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【にじさんじ】樋口楓さん&叶さん楽曲『Yummy Yummy』発売記念インタビュー。2人だからこそこだわったポイント、猫をテーマにしたそれぞれのカップリング曲についても迫る

文:うご

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 2025年1月29日、バーチャルライバーグループ“にじさんじ”所属、音楽レーベル“ランティス”のアーティストとしても活躍中の樋口楓さんと叶さんによるシングルCD『Yummy Yummy』が発売されました。

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 本商品には、1月より放送開始されたテレビアニメ『日本へようこそエルフさん。』のエンディング主題歌である表題曲『Yummy Yummy』にくわえて、おふたりがそれぞれ歌うソロ楽曲『あのね、ぼくね。』、『愛My距離感』がカップリング曲として収録されています。

 発売を記念し、電撃オンラインでは樋口さん、叶さんにインタビューを実施。制作にまつわるエピソードやお互いの楽曲などに関する印象、おふたりが出演したHiguchi Kaede 2024-2025 LIVE Tour “BREAKING”台北公演のエピソードなどを伺いました。

樋口楓VR関西に住む高校2年生。長身でスタイルも抜群。幼い頃からトランペットが好きで、現在は吹奏楽部に所属している。オシャレをすること、猫と暮らすことが生きがい。好きなものについてもっと知ってほしくて、ライバー活動を始めた。“でろーん”の愛称で親しまれており、バーチャル界でもいま注目のクリエイター。

突然天使の如く舞い降りてきた超癒し系男子。 そして猫のクッションを両手で抱っこしている。話し方もふわふわしている。学生のように見えるが普段何をしているかは不明。甘いボイスで、聞いているこちらの心が洗い流されるようなトークを繰り広げる。

樋口さん待望のデュエットが実現


――レーベルメイトであるおふたりのデュエットソング『Yummy Yummy』が表題曲となっています。最初にデュエットソングだと聞いたとき、どのような印象や感想を抱かれましたか?

叶さん(以下、敬称略)
デュエットのお話をいただいたときは、どういった楽曲になるのか楽しみでしたし、なによりうれしかったですね。

樋口楓さん(以下、敬称略)
私は「やっとか~」と思いましたね(笑)。

 にじさんじからランティスでアーティストデビューをしているふたりなので、以前から「いつか歌うかもね」といった話はしていました。そんななか、「アニメタイアップでデュエットしましょう」とお話をいただいたので、たくさんの方々に聴いてもらえるなと感じています。

――これを機におふたりのほかの曲も聴いてほしいところです。ちなみにお互いの歌声に関する印象などはありますか?

樋口さんの歌声は、力強い印象ですね。はっきりとしていて力強く、芯が通っている印象が強くて、かっこいいなと思っています。

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樋口楓
叶さんは普段から滑舌がよくて、ふわふわとしている柔らかい声ですが、よく聴いてみると低音ボイスなんですよね。

そうなんですよね。実は声が低いんですよ。

樋口楓
話し方が柔らかくて優しい声だから高音のイメージがあるんですけど、実はちゃんと男性らしい低い声が出るんですよ。

 歌声でも低いところはしっかりと出ていて、かといって高い声が出づらいイメージもない。耳に刺さらない柔らかい高音が出るので、聴いていて心地いい声だなという印象がありますね。

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――ありがとうございます。実際に完成した曲を聞かれての感想などはありますか?

お互いの声質は正反対くらいに違うと思っていましたが、合わさることですごく楽しい楽曲に仕上がったなと思っています。

樋口楓
叶さんのよさ、私のよさも出ている楽曲になりました。こんなに歌声に親和性があったんだと感じましたね。

 今回は叶さんの歌声を聞きながらではなく、「叶さんならこんな感じで歌うんだろうな」とプロデューサーさんと話しながら私が先に収録をしたんですよ。

 そして、いざ完成した音源を聞いてみたら、叶さんが歌い方を合わせてくれていたので驚きましたね。

――叶さんは樋口さんの後に収録したとのことですが、なにか理由などはあったのでしょうか?

僕的には、相手がイメージを持って歌ったものに、自分のイメージを沿えたほうが歌いやすいんです。

 ほかにも、自分を主張するよりも相手の主張を聞いたうえで自分が主張したほうが制作しやすいように感じています。そのため、「できれば後からのほうがいい」と僕から言いましたね。

 なので、樋口さんの歌を聞きながら「自分はこのように表現しよう」「こうやって一緒に歌おう」と制作陣と相談をしながら歌わせてもらいました。

――なるほど。叶さんは相手に合わせるほうがやりやすいとのことでしたが、樋口さんは収録の際にどのようなことを考えられましたか?

