日本一ソフトウェアより2025年1月30日に発売予定のSwitch/PS5/PS4/Steam用RPG『ファントム・ブレイブ 幽霊船団と消えた英雄』。その序盤をプレイできる体験版のレビューをお届けします。
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『ファントム・ブレイブ 幽霊船団と消えた英雄』は、『魔界戦記ディスガイア』シリーズをはじめ、規格外のバトルやキャラクター育成が楽しめるRPGを世に贈り出してきた日本一ソフトウェアの新作RPGです。
登場キャラクターや世界観設定、システムなどは2004年1月22日にPS2で発売された『ファントム・ブレイブ』のものを踏襲。ストーリー的にも続編ではあるものの、20年の時を経てあらゆる面でパワーアップが図られ、前作を知らない人でも安心して楽しめる完全新作として制作されています。
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そんな本作の体験版が電撃オンライン編集部に到着。今回の記事では、この体験版の詳細や見どころについてレビューしていきたいと思います!
※画面写真はPS4版のものです。
『ファントム・ブレイブ 幽霊船団と消えた英雄』体験版プレイレビュー
物語の序盤である第2話までプレイ可能。難易度設定は慎重に
まずは体験版の概要について説明しましょう。本作は、人々からのさまざまな依頼をこなす請負人(クローム)の少女・マローネの冒険を描くRPG。ストーリーは複数の話で構成されており、体験版では第1話から2話までをプレイできます。
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本作には難易度が3段階に設定されており、ゲーム開始時に選択可能。“やさしい<ふつう<てごわい”の順に敵の強さが上がっていきます。今回のプレイではとりあえず“ふつう”を選びましたが、歯ごたえのあるプレイが好みなら“てごわい”を選ぶのもありでしょう。
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なお難易度は、拠点であるドクロ島にいる難易度変更案内人に話しかければ下げることが可能。ただし、一度下げたらもとに戻せないので注意したいですね。
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マローネの成長を感じさせるストーリー。新キャラクター・アプリコとの関係性にも注目
次はストーリーについて。舞台はさまざまな種族に加えて死者の魂=ファントムも住んでいる、広大な海と大小の島々から成るイヴォワール世界。主人公のマローネがファントムの海賊少女・アプリコと出会い、互いの大切な人を探すために冒険していく、というのがざっとした概要になります。第1話はドクロ島、第2話はフツー島での冒険が楽しめました。
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プレイしていて印象に残ったのはマローネの頼もしさ。心優しく、人々を助けるために日々頑張っているところは『ファントム・ブレイブ』のときと変わりませんが、そこに熟練の請負人としての余裕というか、自信みたいなものが感じられるんですよね。
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まあ『ファントム・ブレイブ』のときにいろいろ乗り越えましたからね、彼女は。ファントムと心を通わせる能力ゆえに“悪霊憑き”と呼ばれ忌み嫌われていながら人を恨まず、人を助ける仕事を続けて徐々に周囲の信頼を獲得。最終的にはイヴォワールを襲う災厄・破壊神サルファーを退けたわけですし。
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このあたりの詳細はゲーム中の“ワード辞典”で確認できます。また、本作のストーリーにもほぼ関係しないようので、前作未プレイの人もご安心を。とりあえず「マローネはなんかいろいろあって成長したし周囲にも認められるようになった」くらいの認識で大丈夫です。
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そんな頼れる人物に成長したマローネが、引っ込み思案なアプリコの手を取り、引っ張っていくという姿には感慨深いものがありますね。マローネにはパートナーとして彼女を支えるファントム・アッシュがいますが、アッシュの役目をアプリコに対してマローネが担っているとも言えるわけで。
まあ厳密には、マローネとアッシュが互いに支え合う関係性だったのに対し、マローネとアプリコの関係性は現状、マローネがアプリコを支えつつ導いているという印象。ですのでまったく同じというわけではありませんが、マローネの人間的な成長が感じられていい感じかと。
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アプリコもマローネの優しさと頼もしさに触れ、徐々に成長していく気配が感じられます。まだ序盤のため、最終的にどうなるかまではわかりませんが、冒険の果てに彼女たちがどんな体験をし、どんな関係性を築いていくのか? 非常に楽しみですよ!
