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『ヴァイスシュヴァルツ』に『勝利の女神:NIKKE』参戦。カード性能は? イラストは? 『ヴァイス』好きと『NIKKE』好きがそれぞれの観点から魅力を語り合う【勝利の女神:NIKKE(メガニケ)】

文:電撃オンライン

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 ブシロードから12月13日に発売された、キャラクターTCG『ヴァイスシュヴァルツ』の新ブースターパック&トライアルデッキ『勝利の女神:NIKKE(以下、NIKKE)』。

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 本記事では、発売を記念して、電撃オンライン編集部の『ヴァイスシュヴァルツ』好きと『NIKKE』好きによる座談会をお届けします。それぞれのファンの立場から見て、カードの印象はどうなっているのでしょうか?

※本記事はブシロードの提供でお送りします。

『ヴァイスシュヴァルツ』に『NIKKE』参戦。ファーストインプレッションは?

むらたっち
今日はよろしくお願いします。この度『ヴァイスシュヴァルツ』に『NIKKE』が参戦ということで、編集部の『ヴァイスシュヴァルツ』好き、『NIKKE』好きにお話を聞いてみようかなと思ってお2人をお呼びしました。

 僕は『ヴァイスシュヴァルツ』も『NIKKE』も詳しくないので、お2人の視点から『ヴァイスシュヴァルツ』の『NIKKE』について語ってもらえればなと。

KK
よろしくお願いします。『NIKKE』好きとして呼ばれました。カードゲームは詳しくないのですが、原作ユーザーからすると、手元に残るグッズが増えたのが嬉しいところですね。カードイラストについても描き起こしのものが多く、ニケたちのアートがまた増えてくれたなぁと思います。

川上
『ヴァイスシュヴァルツ』好きの川上です。『ヴァイスシュヴァルツ』の描き起こしイラストは毎回クオリティが高いですからね。

KK
描き起こしイラストのカードのなかには『ヴァイスシュヴァルツ』のようなカードを持っているイラストもあるんですよね。ニケたちが『ヴァイスシュヴァルツ』の世界に加わったんだって感じで、新しいコラボイベントが始まったような感じで楽しく見ています。このティアとナガとか、ファンの人にはたまらないんじゃないでしょうか。

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▲描き起こしイラストのカードには『ヴァイスシュヴァルツ』デザインのものも。コラボ感があってイイ!
むらたっち
ニケたちのビジュアルも、元々のゲームをプレイしているとやっぱりいろいろと思い出すこととかあるんでしょうか?

KK
特にうれしいのは、今はもう手に入らないコスチュームのイラストがあるところですね。『NIKKE』っていわゆる復刻ガチャをあまりやらないタイプのゲームなので、出会いが割と一期一会なんですよ(笑)。

 持っていないコスチュームのニケの姿を再び見られるのも、こういうメディアミックスやコラボのいいところだなと。

むらたっち
逆に『ヴァイスシュヴァルツ』プレイヤーから、今回の『NIKKE』参戦はどう映りました?

川上
『NIKKE』は自分の周囲でも遊んでいるプレイヤーが多くて熱気を感じています。そんななかでの『ヴァイスシュヴァルツ』への参戦になったわけですが、『ヴァイスシュヴァルツ』で『NIKKE』を遊ぶうえでデッキの骨組みになるトライアルデッキというアイテムがあるんですが、これの完成度がすごく高いんですよ。

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KK
あ、それは嬉しいですね。この機会にちょっと『ヴァイスシュヴァルツ』を触ってみようかなとも思っていたので。

川上
トライアルデッキだけでもビギナーの方がしっかり楽しめるようになっているので、これを機に新規プレイヤーさんが増えるんじゃないのかなと予想しています。本当に、ちょっとでも興味が湧いたなら手に入れて損はないトライアルデッキです。

 『ヴァイスシュヴァルツ』にもいわゆる定石のようなものや、いろいろなタイトルに共通するユーティリティなカードがあるのですが、そこもキッチリと押さえてありますし、何なら結構強いと感じています。トライアルデッキの一部を自分の好きなカードに変えてお店の大会に行ってもちゃんとゲームができるんじゃないかな。

 一方でプレイヤーとしては、人気すぎていざブースターパックが欲しいとなったときに手に入らないんじゃないかという心配が……(笑)。さっきKKさんも言っていましたが、アートがすごくいいのでカードプレイヤーだけでなく、コレクターの方も欲しいでしょうしね。

KK
ええ。『ヴァイスシュヴァルツ』のカードは今日初めて手に取ったのですけど、実際に触ると「欲しい!」って気持ちが不思議なくらいムクムク出てきますね。

『NIKKE』収録カードを見てみよう

むらたっち
では、実際にカードを見ていこうかなと思うんですが、KKさんは気になるカードとかありますか?