樋口楓
デュエットの経験があまり多くはないので、明確に自分が先に収録したいなどはなかったですね。

 今回の収録も一緒に収録するのではなく、別々で集中して録りました。ですが、この楽曲の掛け合いに関しては、私が出だしを担当することが多いので、私が先に収録かなという気持ちはありましたね。

 一発目を収録したときに、すこし“樋口楓色”が強かったので、そこは修正していこうといったディレクションはありましたね。なので、なにもないところに自分の色をつけていく作業は楽しかったです!

 また、ソロなら自由に歌えますが、「デュエットならではの歌い方もあるんだ」「叶さんは普段こういう感じで歌っているかな」と考えながら歌えたので、自分のなかでも勉強の場になりました。

――歌唱面での新たな刺激にもなっていそうですね。先ほどお話のなかで“樋口楓色”とおっしゃっていましたが、具体的にどういったものなのでしょうか?

樋口楓
私の癖の話になりますが、今回の楽曲ですとBメロなどに“ハネる”リズムがありまして、ひと言ひと言を切って歌ってしまうんですよ。

 でも、叶さんは文節を繋げて歌っているんです。

そうですね、僕は繋げがちですね。逆に切ってくださいと言われることも多いくらいですね。

樋口楓
逆に私はひと息で行こうみたいなことを言われる機会が多いので、こういった歌い方があるんだと新たな発見がディレクションの場でありましたね。

――聴くほうも要注目ですね。『Yummy Yummy』でとくに力を入れたポイントをお聞かせください。

冒頭の「How デリシャス!」の部分は本当に大変でしたね。樋口さんが歌っているイメージがすごく印象強くて、何回も録りました。

 実際にアニメのEDで流れるときにも最初に聞くところなので、僕もすごくこだわりました。なので、こだわりポイントでもあり、聴いてほしいポイントですね。

樋口楓
私は、叶さんと歌うからこそ、すこし優しめのマインドで歌いました。樋口楓で歌っていたら、元気いっぱいの楽しい&うれしい感じでしたが、今回は小さな幸せを感じて楽しくてうれしいという気持ちで歌いましたね。

 あとは、「叶さんの好きな食べ物はなんだろう?」みたいなことを思いながらも歌ってみました。

――ちなみに、叶さんの好きな食べ物はなんでしょうか?

トウモロコシですね。

樋口楓
ジャケットの写真(※)に、トウモロコシは入っていたっけ?

※通常盤のジャケットには、樋口さんと叶さんの好きな食べ物などが描かれている。
入っていないですね。でも、いつもはオムライスと言っています。

樋口楓
私はマンゴーが好きだからジャケットの写真にも入っているし、オムライスも入っているよ?

最初は、わかりやすいのでオムライスと言っていたり、すこし緊張しているとオムライスと答えていたりしていたんですけど、本当はトウモロコシが1番好きなんです(笑)。

樋口楓
たしかに、ご飯に行っても絶対コーン茶だもんね。

――そうなんですね(笑)。トウモロコシの好きな食べ方などありますか?

なんでも好きですね。コーン茶はトウモロコシをかじって吸ったときの味がするので好きですね。

 みんな吸わないからわからないと思いますが、わかる人にはわかると思います。

樋口楓
それは、トウモロコシの芯の部分を吸うの?(笑)

昆虫みたいにトウモロコシの芯に歯を突き立てて吸いますね。

樋口楓
そうなんだ(笑)。

もちろん、オムライスも好きですよ。料理だったら、オムライスが1番好きですね。

樋口楓
食材と料理をわけて考えるとって感じなんだね。

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――ぜひ、樋口さんの好きな食べ物のお話も聞かせください。

樋口楓
(流れるように)私は牛タン、つぶ貝、マンゴーが好きですね。

答え方が慣れている(笑)。

樋口楓
さすがにジャケットに牛タンとつぶ貝は入れづらかったというか……(笑)。でも、マンゴーが描かれています。ほかにも、VR関西出身なのでたこ焼きも入っていますね。

逆につぶ貝が描かれているジャケットとか見てみたいですけどね(笑)。

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――YouTubeでMVが先行公開されていますが、ご覧になった感想をお聞かせください。

かわいくて、美味しそうでしたね。僕は背景の食べ物が気になってしょうがなかったです。

樋口楓
食べて踊って満足してって感じだったよね。

にこやかな感じで、すごく幸せなMVですよね。

樋口楓
アニメのエンディングの食べ物も四季折々で、歌詞とシンクロしているので素敵でしたね。

 あとは、MVではすこし低めな頭身のふたりがご飯を食べて踊っているので、ぜひみんなにも踊ってもらいたいですね!