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主要キャラクターでは、第2話で獣人のルアンが登場。彼もひとクセありそうなキャラクターで、いろいろ抱えているものがありそうです。主要キャラクターはほかにも、砂の王国の女王ヘンナや悪霊少年のウルミなどまだまだいますし、ルアンを含めた彼らの活躍にも注目したいですね。
コンファインを軸とした独自のバトルシステムは戦術性高し。切り札の絆コンファインも解禁!
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バトルではSPD(スピード)の数値が高いキャラクターから移動や攻撃を選択。これだけだとよくあるシステムですが、本作では最初マローネが1人だけで出撃し、仲間のファントムはマップ上のオブジェにコンファイン(憑依)させて出撃させるという形式になります。
この形式はやっぱり本シリーズならではですね。仲間はコンファインさせたオブジェによって能力が変動するほか、一定ターン経過でリムーブ(離脱)してしまうので、どのオブジェにどのタイミングでコンファインするかが重要になりますから。この要素だけで、ほかのゲームでは味わえない戦術性を楽しむことができます。
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コンファイン以外にも、種族・職業・装備武器ごとに異なるアクションスキル、敵味方ユニットやオブジェに対しての持ち上げ&投げアクション、オブジェなどに発生している特殊効果=プロテクションの利用など、独自の要素がこれでもかと言わんばかりに投入。“やりたい放題RPG”の名に恥じない、ハチャメチャなバトルが楽しめます。
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実際、戦術の幅はすさまじく広いんですよね。セオリーとしてはATK(物理攻撃力)の高いキャラクターにATKの上がる装備を用意し、ATKの上がるプロテクションが発生しているオブジェにコンファインする、といった戦術が考えられますが、別に装備を用意しなくても問題ありません。だって武器になるものはあちこちに落ちていますし、敵から盗んだり、倒した敵の装備を拾って使ってもいいんですから。
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さらに、手ぶらなら敵を持ち上げ&投げることもできるので、やっかいな敵を味方が大勢いるほうに投げてタコなぐりするもよし、とりあえず遠くに投げて味方への攻撃を遅らせてもよし。敵に有利なプロテクションを発生させているオブジェを、場外に投げ飛ばして効果を消すなんてこともできます。
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第2話の戦闘マップから登場する大砲のガジェットがあるなら、コンファインするか近づくことで強力な砲撃が可能。ガジェットは今のところ大砲しか確認できていませんが、ほかにも多数あるようなので期待したいところです。
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それと、忘れていけないのがマローネ固有のアクション。装備を持っている状態で敵味方やオブジェを投げられる“即投げ”、コンファインで出撃したばかりのキャラクターをすぐ行動させられる“コンファースト”、キャラクターのリムーブを増やす“コンファイト!”など、どれも戦術の幅を広げられるものばかりです。
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さらに、特定の味方キャラクターと合体する“絆コンファイン”が可能。体験版の範囲でも、第2話終盤でマローネとアプリコの“絆コンファイン”を体験できました。ステータスの強化はもちろん、強力なアクションスキル“ダンデライアン”が使用可能に。行動終了後も“ワンモア”が発生して再行動ができるなど、まさに一騎当千の強さでした。
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ただ、強力なぶん効果は1ターン限定で、終了後は合体相手の離脱などデメリットもあり。それでも、使いどころを間違えなければ劣勢すら覆す強力な切り札になりうるのは確実でしょう。“絆コンファイン”を含め、バトルにおけるマローネの重要度はかなり上がったと思うので、しっかり育成していきたいですね。
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あとは、全体的にUI周りが見やすくなっているのも好印象。たとえばアクションスキルを使うときは、攻撃の属性や範囲、威力がなんのステータスに依存するかなどのデータがひと目でわかるデザインに。アクションスキルを選択したままL2ボタン+左スティック(PSコントローラの場合)で、攻撃範囲を保持したまま移動することもできます。
