伝説”をもとにした、さまざまな冒険とバトルが楽しめる戦略RPGです。
“アーサー王”や“円卓の騎士”といえば、多くの映画やドラマ、アニメ、ゲームなどに登場し、日本でも多くのファンがいる人気のキャラクターたちですよね。
本作では、なんと自分自身がアーサー王となって、伝説の物語を体験できちゃうんです!
実を言うと、筆者はアーサー王の物語の大まかなあらすじは知っていたものの、細かい部分までは知りませんでした。
そんな筆者でも、本作を遊ぶことでアーサー王の伝説を追体験し、ストーリーにどっぷり浸かることができたので、元々のファンの方にも初めて興味を持った方にもおすすめのゲームとなっていますよ!
アーサー王の物語は、ブリテンのキャメロットからはじまります。偉大な王“ユーサー・ペンドラゴン”の死に乗じて“ロット王”と連合軍が攻め寄せ、キャメロットは滅亡寸前にまで追い込まれてしまいました。
そんなとき、キャメロットのために立ち上がったのがアーサーです。本作は、まずそのアーサーが巨大なドラゴン“カリバーン”と対峙するところから開始します。
カリバーンは、“エクスカリバー”の中に閉じ込められているのだそう。どうやら、このカリバーンに力を示すことができれば、アーサーのことを認めて力を貸してくれるようです。
いきなりの展開ですが、まずこのカリバーンの迫力がすごい! ハイクオリティーのグラフィックとド派手な演出のおかげで、思わず映像に見入ってしまいました。
こちらを目がけて飛んでくる炎のあまりの勢いに、映像と分かりつつも、つい後ろへ避けようとしてしまったのは秘密です。めちゃくちゃ熱そう!
ですが、アーサーも負けてはいません。物怖じせず、大剣を使ってガンガン攻撃をしかけていきます。本作はターン制のコマンドバトルになっており、スキルのアイコンをタップするとさまざまな技を使うことができます。
スキルアイコンの下にある青い“気力ゲージ”を消費して、強力な技を放つこともできます。この気力ゲージをどう溜めていくか、そしてどこで使って攻めに転じるかが、バトルに勝利するカギになっています。
この技の演出がとにかくカッコいい! キャラクターのモーションにかなりのこだわりが感じられます。
これはバトル中だけでなく、ゲームを進めると見られるようになるステータス画面やパーティー編成画面でも同様で、ちょっとした場面でもしっかりキャラクターが動いてくれるのがうれしい! ただ正面を見て立っているだけではないのが、かなりの好印象です。
カリバーンを倒すところまではいかなかったものの、なんとかアーサーのことを認めてもらえたようです。
属性の相性や天候バフも! 一筋縄ではいかない戦略性バトルが楽しすぎる
場面は変わり、アーサーが壊滅寸前のキャメロットへ向かうところに移ります。道中で遭遇する兵士たちを倒し、どんどん先へ進んでいきましょう。
本作のバトルでは、属性の相性を意識することが重要です。例えば、炎属性は嵐属性に対して有利で、25%の追加ダメージを与えることができます。
さらに、天候や時間帯の概念があり、昼が得意なキャラがいれば夜が得意なキャラもいます。得意な天候であれば、キャラクターに有利なバフがかかります。
属性の有利・不利については多くのRPGに取り入れられている要素かと思いますが、天候にまで相性があるのはなかなか面白いですね。
バトル画面では、キャラクターの頭上に2つのゲージが表示されます。赤いものが“体力ゲージ”、黄色いものが“攻撃ゲージ”です。攻撃ゲージが最初に溜まったキャラクターから、行動をはじめることができます。
バトル中は3つの技を使うことができますが、どの技もモーションやエフェクトが凝っていて、ついついスクリーンショットを撮りたくなります。勝利演出もカッコいいので、必見です!
道中で仲間と合流し、さらに先へ。ここでは、回復スキルを使うことができる“ルーク”が登場。
そしてついに、先行していたアーサーの父“エクター”と会うことができました。
安心したのもつかの間、エクターを追って現れた“ウリエンス王”と戦うことに。
敵ながら、バトルの最初に流れる登場シーンがカッコいい。そして強そうですが、3人いればなんとかなるはず!
ウリエンス王はバトル開始直後に強力な技を放ち、いきなりルークがピンチに。そこで、エクターの挑発スキルを使って攻撃を引き付け、ルークから注意をそらす作戦に出ます。
ただ闇雲に攻撃しているだけではダメというわけですね。なかなか奥が深くて楽しいです!
ルークの回復スキルも使いつつ、ウリエンス王の猛攻をしのぎ、なんとか倒すことができました。
そして、ここで満を持して登場したのが、誰もが知る有名キャラクター“マーリン”です。マーリンはアーサーの出生の秘密を語り、彼こそがユーサー・ペンドラゴンの正当な後継者であると主張します。
さらに、敵側にもエクスカリバーの存在が知られるようになり、ストーリーの盛り上がりにつられて筆者のテンションも上がります。この勢いのまま、黒幕である“ロット王”を倒してしまいましょう!
ロット王はいかにも邪悪そうな魔術を使い、全体攻撃をしかけてきます。さらに亡者まで呼び出し、いきなり形勢不利の状態に……。
とはいえ、亡者はそこまで体力が多いわけではなく、またルークがクリティカルヒットを出してくれたおかげで、意外とあっさり片付けることができました。
残りはロット王ただひとり。一気にやってしまいましょう!
ようやく倒せたかと思いきや、魔術で道をふさがれ、まんまと逃げられてしまいました。しかしながら、キャメロットを無事に取り戻すことができて、一安心です。
キャメロットを拠点とすることで、ここからさまざまな施設が使えるようになりました。バトルの基本が学べる“騎士養成所”や、新たなキャラを仲間にできる“アヴァロンの湖”など、自分たちのパーティーを強化できる施設が揃っています。
広場にいるマーリンに話しかけると、メインストーリーを進めることができます。アーサーたちはまだまだ勢力としては弱小ですから、まずは同盟を結んで、仲間を増やすことからはじめるようです。
次の目的地は“ベンウィック”という場所のようですが……? どんな出来事が待ち受けているのか、楽しみですね。
メインストーリーはチャプターごとに区切られており、チャプターの冒頭では、人形劇で分かりやすくこれまでの経緯を説明してくれます。
この人形の動きや演出もなかなか凝っていて、スキップするにはもったいないくらいの出来になっているので、ぜひ飛ばさずに見てみてくださいね。
高いクオリティーのグラフィックと演出、キャラクターたちのカッコよすぎるモーションに大注目の戦略RPGとなっていますので、プレイしてみてはいかがでしょうか。