【MV】樋口楓、叶 - Yummy Yummy(TVアニメ「日本へようこそエルフさん。」エンディング主題歌)

カップリング曲は猫が共通のテーマ。ふたりならではの猫を表現


――続いてC/Wのお話を聞かせてください。樋口さんが歌唱する『あのね、ぼくね。』は、ゆったりとした曲調が印象的です。実際に歌われてみていかがでしたか?

樋口楓
あまりやったことがないジャンルでもあったので、いわゆる子どもたちが歌うような、覚えてもらいやすい曲を作りたいという思いが漠然としてありました。

 なので、1回目に届いた作詞では、結構テクニカルな言い回しが使われていたりしましたが、3歳の子でもわかるような日本語に変えていただいた経緯がありますね。

 結果、すごくわかりやすく温かい曲になったと思いますし、宝物ですね。

――猫たちのかわいい声も入った癒し系の楽曲ですが、制作に関するエピソードがあればお聞かせください。

樋口楓
まず、今回のカップリング曲は叶さんと猫という共通のテーマを決めて、クリエイターさんを選び、1つのCDにまとめようとなりました。そこから私は、ゆったりと癒し系の音が入っている曲、叶さんは対となる真逆のような曲を作ろうとなり、楽曲制作が始まったんです。

 そして、作詞家さんのrinoさんにも同席していただいて、それぞれが思う猫の像や自分たちの猫に関するエピソードなどを話して、お互いの楽曲を作詞していただきました。

 だから、テイストが被らないように書いていただいた経緯があります。

 私の『あのね、ぼくね。』は実際に自分が飼っている2匹の猫がテーマになっていまして、猫の声も実は飼っている2匹の鳴き声を宅録して、すこしノイズなどを取り除いていただきCDに入れてもらっています。

そうだったんですね。どうやって録音したんですか?

樋口楓
猫を宅録用のマイクの近くに置いて、ちょっとご飯とかをちらつかせて鳴いてもらって収録したんよ。

えー! いつ鳴くか、待ちながら撮っていたんですね。どのくらい時間がかかりました?

樋口楓
1匹30分ぐらい粘ったかな? でも、いい声が8個ぐらいしか撮れないみたいな感じだったね。

普段はあんまり鳴かないんですか?

樋口楓
いや、意外と返事はするんだけど、ここぞというときに鳴かないんよね~。

写真を撮るときに限って、こっちを向いてくれないんですよね(笑)。

樋口楓
そうそう(笑)。

樋口楓「あのね、ぼくね。」Music Video【1/29発売 樋口楓、叶「Yummy Yummy」c/w曲】

――まさか実際に樋口さんが飼っている猫がご出演されているとは(笑)。では、叶さんが歌唱する『愛My距離感』についても聞かせてください。2nd mini albumに収録された『Midnight Showcase』などでも挑戦されていた、ラップも盛り込まれた楽曲です。実際に歌われてみていかがでしたか?

おしゃれな印象がすごくありますね。

 『Midnight Showcase』は、全体的にラップで構成された楽曲だと思いますが、今回は一部がラップとなっています。なので、こういったテーマの曲になぜラップパートが入っているのかを考えながら歌いました。

 僕の『愛My距離感』も猫がテーマとなっていますが、猫の気まぐれさ、自由さを曲にしています。ラップの部分では、楽しかったり、悩んだりなどの感情的な部分のイメージが自分のなかでもあったので、そういったことを気にしながら歌いましたね。

叶 「Midnight Showcase」Music Video

――そうお聞きすると、樋口さんの楽曲とは違う形で猫が表現されていますね。楽曲の収録で大変な部分はありましたか?

僕、ラップが苦手なので大変でしたね。

樋口楓
ん~? そうなの?

ラップと英語があまり得意じゃなくて……。

 英語はひらがなに直してもらったら大丈夫ですが、難しくてどうしても英語というよりカタカナを読んでいる感じになってしまうこともあって。ラップもグルーヴを出すのが結構苦手ですね。

 でも、歌ったり挑戦したりすることは全然嫌ではないです!