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マップ上のユニットやオブジェのデータについても、ステータスからプロテクションまでわかりやすい表示に。こういった細かな部分までしっかり作ってあるせいか、ストレスなくプレイできました。
拠点仕事でできること。ドリンクバーやサルベージなどキャラクター育成に役立つ要素が満載
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さまざまな方法でキャラクターをとことん育成できるのも、日本一ソフトウェア作品の魅力。もちろんそれは本作も例外ではありません。具体的にはドクロ島の“拠点仕事”でいろいろ行えます。
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“拠点仕事”は最初、新たなファントムを仲間にする“キャラメイク”しかできませんが、特定の職業の仲間を増やすことで新たなものが追加。体験版の範囲内ではアクションスキルやアビリティを覚える“スキル習得”、アイテムの売買を行う“商店”、魂滅(戦闘不能になったあとでダメージを食らって消滅すること)したキャラを復活させる“魂滅治療”、バトルで獲得したEXP(経験値)の一部をため、自由に振り分けられる“ドリンクバー”、海底を探索してアイテムを発見する“サルベージ”の5つが利用可能になりました。
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このなかで、育成上とくに重要になりそうなのは“ドリンクバー”ですね。料理人を仲間にすると解放される仕事で、バトルでの獲得EXPと“ドリンクバー”に貯めるEXPの比率は変更可能。バトルでは出撃しているキャラクターにしかEXPが入りませんし、“ドリンクバー”の比率を増やせば低レベルのキャラクターを安全に成長させられます。
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BOL(お金)を払って“ドリンクバー”のレベルを上げれば、EXPの比率をより大幅に変えることができ、最終的にはバトルで得たEXPのすべてを“ドリンクバー”に回すことまでできます。低レベルのキャラクターの育成はもちろん、主力にEXPを集中させて強くするのもいい手ですから、“ドリンクバー”には末永くお世話になりそうですね。
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あとは“サルベージ”もなかなかおもしろい仕事。これは漁師を仲間にすると解放されるもので、サルベージ隊を派遣する海域と方針を決めたあと、一定時間経過でアイテムを探してきてくれます。体験版の範囲では、最初の海域であるフツーナ諸島沖のみ探索可能で、探索は1回30分で行えました。
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サルベージの方針は“広く浅く”、“論理&分析”などの指標が提示されますが、このあたりはとくに考慮せず5×5=25マスから1マスを選べばOK。それぞれのマスで何が獲得できるかは、繰り返し“サルベージ”を行うことで判明していきます。
“サルベージ”では完了まで待つこと以外にデメリットがなく、バトルのマップや“商店”のラインナップに出てこないものが拾えることまであるので、サルベージ隊は常に活動させておきたいすね。
ちなみに、獲得アイテムに付く称号は漁師のレベルに影響されます。よりよいアイテムを見つけたいなら、漁師のレベルアップは必須。“ドリンクバー”で漁師を育てて“サルベージ”の成果を高める、といったプレイもありかも?
まとめ
自分は『ファントム・ブレイブ』をガッツリ楽しんだユーザーの1人ですが、そんな自分のひいき目を差し引いても、本作のデキはかなりのものだと思います。
グラフィックの進化は言うに及ばず、バトルは戦術性が高く楽しいだけでなく、整備されたUIのおかげで非常に遊びやすいです。“拠点仕事”の種類も豊富で、キャラクター育成のしがいがあります。体験版の範囲ではバトルのシステムも“拠点仕事”すべて解放されているわけではないので、今後どんなものが追加されるのかも楽しみですね。
しかし序盤だけとはいえ、こういった内容を体験版で事前に遊べるというのは、いちファンとして非常にうれしいところ。『ファントム・ブレイブ』をプレイ済みの人も未プレイの人も、少しでも興味がわいたらぜひ体験版をプレイしてみてください!
それと体験版でプレイできるのは第2話までですが、一度クリアしたバトルは繰り返しプレイ可能。EXP稼ぎやアイテム収集を存分に楽しむことができます。体験版のデータは製品版に引き継ぎができるので、製品版が発売されるまでキャラクターをガッツリ鍛えておくのもありですよ!
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ちなみにドクロ島のポストには、世界情勢やちょっとした事件の記事が掲載された新聞や、人々からの手紙が読めます。第3話以降の展開に関わる内容もあちこちに書かれており、早くも続きが気になってくるんですよね。あーホント、発売日が待ち遠しい!