KK
『ヴァイスシュヴァルツ』って縦向きのカードと横向きのカードがあるんですね。あ、横向きのカードは過去のゲーム内イベントのメインビジュアルなどが使われているんですね。これはまた懐かしい。

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川上
横向きのカードはクライマックスと言って、攻めるときには特定のキャラとコンボしたり、守るときには受けるダメージを0にしてくれたりと、攻防の両面で重要になるカードです。

 イベントのビジュアルをうまく使っているのは横向きのカードがある『ヴァイスシュヴァルツ』ならではですね。たとえばこの「SEA YOU AGAIN」なら、手前に描かれている「アニス:スパークリングサマー」とコンボします。

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KK
あ、これ2023年の夏イベですね。なるほど、キャラとクライマックスのカードをコンボさせていくってゲーム性なんですね。これはわかりやすいかも。

川上
そうそう。『ヴァイスシュヴァルツ』は「こうすれば強いだろう」というのが直感的でわかりやすいので、カードゲームをやったことなくても取っつきやすいんですよ。アニスなら、クライマックスだけでなくラピやネオンとキャラクターどうしのコンボもあります。

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KK
はいはい、3人そろえると強いってわけですね。まぁ原作だと結構すぐ編成から外れちゃうこともあるけど…(笑)。

むらたっち
『ヴァイスシュヴァルツ』といえばさまざまな人気タイトルのカードで遊べることがポイントだと聞いていますが、各タイトルの原作再現にも力が入ってるんですね。

川上
そうですね。私は今回の『NIKKE』参戦に合わせて、公開されたカードのなかで気になるカードのキャラについて調べたんですが、「最高の仲間たちへ レッドフード」は特にいいデザインになっているなと感じます。

 めちゃくちゃ強いのに、“浸食”に冒されていて長くは生きられないという彼女らしさがうまくカードデザインに落とし込まれているんじゃないでしょうか。

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KK
『NIKKE』の1周年イベント「RED ASH」のときのレッドフードですね! ええと、これはどういう能力なんですか? パワーが上がるとか、ダメージを与えるとかで確かにレッドフードらしい攻撃的なカードなんだなというのは私にもわかるんですが。

川上
まさにその通りで、簡単に説明すると「ものすごいパワーで相手を打ち倒したのち、本人もいなくなってしまう。でもクライマックスの「RED ASH」を使うと復活してまた大暴れする」って感じですね。そしてクライマックスの「RED ASH」は絵柄が2種類用意されています。

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KK
これはエモい! この2枚のビジュアルを使っているんですね。いやチョイスが上手いけど……ズルいなあ(笑)。

川上
もちろんレッドフードだけでなくスノーホワイトたちもいて、特に「スノーホワイト:イノセントデイズ」は「最高の仲間たちへ レッドフード」とシナジーを形成するカードになっています。

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KK
じゃあ「最高の仲間たちへ レッドフード」を中心に、ゴッデス部隊でデッキを組む、みたいなこともできるんですかね?

川上
『NIKKE』のなかのゴッデス部隊だけで……となってしまうとカードが足りないんですが『NIKKE』に登場するいろいろなキャラがいるうち、自分の好きなキャラクターを中心にデッキを組むことはちゃんとできますよ。

 私は、声優の広橋涼さんのファンで、『NIKKE』ではマストというニケを演じられていることは以前から知っていました。今回のブースターパックには「“嵐を突っ切って!”マスト」が収録されているので『NIKKE』デッキを組むときはぜひ入れたいなと思っています。

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むらたっち
声優きっかけでそれを軸に……みたいな角度で遊ぶこともできるんですね。意外と間口が広い。

川上
ええ、そういう形で遊んでみる、なんてのも結構おもしろいですよ。なので、このカードもたくさん集めようと思っています。

KK
ああ、なるほど。カードゲームだとそういう楽しみ方もできるんですね。ちなみにマストにはこの通常衣装のほかにマスト・ザ・ダイバーとパイレーツハートという2種類のコスチュームがあるんですよ(ゲーム画面を見せる)。

川上
えっ、この衣装めっちゃ癖(へき)です。いいですねコレ……ダイバースーツのピチピチ感があって。これは知りませんでした。

 『ヴァイスシュヴァルツ』プレイヤーとしてもこうやって参戦してくれることで自分の知らなかったコンテンツやキャラクターを知って好きになれるので、そういう意味でも新タイトル参戦は単純にカードが追加されるだけにとどまらず嬉しいんですよね。