樋口楓
カバーするときは本家というお手本があるけど、オリジナル曲は自分の曲だし、それでラップとなると難しいよね。

そうなんですよ。自分の曲は自身が本家本元になるので、どれだけ自分色で表現できるかみたいなところが本当に難しいですね。

叶「愛My距離感」Music Video【1/29発売 樋口楓、叶「Yummy Yummy」c/w曲】

――普段楽しく聴いていると、わからない点ばかりで驚きでした。お互いのカップリング曲を聴いた印象はいかがでしょうか。

樋口楓
打ち合わせのときは、自分と対になっているかっこいいワードや野良猫といったテーマでそれぞれ作りましょうと話して解散をしたので、お互いの制作過程を知らなかったんですよ。

 私は生まれたときから、家で猫を飼い続けている家庭で育ったので、家猫はデレツンなイメージでしたし、完成した音源を聞いたときも自分と対になる曲というイメージしかなかったので、こういった猫の表現があるんだとなりましたね。

たしかに、家猫はデレのなかにツンがある感じですよね。

樋口楓
そうだよね。でも、たしかに野良猫ってツンデレだなと思いましたね。

 あとは、叶さんらしい楽曲だなとも感じましたね。ラップパートなどで大人っぽく歌いつつ、猫の曖昧な部分や気まぐれな部分を表現されていたので、道端にいた猫、小学校の校庭にふらっと遊びに来た猫とか、いろいろな猫が思い浮かんできましたね。

僕は、樋口さんの曲はかっこいい、リズムが気持ちいいイメージが多かったので、新鮮でしたね。あとは、飼っている猫の声が入っているなど、こだわりを感じました。

 ほかにも、家猫はデレツンで、野良猫はツンデレといった違いは本当にそうだと思いましたね。たしかに、飼っている猫が急に冷たくなったら心配ですし、野良猫が甘えてきたらどうしたんだろうって気になると思うんですよ。「どこか体調悪いのかな?」「お腹空いているのかな?」と考えたりすることもあると思うので、そういった違いはすごく感じましたね。

 また、お互いのチームで制作をしていたので、同じ猫というテーマでもいろいろな一面があって、おもしろかったですね。

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――樋口さんには以前インタビューで制作スタイルについて伺う機会があったのですが、叶さんはどのように楽曲制作に携わっているのでしょうか?

僕は、ある程度の案を出してもらってから決めることが多いですね。

 僕のなかのこういう曲が好き、歌いたいといった考えをチームの方がすり合わせをしていくなかで引き出していってくれています。そこから、制作チームの方がある程度完成した曲を出してくれて、「どうですか?」と提案してくれています。

 なので、僕はニュアンスだけ伝えて、曲や歌詞が形になるまでは制作に入らないですね。

 逆にこだわりが強いものに関しては、最初から自分の案を出しますが、いつもは信頼しているチームが形にしてくれた曲で自分の伝えたいことを曲調などから考えていき、歌っていることが多いですね。

樋口さんの台北ライブの話や叶さんおすすめの『Yummy Yummy』の聴き方


――昨年11月29日に台北で開催されたHiguchi Kaede 2024-2025 LIVE Tour “BREAKING”についてのお話も伺わせてください。まずは樋口さんに、ライブを終えてのご感想をお聞きできればと思います。

樋口楓
現地の方々がすごく温かかったですね。もちろん、日本や日本以外のところから来てくださった方々もいらっしゃるんだろうなと感じました。

 また、いかに楽しんでもらえるか、言語の壁を取り払えるかが自分のなかで課題としてあったので、『Trial and Error』という曲では、さまざまな言語で歌う工夫をしました。

 そうしたら、現地の方の歓声がすごく聞こえてきたので、それだけでやってよかったなと思いましたね。

 あとは、終演後に私はお渡し会みたいなものがあり、そこで現地の方々が頑張って日本語を覚えてきてくれて、「でろーん(樋口さんの愛称)のここがよかったよ」と伝えてくれたり、伝えきれないところは通訳さんを通して伝えてくれたりしてくれました。

 ほかにも「もっとにじさんじのライブをいろいろなところでやってほしい。今回のライブが、その1回目になったような気がして、すごくうれしいよ」って言ってもらえて、あらためてにじさんじがもっと世界に広まっていけばいいなって思いましたね。

 イベントのたびに思うことですが、配信のコメントやSNSの文字だけでは感覚が麻痺してきてしまって、これだけのファンの人がいるんだとか、文字で流れていくのと肉声で聞くのでは全然迫力が違うので、声で「こんでろーん」と聞けただけでも、本当にうれしかったですね。

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――素敵なご感想をありがとうございます。台北公演のゲストとして出演された叶さんにも、ぜひご感想をいただければと思います。

