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『薬屋のひとりごと』25話感想(2期1話)。猫吸いに夢中な壬氏にドン引きなマオマオにホッコリ。二人の心情を繊細に描く新OP&EDにも注目(ネタバレあり)

文:Ak

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 1月10日より放送開始のTVアニメ『薬屋のひとりごと』第25話(2期1話)の感想記事をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『薬屋のひとりごと』第25話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。[IMAGE]

後宮の日常シーンが描かれると帰って来た感じがする!【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 第2期1話冒頭は、まず妓楼および後宮の日常シーンから。こうして猫猫(マオマオ)に関わる人々の日常の姿が描かれると、視聴者としても帰って来た感がありますね。

 一方我らがマオマオの初登場シーンは、熱気のなかで蒸留装置の実験中。何が目的かと思ったら香を作っていたみたいで、まあいつものマオマオって感じですね。

 副産物としてアルコールを抽出していたりと、相変わらずやることに無駄がないです。

 ちなみにリアルの歴史上で消毒用アルコールが使われ始めたのは比較的近世(19世紀初頭ごろ)なので、この時点でマオマオが使いこなしているのはかなりすごい。

 マオマオが大量に仕入れていたのは、いわゆる艶本(エンポン)ですね。男女のアレコレについて描かれた教本のようなもので、決してエロ本ではないはずです。しかし壬氏(じんし)の反応はなかなか思春期。


 また後宮では大衆小説が流行っていて、何やら壬氏も関わっている様子。何が狙いかと思いきや、まさか親しみやすい小説から文字に関心を持たせて、識字率を上げるのが目的とは!

 なかなかの策士っぷりです。それをすぐに見抜くマオマオも流石ですね。小蘭(シャオラン)に文字を教えているシーンでは、小蘭の「そうして?」が可愛すぎる!

猫の名前がまさかのマオマオ! 猫吸いに夢中の壬氏とドン引きのマオマオにホッコリ【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 玉葉妃(ぎょくようひ)の娘である鈴麗公主も、すっかり自分でお散歩できるくらいには大きくなった様子。彼女の成長によって、そのまま作中での時間経過を感じることができます。しかし教育係にマオマオを付けるの、知識が偏りそうで少し心配(笑)。

 鈴麗公主が好奇心を向けた先に何があるかと思いきや、まさかのガチ猫の登場。けっこう弱ってはいるので、早めに知識のあるマオマオやヤブ医者に保護されてよかったですね。こういうときのヤブ医者はけっこう頼りになる! 相変わらずの乙女っぷり。

 お風呂どころか爪切りまで大人しく受けるあたり、猫はけっこう賢そうですね。早くもマオマオに懐き始めているのかもしれません。当の本人はそれほど猫を好きでもないみたいですが……まあ、猫は自分に関心がない人にほどよく懐くとも聞きますしね。その後の説明を聞くに、同族嫌悪の類では?


 そして猫のウワサを聞きつけて壬氏登場。表向きは姫に接する猫の経過観察でしょうが、半分くらいは好奇心もありそうです。猫の特徴を聞くうちに猫にマオマオを重ね、猫吸いに目覚めたのはなかなかの衝撃シーン。そりゃあマオマオもドン引きです(笑)。

 猫には毛毛(マオマオ)という名前が与えられ、後宮のネズミハンターとしての任を与えられることに。イギリスの首相官邸でも“首相官邸ネズミ捕獲長”という役職があるので、妥当な人選……もとい猫選ですね。

 ちなみにイギリスの雇われ猫には給与も与えられているそうですが、毛毛にも何か与えられているのでしょうか?

 25話では、毛毛に加えて新しい下女・子翠(しすい)との出会いも。クセっ毛が可愛い美少女です。今のところはまだ顔見せっぽい感じですが、オープニングでの様子を見るに、マオマオや小蘭と仲良くなっていくようですね。

マオマオと壬氏の視点から描かれるオープニング&エンディングの解像度が高すぎる!【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 第2期スタートということで当然、新オープニングテーマ&新エンディングテーマにも注目。


 オープニングテーマは、ストレートにマオマオの視点を表現した疾走感のある曲。後宮にすっかり馴染んだマオマオの心境と、群像劇である本作の特色が感じられる曲ですね。


 対称的にエンディングテーマは壬氏の視点から。1期2クール目のエンディングテーマとテーマ性は似ていますね。

 ほぼ全編マオマオのことを考えているあたり、壬氏はマオマオのことが好きすぎる! 壬氏の内面の繊細さがていねいに描かれている印象です。


 そして次回予告も公開。タイトルが“隊商”ということで、また新キャラが登場する予感です。オープニングに登場した金髪美女が早くも登場するのか楽しみですね!


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