むらたっち
声優さんといえば、サインの入っているカードもたくさんあるんですよね。

川上
『NIKKE』では38名の声優さんのサインカードが収録されていますね。なかでもAGR(オートグラフレア)というものがあって、これにはラピ役の石川由衣さんの“直筆”サインが入っています。他のカードにも石川由衣さんのサインはあるんですが、AGRもぜひ拝んでみたいですね。

KK
確かに、コレクションアイテムとしても手に入れてみたくなりますね。

川上
他のタイトルでも希少なサインカードはなかなか手に入らないので、もしKKさんがサイン獲得に挑戦する場合は、覚悟を決めておいてくださいね。

KK
そう言われるとちょっと怖いな(笑)。でも、コレクションはともかくとして『ヴァイスシュヴァルツ』のトライアルデッキであらためて『NIKKE』は遊んでみようと思います。

 原作再現もちゃんとされているなら、カードゲームのかたちで『NIKKE』の世界がどう再現されているかは一度味わってみたいって思えました。

川上
『NIKKE』らしさ、については全然安心してもらっていいと思います。『ヴァイスシュヴァルツ』ってカードゲームとしてはかなり歴史のあるタイトルで、2023年3月で15周年を迎えています。

KK
15年……。とても長く愛されているゲームなんですね。

川上
ずっといろいろなタイトルを『ヴァイスシュヴァルツ』のなかに落とし込んで一緒に遊べるようにする、ということを続けてきているので『ヴァイスシュヴァルツ』ならではの『NIKKE』が楽しめるのは間違いないと思いますよ。

『ヴァイスシュヴァルツ』プレイヤー的注目カードは?

むらたっち
川上さんは『ヴァイスシュヴァルツ』プレイヤーとして注目しているカードって何かありますか?

川上
そうですね。「摩訶不思議な世界 アリス」には注目しています。

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川上
『ヴァイスシュヴァルツ』内でのスラングでいうところの“早出しヒール”という非常に貴重な能力を持っている1枚です。“早出し”というのはテキストに書いてある「あなたの手札のこのカードのレベルを-1。」の部分を指します。

KK
レベルが下がるのはいいことなんです?

川上
はい。『ヴァイスシュヴァルツ』は対戦相手のキャラクターから攻撃を受けるとクロックというダメージが溜まっていき、それが一定以上になると自分のレベルが上がります。ゲーム開始時は0で、4になると負けです。

むらたっち
あ、レベルって言っても強さとしてのレベルだけじゃなくて、危険レベルみたいなものも表しているんだ。

川上
ですです。レベルが高くなるほどピンチなのですが、逆に強いキャラクターを使えるようになるんです。「摩訶不思議な世界 アリス」は本来レベル3でないと出せないんですが、条件を満たすことでレベル2のときにも使えるようになります。

 基本的にキャラクターは要求されるレベルが高いほどパワーが高かったり強力な能力を持っていたりするので、高レベルのキャラクターを早く出すことができればそれだけゲームを有利に進められます。

 さっき紹介した「最高の仲間たちへ レッドフード」と「スノーホワイト:イノセントデイズ」のシナジーも、高レベルのレッドフードを早出しできるものになっています。

KK
早出しは強い、と。

川上
もうひとつのヒールについては文字通り回復できる能力です。カードのテキストで言うと「あなたは自分のクロックの上から1枚を、手札に戻す。」の部分ですね。

 クロックがダメージと先ほど言いましたが、このカードはクロックにあるカードを手札に戻すことができるため、手札を入れ替えつつ受けたダメージをなくせるんですね。

 同様の能力が他タイトルのカードにもあるんですが、それも評価されているので『NIKKE』のこのカードもきっと強いだろうなと。

むらたっち
過去に実績のあるカードと同じ能力なんですね。ほかには注目のカードはありますか?