やっぱり呼んでもらえたのはうれしかったですし、とても光栄でしたね。ライブに出させていただくことって、すごいことだと思いますし新鮮でした。

 僕も『Trial and Error』とかは大変で、最初は日本語から入るんですけど、英語もあったので、もう全部ひらがなに直してもらってね(笑)。

樋口楓
いろんな言語を覚えたもんね~。

でも、ライブが近づいていくにつれて、みんなで集まる機会がすこしずつ増えていって、みんなでライブを成功させたい気持ちが生まれていって、そういったこともすごく楽しかったです。

 あと個人的には、曲もおもしろかったです。樋口さんとラップを歌ったんですけど、樋口さんがラップをしているところに乗っかるのが結構楽しかったですね。

 ラップパートは、交代制のイメージがあって重なっている部分があまりない印象だったので、語尾とかだけ一緒に歌うのがすごく新鮮で楽しくて、いい経験をさせてもらったなと思っています。

――叶さんから見た樋口さんのライブの印象などはありますか?

どうしても演者側の感想になってしまいますが、すごく完成度が高いライブだなと思いましたね。

樋口楓
うれしい!

歌もあって、コールアンドレスポンスとかもあって、そしてお渡し会もある。ファンからしても満足度も完成度も高いライブだろうなと感じましたね。

 あと、台北の皆さんに伝わるように言語を一生懸命覚えていてすごいなと思いましたし、観てくれた皆さんもうれしいだろうなって思います。

樋口楓
来日した海外のアーティストさんが「こんにちは」「いくぜ、東京!」とか日本語で言ってくれるだけでもうれしいんで、そちら側になれたと不思議な気持ちもありましたね。

Higuchi Kaede 2024-2025 LIVE Tour “BREAKING” in Taipei [Digest Movie]


――以前、2ndフルアルバム『GAME GIRL』発売記念インタビューでは、台北ライブで楽しみにしていることとして「美味しいものを食べたいです」とお答えされていました。実際に食べられましたか?

樋口楓
初めてライブに来る人にもわかりやすいかなと思い、バラエティパートを設けて、台北の食べ物の食レポクイズを行ったんですよ。

 もし海外の方が日本に来られて大阪でたこ焼きを食べたって王道なことを言われたらうれしいですし、食べ物は言語の壁を超える共通の幸せだと思います。なので、現地の方々も台北のご飯の話をしたらわかりやすいかなと思って設けたパートなんですけど、クイズに正解して食べた鶏排(ジーパイ)が美味しかったですね!

僕は不正解側のチームだったので食べれなくて。すごく美味しそうな音と匂いがしていて羨ましかったですね。僕も食べたかったです……!!

樋口楓
日本でも食べられないのかな? スパイスが独特で全然唐揚げじゃなくて、美味しかったー!

 あとお渡し会のときにも、「これも美味しいよ」と現地の方がたくさん教えてくれましたし、もっともっと台北の魅力があるなと感じました。またプライベートでも行ってみたいですね。


――台北公演を終えて、4月19日にはHiguchi Kaede 2024-2025 LIVE Tour “BREAKING”の東京公演が控えています。意気込みをお聞かせください。

樋口楓
台北公演では、初めてライブを楽しむ方々にも盛り上がってもらえるように、台北だからこそのライブ作りをしました。

 東京公演では東京らしいこともしたいなと思っています。台北とはガラッと変えて、本当に同じライブツアーなのかと思えるような、楽しみ方もしてもらえるようなライブにしたいなと考えています。

 絶賛打ち合わせ中ですので、楽しみにしていただければと思います!

――ありがとうございます。最後に『Yummy Yummy』を聴いてくださる皆さんに向けてメッセージをお願いいたします。

樋口楓
表題曲の『Yummy Yummy』は、YouTubeやテレビアニメで配信、公開されていたので、すでに聴いた方々もいらっしゃるかと思います。すごく温かい楽曲となっておりますので、ぜひもう一度CDを通して聴いていただければうれしいです。

 初回限定盤には、『Yummy Yummy』のMVの絵コンテやイラストを収録した小冊子が付属していたりもしますので、楽曲以外にも楽しめるかなと思っています。

 ぜひ、よろしくお願いいたします!

僕、アニメを見ながらご飯を食べるのが好きなので、いつも出前をアニメ開始の10分前とかに届くようにしています。そうすると、ご飯を食べ終えるときくらいに、ちょうどエンディングもいい具合に聴けるので、おすすめです。

樋口楓
なるほどね! いいこと聞いた!

なので、皆さんも鶏排を食べながら、アニメも楽曲もぜひ楽しんでください!(笑)

TVアニメ『日本へようこそエルフさん。』ノンクレジットエンディング映像|エンディング主題歌:樋口楓、叶「Yummy Yummy」

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