川上
「プリバティ:アンカインド・メイド」も汎用性が高く、人気になると思います。

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川上
先ほど『ヴァイスシュヴァルツ』ではクライマックスカードが受けるダメージを0にしてくれる、防御面でも大事なカードと言いました。それがどういうことかと説明しますね。

 『ヴァイスシュヴァルツ』ではダメージを受けるたびに、その点数と同じだけ山札をめくっていくんです。そのなかにクライマックスカードがあったらダメージが無効になるというルールになっています。

 なのでゲーム中はなるべく自分の山札にたくさんクライマックスカードが残っている状態にしたいんですね。たとえば自分の山札が残り20枚のときに、そのなかにクライマックスカードが5枚あるのと1枚しかないのではダメージを無効にできる確率に大きな差が出てきます。

むらたっち
トランプのブラックジャックでこれまでにどんなカードが出たか、みたいないわゆるカウンティングの要素があるんだ。

川上
また、毎ターンカードを引いたり、ダメージを受けたりして山札のカードがなくなった場合、「控え室」と呼ばれる場所のカードをまとめてシャッフルして山札を再構成するんです。

 ここでいかに強い山札にできるか=クライマックスが多い山札にできるかが『ヴァイスシュヴァルツ』のプレイにおけるひとつのポイントになるんですよ。

KK
うまくカードを使ったり、手札に残しておくことでダメージを受けにくい山札にするテクニックがあるってことね。

川上
山札を再構成することをリフレッシュっていうんですが、リフレッシュがいつ発生するかは自分のドローや相手の攻撃しだいなので、基本的にタイミングをコントロールできないんですよ。

むらたっち
リフレッシュして相手のデッキが強くなりそうだったら、関係ないカードが増えるまで攻撃を控える戦略もありそうだもんね。

川上
そこでこの「プリバティ:アンカインド・メイド」なんですが、このカードには「あなたの山札が6枚以下なら、あなたは自分の控え室のカードすべてを、山札に戻してよい。そうしたら、その山札をシャッフルする。」という能力があまして。

 まさにむらたっちさんが言った「いま攻撃すると強いデッキになっちゃうな、攻めはギリギリでやめておこう」ってタイミングで能動的にリフレッシュができるんです。

KK
なるほど、それは確かに強そう。パワーが高いとかではなくてゲーム的に強いってカードなんですね。

川上
説明が複雑になるのでここでは省きますが、上に書いてあるテキストも有用なものなので、これらのカードは『NIKKE』デッキを組むうえでぜひ欲しくなってくるんじゃないかなと思います。

 あと、強いかどうかはわからないんですが「“フィナーレ”ノワール」もロマンがあっていいカードだなと。条件は厳しいんですが「“ショータイム”ブラン」、クライマックスの「Bunny X 777」とぜひ一緒に使ってみたい。

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KK
ブランとノワールは使いたいって『NIKKE』ユーザーは多いと思います。イラストも大変すばらしい(笑)。

『NIKKE』ユーザーは『ヴァイスシュヴァルツ』を遊んで損なし!

むらたっち
というわけで『ヴァイスシュヴァルツ』に参戦する『NIKKE』についてお話を聞いてきました。カードイラストや能力など原作リスペクトが詰まっていて『NIKKE』ファンには喜ばれそうですね。

KK
ニケたちの組み合わせだったり、クライマックスが過去イベントを思い出させてくれたりと『NIKKE』をあらためて楽しめそうだなって感じました。

川上
『ヴァイスシュヴァルツ』のいいところとして、参戦タイトルが本当にたくさんあるんですよ。

 だから『NIKKE』きっかけで始めたら「あっ、この作品好きだったな。これも『ヴァイスシュヴァルツ』に参戦しているんだ」と知ることで、別の好きなタイトルに再会できたりもすると思います。

 なので『NIKKE』ユーザーの方にはぜひこの機会に『ヴァイスシュヴァルツ』を遊んでみてほしいですね。

 キャラクターを並べて爽快にプレイするってだけでも楽しいですし、さっき言ったカウンティングなどの要素を含めて戦略的に考えてプレイすることもできるゲームなので。

むらたっち
参戦タイトルを調べて編集部で好きなタイトルどうしぶつけ合ってみるのもおもしろそうですね。

川上
そういう作品間の垣根を越えて遊べるのが『ヴァイスシュヴァルツ』の魅力ですね。本当に、原作の世界観をカードにして遊べるという点では他の追随を許さないゲームだと思うので、この機会にぜひ。プレイヤーももっと増えてほしいですしね。

『勝利の女神:NIKKE』トライアルデッキ&ブースターパック情報

トライアルデッキ 勝利の女神:NIKKE

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発売中
・カード50枚入り構築済みデッキ
・クイックマニュアル・デッキ解説書・プレイマット同梱
希望小売価格:1,650円(税込)

ブースターパック 勝利の女神:NIKKE

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発売中
・1パック8枚入り 希望小売価格440円(税込)
・1ボックス 12パック入り 希望小売価格5,280円(税込)

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